薬剤散布と展着剤の組み合わせについて
もる
【甲信越】
2012/02/16(木) 00:45:22
いつもお世話になっております。
去年あまりにひどくバラが黒点病にやられたため、現在正しい薬剤散布について勉強しているところです。
その過程で薬はもちろんのこと展着剤もとても大切だと分かりました。
購入して現在持っているのが、アビオン・アプローチ・スカッシュ・まくぴかです。
アビオンは固着性が強く、黒点病の予防薬に入れるといい。
アプローチは浸透性が強く、うどん粉病治療薬などの浸透移行性がある薬に入れるといい。
スカッシュは新芽に付着する力が強いので、うどん粉病の予防薬に入れるといい。
まくぴかはうどん粉病の薬と使うのがよく、また汚れが軽減されるので水和剤・フロアブル剤に入れるといい。
などと読んだのですが、たとえば春先のダコニールなど黒点病とうどん粉病予防の両方のために使う場合、どの展着剤を使ったらいいのか分かりません。
またまくぴかを検索してもあまり詳しいサイトが出てこず、まくぴかがどのような展着剤なのかが今ひとつ分からないのです。
アプローチ・スカッシュとアビオンはまったく別の種類だとは分かるのですが・・・
機能の違う展着剤を使うといいと見たものの、どれとどれをどんな目的で組み合わせていいのかが理解できていません。
それから薬剤散布で、たとえば黒点病が出てしまった場合、治療しながら予防するというのをこの掲示板で読んだのですが、治療剤と予防剤を混合して散布してしまってもいいのでしょうか?
それとも単体で今週治療剤をまいたら、次週予防剤といったようにするのでしょうか?
いろいろ質問してしまって申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
gardenfan
【近畿】
2012/02/16(木) 21:36:44
薬剤や展着剤なら、ひろき様のHPが充実しています。
過去のひろき様の投稿を検索してみてください。
まず予防薬と治療薬がどれかを確認してください。
黒星ならマンゼブヤジネブダイセンが予防薬で、サプロールやラリーが治療薬になります。
春先は予防薬を撒いて2週間、その間に降雨が少なければ、アビオンだけの散布で更に1週間持ちます。そのようにごまかしながら、発病したら治療薬でピシャッとしっかりと抑えます。これが予防薬と治療薬の違いです。
まくぴかについてはバラには適用がありませんが、うどんこの薬剤との相性は最高だと思います。濡れ性が凄いので散布するとすぐ分かりますが薬液量は少なくてすみます。
治療しながら予防するというのはありません。
毎週散布するのであれば予防剤だけで十分だと思いますが、それでは自分の体が心配です。最短2週間、出来れば3−4週間に一度程度の薬剤散布にしたいと考えていますし、それでなんとかなっています。
前にも書きましたが、薬剤散布だけでなく、マルチや周辺のバーナー焼きなどの消毒により薬剤散布が軽減できます。
もる
2012/02/17(金) 02:15:37
>gardenfanさま
ご返信ありがとうございます。
ひろきさまのHPは薬剤に目覚めた時に見つけて、お気に入りにも保存してあります。
またこちらでのひろきさまの書き込みは検索しほとんどすべてに目を通し、ノートに書き写してあります。
同一人物だと分かった時は驚きました。
本当にすごい方だと思います^^
予防薬と治療薬の違いは分かるのですが、黒点病とうどん粉病の両方に予防効果のある薬を使う場合など、その時に効かせたい方の病気に対応した展着剤を使うのでしょうか?
それとも最初から両方の予防を狙って、たとえばアビオンとまくぴかを混用して使ってもよろしいのでしょうか?
予防を主にして治療はぴしゃっとピンポイントで行う・・・ということですね。
もちろんgardenfanさまから教えていただいたマルチなどをまずやってみるつもりです。
ネットや本などで「最盛期は一週間に一度の散布をする」などというのを読んで少々気が重くなっておりました。
私も三〜四週間に一度の散布で済むようにがんばります。
gardenfan
【近畿】
2012/02/18(土) 12:39:52
黒星の場合の予防薬は、マンネブ(ダイセン類)、ダコニール、キャプタン、ポリオキシン、マネージ。
治療薬は、ラリー(またはサプロール)、とっぷじんM。
それぞれ別作用の薬剤ですのでこれらをローテーションしながら使えばと思います。
黒星とうどんこ共に効くのは、ダコニール、ポリオキシン、サンヨール(チョット効果が?)でしょうか?
これらについては、アビオンと、乳剤が入っていない時はアプローチを追加して使っています。
まくぴかを使うのは、うどんこが発生(白くなる)したときに治療薬(ミラネシン、トリフミン、ラリー、トップジン)を単用する時です。
まくぴかは、シリコーン疎水基の展着剤で、表面張力を下げる働きがある為に、散布した薬液の濡れ性というか葉に広がりやすくなります。結果として薬液量や散布時間が少なくなる効果もあります。(自分への農薬暴露リスクの低減)
パラフィン系のアビオンと一緒に使うよりも単独の展着剤として使うことをお薦めします。
黒星に焦点を絞って書くと、私は平日は単身赴任で週末だけしかバラの世話が出来ません。ですから金曜日の夜に
http://cse.naro.affrc.go.jp/ketanaka/model/applet/pear-mills.html
にアクセスして、アメダスから2週間程度の気象データを見て、黒星の発生予測を確認します。通常2週間間隔で予防剤をローテーションで散布して、その2週間の間に降雨がほとんど無ければ、アビオンだけを散布して1週間殺菌剤や殺虫剤の散布を伸ばします。ほとんど降雨がなければ次の週は何もしないこともあり、3−4週間に1回の農薬散布(展着剤以外)となります。
黒星は葉が連続して9時間以上濡れて発症しやすくなりますので、その降雨状況により予防薬か治療薬かを判断します。
このやり方で平均3週間に1回の散布で凌いでいます。
まくぴかは、バラには適用がないので、使われるのは自己責任でお願いします。
もる
【甲信越】
2012/02/19(日) 06:59:59
>gardenfanさま
いつもありがとうございます。
手持ちの薬剤から、予防としてサンヨール・ダコニール・オーソサイド・ジマンダイセン・フルピカフロアブル・サルバトーレ・マネージ。
治療としてサプロール・ラリー・トリフミン・ルピゲン・パンチョ・ポリオキシン・トップジン・ハーモメイト・カリグリーンを考えていました。
ポリオキシンは黒点病の予防薬としても使えるのですか?
耐性の出にくいダコニール・ジマンダイセン・フルピカフロアブル・サンヨールでローテーションを組み、夏場はオーソサイドとマネージに変えようと思っていました。
またまくぴかの使い方も教えていただいてありがとうございます。
治療薬と一緒に単独で使うといいとお聞きして、やっとすっきりしました。
(もちろん自己責任で使わせていただきます)
アビオンだけを散布するというのは目から鱗でした。
これは薬剤を何も入れず、本当に言葉の通りアビオンだけを散布するということでよろしいんですよね?
この方法をうまく使い、夏場を乗り切れたら・・・と思います。
(夏場は繁忙期のため、散布する時間が取れるかどうか分からないので・・・涙)
私の住んでいるところは、雨というよりも大変霧が出やすいところなのです。
バラにとってはいい環境ではありません。
でも教えていただいた方法をフル活用して、今年は何とか病気を出さないようにがんばりたいと思っています。
gardenfan
【近畿】
2012/02/21(火) 00:52:30
>アビオンだけを散布するというのは目から鱗でした。
これは薬剤を何も入れず、本当に言葉の通りアビオンだけを散布するということでよろしいんですよね?
そうです。アビオンだけの散布ですので、農薬散布ではないので、暴露リスクを低減出来ます。
うどんこについては、発病しやすい条件や季節は限定されますので、その時に治療薬を散布すればと思います。
またアブラムシやハダニなどは、見つけた時に即効で薬剤を単葉しています。ダニの場合にはスカッシュを使っています。
もる
【甲信越】
2012/02/22(水) 21:21:49
[[解決]]
>gardenfanさま
大変参考になりました。
教えていただいた方法で来月からがんばってみます。
また分からないことがあったらよろしくお願いたします。
園芸相談掲示板@園芸相談センター