クリスマスローズの開花

[園芸相談センター]の過去ログです

まんぼっち 【東海】 2011/12/14(水) 08:20:13
2週間ほど前、かねてよりあこがれていたクリスマスローズの苗を
初めて購入しました。
が、今の時期に売られているポット苗(4号ポット)は2月には花が咲くのでしょうか?
購入してから急に気になりだしたのですが、その理由は、
1、最近朝晩の冷え込みが冬らしくなってきたしこれから寒くなるのに成長するのか?
2、今回ははじめてなので一重咲きの苗を購入したが隣で売られていた八重咲きの苗には「2年目から美しい八重咲きが開花します」と注意書きが添えられていた
3、クリスマスローズ購入のきっかけになった近所のお宅の植え込みのクリスマスローズは購入した苗に比べてずいぶん大きな株に成長している
とても初歩的な質問だと思うのですがお店の子はアルバイトでよく分からないみたいでしたしネットでも上手く調べられませんでした。
我が家の苗は元気ですが新芽を出す兆候は今のところはまったく見受けられません。
今季は咲くのか、咲かないのか。
いずれにしても大切に育てるつもりなのですが気になってしょうがないので質問いたしました。
どうぞよろしくお願いします。

エーカー 【東海】 2011/12/15(木) 11:22:14
ご質問の回答になるかどうか分かりませんが、私もクリスマスローズを10年くらい前に、小さな苗を買って育てています。最初の頃は、よく育て方も分からず、葉ばかり茂って、花を付けない年が続きましたが、3年前から、花が付きだし、毎年たくさんの花を付けるようになりました。クリスマスローズは有茎種、無茎種がありますが、よく売られているのは無茎種が多いかと思います。うちの場合も無茎種で、今の時期、茎の基で、土から花芽らしき物をのぞかせています。寒さには、強いのでずっと外の軒下で、光を十分に当てています。
来春にはもしかしたら花が咲かないかもしれませんが、いつかはきっと咲かせてくれると思いますので、楽しみに育てられたらいいと思います。

まんぼっち 【東海】 2011/12/15(木) 12:01:02
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エーカーさん、ありがとうございます。
やっぱり気長に育てないといけないみたいですね。
今まで一年草ばかり育ててきましたがいい機会なので挑戦してみようと思います。
ご回答のおかげで、もし今季花をつけなくても心配しなくてすみそうです。
実際に育てている方のお話を聞けてよかったです。
ゆっくり時間をかけて育てていこうと思います。
ありがとうございました。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2011/12/16(金) 15:17:52
解決済みとなっていますが・・・

おそらく2年苗のものをお買いになったのだと思います。一重咲きの物で小さな鉢に植えられているものは詳しい品種名が書かれていない限りほとんどがガーデンハイブリット(又はオリエンタリス・ハイブリット)という交配種群の「種子から育てたもの」で花の写真付きでも花色はあくまでも目安で、イメージの違う花が咲く事もあります。
ちゃんとした品種名付きや八重咲きのものは「クローン苗」です。クリスマスローズは交配が複雑なので種子から育てると親と同じものが咲くとは限らず、特に八重咲きは種子からだと八重にならないものもあるので大概はメリクロン技術で殖やすのです。八重咲きは株が大きくなるほど高価になるので1〜2年苗で流通するものが購入するには手軽ですが一重咲きの苗より何倍もお高いです。やはり来年か再来年の冬にならないと開花は無理で、来年の春〜秋にうまく育てられれば茎が1本伸びてきて2つ位の開花が望めるでしょうが良い苗でなかったり適切な育て方でない場合は開花が1〜2年遅れます。八重咲きの場合は土の養分不足だとクローン苗の物でも一重でしか咲かないこともあるのでご注意を。

良い苗は購入時に葉が2〜3枚で一枚一枚が大きい物。これは生長点が一つで育ちが良く、早く花が咲きます。葉の数が多くて小さいほど生長点が多すぎて栄養が分散して育ち、開花年は遅れます。
葉は冬はそのまま枯れずに休眠。春になってから新しいものが出てきます。本州の冬なら乾燥させない限り元気でいられます。今ある葉は枯れるまでそのままで良いです。蕾が出てきたら古い葉を皆切る人もいますが好みで構いません。
来年は春にもう少し大きめの鉢に、できればクリスマスローズ専用土で植え替えるか、庭に植えるなら午前中だけ日が当たる様な場所に植えてあげて下さい。落葉樹の株元の様な冬から春だけ日当たりが良くて初夏から秋まで日陰になる場所を好みます。
環境が合って土質が良ければほぼ放置で段々育って2年目には花が咲くでしょうが、鉢植えの物や植えた場所が良い環境で無ければ初夏から遮光シートで日陰を作ったり、毎年の植え替えが必要に成ります。
本来は北方系の植物なので一部の原種以外は寒さにとても強く、北海道では何の手入れも要らずにいたって丈夫に育つものですが、高温多湿に弱く本州では夏に弱らせやすくてクリスマスローズだけが罹る病気もあるので、是非クリスマスローズ(ヘラボルス)専門の栽培本を一冊お買いになって手元に置かれることをお勧めします。ちゃんとした知識がないと適切に病害虫を防げず、もしブラック・デスの様な病気に罹れば助からないばかりか、他の株にもうつる様な感染性の強い病気もありますので・・・。

あと、クリスマスローズで一重の花で売られているものにはかなり早く咲くノイガー(ニゲル又はニガーとも呼ぶ)という原種やその系統の交配種があります。花色は白や薄い緑や薄赤、八重咲きのものもあります。本当はこの原種こそがキリスト生誕時に捧げられた「本物のクリスマスローズ」であり、自生地ではクリスマス時期に咲きます。ガーデンハイブリットの様な華やかさはありませんが、花が正面を向いて咲く可愛い花ですのでよければご購入されると他のとあわせて長く開花期を楽しめますよ。
それ以外の原種や交配種は外国では学名のヘラボルスの名で呼ばれ、復活祭の頃に咲くので別名「レンテンローズ」と呼ばれます。ですが日本国内ではクリスマスローズと呼んだ方がイメージが良いのでヘラボルスであれば皆この名前をつけて流通しています。
沢山咲くようになったら、付いた花を全部そのまま咲かせ続けると株の消耗が大きくなるので、何本かを間引いて切花で楽しんでも良いものです。大株になれば3年ごとくらいに株分けすると株が老化せず何時までも花を楽しませてくれますよ。


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