カモミールの丈を短くしたい
Luna
【近畿】
2011/04/13(水) 16:12:44
ジャーマンカモミールのことでお尋ねします。
今丈が15cmほどになり小さな蕾をつけています。
去年初めて育てた時、暖かくなり急に丈が伸びたのを記憶しています。
雨風により倒れやすくなり支柱や紐にくくりつけもしましたが、
そのせいでか株がくっついてうどんこ病が発生したりもしました。
花はいっぱい咲いてくれましたが、できれば 少しだけでも丈を抑えて育てたいと思っております。
剪定の方法や時期があれば 教えてください。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2011/04/14(木) 12:04:41
ジャーマンカモミールは元々背が高く育つ植物ですので栽培下で大事にしすぎ群生させないで植えていれば確かに倒れやすいかもしれないですね。普通茎の弱い植物は群生する事でお互いが支え合って倒れにくくなるものです。ジャーマンカモミールは元々園芸植物ではなく外国では身近な雑草の類なので、こぼれ種子が痩せた地などに芽生えれば放任で一株でも背が低くがっしり育ってくれ倒れにくいものです
わざわざ肥料を与えて栽培していませんでしたか?ハーブの類は養分の多い土で育てるとひ弱に育ち病害虫が付きやすく成ります。また、急に伸び植物の質が弱くなると倒れやすくなりがち、香りも弱まり薬効成分も減ります。簡単に言えば痩せた土地で放任に育てれば株はがっしりと低く育ち花も香り良く薬効も高く成り株の茎が風に倒れる事もありません(ただしごつくなって見栄えはしないですね・・・。)
まずは庭に地植えなのか鉢植えなのか、鉢植えならどんな場所に置いているか、使っている土はどんなものか、肥料を与えているならどんなものか、栽培は去年(或いは一昨年)種子から育てたか苗を買ったかなどもお書き下さい。おそらく栽培方法に問題があるのかと思います。
私の経験では、庭で育てたものよりこぼれ種子が家の前のアスファルトの切れ目で芽生えて育ったものの方が背が低く茎が頑丈で花も良く咲きました。
あと、ジャーマンカモミールの様な一年草或いは二年草扱いの場合は普通剪定はしません(宿根草のローマンカモミールならします)。花茎の高い場所でようやく枝分かれし蕾が付くのであまり低いうちに茎を切ってしまうと脇芽が出ない、花の咲かない怖れがあります。それに急に高くよく伸びる様な育ちかたの場合は地際からの脇芽の無い株(生長点が一茎だけ)に多いので、葉だけしか出ないで終わる可能性もあります・・・。苗で買うならがっしりと育ち、脇からも芽が複数出ているものを選ぶのが良いです(一株の育ちが数茎に分散される為少し背も低く成る)。
花が目的で植えていらっしゃるのでしょうから剪定して花が少なかったり無いのでは意味がないですよね・・・。
ハーブとしての利用ではなく観賞目的で見かけのイメージが似ているものでも良いのなら、花が似ていて背が低いか茎の丈夫な植物を植えるのが良いですよ。這い性のローマンカモミールか、マトリカリアとも呼ばれるナツシロギク(フィーバーフュー)の一重咲きは似た花を咲かせ、宿根草なので同じ株に毎年芽が出ますしこぼれ種子で簡単に殖え切り花のアレンジなどにも重宝しますよ。
ウドンコ病が出るのは風通し以前に土にカリが欠乏している、土が雨で跳ねかえり植物に付く事が原因です。まず土の質を見直し改良しましょう。また一度発病した土にはウドンコ病のカビ胞子が残っているので安易に使いまわさず殺菌したものを使う事で予防できます。それと植物は普通剪定すると脇芽が伸びて茂り、背は低く成っても前より余計風通しが悪くなるので普通の剪定はウドンコ病を避ける目的だけには向きません。剪定の一種の「枝すかし」のできる植物のみウドンコ病予防に有効ですのでご注意くださいね。
Luna
2011/04/14(木) 18:21:12
ばんざいうさぎ 様
とっても詳しく教えていただきありがとうございます。
質問するにあたって、大切な情報がたくさんぬけてしまったことを
お許し下さい。
花そのものを楽しむというより、花びらが下を向いたら摘み取りハーブティーとして、またオリーブオイルにつけて石鹸や、クリーム、リンスなどに使用するのが目的です。
まず、昨年は買ってきた種をポットで、のちに地植えにしました。
肥料与えるとカモミール独特の香りが落ちアブラムシがつくと聞き、元肥(確か腐葉土と牛糞、化成肥料)のみで、
その後の肥料は全く与えませんでした。
お陰様で驚くほど 100cm弱までに生長しました。
風通しはよい場所なのですが、うどんこ病が発生したのは株と株の間隔が混みすぎていたのかもしれませんね。
そして、今回は 去年のこぼれ種です。昨年と同じように元肥をして同じように育てています。
剪定は必要ないことは承知の上なのですが・・・ほんの少しだけコンパクトになる方法はないかしら?と思ったのです。素人考えですみません。
鉢植えで育てようとも思いましたが10株となるとスペースが確保できずにご相談にあがりました。
まずは土の改良を心掛けてみようと思います。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2011/04/15(金) 12:23:32
Lunaさんこんにちは。
お書きに成って下さったヒントから感じるのは、今の元肥でも肥料分が多く、かつ肥料成分が傾いていると言う事です。
まず、庭の土への元肥自体が普通ハーブ全般には必要ないのです。土にあらかじめ堆肥か腐葉土のどちらかが2割も入っていれば充分です。特に牛フンは窒素分が多いので使うと葉ばかり茂り花付きが少なく成るので使わない方が良いです。その中でも特にカモミールに関しては水はけを好む様に感じますので有機物の少ない土が良く、よほどの砂地でない限りは堆肥としてバーク堆肥か自家製コンポストなどを一年おきに少し与える程度で良いかと思います。その方ががっしりと丈夫に育ち精油も多く含まれる花が咲きます。成分比が等分のものが多く土を痩せさせる傾向のある化成の肥料を元肥で与えるよりも、現在の土にはカリ分が足りないと思いますのでカリ肥料単体(出来れば天然肥料のもの)か、カリとリン酸の多い肥料を少しあたえる程度で充分です。来年からは肥料分は出来るだけ控えてみて下さい。花数は減るかもしれませんが背が伸びすぎたり病害虫の被害は少なく成ると思います。
あと、花を摘み取る時期ですが花弁が反りかえるのは夜や曇りの日と、もう受粉してしまって種子を作る準備が出来てしまった花です。特に昼間に花弁が反りかえっているものは精油・成分が結構減っていますよ。もう少し早く、真ん中の黄色い部分が盛りあがり始めの咲いてから3〜4日目の花が一番精油や成分の含有量が多く、それも精油が飛ぶ前の早朝に花を摘まなくては気温が高くなると精油は沢山飛んでしまいますからまだ外が涼しい時間帯に摘むと精油も成分も多いものが採れますよ。
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