ジキタリスが枯れたか?
寒冷地
【甲信越】
2012/02/01(水) 15:52:33
当地は寒冷地(今マイナス10℃ほど)です。
昨春にジキタリスの苗を買って庭植えました。
元気に成長して花も立派に咲きました・・・が、今1/5本のみ
青々とした葉を付けていますが、他の4/4本は晩秋から枯れて
しまっています。
もともと耐寒性はあるはずだと思いますが-----地上は枯れて
も根は生きていて春に芽を出すものでしょうか?
ジキタリスを育てるのは初めてですので、分かりません。
どなたか、同じ寒冷地の方から教えていただけたらと思います。
寒冷地
[URL:ジキタリスが枯れたか?]
2012/02/01(水) 15:55:11
文章の訂正
× 4/4本 → ○ 4/5本
ばんざいうさぎ
【北海道】
2012/02/01(水) 17:36:58
北海道在住です。積雪がかなり少ない地域の為に−18度位になるのは珍しくない土地柄ですがジギタリスは全く問題なく越冬出来ています。
ジギタリスは耐寒性は物凄く強いんですが、元々は基本二年草なんです。でも一部には多年草のものもあります。
お買いになったジギタリスの品種名などは解りませんか?
品種が解れば二年草のものか多年草のものかが解ると思うのですが・・・。
基本的な二年草のものだった場合について書かせていただきますね。
二年草性のものは花が終われば株は枯れてしまいます。中には育ちが悪くて花が咲けず次の年に持ち越しすために越冬するものもありますが、普通は花後に種子が出来て落ちれば根っこごと枯れてしまうんですね。
二年草というのは種子から蒔くと最初の年は株が育つのに専念して冬は地上部が枯れても芽の状態で越冬し、次の年に花が咲いたら種子を付けてその年のうちに枯れていくもの。お買いになったジギタリスも、多年草の性質で無い限りは、おととし生産者の所で種子が蒔かれて育てられたものかと思います。
全部が同じ店で同時に買ったものの場合、残った一本は去年花を咲かせていましたか?もし花を咲かせていた場合はもしかするとその一本だけ多年草性の品種のが紛れていたのかもしれません。花が咲いていなければ去年は開花条件に満たなかっただけで、今年咲けば冬前には枯れるかと思います。
花後に花茎を取り除いていなければ種子が実って風で飛ばされてこぼれているかと思います。今年の春に植えていた周辺から一人生えの芽が沢山出てくると思いますから、それをまだ芽の小さいうちにビニールポットなどに植え替えて育苗すれば来年にまた花が咲きますよ。
二年草のものは苗で買うと、すでに生産者の所で一年育っている為どんなに耐寒性が強くても冬前に寿命が尽きてしまい枯れてしまうんです。
できれば毎年苗を買って楽しむか、多年草の性質を持つ品種に限って種子や苗を購入し毎年楽しむのが良いですが、ジギタリスはこぼれ種子からいくらでも生えて勝手に殖えて咲くので、去年採取した種子や購入した種子を今年の春と来年の春蒔いて毎年芽が生える様にすれば同一株では無いものの、毎年途切れずに花を楽しめますよ。
寒冷地
[URL:ジキタリスが枯れたか?]
2012/02/03(金) 08:26:29
ジギタリスの品種名: パープレア です。(5本全部)
<二年草は苗で買うと、どんなに耐寒性が強くても冬前に寿命が
尽きて枯れてしまう>
←なるほど、分かりました。これは他の花でも同じですか?
秋に枯れましたので、凍傷ではなく病気などが原因かと思っていま
した。
花後の姿が見苦しかったので、しっかり枯れる前にカットしました
から、こぼれ種も期待できないかも知れませんね。
同じ寒冷地であるお宅のジキタリスで、お勧め品種があったら教え
てください。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2012/02/03(金) 18:58:33
パープレアは二年草の品種ですね。やはり寿命だったと思います。
>これは他の花でも同じですか?
「他の花」というのがどの程度の範疇かがわかりませんが、園芸植物の短期間花壇や寄せ植えで使われる花は、主に一年草、二年草が多いです。中には本来自生地では多年草(宿根草)なのに日本の冬の寒さや梅雨時の湿度、夏の暑さに耐えられないので一年草扱いになっているものも。パンジーやビオラの系統の中には北海道では宿根して毎年咲くものもありますよ。
二年草の性質を持つ植物なら、別の物でもほぼ同じ生育サイクルです。二年草の種類はどれも花が咲いてしまえば種子が落ちれば必ず枯れます。ジギタリスの他にもいくつかあり、特にセリ科やアブラナ科に多く感じます。花ではないですがパセリや、ルッコラの日本で普及しているもの(外国では同じくルッコラと呼ばれる近縁で多年草の種類もある)などがそうで、直根性の植え替えが出来ない種類も多いので、これらを毎年利用するには苗で買うよりも毎年種子を蒔くのが良いです。
ジギタリスのお勧め品種ですが、我が家では以前咲いていたものは先住者が植えたものなのでどんな品種であるかはわかりません。ジギタリスであればほとんどが寒さに強いのでどんな品種でも良いかと思います。お住まいの近くのホームセンターにある種子の品種なら大抵問題なく育ちますし、お好みの大きさや姿や花色の品種を画像検索を利用して探して、通販やネットショップで種子や苗を買う事も出来ます。ジギタリスの好みは人それぞれなので人の好みを信じて買っても自分の好みで無い事もありますからお好みの物をご自分で見つけて下さいね。
多年生の品種に関しては「ジギタリス 多年」で調べると品種名付きの苗を扱う業者のサイトがいくつか出てきますが、業者の中には二年草の物でも多年草と書く事があるので本当にそれが確実に毎年咲く品種なのかは私には解りません。こればっかりは実際栽培してみない事には解らないでしょう。
それと、ジギタリスは毒性がかなり強い為、うちでは現在庭に一株もありません。ペットのウサギがいて、オヤツに庭にあるハーブを与えています。ジギタリスの小さな芽がボリジなどの芽に似ているので誤って与えてしまうと大変危険な為です。抜いて数年はこぼれ種子で春に芽が出てきましたが、根気よく抜いて絶やしてしまいました。
もし、ペットや小さなお子様が居るお宅でしたら、絶対に触らないとも言いきれませんから残念ながら念のためにも植えない方が良いかと思います。
Aquiya
【関東】
[URL:http://aquiya.skr.jp/]
2012/02/03(金) 19:49:55
こんにちは。
ばんざいうさぎさんがおっしゃる通り、ジギタリス・プルプレア(パープレア)=Digitalis purpurea=キツネノテブクロは二年草的な性質を持った植物ですね。
ただし、厳密に言うと「寿命の短い多年草」というべき性質を持った植物であると私は思っています。
図鑑によって記述はまちまちですが、私の持っている本には「多年草」「二年草ときに多年草」「高温多湿に弱く関東以西では二年草扱い」などと表現されています。
開花した後に枯れることも多い多年草とも表現できるでしょうか。
ジギタリス(Digitalis purpurea)の種をまき、そのまま5年間経過を観察した記録があります。
それによると数年にわたって生育して開花を続けるものの、だんだんと株数が減少していくようです。
我が家でも開花した翌年まで生き残る株もありましたが、いつの間にか消滅してしまうことがあります。
寒冷地さんのところで一株だけしか生き残らなかったのも、やはり寿命の短い性質が原因でしょう。
(なお真の二年草であれば開花結実後すみやかに枯死し、その後長期間生き続けることはないでしょう)
なお、プルプレア=パープレア=purpureaは品種名ではなく種名(種小名)です。
ホームセンターで販売されているジギタリスはほとんどがこの種(しゅ)の園芸品種か交配種ではないでしょうか。
従っていずれの園芸品種も、多かれ少なかれ同様の性質を持っているのではないかと思います。
ジギタリス属のほかの種もやはり同様の性質を持っているでしょう。
ばんざいうさぎさんのおっしゃる通り、毎年種をまくか苗を購入なさるのが確実かもしれませんね。
寒冷地
【甲信越】
2012/02/04(土) 11:24:15
[[解決]]
御二方。ありがとうございました!
このサイトの相談では、園芸書に載っている教科書的な記事ではなく、実際に経験された方の体験談(この方が参考になることが多い)などを聞きたいと思っていますので・・・その意味で、今まで読んだ事のない助言をいただき大変参考になりました。
園芸相談掲示板@園芸相談センター