海外で園芸
かり
【外国】
2010/07/22(木) 12:14:46
アメリカ西海岸に住んで2年。日本にいた頃に少しガーデニングをはじめて、ここでも今ペチュニア、ゼラニウムなどを楽しんでいます。
今私のペチュニア、ゼラニウムには、青虫や、青虫に似た茶色い虫がついて、花、つぼみが穴だらけです。こちらのホームセンターへ行って薬を買ってきましたがいまいち効果がありません。こちらではほとんどがスプレータイプです。
日本にいた頃オルトランを使っていて、前にオルトランと同じ有効成分のものを見つけて使ったら、効果はかなりありました。しかし残念なことにこの商品がも発売されていないようで、困っています。どなたか、青虫や、(幼虫類)に効く薬品などご存知の方よろしくおねがいします。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2010/07/22(木) 17:52:00
アメリカでは昔から農薬による環境問題などが問題になっているので、日本から比べると個人が使う農薬の場合は何らかの規制があるのかもしれませんね。州によって法律が違うので薬剤の使用の制限なども違うでしょうし。個人レベルで入手が出来ないのならそちらでは使用できないものと考えた方が良さそうです
また、農薬の使用は害虫を殺すどころか、他の生き物や人間にも影響がある事も多いので極力使用は控えた方が良いです
まずは即効性で考えると「ニームケーキ」という資材をお勧めします。これはインドセンダンという植物の成分が害虫を拒食状態にして餓死させるというものです。生産地ではこの植物から薬草茶を作るくらいなので害虫以外にはほとんど害が無いはずです。日本では以前殺虫剤が混入されているものが出回ったので、他のものが混入していないか確かめて用心のため食用にする植物には使わない方が良いと思います。
これを土に混ぜてから植物を植えたり、植えてある植物の根元にまいて軽く土に馴染ませておくと効き目が無くなるまでずっと植物の根から吸収され植物内で蓄積されます。そのため手間無く長期間効き目があります。液体の「ニームオイル」というのもあるのですが、規定の濃度で一度にたっぷり散布を数日おきに害虫の発生時期ずっと繰り返さなければならないので初心者にはお勧めできません。量や回数を間違いなく使えば効果は高いですけど、使い方を間違えると失敗も多いです
今回はニームケーキを与えながらも今後はニームケーキに頼らずガーデニングのスキルアップを兼ねて害虫予防をしたいならコンパニオンプランツの使用をお勧めします。うまく使えば病害虫を防げるうえに生育を良くしたり、他にハーブや野菜など育てる事も可能です。害虫を寄せ付けない植物、自ら害虫を寄せて犠牲に成ってくれるバンカープランツ、害虫を退治してくれる益虫を寄せる植物、一緒に植える事によってお互いの生育が良くなる植物などもあり、その中にはちょっとした不調を治す民間治療薬に成るハーブの仲間も多いです。これについては欧米が本場ですから地元の本屋さんに、ガーデニングについての本の中には必ずコンパニオンプランツの専門書があるはずです。日本で情報を調べるのよりもずっと詳しく紹介されていますよ
庭の環境を整えて野鳥に来てもらい食べてもらうという手もあります。野鳥がヒナを育てる時には凄い量の昆虫を必要とします。庭に木があるお宅なら冬の間に庭にバードフィーダーを設置して野鳥を寄せます。そうすると野鳥が他の時期も庭に来てくれるようになるので春になったらバードフィーダーの餌はやめて、木に巣箱を置いたり大きな植木鉢を地面に伏せて置くと中に巣を作る事があります。庭でなくても近の木に巣を作ればヒナを養うために庭に通って害虫を捕まえてくれますよ。子育ての間は穀類などを食べない種類の鳥が来るよう、最初は警戒心が強いので(慣れると催促してくるのもいますけど)人目を避けたり、餌に成る実の付く木を植えてあげるのも良いです(何年も来るうちに鳥のフンから芽生え勝手に生える木も)。狩りをする猫をお飼いに成っている家だとお庭によっては鳥が寄りつかないかも・・・。お庭が広いなら開けた場所の近くに猫が隠れやすい場所がないように気を付ければ大丈夫とは思いますが・・・。ハヤブサなど肉食の鳥が近くにいるところも向きません・・・。
害虫(病気も)の予防の基本は、健康な土を保つこと。どんな土質か・地形か・気候や温度かによっても変わりますが、植えたい植物に合わせた土質に改良すれば細胞レベルから丈夫に、抵抗力も付き病害虫が付きにくくなります。反対に細胞レベルから軟弱だと余計病害虫が付きやすいと言う事です。まず土質を調べ痩せた土なら有機物と微生物などを補給し土を団粒構造にすることからはじめます。馬糞堆肥かバーク堆肥を土の3割ほど混ぜていき、3年ほど繰り返せば大抵は良い土ができます。いっぺんに入れられない場合は、植えるものを1年草主体にし植え穴を大きく掘ってから掘った土に堆肥を3割混ぜて植え穴に戻し苗を植えます。花が終わって抜くときに、そこの土を少し広めに周囲の土に混ぜて行きます。これを3年繰り返せば微細昆虫やミミズのいる良い土に成りますのでそれからは宿根草など植えて、2〜3年周期で堆肥を追加してあげると良いです。土質によっては足りないミネラルを補給したり、微生物資材など使用します。特に肥料の窒素が多く土に蓄積すると葉は大きくなるものの質が悪くて軟弱になり害虫が付きやすくなります。窒素が多すぎると花付きも悪くなるので注意して下さいね
肥えた良い質の土を作れば、肥料もそんなに要りませんし農薬使用も控えられます。コンポスト(堆肥)が自作出来ればお金もかからず毎年質の良い堆肥が手に入る上に、野菜ゴミや雑草を原料にして捨てずに済みます
「土 堆肥 肥料」についての本をお読みに成って実践されれば土質の大切さがわかると思います。アメリカでは土壌改良やコンポストの原料ややり方も日本とは違い、堆肥化を促進する資材なども違うようなのでそちらで本を購入されて一冊お手元に置きながら土壌改良をしていくと良いかと思いますよ
ひまわり
2010/07/24(土) 03:43:29
余計なことかもしれませんが、
ニームは、日本では農薬ではないですが、アメリカでは農薬なので、注意してください。
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/nouyaku/ni-mu/ni-mu_2.htm#who
アメリカはバラ園芸は活発です。国花は、“バラ”と“セイヨウオダマキ” ですから。
探せば消毒剤くらいあるんじゃないかという気がします。気がするだけですが・・
ご近所に園芸やっている方を見つけて、薬の購入方法を聞くという手もあると
思います。
かり
【外国】
2010/07/30(金) 03:50:57
まとめてのお礼で申し訳ありません。ばんざいうさぎさん、ひまわりさんアドバイスありがとうございました。
ばんざいうさぎさん、
ニームオイルのこと知りませんでした。ありがとうございます。植物も人間と同じような感じですね。病気になりにくい環境、土壌づくりなど。私の場合これがかけているようなきがします。土作り工夫してみます。
ひまわりさん
農薬は使い方を間違えると大変なことになるので、ホームセンターの人にも説明を聞きながら探してみます。確かに、ホームセンターではバラに関する薬はよく見かけます。アドバイスありがとうございました。
園芸相談掲示板@園芸相談センター