弱ったリンゴの苗木の対処方法

[園芸相談センター]の過去ログです

ぱるる 【中国】 2011/06/30(木) 10:27:07
りんごの木を頂きました。
とある公園の竣工式で、沢山の苗木や花苗がお土産で出たのですが、
ひとつひょろりとした元気のない苗が余ってしまったようです。

樹高は1メートルほど。
70センチほどのところで枝止めしてあって、その下の脇から新しい主木になる部分が真上に伸びています。
葉っぱはまあ許容範囲に元気そうな部分もありますが、小さく萎縮したものも同じぐらい沢山あって、とても弱々しい雰囲気です。

土から15センチほどのところで脇枝が出ています。それはマズマズ元気そうな若い枝です。
ですがやはり、半分ぐらいが萎縮した小さな形の葉っぱです。
その変形した葉っぱは触るとパリパリしていて、正常な形状をしている葉っぱのように柔らかくありません。

植え替えてあげようとポットから抜くと、ひどい根詰まりをしていました。
土はカチカチで、ほぐす余地もない感じです。

今の時期、根鉢は崩さないらしいですが、このまま植えてしまって大丈夫でしょうか?
苗自体を少し小さくしてあげたほうが負担も少ないと思うのですが、
比較的元気な葉っぱは頭頂部のほうにあるので、それを落としてしまうと新しい脇枝だけで光合成をする事になってしまいそうです。

とりあえず、そっと大きな鉢に植え替えてみましたが、何日か経っているにも関わらず、鉢の土がなかなか乾きません。
排水はソコソコ良い土(果樹の培養土です)で、鉢もスリットなので、問題があるとすればリンゴの木のほうだと思います。

今からでも抜いて、根の整理をしてあげたほうが良いのか、今年はこのままそっとしておいて、休眠期にほぐしてあげたほうが良いのか。
ご意見をお伺いしたいです。
変形している葉っぱは落としたほうが良いでしょうか?
植え替え時は枝止めをするとありますが、こういう場合でも成長点を摘んでやったほうがいいのでしょうか?

品種はアルプス乙女です。
育てている場所は西向きのベランダ(壁に寄せていますので西日はそれほどあたりません)です。
樹高がそこそこあるので、10時ぐらいから3時ぐらいまでの日照時間です。
植え替えしたばかりだし、弱っているので、今は遮光布をかけて半日陰にしてあります。

こんなに元気のないコをお迎えするのは初めてです。
なんとか復活させてあげたいと思いますので、よろしくお願いします。

有閑店主 【東海】 2011/06/30(木) 21:28:22
 総論として、今すぐの対処を おすすめする事
1.日中壁に日が当たる、またはコンクリートの壁であれば せめて夜間は壁から離し放射熱から逃がしてやる。出来れば日中も壁から距離のとれる場所(明け方数時間の日照でも可)に移動。
2.遮光布がベタ掛けであれば、物干しとか脚立とか利用して風通しを少しでもよくしてやる。特に黒い遮光シートならせめて50cm以上離す、出来ればもっと。
3.万一 コンクリートに直置きならば、鉢置き台・木・発泡スチロールなどで浮かせる。
4.鉢に直射光が当たらないように完全遮光。
5.残る葉を少しでも病気から守るため、可能ならば雨予報の日は雨から退避させておく。
 小生ならば大筋としてこのまま祈りつつ夏越し、状態次第で晩秋 或いは早春植え替え、最悪は・・・

 さて各論ですが 主観的な表現ばかりで判断に悩みます。揚げ足取りをする気は毛頭ありません、気分を害されるか・・・でも敢えて
A 全体の葉の枚数は、内元気な緑の葉は何枚
B 傷んでいる葉は基部側・先端側、黄色・茶色・黄緑色・斑ならばどんな、見た感じアブラムシのような害・病気・水切れ・それとも
C 枝は 文面から合計2本だけですね
D 上部と下位の枝は 共に今年の枝ですか、今年の枝ならば1枚ずつ互生・去年の枝なら更に極小さな枝毎に葉が出ています
E 入手したときのポットサイズ・現在はスリットの何号
F 植え替えたのは具体的に何日前ですか
  ・・・・具体的、これくらい意識すれば明快になろうかと
G 果樹の培養土は元肥入りですか、別に施肥はなさいましたか
H 根元をよく観察してくださいませんか、ブツブツしたコブ状の物はありませんか
I 目標とする樹高・樹冠はどんな寸法でしょう
J 入手後 根 及び 地上部に殺菌剤等は使っていらっしゃいますか、ご予定は
K 他にリンゴのご経験は
 言いたい放題、ご無礼はご容赦願いたし ┌(_ _)┐

ひろりん 2011/07/01(金) 10:08:09
お返事ありがとうございます。
できるだけ詳しく書こうとしたのですが、不十分だったようですね。

A 全体の葉の枚数は誤差含めて85枚ほど、内元気な緑の葉は40枚ほどでしょうか。
B 傷んでいる葉は基部側にも若い枝にもあります。色は普通の葉と同じ色で斑などは入っていません。
 形が明らかにしなびて小さく、くしゃくしゃっと縮んだ感じ。
 手触りも枯れ葉のようながさがさした感じですが、枯れているようには見えません。
 水不足のせいでの奇形な気がしますが、素人なのではっきりとはいえません。
 先端も数枚同じように傷んだ葉がありますが、綺麗なものもあります。
C 枝は、下のほうに太い若い枝がひとつ、上のほうに不規則に長短4本。そのうち一番勢いの良いものが新しい主幹となっています。
D 上部と下位の枝は 共に今年の枝です。
E 入手したときのポットサイズは5号ポリ。現在は9号スリットです。
F 植え替えたのは火曜日なので、28日ですね。
G 果樹の培養土は元肥入りです。別に施肥はしていません。
H 根元にコブ状のものはありません。接木苗のビニールが巻かれています。(そのうち外そうと思っています)
I 目標とする樹高は1.5〜2Mぐらいまででしょうか。ベランダの手すりとひさしで季節によっては日が差しにくい場所に置きますので、少しは高めに。でも高すぎても収穫に困りそうなので。
形状は開帳にしたほうが収穫が増えるとどこかのサイトで見ましたが、二股に分かれているのでなんとかそのとおりになるかな?と思っています。一本立ちがメインなのでしょうか?よくその画像がヒットしますね。
J 入手後殺菌などはまったくしていません。したほうがよかったのでしょうか?一応食用だという認識が強くてなにも・・・人体に安全なレベルであれば殺菌消毒もアリだとおもいますが、元気なうちから予防的意味でするには抵抗があります。(元気ではなさそうですが^^;)
K 他にリンゴの経験は小さなヒメリンゴ程度です(実家にあります)。
ブルーベリーやレモン、ライムの鉢植はあるのですが、背丈が大きくなるリンゴの木は育てたことがありません。
今はまだ結実させることより、元気にしてあげることを優先したいですが、将来的には実も楽しみたいので、受粉用の木を追加でお迎えするかもです。
その時にオススメのものがあれば、そちらも教えて頂きたいです。

南に向いた壁は、確かに暑くなりそうです。
分厚い鉄筋コンクリートなので大丈夫かと思っていましたが、夏の日差しはきついですよね。
すこし距離を開けておきました。
遮光布は、物干し竿に取り付けて、ベランダのブロックまで渡してあります。色は白です。
黒は遮光率が高いですが、熱がこもりそうな気がしたもので・・・
鉢は床に直置きではなく、レンガを2つ隙間を空けて並べた上においてあります。

長々と書き込んでしまいましたが・・・これで大丈夫でしょうか?
よろしくお願いします。

ぱるる 2011/07/01(金) 17:40:57
すいません、名前を違うもので打ってしまいました><

有閑店主 【東海】 2011/07/01(金) 22:48:15
 乙女を含めて類型8本を育て、3本は孫共に強奪され・2本は「根頭がんしゅ」で隔離栽培5年前後で処分 現在は3種栽培中。
 全体を読ませていただき、最初に小生なりの最終結論は 前回述べた通り「現状維持」です。ただし支柱を添え、ぐらつかないようにして根が伸び易く・・特にスリット鉢は、揺れ易い・倒れ易いので。 出来るだけ鉢内の温度を上げないようにしたうえで、しばらく・10日くらいは毎日水遣りを。後は普通の水遣りですが、基本的にリンゴは水が好きです 完全に切らすことの無いように。

 傷んでいる葉、原因不明確ですが 緑を維持しているようなので、今後枯れこまなければ敢えて処理しなくともそのままで構わないと思います。
 主幹の切り戻しはこの時季厳しいでしょう(そういう知識だけで実際にダメなのか試した事は無いです)、休眠期まで体力をつけさせたうえで適期に切り・目標樹形目指しても大丈夫だと思います。実際に植え付け2年目に切り戻した事もあります。
 おそらく土質が旧培土と相当違うであろうと察します故 根が新培土に伸張してくれるかなんともいえません。かといって再度植え替えて根鉢を崩すのも仰せの通り怖い賭けになりますから 結局現状維持。
 小生おそらく薬剤は“止むを得ず使う”派に属しております。リンゴについては全て鉢植えでコンパクト 害虫の類は殆ど“手で取る・隔離する”で対処しておりますが【病気は難しい】。 乙女は随分丈夫な方ですが 落葉期含め年2(〜3)回は使わないと どうしても1年 葉を元気に維持できません。それも年間多くて、雨に当てるのは1日か2日での事です。栽培者の志向ですから好みに合わないことは勧めませんが、予防薬を使わないのであれば、完全雨避け“くらいの”覚悟で臨んでください。 今から一回だけと限定してなら 遅過ぎますがダイセン系の水和剤かな、僅かながら虫除け効果も期待できます。
 もう一つ、「根頭がんしゅ」を経験した2本ですが 年は異なりますがホムセン入手したものの内の2本で、普段なら必ずしている植え付け前の「根の殺菌」を相当簡素にしたものでした。因果関係は確かではありませんが、後悔先に立たずといった好例でしょうか・・(恥
 やや悲観的解釈かもしれませんが なんにせよ夏の植付けとは まあなんと厄介なものです。

 さてこれから仕立て方に入らねばならないのですが、落葉気までは養生という事で それまで一冊栽培書でもお読みいただき改めて。お考えの内容ならば、それからでも間に合います故。

有閑店主 2011/07/01(金) 22:54:25
22:48:15の1行目訂正  類型→累計


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