その部分だけの土づくり
うらら
【甲信越】
2010/11/12(金) 17:18:14
いつもお世話になっております。
レンガで囲んだ手作りの花壇があります。土の部分は、おおよそ巾28cm、長さ3mです。
前面には春のムスカリの葉が伸びていて、その後ろに日々草など夏の花が植わっていました。
で夏の花が終わったので、そこにパンジーの苗を植えようと思っているのですが、ムスカリの芽はそのままにして、パンジーを植えるための土作りはどのようにしたらよいでしょうか。その部分だけ苦土石灰や腐葉土など入れてやるのでしょうか。
いろいろな植物が植わっている所に新たに花などを地植えする時も同じだと思うのですが・・・
ばんざいうさぎ
【北海道】
2010/11/12(金) 18:33:04
パンジーを植える予定の場所だけ土を良く掘り返しほぐしてから穴を大きめに掘り、その掘った土にバーク堆肥を土の2割よく混ぜてから穴に戻し、その堆肥入りの土に苗を植えるだけで大丈夫ですよ。堆肥は牛フン堆肥だと窒素分が多いのでバーク堆肥の方が良いです。バーク堆肥には鶏糞も少し含まれるのでこれといった元肥も必要ありません。余った堆肥は他の植わっている植物の根元周辺の土の表面に少しかけて、出来れば軽く土と馴染ませてあげると良いです
完熟腐葉土は堆肥の仲間ですが、土への分解が遅めですのでそれを堆肥として使うよりも土のかさを殖やす資材と考える方が良いですね。また苦土石灰はまず土のpHを計り、アルカリ性が強くないか確認してから極少量入れるのが良いです。狭い場所に毎年欠かさず苦土石灰を入れているとかなりアルカリに傾く事も多く植物によっては育ちにくくなります。使う前のpH確認は必ず行うのが良いです。リトマス試験紙が個人経営の薬屋さんで売っていますから、土を水に溶かして試験紙を浸して確認して下さい
まずはどんな土が植物にとっては良いのかを知る必要があるかと思います。図書館や本屋さんで「土作り・肥料・堆肥」について書かれている本を数冊読んでみて解りやすそうな本を一冊本屋さんで購入なさって手元に置き読んでみて下さい。それぞれの土の役割、肥料の使い方と効き目の良い使い方、植物の繊維や微細昆虫や微生物が豊富な堆肥の大切さがお解りになると思います。この本でどの様な土を作れば植物に良いかの基本が身に付きますので、いろんな植物への応用も付くようになりますよ
また、健全な土を作るには団粒構造を作る為の植物の繊維分・微細昆虫・微生物が大切ですので、屋外で野菜ゴミ・刈ったり抜いた雑草・鉢花の古土などを材料にコンポスト堆肥を作ったり、外に場所が無ければベランダなどでも作れる段ボール堆肥を作っていくと生ゴミを減らせ堆肥を自作して賄えるので費用の節減にもなり、なにより土の大切さが実感できますよ
の
うらら
2010/11/14(日) 23:39:50
ばんざいうさぎ様 とても詳しく教えていただきありがとうございました。土のPHの事も実は勉強しなければいけない事と思っていましたが、努力が足りなくてお恥ずかしいです。腐葉土やバークの事もよく分かりました。
私は今まで、2〜3日お日様にあてたリサイクルの土に新しい土を足して、腐葉土、バーミキュライト、マグアンプKを適当に混ぜて使っていました。これはどうなのでしょうか。弱アルカリとはPHでどの位のことですか?
ばんざいうさぎ
【北海道】
2010/11/15(月) 20:09:04
あの・・・私の回答した上記に書かれている事を読めばお解りになられると思っていましたが、お返事に書かれているご自分でやられていたブレンドの何処が良くないのかお気づきになりませんですか・・・?
というのも、前作の植物が消費し植物の根が排せつした成分が溜まりミネラルも減り有機物や微細生物もほとんど居なくなった土に、分解が充分じゃなくて荒くてまだ植物の根が養分を吸収できない大きさの腐葉土を入れて、有機物の乏しいバーミキュライトを混ぜ、養分補給にと化学肥料を入れてというので、良い土になったと思われますか?
人間に例えれば、働き過ぎで痩せて弱った病人(古い土)に、固くて消化が悪かったり栄養が無い食べ物(腐葉土とバーミキュライト)を食べさせて、栄養補給は人工的なビタミンのサプリメント(マグアンプ)を山の様に飲ませている状態です。まず栄養となる食べ物(堆肥などの植物繊維や有機物)を食べさせて、栄養分を腸から吸収するのに助けてくれる腸内細菌(微細生物)を殖やしてゆっくり休養させてあげれば(堆肥を入れた土を寝かせて馴染ませる)、丈夫に身体が回復して元気になってくれる(良い土になる)と思いませんか?
そう考えると、書かれているブレンドでは植物が生育できる土に一番必要な微細生物と有機物があまり入れられていませんよね?有機物は養分になる原料で、微細生物はこれを餌として摂り植物の根が吸収できる小ささにまで分解してくれ、養分が根に吸収されやすい様にくっついて助けてくれるのがミネラル分です。養分の乏しい土に分解が悪い物を入れ、前作で消耗してしまった分解促進や根が吸収しやすくしてくれる物をほとんど補給せずに土をリサイクルしても、良い土にはならないのです。特に微細生物を積極的に補給せず毎年化学肥料にだけ頼っていると植物の排泄物は解消されず溜まり放題、ミネラル補給も無く土は徐々に痩せて質の悪い土に変わっていきます。土をブレンドする時のベースは土に有機物と微細生物の豊富な堆肥が基本で、その基本ブレンドに育てる植物に合わせて他の土を適宜足していくのが良く、植物に必要な養分は堆肥に含まれる微細生物がほとんどを作ってくれます。必ず繊維分が豊富で分解の早い堆肥の方を入れ(腐葉土も堆肥の一種ですが細胞が固い為分解が遅いので、増量資材と考えると良い)養分の補給を人工的に作られた化学肥料(マグアンプなど)だけに頼らないで下さい。また、植物はそれぞれ好む土質が違うのですべてに使える万能なブレンドというのはありません。良い花を咲かせてもらいたいのなら土は植物に合わせて混ぜる種類や量を調節しなければなりません。屋外の地面の土なら少しは土質や環境の悪さはカバーできますが広くない花壇や特に鉢植えなどの限られた容積では植物に影響が出やすいのです
作り方は、基本的なブレンド土「古い土に必ず新しい土を半分量混ぜた上、それに堆肥を2〜3割足す」にオプションで植物の好む土質に調節できる土を混ぜます。それからその植物が特に欲する肥料分(リン酸・窒素・カリ)の比率の化学肥料を補助的に多すぎず控えめすぎず入れるという感じです
極端に言うと堆肥さえしっかり入っていれば化学肥料を使わなくとも充分育ち花が咲きます。腐葉土には有機物が含まれているものの即効性はありませんし、分解してくれる微細な生き物が乏しいので良い土とはいえません。またバーミキュライトを入れている理由は?普通赤玉土を使うのが多いですが、何の目的で入れているのか解らずに混ぜていても良い土は作れません・・・
pH(PHではありません。ペーハーです)、弱アルカリ性というのは学校でお習いに成っているはずですが・・・。お忘れになっているなら検索なさればすぐ内要は解りますよ。解らない単語はまずご自分でお調べに成って下さいね。久土石灰の土への適量をご存じないと、多く与えすぎ年々残留して気が付いた時には強アルカリの植物が育ちにくい土に成りがちです。うちで畑に撒くのでも本当にうっすらと土の表面にかかる少量程度しか使いません。そうすると限られた狭い場所にどのくらい使えば良いかはそれで理解できませんか?私なら、狭い場所にpHも計らず久土石灰を撒きません。まず土のpHを計って酸性が少し強い様なら、アルカリ性の質の土などでも混ぜておきます。石灰は場所と場合を考えて使うもので、必ず入れなくてはならないものではないのです
どうやら、土に関しての基礎知識がほとんどない様ですね・・・。現在のブレンド比率はおやめに成り、急いで上記の「土・肥料・堆肥」について書かれている本を買ってきてお読みに成り、どんなブレンド、どんな土質が植物に良いのかを覚えていって下さいね
うらら
2010/11/16(火) 11:54:53
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ばんざいうさぎ様 つたない質問にお答えいただいてありがとうございました。私のやっていたのは、たんに土を作っていたというだけで、そこから養分のある生きた土を作るって事なんですね。そういえばよく”肥えた土”といいますよね。
がんばります。
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