二輪草の管理方法について
生駒のしげ
2012/03/26(月) 14:45:26
花後の2輪草(5号駄温鉢)を購入し10月に3鉢(5号)に株分けしました。今はどの鉢も沢山芽をだしています。しかし花芽を持っているのが2〜3芽あるだけです。これ以外は花は咲かないのでしょうか?管理次第で花芽がつくのであればその方法を教えてください。
たちつ
【近畿】
2012/03/27(火) 16:53:09
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どの植物でも、すべての葉茎(芽)に花が咲くものではない。
花を咲かせるかどうかは、その植物の体調と気分しだいですよ。
と言うことで、ある程度葉(芽)が育っても、蕾が確認できなければ、それでオシマイが確定します。
茎が伸びながら、次々と花を咲かせる性質が二輪草には、ないため。
すべての葉茎に、花を咲かせるには、経験と感により、根を選別し、花の無い葉を摘み取り廃棄することです。
そのためには、生育中のみならず、休眠期の夏の管理を適切にし、根を大きく健康に育てるなど保護しなければならない。
主食植物や商業上、かなり影響する植物以外は、すべて手探りですよ。
まして、マニアック系の山野草に関しての、生態メカニズムは、ほとんど解明されていない。
せいぜい、山野草の土に植えて、夏冬を保護するとか、図鑑による紹介程度。
オーストラリア以外の国は、必要性がないので、無頓着。
オーストラリアは、先住民をすべて、抹殺させてしまったし、そんなことより、自然体系を崩せば、白人に生活が成り立たない。というか、白人が生きていけない(命が無い)という致命的な状況です。そこで、他国よりどのような非難を受けようとも、ムチャといわれようとも、必死で戦っているし、それを維持する経済的な支援も知恵もある。
EUは、酸性雨で、アメリカは、五大湖の教訓があるので、ボチボチとマニアック的に。中国は砂漠化でも、無視。 日本は、外国がうるさいから仕方がないなぁ。ミクロネシアは金も力もないので、諦めています。
まして、日本は、少資源人口莫大の、貿易によりかろうじて生存できる絶滅危惧国ですから、そのような微々たることに、一々とかまっておられない。
将来の不安を抱きつつ、忘却して、今の本人のみが大切で、明日のことなど、かまっておれない。
ムードしだい。 風が吹くともいう。
マニアック系は、マニアックに始末させる。 経済効果が認められたら、横取りすればよいし、
極めて危険で尚且つ世論が騒げばそれから考えよう、と言う考え方が主流。
従って、日本の固有種たる○○○輪草に関しての、詳細且つ明快な参考資料は、存在しない。
未だ帰化植物のシュウメイギクやアネモネなら、沢山あるかも知れません。
自分で、作るもの。
自助・共助・公助についは、その順序が逆になり、概念が形骸化された。
今は、公助が当然で、共助は、かかわりたくないし、自助は、知らない
という、本末転倒している。
一種の、お祭り騒ぎです。 只単なる流行語かも。
とこのようなイメージと思います。
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あいらん童
【甲信越】
2012/03/30(金) 07:22:41
ニリンソウのような野生植物は、本来、栽培用の園芸植物ではないということを認識してください(だから、本来は栽培用に販売すべき植物ではないのです)。人間の都合(楽しみ)のために品種改良されてはいないのです。すべての芽に花がついてほしいなどというのは、人間の都合。植物には植物の都合があります。
自生地観察をしてみてください。自生地でもニリンソウは大群生していてもほとんど花をつけていないこともあります。よく花をつけていることもあります。その原因がどこにあるかは、よくわからないことが多いです。
ニリンソウの場合、数本も花がつけば十分、くらいに考えたほうがいいと思います。あとは植物の気の向くままです。野生植物を管理しようとしても、人間にはどうしようもできないこともあります。それを管理してどうこうしようというのは、ある意味、人間のおごりです。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2012/03/31(土) 16:52:31
山野草については前述のお二方と同じ意見です。野生の物(野生に近い物)は人間の都合に合わせて性質を変えるのはとても難しい事で普通見かける園芸植物の様な、「工夫でなんとか簡単に」とはいかないですね。種子を蒔いて育てれば栽培したい環境に有る程度馴化するので、年月をかけて代々実生で株を更新していけばかなり育ち易くはなりますが(これが栽培物の強みで、普通は急に環境が変わると不調に陥り易い)、見かけでの目立った改善はほとんど望めません。肥料を多くするなど栽培に工夫したりすれば、もしうまくいって花が殖えても見かけのバランスが悪くなったり、病気に罹り易くなったりの弊害が強くなってしまい、そもそも多肥を好まず急に弱って枯れる怖れもあります。山野草の栽培は「必要な最低限の事しかしない。育つのに無理をさせない」というのが自然状態に近い姿で長く楽しむコツです。小さい株のうちから多くの数の花は到底望めませんし、望むなら日本の山野草には無理な事なので、似た洋種で楽しむか園芸植物の方に趣旨替えするしか無いですね。
日本の古典園芸植物だと実生による増殖・選別を繰り返し、より性質の強い物を作りだしてから、花や葉の見かけが変わった物の方に向かいました。外国だと世界中から植物を集めて、自然界では絶対交わる事がない開花期が違ったり、遠方自生の近縁種同士の組み合わせなどで交配しながら選抜・改良する事により育てやすく花が目立つ新しい種類(園芸植物)を作りだしました。
山野草というカテゴリーは、それら園芸植物とは対極にある自然にあるがままの姿を身近に置いて楽しみたいという趣旨で、殖えにくくて花が咲きにくくて当たり前。反対に容易に殖えすぎたり、花が自然の通常の量より沢山咲いてしまっては愛でる意味や価値が無いとみられやすいのが普通。外国産の野生(原種)植物では日本だと性質が強すぎたり花が目立つというのが多いのですが、昔は何故か日本の山野草の業者はこれに和名を付けて初花が咲いたくらいの若い株に限り(まだ強靭さの特徴が出てないから)売りました。どうも都合の悪い点はは隠し、珍しさ・目新しさで購入者になんとか売ろうとしていた様に思えてなりません。最近はガーデニングでナチュラル系の植栽を好む人が多くなり外国産の原種はこちらの方への需要が多くなりましたので山野草として売られているのは少なくなりましたが・・・。
さてニリンソウですが、当地では平地の自然林に極普通に生える野草で春の山菜の一つです。本州の地域によっては昔から仏事にホウレンソウの代用として食べられていたそうで「フクベラ」とも呼ばれます。何のクセもなく茎がシャキシャキして食べ易いのですが春は猛毒であるトリカブトの芽出し葉と同じ場所に生え、形がよく似ていて採るには注意が必要です。なので昔から私の実家では花がついた葉しか採らないのですが、採る時葉をかき分けてみるとただの葉の本数に対して花の付いた葉の本数の割合はとても少ないのです。群生からまとめて花を摘んでしまうのは可哀想なのでどんなに大きい群生からでも疎らに10本くらい摘むのに留めますから、かなりの広さに大きな群生がたくさんある場所でのみ、茎がだいぶん伸びて盛りの時期という条件の時だけ、家族が一回食べる位の量を採るだけにしていました。今住む所にもニリンソウの自生が玄関を出て3分のところにありますが木が切られ環境があまり良くなくて小さな群生しか無い為に摘むのは躊躇われ、もっぱら咲いた花を眺めてくるだけです。
五号鉢に植わっていた物を株分けすれば、少なくとも2〜3株くらいに分けたと思われます。もしかするとそれ以上でしょうか?植物はいくら適期に株分けしたとしても根が傷むので体力の消耗はどうしても避けられません。数年は回復に努め花が咲かない株もあります。特にニリンソウは自然状態では滅多に株が分けられる事はなく環境によっては葉のみで群生していく事も珍しくないので(私の感じる分には、場所の季節季節の日当たり具合も影響するのでは?と感じます)株分け後の開花シーズンの初めての蕾は「よく花芽が出来たものだ」とさえ感じます。もしかすると花芽分化後に株分けしてしまった可能性もあります。私個人の考えでは本当なら株の充実のためには消耗が激しい開花はさせず、蕾の時点で摘んでしまいたいところですがこればっかりは持ち主さんのご意向次第。もし咲かせるなら、蕾がほころび始めたらすぐに摘んで切り花として生けて楽しむか、花弁が劣化し始めたら(真ん中の実の部分があまり大きく成らないうちに)すみやかに一輪一輪摘んで実を育てさせないで下さいね。放置すると徐々に株が弱る可能性があります。数年経って株が育ち開花数が増えたら数輪のみ残して種子を採り、実生を代々繰り返せば株分け増殖した物よりもお住まいの地により馴化した株が得られます。ただし、ニリンソウの種子は地中で一定期間過ごさないと熟さない為、採り蒔きし後の発芽は気長に待って下さい。実生で育てると花の咲き方などに個体差が出る事があり面白いものです。ただし、ミドリニリンソウなど目立つ顕著な変異は私の観察では突然変異で出て、その血筋を引いている物にしか出現しない様です。実家のある街で過去に、かなり大きな自生地の数えきれない群生の中で一群れだけに白い花に混ざってポツポツと数パターンの模様で咲いているのを見つけ密かに毎年開花時期に観察していましたが、その辺りが散策路になってしまい、ちょうどその場所を掘り起こして園芸植物の花壇が作られてしまって永遠に失われてしまいました・・・。
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