土壌改良

[園芸相談センター]の過去ログです

さんちゃん 2010/10/04(月) 20:21:08
水はけが悪くて困ってます、細かいのと粘土質の評価でしたので砂などたっぷり入れるなどアドバイスありましたが、今年の秋に落ち葉をたっぷり混ぜたら駄目でしょうか?

ばんざいうさぎ 【北海道】 2010/10/05(火) 00:00:33
長文になりますがお許しくださいね・・・
アドバイスはどなたからお受けになったのでしょうか?細かいというのは団粒構造になっていないという意味でしょうか?砂を入れると少しは水はけがマシになるでしょうが原因が解らないのであれば根本的な解決ではありませんし、落ち葉はまず寝かせて完熟したく腐葉土にしないと植物に害があり使えません。それに腐葉土は堆肥ほどではないものの保水性を上げるので水はけ改善には使えません・・・

まず、その土地の土は最初からあった土ですか?造成などで持ち込まれた土ですか?解らないか元々そこの土であれば、その場所に深さ1メートルくらいの穴を掘ります。その土の層に粘土の塊か層があるのかと思います。塊を取り除いて改善できる程度ならおそらく困るほどじゃないので塊が多すぎか、深い所に粘土層があって、水が流れ落ちる逃げ道がないのかと思います

下に粘土層は無く粘土の塊が多く混ざっているだけならその土の改良は手間暇がかかり年月も必要なので土の総取り換えが手っ取り早くて確実です。入れ替える土は黒土でなくてもマサ土の様な水はけの良すぎる土でも良いですから入れ替え、それから土壌改良(腐葉土・堆肥などで植物の繊維を補給しミミズや微細昆虫・微生物・ミネラルを補給し寝かせて団粒構造にする)保水性・保肥性の良い団粒構造の土にします。いっぺんに全体を改良せずとも、最初は植物を植えたい場所に植え穴を大きめに掘って土の量の3割堆肥を混ぜ植物(できれば3年間は1年草だけ植える)を植え、秋に植物が枯れたら周りの何も混ざってない土と堆肥を混ぜた土を混ぜておく・・・。というのを3年くらい繰り返せば徐々に良い土に変わります。牛フン堆肥は繊維が消化されすぎて土壌改良に向かないので、バーク堆肥・稲わら堆肥・馬糞堆肥が良いです。腐葉土は混ぜるより土の表面全体に最低2〜3センチの厚さで敷いておくだけで構いません。今から自作の堆肥を作っておくと後々役立ちますよ。雑草(花が咲く前に抜いたり刈った後に乾燥させる)や少し萎びさせた野菜ゴミ、古土や庭土を原料に(動物性のゴミは入れない・材料の水分を少なくするのがコツ)時々かき混ぜて空気を入れながら作るコンポスト堆肥、少ない分手軽に作れる段ボール堆肥(出来たら袋に入れて保存しておく)など作っておけば、4年目以降の改良後の土質維持の為に使う堆肥を買わずに済んでゴミも減らせるんです。土壌改良は急いでいっぺんにやらなくても場所を何等分かして今年はこの区画を改良、来年はあの区画・・・と、ゆっくりやって、すでに植えてあるものはその周りだけ改良すれば移動せずに済みます。ちなみに黒土の場合でも同じ方法で団粒構造にします。黒土もそのままでは良い土にはなりません

粘土層が水が落ちるのを邪魔しているだけなら、植物を植えたい場所の何箇所かで粘土層が無くなる深さまで穴を掘り、粘土層を取り除いた場所が50センチより下なら細かい砂利や砂、もっと浅いならマサ土など入れて粘土層の部分を塞いでから、掘った粘土を混ぜていないそこの土で埋め戻します。それで普通に植物が育つはずですが、それでも水はけが悪いならそこの土に適宜マサ土を混ぜると良いです。砂よりも通気性や保水性が良く微生物の住みかに成ります。粘土層が無くなって水はけが良すぎる様な場合は、上記の土総取り換えのマサ土の土壌改良法で植物の繊維などを多く入れると改善します

もし可能なら、その近辺の地形図や以前はその場所が何であったか調べてみると良いです。山際だと地形的に岩盤などが邪魔で粘土を取り除いても水が溜まりやすい所もありますし(我が家の土地の一部がそうなんです)、元田んぼで有ると水がしみない様にと底土がありますから深く掘らないでいるとその為に水はけが悪い事もあります

なお、場所がそんなに広くないなら暇を見て数個の穴を平均な間隔で掘れば良いのですが、広いなら穴より溝を何列も切る方が良いです。場合によってはミニショベルカーなど使用した方が良いでしょうし、土を総取り換えする場合はトラックで要らない土を捨てに行く手間(要らない土の処分は地域によって違います)がありますし、マサ土を買うのもトラック何杯分とかの規模に成るでしょうね

さんちゃん 2010/10/05(火) 20:46:27
お世話様です、
16年前にこの地に引っ越して家庭菜園をしてきました、そこそこの作物は出来ますが知識がたりないかもしれませんがよその畑に比較して、雨が降ると畝が池になり あぜ道が緑のこけが生え、畑も雨が降ると時間経過すれば少しずつ緑色になる、聞けば大昔の河畔とのこと、真っ黒な土ですが50cm掘れば黄色の堅い地層が現れます
白い大根でなくすんだ 白 、総合肥料ですがどうしても痩せた野菜ばかり、雨上がりは長靴の底にたっぷり土が積もるし、乾燥すれば粉っぽいく
風に舞う、一度このサイトで相談しましたら砂をたっぷりのアドバイスでしたが100坪では搬入口など考えれば難しいのです

ばんざいうさぎ 【北海道】 2010/10/06(水) 13:35:11
50センチ下の黄色い堅い地層というのが粘土ならやはり粘土層があるのかと思います。その黄色い土を少し掘ってみて水を加え耳たぶの堅さに手で練った後に手のひらで棒状に伸ばしてみてボロボロ崩れずつながっているのなら確実に粘土でしょうね。黒い土というのも、改良されていない黒土そのもので団粒構造の出来ていない土なのでは?と感じます。堆肥を入れていても牛フン堆肥を使ってたりはしていませんか?黒土+牛フン堆肥だと、水を含んだ土はかなりベタベタになって乾きにくい土に成りやすいのです

100坪の広さならやはり穴ではなく溝を何列も掘り粘土層を確実に破って取り除いてから粘土層のあった部分に砂利や砂を入れるという暗渠を作らないことには根本的な解決にはならないと思います。今では狭い道路でも使える様な小回りのきく、かなり小さなミニショベルカーがありますから、溝の数を多く掘れば溝の幅自体は細くても良いので搬入口が2メートルくらいあれば出入りは可能でしょう。
暗渠を作ってからの畑は、黒い土の部分はできるだけ植物の繊維を入れて改良して下さい。完熟させた腐葉土なら沢山入れて、その他にバーク堆肥が繊維分に富み微細昆虫や微生物も多いので3割くらいまでなら入れても大丈夫です。鶏糞が入っていますのでバーク堆肥の場合は多く入れすぎないで下さい。稲わら堆肥や馬糞堆肥が多く手に入ればそれも向きます。近場の乗馬クラブなどに問い合わせれば馬糞が入手できる事もありますが熟成されていないものもあると思うので畑の隅などで完全に熟成させてから畑に入れて下さい(匂いなど出るので人家が近いなら無理かも)。庭の落ち葉でも、繊維が堅いイチョウやツバキ類以外なら畑の隅で完全に腐葉土化してから入れると良いです

できれば暗渠は一度に全体を終わらせておくのが良いですが、土の改良の方は暗渠をしてから数か所の区画に分け今年はここの部分、来年はあちら・・・と数年計画で土の性質を把握しながらの方が良いですよ
土壌改良については土の種類などで性質や成分が違ったり偏ったりしていますので、「土作り・堆肥・肥料」について書かれている本を読んで基礎を身に付けると理解しやすく良い状態の土を作れるようになりますよ。図書館か本屋で数冊読んでみて、一番解りやすいものを一冊本屋で購入します。題名と著者名と出版社名が解れば絶版でない限り本屋さんで取り寄せてくれます。古い本だと表紙などが違う事もありますが中の内容はほとんど変わりません。それを手元に置いて全部を読んでみれば、土さえ良ければ肥料や農薬に頼らずとも質の良い野菜などが採れる様になるのが御理解いただけると思います

まずは暗渠を行っての水はけの改善が必要ですが、どうしてもいっぺんには出来ない、物理的に暗渠は無理な場合は30〜50センチ幅の木の枠を地面に置き囲って、中に新しい土を詰めるレイズドベッド法が水はけには有効と思います。でもこの方法だと大量の土を運び入れる必要があり、軽トラックでの搬入も無理な所ならかなり手間がかかりますね・・・

さんちゃん 2010/10/06(水) 20:03:25
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ありがとうございました、簡単ではなさそうな事ですネ、先輩の親父から受けついてまだ新米ですがアドバイスは良く理解できました、費用の事も含めて今一度考えます、お世話様でした。


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