ルドベキアの採種のしかた

[園芸相談センター]の過去ログです

るびぃ 2010/07/13(火) 15:13:39
苗で買ったルドベキアが咲いています。
来年の為に種を採れたらと思いますが、これは種は出来ますか?
大きく出っ張った茶色の部分のどこが雄しべとめしべなんですか?

まだまだ下の方から蕾が上がってきているので花をまだ楽しみたい
気持ちもあるんですが、種を実らせるとなると花付きが悪くなりますか?

人工受粉の仕方、充実した花を楽しみながらしっかりとした種を採るコツなど教えてください。

ゆえ 2010/07/13(火) 20:24:43
こんにちは、るびぃさん。埼玉県在住のゆえと申します。

ルドベキアは、もちろん採種できますよ。種から育てるのも難しくない植物です。
「大きく出っ張った茶色の部分」は筒状花の集合体で、
1つ1つの花はかなり目だ立たない花弁をもち、各々にオシベ・メシベをもつ構造です。
よく観察なさると、小さくツンツンとなっているのがわかると思います。(ツンツンしている所は、メシベの柱頭です)
その1つ1つが花なのです。

ちなみに外周のものは、舌状花といいます。


ルドベキアは、かなり丈夫な植物なので、採種しながらでも、どんどん花を咲かせますが、
見栄えを考えると、今から採種せず、
8月の中旬(旧暦のお盆頃)を目安に、2〜5個、種をつけさせるように残せば良いと思いますよ。

採種の目安は、「大きく出っ張った茶色の部分」全体が、硬くカサカサしてきたころです。
種子は、筒状花の付け根の方にできます。
種蒔きは、秋に行います。

採種については、こんな感じです。

るびぃさんは、「来年の為に」と仰っていますが、
ルドベキアは、宿根草タイプもあって、
お育てのものが宿根草タイプならば、株分けで増やす方がお勧めです。

宿根草は、種蒔きから育てた場合、1年目はどうしても花数が少ないんです。(その次の年からは、沢山咲きます)
なので、どうしても「種まきから育てたい」訳でないのなら、株分けの方が楽だと思います。

るびぃさんが、どちらにお住まいかわかりませんが、
ルドベキアは、耐寒性も高いので、寒冷地・山間部にお住まいでないのなら、冬場もそのままで大丈夫です。

最後に、こちらを参考になさってみてください。
ヤサシイエンゲイ「ルドベキアの育て方」
http://www.yasashi.info/ru_00001g.htm

るびぃ 2010/07/14(水) 08:51:30
ゆえさんありがとうございます。
オレンジ色の部分が、花びらではないと知って驚きでした!
宿根草かどうかはどう判断するのでしょうか
画像をアップすれば、判断していただけますか?
園芸店の片隅に置いてあった安い苗だったんですが、品種が書いてませんでした。

受粉は、特に人工的に何かしなくても蜂などが遊びに来なくても、放っておいてもしっかり受粉するタイプですか?茶色い部分を何度か撫でておけばいいですかね。

るびぃ 2010/07/14(水) 08:55:58
追加です

ご紹介のHPは私もよく見ているのですが、ここでは春まきになっていますね。秋撒きのメリットはありますか?
秋まきの苗の状態で、屋外で普通に越冬できますか?
こちらは寒冷地ではないです。

ゆえ 2010/07/15(木) 00:53:16
またまた、ゆえです。

ルドベキアは、こぼれ種でも増えるくらいなので、人工受粉しなくても大丈夫だと思いますよ。
少なくとも、私は、放置したままで、採種できました。

次に秋蒔きのメリットは、スタートが早い分、春になって暖かくなった頃から、どんどん成長を始めるので、種蒔きの翌年の開花時期には、
春蒔きしたものよりも株が育っているので、花数が増えることです。

私の栽培環境は、埼玉の南部で、遮蔽物が全くない、南西向きの庭なので、
冬でも陽がさんさんとふりそそぐので、防寒はしないで、3号ポットのままで冬越しさせました。
(植え付けは、4月、ソメイヨシノが散ってから行いました。現在、第1花が開花し始めました。ちなみに、今年は、ルドベキア・タカオです)
ご心配なら、寒風避けくらいなされば、充分、冬越しできると思いますよ。
冬場も、よく陽に当てるのが、大きく丈夫に育つポイントです。


さて、るびぃさんのお持ちのルドベキアが1年草か宿根草かを判断するのは、私では、画像を見てもちょっと難しいかもしれません。
ただ、こちらには、かなりの知識をお持ちの方がいらっしゃいますので、画像板にアップしてみるのは有効だと思いますよ。


るびぃさんのルドベキアの草丈が50cm未満だった場合、
ルドベキア・ヒルタを基に改良された園芸種の可能性が高いと思われます。

このルドベキア・ヒルタは、元々は寿命の短い多年草で、長くても3〜4年くらいで枯れてしまいます。

そして、このヒルタを元に改良されたものは、耐寒性1年草として流通しています。
しかし、環境さえ合えば、宿根化して、翌年も開花させることも稀な話ではありません。

なので、種蒔きの準備もして、親株も、春までそのまま置いておいて、春になって芽吹くかどうか、観察されるといいと思いますよ。

このようにすれば、るびぃさんのルドベキアが宿根草かどうかも確かめられるし、
1年草だった場合の子孫も残せて、来年も花を存分に楽しむことができますから。
スペースの問題などで、冬に親株と幼苗を管理できない場合は、春蒔きでもいいわけですしね。

この辺りが、管理面のお話しになります。

最後に、1つ、お話しておくことがあります。
ヒルタを基にした園芸種であった場合、その種子を採種して育てても、
親と少し雰囲気の違ったものが出てきてしまう可能性があることをご承知ください。
もちろん親とそっくりな形質が出る可能性もあるのですが、
花が咲くまで何十株も育てなければならないので、なかなか個人では難しいと思います。

なので、種蒔きする時には、このことを頭の片隅に入れておいてくださいね。

ただ、私の経験で申し上げますと、ルドベキアは、改良種の自家採種でも、親とかけ離れた雰囲気の子供は出ない感じはしてます。

るびぃ 2010/07/15(木) 20:23:27
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ゆえさん色々ご丁寧にありがとうございました。
今後の参考になるお話感謝します。
これからも楽しみながら、色々試しながら育てて生きたいです。
本当にありがとうございました!


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