ロシアひまわりの摘心

[園芸相談センター]の過去ログです

りゅうたろう 【近畿】 2010/07/22(木) 13:16:17
飼料用のひまわりの種を撒いてみました。
これはロシアひまわりであってますか?

色々な育て方をしてみようと思いますが
普通に1本立ちに育てる以外に
摘心して枝咲きにさせることは出来ますか?
出来るとしたら、どのくらいのタイミングにすればいいですか?

ばんざいうさぎ 【北海道】 2010/07/22(木) 15:23:58
飼料用のヒマワリというのは、市販のハムスターやオウムなどに与える為に袋売りされている種子ですよね?
緑肥用ヒマワリというのがあって、その品種のは実が付かない様に改良されています。そういう品種のも販売されていますので・・・

我が家では以前冬の野鳥の為にとヒマワリの種子を購入して与えていたのですが時々こぼれたのが春に発芽し、放置していると花が咲く事もあります
ヒマワリの種子を買う場所は色々なのでその年々で買うメーカーが違います。そうすると、毎年咲く花の形が違うのです
完全に種子だけが目的のものは実が付く所だけが巨大で外側の花弁は貧弱で、花もうつむき気味で咲くので花の観賞価値が全くありません。他に花も楽しめ実もそこそこ取れたものもあります。一度なぞ、結構観賞用価値が高めの変わった咲き方のが咲いた事もあります
どうやら生産国や地域によって使う品種はバラバラ。飼料用に使われているのが必ずしも全部がロシアヒマワリであるわけではないです

蒔いて育てた株がもし種子が目的で観賞用価値の無いものなら枝咲きにしたとしても実の成る場所の大きさが小さくなっただけで花弁は貧弱なままバランスの悪い花が咲きます。また、枝咲きで花を数個に分散させると種子の大きさも小さくなる事もあり、未熟なものが多い事も

普通園芸種で枝咲きで咲かせるヒマワリは枝分かれし易い系統の品種を使って改良しているようです。反対に飼料用ヒマワリは大きい種子を採るのが目的なので一株に一花咲く、枝別れしにくい系統と思います
そういう性質の植物でも、人の手助け次第で枝別れにすることは出来ると思います
まず、普通に育てていきます。ヒマワリは肥料食いで水分の吸い上げも良いのでその点を気を付けて育てます
途中、てっぺんに蕾が見え始めたら蕾が大きくなる前に、良く切れる清潔なナイフで切り取ってしまいます。その後、切り取った部分が腐らず乾燥してくれば下の葉の付け根から新しい蕾がつく枝が数本生えてくるはずです。それを伸ばしていけば枝咲きになるでしょう
最初の蕾はなるべく小さいうちに摘み取ってしまいましょう。蕾がある程度大きくなってから切り取ると切り口が空洞になってしまい、そこから水が入ると腐ったり病気が入りやすくなりますので

できれば、植えたもの全部を枝咲きにするのではなくて、普通にそのまま育てるものも何株か残しておくと良いですよ。上記の様に思いもしない綺麗な咲き方をするもので有った場合に来年用の種子を確保出来ますので。そういう来年も蒔くつもりの種子を作る場合は近くに別品種のヒマワリは植えないで下さいね。虫が花粉を運ぶので交雑し易く交雑した種子を蒔くと、雑種になってしまったものが咲く事もありますので・・・。
採れた種子は飼料用に利用するのなら、いろんな所から買った種子を同時に蒔いてみて(大手種苗会社で「食用ヒマワリ」という名前で花の種と同じ袋で売っているのも有りますよ)それらをわざと交雑させてみて(2種類以上なら自然に虫に交配してもらう)種子を採り次の年花を咲かせ種子を付けさせて自分が気にいったものが出来たら、それだけを何年も繰り返して植えて良いものだけを選別し性質を固定させ、自分オリジナルの品種を作ることも出来ますよ

種子を付けさせる目的もおありなら種子が熟する前に花をすっぽりと網で包んでしまうと良いですよ。ほぼ熟した様なら花首で切って袋ごと風通しの良い場所に吊るして乾燥させます。(小さい花なら台所の生ゴミ袋、大きければ玉ネギ袋などが良いです)小鳥が目ざとく目を付けて気の早い野鳥だと毎日通って熟したか確認していくんです。熟すればあっという間に大群で押し寄せて食べてしまう事があるので、収穫時期は気を付けて下さいね

りゅうたろう 2010/07/22(木) 17:05:39
ばんざいうさぎさん、色々詳しくありがとうございます。
飼料用ひまわりの種とは具体的に言いますと、ダイソーで買った1袋100円のものです。どなたかこれがどういった品種になるかご存知でないですか?どんな花になるんでしょうね。

庭に広範囲に撒いたので、1本立ちで育てることもやりますし
可能でしたら枝咲きにもさせてみようと思っているんです。

少しネットで調べたところ、ばんざいうさぎさんがおっしゃってるように、蕾があがってきたら摘心するという方法と、本葉が○枚(8枚という記述もありました)の時に
摘心してしまう。というやり方もあるようです。
本葉8枚程度でちょん切ってしまっても、本当に脇芽が出てきて花を付けるのでしょうかね?ちょっと怖い気もします。

主枝に蕾ができてから摘心するとなると、かなり背が高くなってから枝咲きに向かわせる育て方になりますか?早めに摘心する場合は、草丈を低めに仕立てることも出来るのでしょうか。

今回は、種取り目的ではなく、完全に花の観賞の為です。ので採種のクオリティーにはあまりこだわっていません。家にはペットもいませんので買った種が売るほど余っていますので(笑)

ばんざいうさぎ 【北海道】 2010/07/24(土) 18:51:17
本葉○枚というのは、背丈があまり大きく成らないのを重視しての他に、低いところからも枝を出させ重心を低くして台風などで倒れるのを防ぐ目的もあるかもしれませんね。私の方法だと枝は高めの所で出るのでどうしても重心が上に成りやすく、根もあまり張らない植物ですから支柱をしないと倒れやすくなると思います
ただ、ヒマワリは葉の枚数が花の質にも影響する為できれば葉は少しでも多く残すのが望ましいと思います。また枝分れも葉の付け根から脇芽が出るので葉が多いほど枝が多くなり、その中から良いものを選んで残すことにより良い枝咲きの花が付くと思います。葉が八枚だと多くても枝が出るのも八本で、枝別れ途中で生育がこじれたりで無事に咲くのが少なくなる可能性もあります。花も蕾の部分で切るやり方より小さめに咲く傾向も強いと感じます。蕾の部分で切る場合は枝が沢山出て元気に育つものも多いので株全体のバランスなどで選んで枝を残せますし

種子を採る目的が無い場合は、枝咲きにする方法は完全にご自分の好みが優先できますので、花数が少なくてもよければ葉八枚の方でも良いと思いますよ。花数の大きさ・質や数を求めるなら蕾を取る方法でしょう

種子はダイソーで買ったものですか・・・。以前あそこの花の種(ヒマワリではない)を買って蒔いたところ、同種ではあるものの袋の画像と明らかに違う品種の花が咲きました。ハーブの種子などでも品種の違うものが咲いたり、芽が出なかったりと植物名があっていても違う品種のが入っていたり質の悪いのが売っている事も多いです・・・。どうやら種子を大量に一括仕入れする所が、100均の独特の買い付け法の為に毎回違うらしく、培養土でも同じ袋のが販売店や購入時期が違うと明らかに違う土が使われていたりで、配合資材もまちまち。品質が良く無かったりも多いんですね・・・。
おそらくヒマワリの種子でも、袋詰めの時点で毎回違う品種のが入れられていると思います。また、私の経験ではちゃんとした大手の種苗会社であっても花の種類によっては結構袋の写真と違う品種のが間違えて入れてあって、種子を蒔いて花を咲かせてみたら全く違う品種だった(その会社では販売してない品種なので、おそらく海外の生産者自体が詰め間違えて出荷した)と言う事もありますから、運が悪ければ咲いてみたら飼料用の品種ではなく園芸品種だったと言う事もあるかもしれません・・・。そんな訳でダイソーのものだと品種名を特定するのは不可能に近いと思います。品種の特定は、それこそ種子を採る育て方で種子が出来るまで育て、種子の形や大きさや縞模様の様子(品種によって特徴のある物もありうます)満開時の花の姿や実の付いた時期の様子をインターネットで画像検索して丹念に調べ(でも100パーセント信用出来るというものではないです・・・)、似たものがあって「画像にちゃんと品種名が書かれていれば」とりあえず「おそらくこの品種ではないか」という程度の候補の品種が出てくると思います

写真入りの種子袋で品種名まで書かれているのは「蒔いてちゃんと育てられれば必ず写真と同じ花が咲く」という保証みたいなものです。園芸品種なら「花を楽しむのが目的」なので品種レベルまで書かれているものが多いのですが、飼料用の物でも種子から育てて利用する目的以外の、種子を直接食べさせる目的のは詳しい表記義務まではないので、特に種苗会社が販売している以外の、家畜がそのまま食べる目的の種子の品種特定というのは難しいですね・・・
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りゅうたろう 2010/07/25(日) 12:06:33
なるほど、摘心時期の違いによる花の違いがよく分かりました。
確かに主軸の蕾ができてからの摘心は、重心が上方にいって
不安定にはなりそうですが、充分に光合成ができる葉数になっているので
花の数や質も高くなるというのは納得です。
たくさん撒いたので、そのままの1本咲きから時期をずらしての摘心
枝咲きなど、いろいろやってみて楽しみたいと思います。
1本咲きにさせた花は、取れそうならアドバイスを参考にしながら種取りにも挑戦してみたいと思います。

りゅうたろう 2010/07/31(土) 23:57:09
[[解決]]
ありがとうございました。


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