石灰資材と元肥の使い方について。

[園芸相談センター]の過去ログです

トマト 2012/06/03(日) 22:34:57
堆肥の本で読んだのですが、石灰資材と肥料分の多い堆肥を同時にすきこむとアンモニアガスが発生して窒素分が抜けてしまい、植物の成長にもよくないと書いてありました。東京農業大学の先生の本です。
しかしネットで検索すると、「アンモニアを減らし硝酸を増やすことは空論で、そのような論文は見たことがありません」というのがかなり上位にヒットします。だから同時にすきこんでも問題ないと。
いったいどちらを信じればよいのでしょうか?
皆さんは石灰資材はどのような種類のものを、どのようなタイミングで使用してますか?教えてください。

えふ 【甲信越】 2012/06/04(月) 11:26:22
はじめまして。
インターネットは色んな情報があふれて迷ってしまいますね。
回答がないので、私のわかる範囲でお話しします。
間違っていたらすみません。

石灰とアンモニア質の肥料(化成肥料や堆肥も含む)を混ぜると、
アンモニアはガス化します。ガス化により、窒素肥料(アンモニア)が
無くなり、ガスにより根を痛めます。

土壌中の窒素肥料が植物に吸われるまでを以下に書きます。
--------------------------------------------------------
有機態窒素(堆肥など)→<<微生物により分解>>→アンモニア態窒素→
<<微生物により分解>>→亜硝酸→<<微生物により分解>>→硝酸→
植物の根から吸われる
--------------------------------------------------------

堆肥と石灰を混ぜると、分解された堆肥中のアンモニアはガス化します。
硝酸は増えません。

>> アンモニアを減らし硝酸を増やすことは空論で、そのような論文
>> は見たことがありません

意味分かりましたでしょうか。 上記は正しいです。
農協農業大学の先生の本も、ネット上の記述も正しいです。

■石灰資材は、効果の緩やかな苦土石灰や有機石灰を堆肥と同時に
使用するのが簡単で、害の少ない方法だと思います。

■アンモニアは、pHが高いとガス化します。
pHを急激に高くする消石灰や生石灰は、ガス化させやすいと思います。
消石灰などを使用する際は、ある程度土壌にまいて石灰が馴染んで、
pHが落ち着くまで、1週間ほど後に堆肥を混ぜると良いと思います。
(肥料分の多い堆肥の場合です。肥料分が少なければガス化もしません)

役に立てていたら嬉しいです。

※間違っていたら、訂正、追記お願いします。


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