斑入りショウジョウバかまの斑が消えました。
クミコ
【関東】
2011/09/04(日) 17:47:27
半日陰で育てていますが、今年でた葉は全く斑が入っていません。下にある昨年の葉は綺麗な斑入りです。肥料は液肥を数回やっただけです。何が原因なのか教えてください。よろしくお願い致します。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2011/09/05(月) 19:45:25
原因とか、対処法の回答では無いのですが「斑入り」について書かせていただきますね
「斑入り」というのは、葉の突然変異で細胞の葉緑素が全く無く成った部分のある状態を言います。これは何らかの原因により葉の一部分の色素が薄くなったり完全に抜けてしまったものです。そのため、普通の緑の葉の個体よりもひ弱です
植物の中には、特に園芸品種に多いのですが斑入りの特徴が固定されているものが結構あります。これは元々そうなっていたり人為的に改良され固定化させたものもありますが、こういうものでも時には「先祖がえり」と言って元の緑の葉っぱが出てきてしまう事があります。そうなると斑入りの葉よりも緑の葉の方が葉緑素が多いので丈夫で、緑の部分ばかりが育ってしまい、斑入りの部分は弱って枯れてしまう事もあります
ショウジョウバカマの斑入りというのは、突然変異ででき、元々が改良はされない山野草なので斑入りの固定化はされていないものだと思います。それは「斑入りが安定していない」ことで、急に先祖がえりして緑の葉に戻ってしまってもおかしくは無く、成り易くもあるんです。野生味の強い植物ではいつまでも斑が消えないでいられることの方が稀なんです。
おそらく、入手なさった時には斑入りだったのでしょうが育てているうちに環境の変化や土質・成分などの関係で途中で斑入りになる細胞が作られなくなってしまい、先祖がえりしたものと思います。もしご自分で栽培されている中で偶然発見した斑入りものならもっと斑は安定していません。私のところでも他の山野草ですが時々斑入りの個体が出るのですが、ずっと斑が出ている事はなく途中で緑に戻るか、戻らなくても弱くて途中であっけなく枯れてしまうものがほとんどです
これから斑入りに戻るかどうかは解りません。中には時期的に出たり消えてしまったり、中にはもうすっかり斑がでなくなるものさえもあります。こればっかりは誰も解らず、今後様子を見るしか方法は無いかと思います
種子で殖やすのが容易な植物なら、斑入り個体から採れた種子で苗を育てるといくらかに斑入りのものが出る事もありますが、ショウジョウバカマだと種子での増殖は難しいかと思います・・・
私の経験ですが、ユリ科植物に近い物で斑の入りがあまりに多すぎてこのまま育つと葉緑素が少なすぎて枯れそうなため、斑入りを防ぐ方法を調べたところ斑入り個体の場合、肥料に含まれるあるミネラル成分が欠乏すると斑入り部分が多く出てきやすいというのを見つけ、その成分入りの液肥を与えていた所新しく出てくる葉の斑入り具合が減ったと言う経験があります。普通の園芸植物の生長には不可欠な成分なので、お使いに成っていた液肥にも、記入はなくても多く含まれていたのだと思います。山野草は園芸植物ほど肥料分は必要なく地面に植えていればほぼ土だけで育ちます。ユリ科の山野草は肥料を与えてしまうと育ち過ぎてそれによる弊害も出てきやすいので、今回の場合確信はありませんが、普通の園芸植物を育てる感覚で良かれと思って液肥を与えていたことが斑が減った誘因になってしまっているかもしれません
地面植えであれば、これからは液肥をやらずに様子をみて下さい。株の大きさなどは小さく成るでしょうが、それが本来の大きさで山野草は成長がかなり遅く何年もかけてゆっくり育っていきます。運が良ければ生長点の部分が元に戻り斑も復活するかもしれません(また斑が出てくるかどうかは本当に運次第です)自生状態に近い環境にし、土には肥料は与えず、完熟腐葉土を周りに足してあげる程度で大丈夫でしょう(自然界は天然の養分を野鳥や昆虫や微生物から与えられています)。もし鉢植えであれば、山野草のユリ科植物で似た環境・土質を好む植物に使うブレンドの土で植えて、液肥ではなく山野草に使える肥料を規定の量で指定の時期に与えて下さい
クミコ
2011/09/05(月) 21:55:16
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ばんざいうさぎ 様 教えていただきありがとうございます。 一昨年斑入りの親株の種子を播種して斑入りの苗を選別して鉢で育てていたものです。良かれと思い液肥をやったのがいけなかったのかもしれません。
秋の植え替えの時に、腐葉土、赤玉土、桐生砂の用土で植え替え肥料をやらないようにして育ててみます。ありがとうございました。
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