ニューギニアインパチェンスの種

[園芸相談センター]の過去ログです

勘太郎 2011/02/12(土) 09:52:12
@種から育ててみたいのですが、かなり難しいのでしょうか。

A種はどのような方法で入手できますか。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2011/02/19(土) 19:00:25
普通鉢植えの開花株でしか販売していないニューギニアインパチェンスでも、「ニューギニアインパチェンス 種子」で検索してみるとF1品種の種子がネットショップで販売されていますよ。ただ、このF1というのは育ったものの性質・特徴は一代限り(性質の異なる同士をかけ合わせた一代交配もの)と言う意味です。これを育てた株から種子を採って蒔いて育てても親と同じ特徴の花は咲かず、大抵は劣った性質の貧弱なものか先祖がえりしてしまい性質が保てません。同じ現象はパンジーや野菜などの品種の中で品種名にF1の付いた品種でもみられます(詳しくはメンデルの法則を参照)。その株を挿し芽(栄養増殖。一種のクローン)で殖やさない限り、毎回見た目が立派で美しい花の株を種子から育てたければ、自家採種ではなく毎回種子を買ってきて蒔かなければなりません

ニューギニアインパチェンスというのは、元々交配可能な組み合わせの異種同士の交配で作られている植物で、交配・改良の盛んな園芸植物とは違い、種子から蒔いても性質が固定できているまでには至っておらず、毎年F1種子を作るにもかなりの手間がかかり、数を生産できない為コストがかかり普通の花壇花などから比べると一般へ広く種子の販売は無理という事でしょう。

また、挿し芽で簡単に殖えて、生産業者の様な温室などの環境さえ整えれば越冬させられるので手をかけなくとも簡単に早く大量に同じ株を殖やせる事が種子が一般へまで普及するのに至らないのだと思います。
品種改良を最初から目的とするプロなら、交配作業が重要ですからどうしても種子から育てるしかないですが、性質の固定化が不安定なものを一般の方が種子から育ててもあまりメリットがなく、同じ花を咲かせるのに毎年種子を買って育てるのも大変かと(一度種子を買えばそれから栄養増殖で殖やせますので違う花色や性質のものが欲しいのではなければもう種子は買わないですし)

ちなみに栄養増殖が可能で増殖が簡単なものほど品種の性質を固定化するまでの手間を作出者はわざわざかけません。交配・選抜だけでも最低10年はかかり、それを改良・固定化するのにはさらに年月がかかります。その間の手間と費用は膨大なものに成る為です。また種子から育てると花が咲くまでの期間が長いのです。挿し芽の場合はもう成熟している株の一部から殖やすので生育も早いのです。生産者にとっては少しでも開花までの育成期間が短い方がコストがかからず出荷できますよね?
似た様に、種子は出来るものの種子での販売はほとんど行っていないものにゼラニュームがあります。これも一応一般に種子が売っていても高価でF1品種。以前育てましたが開花しても株はまだ貧弱だったため見栄えがする株になるまでの育ちが長く感じました

あと、元々熱帯性の植物の為種子から育てるには生育環境を整える必要がありますがニューギニアインパチェンスの場合は発芽温度などの条件、株が成熟するまでの生育条件などの文献がまだほとんどなく、もし時期的に育成時期が寒い時期にかかれば育成温度を保つために育成場所の加温が必要となります。プロの栽培業者なら可能でしょうが、本州にお住まいの一般の植物愛好家レベルの設備で、そこまで可能なものでしょうか?
北海道の冬なら冬の温度の確保は案外可能なのです。機密性の良い住宅で夜間も暖房を消さない為湿度さえ気を付ければ他の季節よりも熱帯植物の育ちが良く、ハイビスカスなどは次々と開花します

まずは種子の購入の前に、種子から育てられる環境を整えてあげられるかどうかが問題になってくるかと思います。日本では育成期間の環境を整えてあげられない事が多い為に、一般の植物愛好家でも熱帯の植物を種子から育てるのが難しいものが多いです。もしお住まいが沖縄や小笠原など熱帯植物の栽培可能な地域でならあまり難しく考えずとも育成出来るかもしれませんが(沖縄などでは原産地から輸入した観葉植物の種子を発芽させ、ミニ観葉として販売しているものもある)もし本州くらいにお住まいの場合は種子からの育成は熱帯植物園の様な年間の環境を整えられない限りは環境的に難しいのではないでしょうか・・・



[園芸相談センター]の過去ログです

園芸相談掲示板@園芸相談センター園芸相談センター