ミミズのいない土

[園芸相談センター]の過去ログです

なんちゃん 【東海】 2010/01/11(月) 20:34:43
80坪の畑を借りようと思っています。畑の土は固くなくよさそうなのですが、どれだけ掘っても、ミミズがいません。軽く握って、指でつついてもボロボロとは壊れないず、粘土質ぽっい感じです(多分、団粒構造の土ではないと思います。)
軽トラ一杯くらいの牛フンをいれようと思いますが、ミミズのいない土
というだけでは、悪い土とはいえないのでしょうか?
お金を掛けずに、いい土作りをする方法があれば伝授して頂きたいです。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2010/01/11(月) 21:37:23
牛フン(おそらく堆肥でしょうが)はそんなにあまり沢山入れない方が良いですよ。窒素分が多すぎるのと植物の繊維が細かく分解されすぎていますので、あまり沢山入れすぎると粘土質の土地ならネチョネチョベタベタになり余計水はけがわるくなります。窒素分が多すぎると葉物野菜以外はうまく育たず(花の蕾や実を食べる野菜は葉ばかり茂り肝心の食べる部分は貧弱になる)葉物の場合も窒素過多では質が軟弱になりやすく葉を食べる害虫が大発生する事もあり、一度窒素過多の土壌にしてしまうと改善するのはかなり厄介になります(うちではこれでかなり苦労しました)
また、牛の食べているものによっては塩分が強すぎたり外国輸入の飼料を食べていれば飼料に混入していた外国の雑草の種子が消化せずに堆肥に残り、土から生えてくると日本の雑草よりも性質が強いので何時までもしつこい雑草に悩まされることもあります(当地では農家の畑に熟成の為に積まれている牛フン堆肥に生えてくる雑草は見たことのないものが凄い勢いで生えます)

まず粘土質なら下に粘土層がないか確認しないと新しい土を入れても水はけが悪いままでよくありません。何箇所か穴を掘ってみて粘土層があれば重機などで穴を何か所も空けるか何か所も溝を掘り粘土層を破って砂利か砂などでそこを埋めてから土を入れるのが良いので借りる前によく土地の状態を聞き、粘土層があるとか元田んぼだった所、山裾で水脈が浅いところは避けたほうが無難です

土壌改良で土を入れるなら、まずマサ土や山土、黒土など養分の少ない土をベースに使い、それに完熟腐葉土とバーク堆肥(樹皮の堆肥)か、稲わらなどの堆肥を3割ほど入れるのが良いです。特にバーク堆肥は鶏糞を少し入れて充分寝かせてありミミズがすでに住みついているので、数年経てばミミズも殖えて良い土となりますし肥えた団粒構造の土に成りやすいです。腐葉土を入れる時には未熟だと作物の根を傷めますので必ず完熟しているか確認の上入れて下さい。不快な匂いのするものは積んで置きしばらく寝かせてから完熟したのを確認し混ぜて下さい

畑の土は最初から養分をたっぷり入れるのではなく、まず植物の繊維を極力入れておくのが良いですミミズが食べて糞をし、それを微細昆虫やバクテリアなどが分解して団粒構造の、植物の根が吸収しやすい土を作ってくれます。そうやって土を作ってから、植えるものに合わせた成分比の肥料を元肥に入れて植えつけると比較的なんでも平均に良く育ちます。肥料で育てるというより堆肥などの植物の繊維が養分に成り、肥料は足りない分を補う役目です(牛フン堆肥はこの元肥や追肥に窒素肥料として少量使うのに向きます)

ちょっと気に成ったのは、ミミズがいないと言う事です。元々畑で最近まで使われていたのですよね?多少粘土質でもミミズなどの微細昆虫はいるのが普通ですが、見かけないなら土がかなり痩せている可能性があります。もしかすると化成肥料の多用で土内の微細昆虫や微生物が死んでいたり(有機肥料を使えば土は痩せない)、pHが傾きすぎていたり、ミネラルなどが極端に傾いている可能性があります。できれば畑の持ち主や使用者に以前どんなものを栽培していたか、どんな肥料を使っていたかなどそれとなく聞いてみるのが良いです。土壌成分的に問題のある土地(窒素過多で蓄積していたり、近くに鉱山があったとか工場があったりで重金属などが混ざっている土地の場合は人体に影響しますので借りない方が良い事もあります

問題がないのにただ土質が悪くてミミズが居ないだけなら3年間ほど堆肥を3割入れ続けながら作っていくとミミズの沢山いる土になりますが、土の見かけは良さそうなのにいつまでもミミズや微細昆虫が土に住みつかないなら何か生き物には良くない成分が土に混ざっているということですからそういうことが起こるなら借りるのはその時点でやめた方が健康のためには良いかと思います

まずは「土作り・堆肥」や肥料の使い方について書かれている本を図書館や本屋で何冊か読んでみて、わかりやすいのを一冊買うか無ければ取り寄せてもらって一冊手元に置くことをお勧めします。土さえよく作れば肥料を与えなくても3年はだいたい良いものが取れるくらいで土をバランス良く肥えさせることは大切。土作りをしっかり覚えておけば気候変化の影響がなければ立派なものが採れますので

あまりに痩せた土なら三年は満足なものが採れない可能性がありますが、気長にしっかり土作りをして下さい。そうすればあとは1〜2年毎に堆肥を3割入れれば良く、自作で稲わら堆肥や生ゴミ堆肥、収穫残渣や落ち葉や雑草を積んで完全に分解したものなど植物の繊維質を入れれば(うちではEM菌入り堆肥化促進剤を入れたコンポスト堆肥使用)そんなにお金をかけなくとも良質の堆肥を定期的に入れられますよ

ともはる 2010/01/14(木) 11:26:39
重複する内容は、要点をまとめて、簡潔な文章を心がけては如何でしょう。

さち 2010/01/14(木) 12:07:52
此方の掲示板いつも参考にさせていただいてます ばんざいうさぎさんのご発言いつも参考になります そしてこのような経験をおしげもなく教えて下さることに感謝です どのような参考書にもましてありがたいです なんちゃんさん ばんざいうさぎさんのおっしゃるように 土に良くないものが入っていないという前提で 肥料を入れる前に夏野菜を一度作ってみてはいかがですか 3月に入ってジャガイモ 4月にトマト さつまいも等 肥料がないほうが 美味しいものがとれるという野菜を。 クリーンな土地はミミズがいないともいいますし

植木屋 園主 [URL:http://green.ap.teacup.com/oujien/] 2010/01/14(木) 20:26:34
こんちは〜♪
>畑の土は固くなくよさそうなのですが
一見して良さそうな土で雑草でも自然に生えている土なら大丈夫です
草も生えない土なら問題ありですが!
>軽トラ一杯くらいの牛フン
ハイ♪80坪に対して軽トラ一台程度なら先ず大丈夫だと思いますよ
普通地力向上に施用する牛糞投入は、反(300坪)当り何トンという単位で投入します
例え多く投入したとしても耕起(作土層)する深さでまるで違ってきます
>ミミズのいない土というだけでは、悪い土とはいえないのでしょうか?
ハイそうですね♪
ミミズも食べ物(餌)が無ければ次の新天地(腐食質の多いところ)を探します
ミミズはまだ腐食しかかる物(餌)があるから住み着いているのであって
既に完熟して土同様になっているところは殆どいませんよ
だからいないからと云って悪い土というのは判断できないですね!
新たに何か作付けされると
其の根の古くなって残った根などを餌(有機質)としてまた住み着いてきます
鉢土は別にしても古い根などを篩で振り分けて棄てるなどよく言われる事がありますが
私の考えでは持っての外!で、餌は残してやる共存共栄が手間も掛からず最高の土作りだと思いますよ

>いい土作りをする方法があれば
今の堆肥を全面に撒布後に良く漉き込んで土に馴染ませる(土に酸素の補給で呼吸させる)
特に今の寒中の耕起と云うものは寒(霜)に土をさらすと云う事で越冬病害虫も含めて効果あります
コレも一度の耕起で終わりではなく最初は深く荒く(大粒)に耕す!(きめ細かくしない)
二度目はやや浅く&ややきめ細かく・・・地表面になる程、きめ細かく!という具合に
徐々に浅く耕します(排水性の確保)
2度3度と繰り返せばそれだけ土に酸素も含まれて良い土に自然になります
と同時に作付けする時には畝幅90cm〜120cmとかを作物に合わせて
最初は排水性など判らないと思いますので、なるべく狭く&深く立てる事!
(排水が悪ければ畑作物は何を作っても殆ど上手くいきません)

りっこ 【関東】 2010/01/15(金) 02:16:06
皆さんがおっしゃるとおりですが余りミミズが多いと弊害もあります。通常農家の畑は化成肥料での栽培が多いのでミミズがいませんし、したがってモグラがいません。当方ではモグラの被害で悩まされます。植物の根には直接被害がありませんが何しろ穴を掘りますので根が地中で浮いてしまい枯れてしまいます。ビニール温室の側面など片手がうずまってしまうほどの空隙ができることがあります。せっかく砂地の土壌がよくなったらモグラ対策が必要になりました。近くの川沿いには野鼠もいてモグラの穴を利用して悪さもします。
ミミズが住み着きますと近い将来必ずモグラがでますので注意してくださいね。振動での対策グッズがありますが残念ながら砂質土では効果がでないようです。


[園芸相談センター]の過去ログです

園芸相談掲示板@園芸相談センター園芸相談センター