新築ででた土地
土澤 祐子
【関東】
2010/10/17(日) 23:06:59
今回、家を新築にした時に地盤改良によってでた土地を庭にだしたのですが、その時にでた土地が固く、できたら家庭菜園をしたいのです。どうしたら、良い土地(菜園可能)になりますか?
ばんざいうさぎ
【北海道】
2010/10/18(月) 11:51:18
ご質問の内容では土がどんな種類なのかが解らず回答が付きづらいのだと思います。固い土が粘土なのか、他の土なのかで家庭菜園用に改良する為に足して混ぜるべき土の種類は変わってしまいますので・・・。
土に関しては本屋や図書館に行って「土作り・堆肥・肥料」について書かれている本を数冊読み、一番解りやすい本を一冊購入されてそれに沿って土を家庭菜園に向く土に改良すると良いですよ。
本には土の種類とその働き、土壌改良の仕方(どんな土質の土地にはどの土を足すのが良いのか)、堆肥や肥料の働きと重要さ、良い土とはどんなものなのかなどが書かれています。家庭菜園を始めるなら堆肥や肥料についても覚えていかなければいけないので是非、一冊購入なさって手元に置きよく読んで土が団粒構造のふかふかな土に成る様に改良なさってみて下さいね。
固い土というのが少し水を加えて捏ねてみて、棒状にしてみて粘り気があって簡単には崩れないなら粘土である可能性が強いです。粘土は多くないなら年月をかけて他の土など混ぜていけば徐々に良い土になりますが、かなりの率で粘土が多かったり年月をかけていられないならできるだけ取り除き、その分新しく土を購入して残った土と混ぜてしまうのが手っ取り早いです。地盤改良とのことで粘土層を取り除いた時に出た粘土だった場合だと家庭菜園に使うには粘土が多すぎて不向きですので、広さによってはトラック一台分以上の土(マサ土でも良い)を入れて、その入れた新しい土の質に合わせてバーク堆肥などの植物繊維を多く補給させて土壌改良すると良いです(牛フン堆肥は繊維が細かく分解されすぎていてべたついたり、塩分や雑草の種子などが多く含まれる事もあり窒素分も多すぎるので堆肥としては使わない)。
痩せた土であるマサ土を入れたとしても粘土よりはマシで、毎年少しづつバーク堆肥など繊維質が豊富なものを入れれば良い土に成り、その後は1〜2年に一度コンポスト堆肥や段ボール堆肥を混ぜればお金をかけずに良い状態が保てます。もしこういう自作堆肥を使うのなら今から作り始めておけば3年後からは堆肥はほとんど買わなくても済みますよ。腐葉土も堆肥の一種ですが土壌改良目的に使うよりは、土質維持の目的で混ぜるのが良いです。必ず完熟したものを入れて下さい。
土が固くても粘土では無いのなら、マサ土か他の痩せた土と思われます。上記の土壌改良方法を行えば良いですが、意識して植物繊維と微細昆虫やミミズ、微生物やミネラルを補給するのが良いです。特に堆肥類に多く含まれる植物繊維は保水性・保肥性に優れ、生き物達の住処兼食物と成り、それが細かく分解されることにより植物の根がミネラルの助けを借りて養分を吸収できる様になります。繊維が多いと団粒構造に成りやすいので植物の生育も良くなり、あまり肥料や薬剤に頼らなくても良い作物が出来るようになりますよ。
地盤改良をしたと言う事はその土地の元々のどういう面を改善させたのでしょうか?もし粘土層を破って水はけを良くしたのなら、家の建った場所以外はまだ粘土層が残ったままという可能性があります。雨の後水溜りがしばらく残るとかがあると可能性大です。もしそういう場所に家庭菜園を作るなら、まず土を改良する前にそこの場所を1メートルほどの深さに掘ってみて下さい。途中に粘土層があれば突き破って取り除き、その層のあった部分には砂や細かい砂利などを入れて、粘土を取り除いた土で埋め戻します。家庭菜園予定地の何箇所かにそういう穴を掘って粘土層を破って排水性をはかります。広い場所の場合なら溝状に何列か掘って砂や細かい砂利を入れる事に成ります。最初にこれをしっかり行わないとこの後ずっと水はけに悩まされ続けますから、粘土層のある土地ならしっかり行ってから土壌改良をするのが良いです。
もし、岩盤が浅い所にあったり山裾などで浅い地下に地下水が流れている場合は粘土層を破っても改善されない場合もありますが、平地で深さ50センチよりも浅い場所に粘土層がある様な場所なら家庭菜園を作る為には粘土層そのものをほとんど取り除き、違う土に入れ替える必要も出てきます。
まずは、その土地の地下の地形状態や元々どんな土地だったか(元は田畑だったとか、山の地形を削った造成地だった、宅地とは別の目的で使われていた場所だったかなど)お調べに成り、土地の土質を把握してから本を参考にして地層自体から手を加えなければならないのか、土だけとりかえたり改良するだけで済みそうかをご自分で判断なさるしかないかと思われます・・・。元々は宅地ではなくて工場や資材置き場だったりした場合には土に有害物質が含まれている事もあり、そういう土地の土だと家庭菜園に使うには向かない事もあります。もし以前その地でそういう使われ方がされていた可能性があるのなら、家庭菜園として使うのなら深さ1メートルくらいまでの土を総取り換えすべき事態になるかもしれません。もしそうだったら土を入れ替えた後も根が深いところまで伸びる性質の、実が食べられる樹木や大根やゴボウ、ナガイモなどの根が深く潜る野菜などは作らない方が安心です。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2010/10/18(月) 12:01:27
補足ですが
水はけが悪い土地でも事情により地層自体の改善が出来ないのなら、その土地に木のワクなどおいて購入した肥えて団粒構造化した土を入れてそこに作物など植える「レイズドベッド法」というのもあります。地面を人工的に30〜50センチあげて、そこに植物を植えれば水は留まりづらいので水はけは改善できます。ただし良い土を大量に入れておかなければならないのと、防水処理をしていない木ワク(木が水分を吸収しやすいように使わない)はいずれ老朽化しますので、レイズドベッドで家庭菜園を行いながらも、他の場所から徐々に地層改善や土壌改良を行っていき将来はレイズドベッドに頼らなくとも水はけの良い肥えた土になるように作っていくのが良いですよ
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