スイートバイオレット株分けの時期

[園芸相談センター]の過去ログです

湾岸まり 【近畿】 2010/03/18(木) 14:24:10
スイートバイオレットがずいぶん大きくなりました。スミレは老化が早い(?)ので株分けして株の更新をはかるべきだとのことですが、時期はいつごろが適当でしょうか。ご存じの方どうぞご指導ください。

花梨 【関東】 2010/03/18(木) 17:41:01
スミレ類は花後すぐ植え替えをするのが基本です。株分けも同じ時期に行います。

鉢植えでしたら出来れば植え替えも毎年されたほうがよろしいかと思います。
鉢から抜いて黒くなった根は取り除きますが、無理に根をほぐすと突然枯れて
しまうことがありますので要注意です。

苗を抜いて根元の自然に分かれるところからほぐして株分けし、株分けを
された後はすぐに水を与え、肥料は植え替え後1〜2週間は与えません。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2010/03/18(木) 23:18:42
ニオイスミレはイチゴの様にランナーが出てその先に新しい芽が出来ます。それをイチゴの様にビニールポットなどに土を入れたものに受けて、針金をUの字型にしたものでランナーを押さえ土に固定しておくと芽の下から根が出てきて育ちます。苗が大きくなってきたら繋がっていたランナーを切れば簡単に株を更新できますよ
ニオイスミレはスミレの中ではかなり丈夫ですから大株でも、春か秋に繋がったままのランナーを切ってほぐせば株分け出来、根の活着も良いです。結構強いので根に土が少ししか残らなくとも、株を少し深めに植え、たっぷり水を与えた後に日陰でしばらく養生させれば大抵根付いてくれます。でも、この方法だとやはり心配なら上記の方法でランナーの先の新しい株を利用する方が簡単で安心ですね

それか、複数の品種や他のスミレは植えていないのなら種子で簡単に殖えますよ。花の後に付いた実か、株の根もとに出来た閉鎖花の実から種が出来ますから紫色の丸い実の中の種子が明るいオレンジ色っぽくなったら、実から出してすぐに生したい場所にパラパラと蒔いて軽く土を被せておきます。乾かさない様に気を付けていれば次の年の春には発芽して育ってくれます。種子はアリが運ぶので数年すると思ってもみなかった場所や鉢で育つこともあり、そういうのは種子が選んで生えた最適な場所なので数年で小群生ができるくらいに殖えます。なるべくその場所に生えさせておいてあげると、開花期には群れて咲く姿と香水の様な香りが風に載って漂い丈夫に育ちますよ
他品種や多種のスミレが近くにあると交雑する可能性があるので、そのような状況の場合は花後の実は摘み取り、閉鎖花の実からだけ種子を採ります。この種子を採り蒔きすれば親と同じものが咲きます。種は乾燥させてしまうと休眠するので実から出してすぐ蒔き、屋外で冬の寒さにあてて下さい

お持ちに成っているニオイスミレは一重咲きのものですか?もし八重咲きのものだとそれは本物のニオイスミレでは無いので管理も少し変ります。八重咲きのはパルマスミレという種類の八重咲き品種で香料用のスミレです。ニオイスミレは寒さにとても強いですがパルマスミレは寒さに弱く日本では屋外越冬が難しいので冬は室内に入れるのがよく、また八重咲きは種子が採れないので殖やすのは株分けかランナーからだけとなります

また、一重でもランナーの出ない系統があります。それはニオイスミレとビオラ・ソロリアとの異種交配で出来た品種やビオラ・ソロリアそのものの可能性が高いです。これらはニオイスミレに良く似ているのでニオイスミレとして売られている事があります。匂いが弱いか、全くしない場合はこれを疑って下さい。ビオラ・ソロリアだと育つにつれて根もとの茎がワサビの根の様な形に成りますし、実は大きくて緑色をしていて閉鎖花の実は土から生えて三つに割れ、茶色い種を飛ばします

ただ、本物のニオイスミレでも花が杏色のものは匂いがしない性質です。白も匂いが弱いです。ピンク色のには閉鎖花の実が出来ないものもあります。ニオイスミレ類は色や性質によって少し管理が違ったり殖やし方が違うものもありますので、「ニオイスミレ」「スィートバイオレット」「ビオラ・オドラータ」などで検索し、ご自分の株がどれにあてはまるものかなども確認しておくと良いですよ
鉢植えだと必ず株分けは必要ですが、地面植えなら場所が許す限り植えっぱなしで構いません。むしろ群生にすればするほど見栄えがして香りも強く感じますよ

湾岸まり 【近畿】 2010/03/20(土) 20:31:37
花梨さん、ばんざいうさぎさん、ご回答ありがとうございます。ぜんぶ鉢植えですから、今までも鉢がぎちぎちになってきたらおそるおそる抜いては分けて、差し上げていました。このまえは10月ごろに分けてみたのですが、その後ちょっと元気が無く葉っぱが小さくなったようにおもっていました。今回一重咲きのほうはまもなく花が終わりそうですので、すぐにやってみます。ばんざいうさぎさん、ランナーをひっぱって根付けするとは、実にいい考えです。早速やってみます。私が育てているのは、八重咲きの、葉のいろが明るいライム色のもの(旺盛です。冬でもヘイキ。花のいろは藤色)と、一重咲きでピンク色の花の咲くものです。今までも大きくなりすぎた株は実家に持って帰って庭に植えていますが、庭植えだとほうっておいてもぐんぐん広がって、いいグランドカバーになっています。わたしの住まいするところは集合住宅なので残念ながら鉢植えのみです。ビオラソロリアは最近買い求めました。おっしゃるとおりただいま生ワサビのような状態です(ちいさなつぼみもついています)。今年新たにプリンセスオブウェールズというちょっと大型のニオイスミレを買いました。これは以前に一度失敗した種類です。この種類を育てるに当たっての注意点があれば教えていただけますと幸いです(この種類がランナーの出ないものかもしれません)。よろしくお願いいたします。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2010/03/22(月) 15:03:15
すでに何種類かお育てに成っていたのですね。やはりニオイスミレの場合はすぐに鉢いっぱいに成るのが悩みですよね。2年くらいごとに株わけ植え替えるのが理想ですが、植木鉢の置く場所に余裕があるのなら底がなるべく口が広いプランターを選んで植えつけると良いでしょうね。それをアイアンで作られた花台などに置いて高さを出し下にも他の花の鉢を寄せて置くと立体感も出ますし

八重咲きの葉がライム色のもやはりパルマスミレの八重咲き品種ですね。でも普通の緑の葉のものからすると耐寒性が少し強いのかもしれません。それでもニオイスミレから比べれば低めと思いますので絶えない様に気を付けてあげて下さいね

本当にニオイスミレは良く殖えますよね。うちではアリが運んだ種が発芽したのがツツジの茂みの下とお隣との境界線の生垣の根もとで群生しています。生垣の根もとなぞ砂利が敷いてあるのに夏の暑さにも耐えて徐々に殖えていってますよ。夏も日差しがきつい所は苦手の様ですが花の無い時期でも葉が密に茂るので半日陰や日陰の場所のグランドカバーに使うのにはうってつけのものですよね

‘プリンセスオブウェールズ’という品種については、私も去年植えつけた後に枯らしてしまい、今年また購入してリベンジしようと考えています。確かにうちのもランナーが出ていませんでしたし、株の根もとが異様に長くなったのを見ると、もしかするとビオラ・ソロリアとの異種交配の品種物の可能性があるかもしれませんね・・・
花が咲いても匂いが全くなければさらに可能性が高そうですが、品種によっては弱いものの香りがあるらしいので、もし花が咲いたら確かめてみて下さい。ニオイスミレとビオラ・ソロリアとの交配物はニオイスミレの中での分類では「ガバナー・ヘリックタイプ」と呼ばれます。うちにもニオイスミレの名前で買ったものの一株にこれの品種らしいあやしい株のがありますよ
プリンセスオブウェールズについてはほとんどお役にたてずに済みません。でも、ニオイスミレ好きの方とお話できてうれしかったです

湾岸まり 【近畿】 2010/03/25(木) 12:34:05
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北海道のばんざいうさぎさん、いつも的確丁寧なコメントをくださいまして、ありがとうございます。これからもときどきお世話になると思います。その際にはなにぶんよろしくお願いいたしますね。POW,今のところ元気です。他の種類のよりは一回り大きくてたくましいですね。ともあれ、ありがとうございました。湾岸まり拝


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