アメリカで夏椿(ヒメシャラ)
mametarous
【外国】
2012/03/23(金) 12:40:56
アメリカで思い出の木、夏椿(ヒメシャラ)を育てたいと思っています。日本原産だけあってなかなか手に入りづらい上に高額なので、種から育ててみようと思っています。種からの育て方がなかなか見つからないのですが、やはり難しいのでしょうか?アドバイスお願いします!!
ばんざいうさぎ
【北海道】
2012/03/23(金) 15:44:30
ヒメシャラは移植に弱いので出来れば苗木で植えるよりも生やしたい場所に直に種子蒔きするのが良いようですね。詳しくは「ヒメシャラ 種蒔き」「ヒメシャラ 実生」で検索すればいくつか情報が得られます。
ただ、気になったのはお住まいがアメリカの何州であるのか?種子は何処から入手するつもりであるのかなのです。
アメリカは東西南北に広く、気候は日本全国よりも多様です。お住まいの地域がまずヒメシャラが栽培可能な環境である地域なのかが重要と思われます。まず種子を発芽させるには、発芽条件が整わない事には難しいのですがお住まいの土地の土自体が適さない場合もありますし、発芽適温に低すぎたり高すぎたり湿度が低すぎたりの可能性もあり、発芽出来てもその後順調に育つかどうかはお住まいの地域次第です。まず、何州にお住まいかをお書きになると良いかと思います。
あと、種子はアメリカで入手出来るのでしょうか?それとも日本から取り寄せたりのご予定ですか?
日本から植物の種子を外国に持ち出すには(持ち込む時も同様)植物検疫を受けて許可を得てからでないと持ち出せません。これは法律で決まっています。日本の業者から種子を輸入するならおそらくご自身で手続きを行う必要が出てくるかもしれません。例えばご実家のご家族から送っていただく場合でもご家族に手続きして貰ったり、ご自分で日本から持ち出す時にご自分で手続きをする事になるでしょう。
その事で一番問題なのは手続きしても、留め置かれてしまうと実物が手元に届くのに時として数カ月かかる事もある事なんです。植物検疫時、検疫官が種子の一部を抜きとって調べるのですが、目視での種類の特定が難しい場合には種子は検疫所留めとなり検疫が日本で数カ月育てて確認してから手元に送ってくれます。この工程に引っ掛かってしまうと種子の蒔き時期を逃してしまうのです。樹木は種子から育てると花が咲くまでがかなり長く何年もかかりますので(挿し木や接ぎ木だと数年早く咲く)、種子蒔きが一年遅れるのでも惜しいです。
あと、植物検疫の手続きを受ければ苗木など樹木の持ち出しも可能ですがこの場合は樹木の根の土をすっかり取り除く必要があります。これで持ち込めて植えた後に順調に育つ樹木もありますが、ヒメシャラの場合は土付きでも移植が難しいくらい根が弱いのでこの方法は無理でしょう。アメリカで挿し木で増やしたり近縁種の台木に接ぐ目的で穂木を日本から持ち出すなら手続きすれば割と早くアメリカに持ち込めるでしょうが、穂木にする時期が決まっている上に、お住まいの地域で挿し木が容易に出来る環境を整えられるのか、台木に使える近縁種の入手が容易なのかで結果は変わってきます。
いろいろな面や手間・金額、手っ取り早さなどを考えると、根を出来るだけ傷つけずに移植可能で、できるだけお住まいの地域や近くで育てられている木が購入可能であれば高額であっても購入して植えるのが一番簡単で安心ですし、将来性があります。そちらで売られている株はもう何代も前の親木の頃からアメリカのその地で育ってきていますからすっかりそちらの環境に馴化しています。根さえ土にちゃんと馴染んでくれれば、すぐに好みの大きさに育ち花も早くから楽しめて良いのではないかと思いますが・・・。
花梨
【関東】
2012/03/23(金) 16:26:03
ヒメシャラは種子を採ったらすぐ蒔かないと休眠してしまい、発芽しにくくなります。
当方でも殻が割れて採種してすぐに蒔いたのですが二年待って発芽しませんでした。
試しに知人がまだ割れていない実から種子を取り出して蒔いたところ、どのくらいで発芽したかは
聞きそびれてしまいましたが、無事発芽したようです。
乾燥させてしまうと発芽しにくくなるということを考えると日本から種子を送ってもらうというのは
少々無理があるように思いますので、やはり現地でヒメシャラの木を探すのが一番でしょうね。
たちつ
【近畿】
2012/03/23(金) 18:13:53
・
Gainesville Camellia Societyのサイト
http://www.afn.org/~camellia/
Stewartia pseudo-camellia
http://www.hort.uconn.edu/plants/s/stepse/stepse1.html
などをキーにして、検索したほうが安全で早いかも。
何でも、対外国の話は、慎重にしないと、前科が付いたら、日常生活に支障が出る。言葉の解釈や慣習や日本人としての立場に乖離があるからです。持ち込むことは、簡単ですが・・・・・・
面倒ですが、厚い透明なビニール封筒に、種と割った種1つと花枝の写真一枚と(趣味の栽培・椿の種という米語表示)と、検疫担当者に見えるように送ればよい。果実と勘違いされないように。生乾きで、黴に注意。
動植物で一番難儀な持ち込みは、日本料理の宴会用の食材ですね。
荷物が開催日までに、着かない。腐る・変質する・乾物なら最初から黴が生えているし、湿気る。当然に聞いても、相手にされないということです。検査官の、気分しだいです。 基準なんかいちいちと考えない。
中には、中間搾取や横流しもある。
種子の発芽方法。
椿や朝顔・ハスの種は、外皮が極めて硬いので、発芽しにくいものです。・・・・発芽必要日数が長い
自然界を観ても、種の割りには、苗の数が極めて少ない。もちろん食害や黴菌の腐蝕もありましょうがとにかく少ない。 反面ある年又は、場所には、大量に一斉に発芽しだす。お茶の種も同じ。
そこで、硬い硬皮を、満遍なく薄く削るとか水に浸すとかの方法が良いかも。
それ以前に、外皮(硬果皮)が緑から変色し、完全に種子が乾燥しない前に、(破裂する前)採取し、外皮を剥いて、種子を取り出し、清潔な砂・赤玉土・鹿沼土などを湿らして、乾燥しないように1cm程埋める。
このときには、気温も低いので、黴に注意して、室内の暖かい場所におく。当然に、透明な密閉ビンとか、味噌やスプライトの空きプラ容器とか、ビニール袋が発芽状態が、よく解るかも。
硬いままなら、自然に堆積した落ち葉が腐蝕した湿った腐葉を集めて、
干して、害虫を追い出し、その後に湿らして、その中に埋めて置く。
この場合には、密閉しない。側面のところどころに穴を開けて、通気を促し、暖かい場所に保管する。
種子の外皮(硬種皮)が、硬ければ早くても1ケ月長ければ、1-2年かかる。
種子の外皮が柔らかければ、遅くても半月〜2ケ月で生えてくる。
中には、野菜室で、発芽させる人もいる。
生えたら、今度は、根を1/3程度切って、根の数を増やすと、育ちやすい。この状態では、半無菌で、自然界の雑菌◎毛には、馴染めないので、清潔な土に植えて、育てる。・・・育苗順化。
ある程度、本葉が育てば、鉢植えや花壇に植える。
ブラウン管のTVがあれば、その上とか、冷蔵庫のコンプレッサーの上は、比較的暖かい。・・・危険で色々と障害もある。 冬場の一定の温度対策
土の変わりに、ティシュとかキッチンペーバーと、温度確保に使い捨て懐炉という方法もある。
何でも、種は水と温度さえあれば、発芽する。光も肥料もいらない。
根と芽が生えてからの話。人間でも、生まれるまでは、ミルクはいらない。生まれてからの話。
種の構造は、おやつの焼き栗を一度割ってみれば、良く判る。
良いものは、種肉が詰まっている。不良品は、振れば音がするし、空洞が有る。そこで、良品分別に、水や塩水に入れて、浮けば不良沈めば優良と簡単に選別している。
開花まで、5-6年以上かかるようです。
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ばんざいうさぎ
【北海道】
2012/03/24(土) 14:23:27
追記。
ヒメシャラの種子は日本では二冬越さないと発芽しないとの話ですからもしかすると発芽条件に有る程度の寒さが関係しているかもしれませんね。そうだとするとアメリカでも、冬には日本くらいの寒さを過ごさせる事が出来ない地域では、実生の発芽時点でまず無理ですね。
木の種子は地中に埋まってから種子の中身が徐々に完熟していき発芽可能な完全形に成り、それから発芽条件が揃うとはじめて発芽するというタイプも多いのでヒメシャラも似た性質なのかもしれません。
草花の種子などではジベレリン処理を施す事によって寒さに当てなくとも休眠打破できるものもありますが、ヒメシャラの種子の様なものにも使えるものかどうかは経験が無い為解りません。
あと、植物検疫の方ですが日本側の対応はしっかりしていて厳しいのですが、アメリカなどの外国の方の対応が良くないですね。外国から持ち出せて日本の検疫で引っ掛かるというのは当たり前の様なものですし(日本では栽培禁止植物の種子や、特にお土産で持ち帰る生の熱帯フルーツ。持ち込めないと知るとヤケになって検疫官の目の前で全部食べきる人もいるとか)。日本で一応検疫をクリア出来て送って貰っても(持ち出せても)、アメリカなど外国の自宅に届く途中で行方不明に成る事も珍しくないとか。行方不明になればほぼ戻ってきません。外国の検疫や運搬に携わる現場で働く人のプロ意識が低く、悪質な人もいて信用ならないと言う事なのでしょうかね・・・。日本から植物を送るなら日本の運送会社で、届け先の国に(できれば最寄りの都市にも)支店を持つ信用のおける所に頼むのが良いでしょうね。
そういう面を考えても、金銭面・精神衛生面の安心を考えればアメリカで購入するのをお勧めします。ただし、お住まいの地域で無事に育ってくれるかどうかの保証はありません。
異国で暮らして日本の物がどうしても欲しいが、その土地では育たない。でも諦めたくないと思うのが日本人の気質なのかもしれません。昔ブラジルなど南の国に移民した日本人は、お祝いの時に食べる海苔巻きに使う為干瓢を育てたかったのだそうです。でも気候の為どうしても育たない。それで彼らは考えました。現地に生えているパパイヤのまだ熟す前の実を剥いて乾燥させ、それを煮て味を含ませ干瓢そっくりな物を作りだしたという話を思い出しました。今でも海外在住の方々はいろいろ工夫して日本食を楽しんでいるそうですね。
熱帯の外国に住む日本人の方は、現地に自生する木に日本のイメージを重ね合わせ、全く科の違う熱帯樹木に「○○桜」と名付けて昔からサクラの代わりに愛でてきました。
お住まいの地域の気候に合わせて、そこでも生育可能なヒメシャラの近縁種や、イメージや見かけが似ていて植えられる他の樹木を探すなど、代替え案も御考慮になると良いかもしれません。
植木屋 園主
【九州】
[URL:http://green.ap.teacup.com/oujien/]
2012/03/24(土) 22:09:16
こんちは〜♪
先ずは夏椿(ヒメシャラ)とお書きですが
ヒメシャラと夏椿(シャラ)は別物です
ヒメシャラ(姫沙羅、学名:Stewartia monadelpha)
ナツツバキ(夏椿、学名:Stewartia pseudocamellia)
両種ともにツバキ科ナツツバキ属の落葉高木ではありますが
ヒメシャラが花も葉も小ぶりで着花数はヒメシャラが多い
幹肌はヒメシャラが茶色に対して、シャラノキ(夏椿)がやや白っぽくなる
もしも日本からの種&苗など輸出入を考えておられるのならば
樹種名、学名、原産地は間違っていればアウトで正確に記入する必要があります!
また種はそちらアメリカにて入手可能なのでしょうか?
入手可能ならば夏椿&ヒメシャラ共に
●実が茶色に完熟(茶色)し裂開する直前の、まだ緑色がかっている時点で早目に採取します
●採取したら乾燥させずにすぐに砕いて中の種子だけを取り出します
(プライヤー&ペンチなどで軽く挟むか
ハンマーなどで軽く叩き割る(内部の種子を潰さないように)!
取り出した種子は厚みのある充実した物だけに選別し
翼果の様な羽状のものが少し付いていますので
それを折り取る(傷付ける)感じで手で軽く揉んですぐに播種します!
茶色で裂開した実からの採取した種子では発芽率が極端に低下します!
mametarous
2012/03/26(月) 12:55:05
皆様ご指導ありがとうございます。
まず、私が住んでいるところはVA州で同じ州内にある大学の庭に夏椿が咲いているのがHPに載っていますので、恐らく大丈夫なのではと思っています。日本だと仙台くらいの緯度で、気候は日本と変わらない感じになります。本当なら福島の思い出の木の種を持ってくることができればいいのですが、検閲があるのは重々承知しておりますのでこちらで購入する予定です。購入先は見つけました!
本当は夏椿が欲しいのですが、こちらは夏椿もヒメシャラも細かく分けていないらしく英語名は同一である場合が多いので、育ってみてどちらか分かるという・・・いかにも大まかなアメリカらしい感じです。
これからもう一度アドバイス、教えていただいたHPを拝見させて頂き、不明な点があればまたよろしくお願いします!
ありがとうございます!!
園芸相談掲示板@園芸相談センター