バラの黒星病を何とかした〜い

[園芸相談センター]の過去ログです

ひろちゃん 【関東】 2009/12/15(火) 22:21:38
3年前からバラ栽培を楽しんでいますが、去年、今年と黒星病に悩んでいます。 黒点が出た葉を取ったり、落ちた葉っぱを拾ったり、薬剤散布をしたりしましたが黒星病は無くなりません。表面の土や、バークチップを変えると良いという話を聞きましたが、黒星病で汚染した土の処理(滅菌)やチップの滅菌方法はあるのでしょうか? 

ぶるこ 【甲信越】 2009/12/16(水) 17:40:34
ひろちゃんさん、こんばんは。
黒点(星)病の菌は8年程度は居続けるようです。
なので一度罹ってしまうと薬剤散布が欠かせなくなってしまいます。
元々菌は土の中に居るものなので土の消毒を行っても死ぬことはありません。
言葉が適切かどうかは分かりませんが
とにかく専用の薬剤の散布を怠らないようにするのがイチバンでしょう。

因みに、マルチについては
土の跳ね返り予防イコール黒点(星)病予防といわれることもありますが
実際はあまり関係はないようです。
マルチは病気予防ではなく、雑草や乾燥対策に行うと考えた方が良いようです。

Kさん 【甲信越】 2009/12/16(水) 18:39:22

【バラの黒星病を何とかした〜い】 
    ←私の悩みを、先に質問してくれました。(笑)

3種類の消毒液をインターバルで定期的に散布してきましたが
             ・・・黒点病には泣かされますね〜! 

そこで、私の知り合いの方(バラを沢山育て、オープンガーデンもしている)に、最近助言をいただきましたので参考までに紹介しましょう。

回答『石灰硫黄合剤の高濃度消毒を12月・1月・3月と3回してみてください・・・♪』

今年の冬は、この3回で実行してみようと思っています。
             -----はたしてどうなるでしょう?
ちなみに、去年までは硫黄合剤は1回でした。

ひろちゃん 2009/12/16(水) 20:38:10
ぶるこさん、Kさん回答ありがとうございます。やはり薬剤散布ですかね。 石灰硫黄合剤は、臭いと道具等の後処理が大変だと聞いた事がありますが1回の散布で効果の程はやはり期待出来なかったという事でしょうか?やはり、3回程度行なわないと効果が得られないのでしょうか?それと高濃度とありますが、通常の良くある散布の濃度は500〜1000倍ですから10倍程度でしょうか?

Kさん 2009/12/16(水) 22:26:57
 【濃度の件】・・・ですが。
参考書などを見ると「原液を刷毛塗りする」とか「ジョロで頭からジャブジャブかける」なんていう記事もあります。
ですから、生育期にかける薬剤と違って、冬に使う硫黄合剤の場合は、あまり濃度は気にしないでもいいように思います。

私の場合の1回(20倍程度だったと思います)では、まるで効果がなかったみたいですよ。
それで、今回は思い切って3回にトライしようと考えています。
12月に20倍。1月末に2倍。3月に50倍程度 
←ただし、これは私の家のバラです。枯れてもかまいませんが、お宅のバラに薬害が出ても責任は負いかねます!(笑)

硫黄合剤は、においは・・・庭に温泉が沸いたと思えばいいですが、他のもの(近くの建造物や常緑樹など)汚すのがいやですね!

バロン 2009/12/17(木) 09:26:13
「あーぁ、こまったなぁ」、と展開を静観しているココの掲示板の
バラ栽培家たちが多くいるとおもいます。

過去ログで黒星病について、ちょっと調べてみませんか。
Kさんも。

Kさん 2009/12/20(日) 18:40:26
【追伸】 石灰硫黄合剤の濃度の件
「高濃度とは、具体的にどれくらいにしたらいいですか?」
              ・・・に下記の回答をいただきました。

回答 『私は8〜10倍の濃い希釈でやっています。土中の虫の卵なども殺虫できます。バラは休眠中で、根は痛みませんから大丈夫です』

今年の冬は、これを参考にして3回やってみることにしました。

Sub-Rosa 【関東】 2009/12/21(月) 08:13:50
あのですねKさん、バロンさんが言いたかったことは
「石灰硫黄合剤はバラに農薬の適用が無い」ので
使ってはいけないと言う事なんですよ。

gardenfan 【近畿】 2009/12/22(火) 17:28:52
黒星病の対策の話がいつのまにか硫黄合剤の適用の話に変わっていますね。

ひろちゃん様の話に戻しましょう。

私はこの時期に、葉を全て削除して、ダコニールをチョット濃い目500−750倍でバラだけでなく、周りの壁や土に散布しています。
花がある間は薬害が出やすいとか言われていて使っていませんので、この時期にまとめて使います。バラだけでなく周りの環境を殺菌することが大事です。

また地植えのバラの土の表面は、バーナーで雑草を焼くことで殺菌にもなります。マルチには稲藁を使っていますので同時に焼却して灰が肥料にもなります。草木灰の代わりです。

鉢植えでマルチに使ったバークチップは、ダコニールやサプロール、ダイセンなどの殺菌剤溶液に漬けておけばOKです。レンジでチンするのも良いかもしれませんね。中まで加熱されて確実に黒星の菌をやっつけられます。

以上 ひろちゃん様への発言。

石灰硫黄合剤のバラへの使用については、バラへの適用がないので農薬取締法違反なのは明白ですが、強アルカリ(ダニの死滅)で硫黄剤(殺菌)なのと安価なので長い間バラにも使われてきました。バラの病気をリセットする薬剤としては、費用対効果の面でも最高の薬剤だと思っています。
法律の単純な解釈はともかく、ご近所に臭いの迷惑もかけず、周囲の農産物へのドリフトもなければ他人様に全くご迷惑をおかけすることはないのですから、またご自分への暴露も刷毛で塗れば暴露もほとんど心配ありませんので、使っても法律の運用ということでは許容されるべきかなと考えています。法律制定時に安価な薬剤において、経費的な面から適用範囲を縮小されるということが検討されていたか疑問視しています。
法の運用ということで農水省に検討していただきたいことです。

まり 【関東】 2009/12/22(火) 19:46:32
化学薬品会社と農水省のすり込みは一見成功しているかのようですが、知識のあるガーデナーはもちろん安全なニームオイルも、硫黄剤も使用しますからね。gardenfanさんに同意です。
冬のハケ塗りの硫黄剤が一番、病気には効果があります。
 本題、黒星病ですが、夕方遅めの水遣りは避けた方が良いとか、重曹の溶かした液を噴霧すると効果があるとか、という説もちょっとマメ知識に。薔薇には厄介な病気ですが、黒星病が出ても、四季薔薇はきちんと秋には咲くし、葉っぱを落としても、また綺麗に新葉が出るし、最近は無理に戦わないでいます。(笑)

R・ひろき 【関東】 2009/12/22(火) 21:00:25
 こんにちは。

 黒点病(黒星病)は何かを散布すればそれだけでよいという病気ではありません。

 冬のうちに表土や雑草を焼いておくというgardenfanさんの作戦は良い防御になると思います。
 やや強めの剪定も枝での越冬を防ぎます。

>黒星病で汚染した土の処理(滅菌)やチップの滅菌方法はあるのでしょうか? 

 黒点病は糸状菌によって起きますから、殺菌できないというシロモノではありません。早い話が黒い袋に土を詰め、ひと夏日なたで温度をあげてみてください。チップ類のマルチングも同じようにまんべんなく熱くしておけば大丈夫です。チップなら熱湯消毒でもいいと思います。

 マルチングは、黒点病が出ている限りは、頻繁に替えてください。

 意味が無いと考えて病気が出ているのに敷きっぱなしにすると、農薬を散布する意味まで無くなってしまいます。バラの環境整備だと考えて替えることです。


 ニームについては、たまに農薬を混合した商品が売られたという記事もみますから、頭から安全だと信用しないことです。この掲示板でも過去に何回か話題に上りました。ニームの主成分はアメリカでは農薬登録されています。無毒というシロモノではありません。


 適用外使用については何を言っても無駄と思いますので言いませんが、適用外をするにしても、最低限、農薬の瓶や説明書きを見てください。何倍と書いてありますか? 2倍などという濃度は書いていないはずです。展着剤は要るのではないですか? 展着剤がないと弾いて効果が半減する農薬もあります。
 なお、適用外使用のうんぬんは法律に関係する事項で、刷り込む等々の問題とは別次元のことです。

RONRON 【関東】 2009/12/24(木) 11:33:54
間違っていることも簡単に都合で法律として作られてしまいますから。知識のある方が掛け合っている事実が救いです。
合鴨農法も然り。
黒星病は完璧には根絶できないと悟っています。
書き込みのいろいろは全てやりましたし、マメに手は掛け続けていますが、出るときは出ます。 まりさんの言われるように、葉っぱが黒くなっても花は咲くわけで、あまり気にしなくなりました。園芸家の梶みゆきさんの著書にも同様に書いてあって、なおさら神経質には考えないようになりました。

R・ひろき 【関東】 2009/12/24(木) 12:38:59
 まず……注意深く読んでほしいのだけれども、黒点病は根絶できるなどとは私は一切書いていないのです。
 スレ主さんに対して、根絶しろとも書いていません。

 環境により、農薬を使おうが使うまいが、根絶が困難な場所もあります。
 日本はそういう意味ではバラには厳しい環境です。
 きちんと散布しているプロでも黒点病を出していますから、アマチュアが根絶するのは難しい面があります。


 今回言いたかったのは、
 スレ主さんがせっかくやっておられる作業、落ち葉を拾う、マルチングを替える等は続けてほしいということです。
、そういう作業をやめて、農薬(石灰硫黄合剤も農薬)に頼るのはやめたほうがいいということです。
>やはり薬剤散布ですかね。
 と書いておられるので心配になりました。

 マルチングや落葉などをそのままにすると、黒点病の糸状菌を人間が優遇していることになります。その上で農薬を撒いても効果は得られません。農薬を使うなら、できるかぎり人間の手で黒点病がくっついた部分を取り除き、その上でやるのが一番良いです。

 もうひとつは、趣味だからといって農薬の瓶(石灰硫黄合剤)を読まずに散布濃度を決めたり、適用外を公開の掲示板で勧めるのはやめたほうがよいということ。


 また、前回は書きませんでしたが、バラの無農薬には幾つかの流れがあり、そのなかの一つは農薬の代用になるものを散布しようというものです。古くは1995年位から始まっています。
 このスレで出てきたある栽培家の名前で検索すると、その流れのなかでどんな事件があったかが出てくると思います。無農薬と言って売られていたもののなかに農薬の成分が含まれていた事件は過去に15回以上もあります。そのなかの幾つかがバラ絡みです。
 
 黒点病をあきらめる場合は、手をかけて糸状菌のついた葉や枝をまめに取り除いた上で散布液の類は一切使わない、というのがいちばん安全です。黒点病が出ても咲くような花つきが良く、強い品種を選ぶのもいいかと思います。この黒点に強い品種という分野、gardenfanさんが得意なので、週末まで待ちますと回答があるかもしれませんよ。

ともはる 【近畿】 2009/12/24(木) 15:32:08
無農薬と言われていて農薬が入っていた、という件の中にも、植物の中に含まれる成分で、化学農薬と同等に規制するにはあまりにも理不尽な類のものもあった。単純に表に出る話だけではない部分も、本当は皆が知らないとおかしいのだが、新聞社も上辺の取材しかできないのだから、一般人が何も知らないのは仕方ない。ともあれ、さほど神経質にならずに、できるだけの処置でしのいでいるというくらいで良いのでは?
葉っぱを取り除いたり、マルチングをしたりという程度の作業くらい、ここを見ている人ならやっているだろうし。

あるびの@管理人 【北陸】 2009/12/25(金) 22:46:39
スレ主不在の回答にならないようにご注意ください〜。
農薬関係の話は特に脱線しやすいので。。。

R・ひろき 【関東】 2009/12/26(土) 10:20:40
 さきほど管理人さんにはメールいたしました。
 本題からずれますが、散布者の健康にかかわる問題なので、あえてフォローを入れるという内容です。


 過去の15例は、「植物の中に含まれる成分で、化学農薬と同等に規制するにはあまりにも理不尽な類のものもあった。」のではありません。理にかなった処置がされています。

 農薬成分の毒性は、植物の中に含まれる等々のこと=天然由来かどうかによって決まるのではなく、それぞれの毒性試験の結果によります。
 急性毒性が高いものを無毒といって販売していた資材に混入することは、大変危険です。

 万一、それを、植物の中に含まれる成分だから良いとしたら、散布する農家や園芸者の健康に関わります。

 天然由来かつ急性毒性が高かったものの具体例をあげます。
アグリクール  (アバメクチン 劇物相当)         菌由来
NEW碧露・緑豊 (ロテノン 劇物相当+水質汚濁性農薬)   デリスの根より
 これらは普通の農薬、ビスダイセンやらマラソン乳剤より毒性が高いのです。

 急性毒性が指定なしの農薬と同じであった例としては、
NEW碧露スプレー (ピレトリン)  除虫菊由来。農薬成分としてはパイベニカスプレー、ガーデントップと同じです。ばらつきはありましたが農薬製品と同等に含まれるロットもありました。農薬ならそれなりの防備(マスク)をして散布する人も、安全という資材なら無防備となります。農薬製品と同等なのに安全と言って売ることが何故いけないか、わかりますでしょうか。


 また、15例のうち、天然由来ではなく、「化学農薬」が含まれていた例は、大半の12例です。
 合成ピレスロイド系の殺虫剤、市販の農薬と同じ除草剤、殺菌剤などです。


 最後に、農林水産省は、このように結んでいます。

>7.「NEW碧露」、「緑豊」及び「凱亜」に含まれる農薬の有効成分の性質・安全性及び三浦グリーンビジネスが推奨>していた使用方法等を総合的に勘案すると、当該資材の使用は農作物の安全性に大きな影響を与えるものではない>と考えられます。しかしながら、ロテノンを含有する資材を河川等に廃棄することにより、ロテノンが水系に入る>と魚類の被害が著しいこと等から、これらの資材の速やかな回収に努める必要があります。

 この「当該資材の使用は農作物の安全性に大きな影響を与えるものではない」という部分をもって、一部では安全なのになぜ取り締まりするのかということも言われています。

 でも、よく読んでみてください。
 「農作本の安全性に大きな影響を与えるものではない」、食べる国民は安全である、ということであって、急性毒性の高さのことではありません。この一文は、農作物に残留する値のことです。しかし、私たちが園芸で散布するときは、急性毒性のほうが問題になります。

 上記の急性毒性の高い天然由来の農薬成分の混入は、散布する農家や園芸者の健康に関わる問題です。
 ある意味、園芸掲示板では大切な問題と言えるでしょう。


「単純に表に出る話だけではない部分も、本当は皆が知らないとおかしいのだが、新聞社も上辺の取材しかできないのだから、一般人が何も知らないのは仕方ない。」
 この件は、一見もっともらしく書いてありますが、その混入資材を売った会社の当時の言い分と同様です。

 どうか、天然由来なら大丈夫と思っている方が仮にいたとしたら、急性毒性を調べ直して、考えを変えてください。

 上記15例の場合、新聞報道や農林水産省のほうが正しいのです。


 私個人としては、この議論自体が危険なので、どなたかが依頼を出されていましたが、その通りに、上の方からばさっと消してほしかったです。
 消さないという事なら、園芸者や農家が鵜呑みにしてしまうと実際に危ない部分は徹底的にフォローするしかありません。

gardenfan 【近畿】 2009/12/26(土) 19:00:42
ひろき様からのご指名ですので、出て参りました。
スレ主様が誰か判らないようになりましたが、ひろちゃん様の黒星病の悩みに戻しましょう。

私の場合は、黒星ではなくてうどんこ病に悩ませられて薬剤についての知識を求めた次第です。最初の頃はバラの耐病性についての知識が無くて、タグに書かれている「強健」を信じて購入しました。フンショウロウ(変換出来ません)、高雄、ズブニール・ド・ラ・マルメゾン、バロー・ジロー・ド・ランなどがチリチリになり、自分の栽培技術の無さに悩みました。毎週の薬剤散布なんて当時は考えられませんでした。実家が農家なので薬害の恐ろしさは良く理解しています。

黒星の場合は、降雨時間が7−8時間続くと発病する条件が整いますので、私は週末に帰宅した際に、まずその週のアメダスの最寄の基地局のデータをネットで調べます。そして黒星が発病する条件なのかどうかを確認して薬剤散布を決めます。発病の可能性の無い場合はアビオンEなどのパラフィン系の展着剤だけを散布することで薬害暴露を避けています。
次の週も発病の条件が無い時は、マンゼブなどの予防の水和剤を散布しています。発病の条件のある時は、サプロールやラリーなどの治療剤の散布です。基本的には毎週末に散布していますが、このようにすると実質的な薬剤散布は2週間に1回となり、黒星はほとんど発生しません。

それとバラを始められる人には、病気に強い品種を選ぶことを第一にお勧めしています。タグの強健に惑わされてはいけません。
そこで私が標準としているのが、ドイツのコルデスのHPです。そこには各品種のうどんこ病と黒星病の耐性が4星で表示されています。
HTやFLなどでは1−2星が多いですが、今年京成から発売されたシンデレラやラグナ(これはまだ日本では発売されていません)は3−4星です。全く散布しないでよいということではありませんが、そういうバラにはほとんど直接の散布はしていません。周りの他のバラに散布している時に少しかかる程度で十分病気に耐える品種です。
ちなみにコルデスの有名なアイスバーグは1−2星です。

また2年ほど前からデルバールのバラがDIYセンターなどでも販売されるようになりました。デルバールのバラは強香のものが多くてしかも病気にも強いです。先代のデルバールがサンテネール・ド・ルールドで病気の強さを自慢しました記事がありますが、息子のアルノーは更に進化してエモーション・ブルーでバガテル金賞を得ました。エモーション・ブルーは病気に強い+強香ですが花形がイマイチ。ラ・ローズ・ド・モリナールは最高です。デルバールの古いバラにはストロベリー・アイスやアンペラトリス・ファラーなどもあります。

薬剤散布の方法・回りの環境の整備も大事ですが、病気に強いバラを選ぶのが最高の黒星病対策だと思っています。その為に一度コルデスのHPを見ていただきたいと思います。


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