ミニフリチラリアの球根の上下

[園芸相談センター]の過去ログです

オリンプ 【関東】 2009/11/15(日) 03:55:54
初めてお世話になります。

ネットで注文したミニフリチラリア・メレアグリスが届いたので、すでに時期を過ぎかけてもいるし、一刻も早く植え付けにかかりたいのですが、2センチ弱のこの球根、おかしな形をしているんですね。せいぜいチューリップやユリしか見た経験がない球根初心者なものですから、とても戸惑っています。
たとえば、この球根を横に寝かせて卓上に置いたとしますと、球根の中心が空洞になっているといいますか‥‥その空洞を、根っこの束がくぐり抜けている、といったような形をしていますが、いったいどちらが上なのか確信が持てず、すでに三日も経過してしまいました。

御存じの方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。
そろそろ焦っております‥‥。

ゆえ 2009/11/15(日) 11:42:21
こんにちは、オリンプさん。埼玉県在住のゆえです。

まず、まだ、球根の植え付けには間に合いますので、焦らなくて大丈夫ですよ。
関東で平野部にお住まいならば、フリチラリアは、植え付け適期に植え付けると、球根が腐ってしまうことが多いですから。
(私は、2回、この失敗をしました)

さて、肝心の上下ですが、球根の形は、2つに分かれそうな形態をしていますよね。
二枚貝が完全に合わさっていないような感じといいますか…
とにかく、どこか1点で繋がっているはずです。
その繋がっている方が、下です。

芽は、球根の間から芽を伸ばしてきます。

また、どの種類の球根だとしても、上下がわからない場合は、横向きに植えると、大体の場合大丈夫なんですよ。
植物が勝手に、芽は地上部へ、根は地下部へと育っていってくれます。

芽が出るまでは、風通しの良い日陰、
芽が出たあとは、午前中の日が当たるところで、管理すると、良いと思います。

蒸れに弱いので、水遣りは控えめにして下さいね。
割と、簡単に、球根は腐りますから。

球根植物とは言え、比較的、開花させるのも難しい植物の部類だと思っています。
管理方法(土の配合も含めて)は、山野草に準じるといいですよ。
バイモは、近い仲間ですから、バイモの育て方を参考にしてみてくださいね。

来春、フリチラリア咲くと良いですね。
たった1輪でも、咲いた姿を目にすると、
例え難物と知っていても、毎年、挑戦したくなりますよ。
そうやって、経験をつむと、ご自分の環境にあった育て方がわかってきますよ。
頑張ってくださいね!

オリンプ 【関東】 2009/11/15(日) 15:14:11

ゆえさん、ありがとうございます!
なかなか咲いてくれないと言われているフリチラリアにご経験豊富でらっしゃるらしい方と出会えて、じつに嬉しく思います。ベトナムの編み籠といった風情のこの花にはかねてから魅了されていました。アドバイスのお願いを今後も繰り返してしまいそうな予感がしますが、その節はどうかどうかよろしく。

東京の立川近辺に住んでいまして、庭は持たないので、栽培はベランダでのプランターガーデンという条件です。
11月初旬からは、晴天の日でも陽光は午前中しか当たらなくなりますが、さいわい雨はかかりません。

チッポケな8コある球根のうちのほとんどが、
教えて頂いたとおり「2つに分かれそうな」形をしてますけれども、
なかには「3つに分かれそうな」ものもあって、
見れば見るほど混乱をきたしてくる私の頭なのでした。

1点で繋がっている方が下__とアドバイス頂きましたが、
なんだかどっちも繋がっているように見えるのです。。。
一方は、何となく中央に穴があいていて、
もう一方には根っこが張り付いたようになっています。

だいたいどれもがカボチャをやや潰したような「へしゃげ形態」をして、
ご存じの通り、枯れた根っこの束がその一方からクシャッと出ています。
しかし比較的大き目のものは、はっきりとタマネギ型をしているので経験貧弱な私にだって上下が判るのです。
判ることは判るのですが‥‥なんと、根は、その「上」に相当する方から出ているので困惑するんです‥‥!

この「何となく穴があいている方」が下、ということでよろしいんでしょうか‥‥?

こうちゃん 【関東】 2009/11/15(日) 19:28:05
 こんばんわ。
 だーーーーかーーーーらーーーーー 
 横にして植えろと「ゆえ」さんが言っているでしょう!!!!!!!

オリンプ 2009/11/15(日) 21:30:14
こうちゃんさん、はじめまして。

こちらの掲示板に相談する前から、
横たえる方法は、避けていたのです。

栽培に当たってまずは検索をしてみましたら、
失敗して消えてしまったという方の記事ばかりで、
ただでさえ難しい植物らしいので、用土にせよ植え方にせよ、
なるたけ基本に忠実に行いたかったのです。

万全を期し、それでも失敗とあいなれば、致し方なしと、
悔いを残さず次回へのステップにできますからね。

じつはオキザリス・アディノフィラも同時進行で扱うのですが、
こちらは強健なので委細構わず植えてしまうつもりです(笑)

横たえて植え付けた場合、ミニフリチラリア・メレアグリスに
まったく負担をかけずにすむ、とは、どうも思えません。

ゆえ 2009/11/15(日) 23:34:27
またまた、ゆえです。

横にするのは、避けたいのですか(笑) まぁ、お気持ちはわかりますけど…(^^;
植物って、そんなにやわな生命力ではないですよ。
ただ今回のフリチラリアの場合は、環境が適正であれば・・・とはつきますけどね。


>枯れた根っこの束がその一方からクシャッと出ています。
>なんと、根は、その「上」に相当する方から出ているので困惑するんです‥‥!

から、上手く想像できないので、どういう状況かわからないのですが、
バイモなど、ほかのフリチラリアの球根の形状を考え合わせても、
穴の開いた方が上部になると思います。

フリチラリアは球根が分球する際に、親球の間(内側)にできるので、
もしかしたら、子球が充実していない状況なのかも知れませんね。

明日、園芸店に寄って、球根を確認してきますね。


こちらは、ご質問ではないので、余計な話になりますが、一言だけ。
オキザリス・アデノフィラは、オキザリスの中では、かなりデリケートな種類です。
冬は、全く問題ないですが、春先からは、涼しくさせないとなりません。
ご存知の通り、昼花性なので、光がないと咲きませんが、
地温が温まると、根が弱り、結局咲きません。

用土の配合を、水はけの良いものにして、素焼きなどの通気性の良いものに植えつけてくださいね。

このオキザリスも、山野草に準じた育て方の方が無難ですよ。

オリンプ 【関東】 2009/11/16(月) 02:17:43
ゆえさん、重ね重ね懇切丁寧に、本当にありがたいことです。
じっさいに経験を積んだ方のお話を探しまわった数日でした。
どういうわけか余り好まれない品種らしく有用情報がありません。

二度にわたり失敗してらっしゃると言う背景こそ、頼もしい先生に思えた理由です。はなっから毎年毎年成功してますと言うような方達はたんに環境良好ゆえなんじゃないかと思えてなりませんから。

>明日、園芸店に寄って、球根を確認してきますね。
いえいえ滅相もない、そんなお手間を。

それより来週あたり、時間ができ次第
『画像相談室』に実際の姿をさらしますので、
ほんとにお世話をおかけして申し訳ないのですが、
このケッタイナ球根の姿を見て、こっちが上だ!ばかもの!
と、一喝して下さいませ。

エビネとセッコクとウチョウランにばかりかまけてきて
あとはながらくジミ〜なタイプの種ばかり育ててきましたので、
派手やかな球根類はまるで勝手が違ってお手上げなんです。
フリチラリアは根が上に出ます、なんて書かれてると、
もう頭の中は右往左往します。

とことで手もとの指南書には、購入したらすぐ植え付けよ、とキッパリ書かれてるので焦っていたのですが、
最初のご返信で「いそぐことはない」とお教え下さったので、今日はすっかりリラックスできました。

ですが、通販で送られてきた球根って、植え付けまで、どう保存すべきなんでしょうか。薄手の段ボール箱にソッといれ、かなり低温になる日のささぬ玄関の外廊下においてありますけど、ネットに入れたまま、まだ暖房のない室内にぶら下げておくべきですか?

そして、暖房を入れたら、どうすべきでしょうか‥‥?
ああ、なんだか「初心者相談室」むき質問でごめんなさい。。。

さて、用土を選ばないとのふれこみで購入したオキザリス・アデノフィラが他の品種より相対的にかなりデリケートだとは知りませんでしたので、こちらのご助言にも助かりました。五万といるオキザリスファンのなかで、この品種の栽培記録を発信している方もまた、なぜか結局見いだせじまい__はじめから「難物」にばかり手を出して、今後どう成り果てますか‥‥もうヤケクソで飛び込んでみるつもりなのです(笑い)

日曜の夜なのに、ご親切に、本当にありがとうございました。

ゆえ 【関東】 2009/11/16(月) 23:01:04
こんばんは、オリンプさん。

まず、何から申し上げましょうか…

>フリチラリアは根が上に出ます、
についてですが、そんなことないですよ。
チューリップの根の育ち方と一緒ですよ。
野良ネコに、鉢をひっくりかえされたことがあるので、現物を確認したことがありますので、確かですよ。


>指南書にあった、購入したらすぐ植え付けよ
は、ユリの球根と同じで、皮もなく鱗茎剥き出しなので、乾燥にかなり弱いので、乾燥を防ぐ意味で「早く植え付けよ」と説明されているのだと思います。

寒冷地で地植えならば、この方法がベストと言えるかもしれませんが、
関東の平野部で鉢栽培となると、やはり、勝手は違ってきます。
11月の下旬から12月の中旬までに、水はけの良い土に植えつけると、腐る率が下がりました。

植えつけるまでの、保存方法は、ダリアなどと同じです。
通気性のある(不織布でできた袋や、ダンボール箱など)に、
湿らせたバーミキュライトと一緒に入れて、冷暗所で保存します。
時折、バーミキュライトの湿り気を確認して、霧吹きをかけてください。

正直な感想を申し上げますと、フリチラリアの球根は、現物を見てお買いになった方が良い種類のものです。
そして、それが可能でないのなら、その地域では、栽培難易度がかなり高く、その土地に不向きと考えて差し支えない種類なのです。
(売っているからといって、栽培が容易なわけではありませんが・・・)

それでも、どうしても育ててみたい、というお気持ちはわかります。
その場合は、球根が売られ始める前から予約をして、
業者が入荷できた途端、送付してもらう形をとりましょう。
そして、注文する業者はできるだけ、球根専門業者に注文することをお勧めします。

幸い、私の家の近くには、変った種類の球根をも取り揃える園芸店がありまして、
そこのご主人に、球根選びなどのコツを随分教わりました。
その時に、今回、画像板にアップされたような、
変色してしわしわの球根は発芽しないと教わったので、ダメかもしれない、と申し上げたのです。
本当に、残念だとは思いますが・・・

ここからは、余談となります。

>どういうわけか余り好まれない品種らしく有用情報がありません。
多分、好まれないのではなく、栽培が上手く行かないのだと思いますよ。
フリチラリアの場合は、発芽までこぎつけない場合が多いわけですし、
アデノフィラのほうは、春に開花する前に、葉が萎れたりして、なかなか開花までこぎつけないんですよ。
だから、ブログなどに記録を残そうとしないのだと思います。
少なくても、私は、失敗談はブログなどには記しません。

この2種類に限りませんが、ネットに育てている経過を載せているものが見つからない時は、
かなり、育てるのにコツがいる植物だと思って、間違いありません。
そして、それらを育てようと言う場合は、結局、ご自分で、工夫していくしかないように思います。
原産地の気候を調べ、同じ属の日本原産の植物の育て方を調べ、経験知をフルに活かして、試行錯誤しかないのです。

私の友人、何人かも、フリチラリア・メレアグリス・アルバに挑戦してきました。
しかし、何度やっても、どうしても、アルバでは開花までこぎつけないので、色物に品種を変えて挑戦もしました。
それでも、芳しい結果を得られないので、挑戦するのを止めた人もいます。

アデノフィラも、フリチラリア・メレアグリスよりも、ずっと難易度は下がりますが、
オキザリスだから・・・と甘く見ると、すぐ枯死するんですよ。
だからと言って、誰も彼も失敗するわけではなく、
何の苦労もせずに育てられちゃう人もいるので、何がどう作用するかわからない部分もありますね。

私の家でアデノフィラは、毎年開花に至らないのに、斜向かいのお宅では毎年、沢山ではないですが咲くんですよ。
私の家のアデノフィラは、数年前に、その斜向かいの方から、増えたからと分けていただいたものです。
用土も、鉢も、そのお宅のものと同じなんですけどね(^^;
こうなると、何をどう変えたら良いのか、全くわからないですよ(笑)

何年も上手く咲かせられない植物に付き合いきれなくなった時に、
その植物育てるのを、はじめて諦めれば良いのだと思います。

私にも、そんな植物、いくつもありますよ。
アネモネ・ブランダとか、スノードロップとか、イングリッシュ・ブルーベルとか。

多分、オリンプさんの花の好みは、難物に当たる確率が高そうですよ(笑)。
なぜなら、なんとなく儚げな佇まいの、そんじょそこらにない品種を選ばれていますから。
私も、園芸になれてきて、もっと違うものを!を求めていた時期に、よく、そういうメに合いましたよ(笑)


随分、長く書き込んでしまいました。読むのも大変だったと思います。

オリンプさん、これからも、色々、挑戦してくださいね。
そうすることで、自分の園芸環境の限界を知り、そこに合った植物を知り、園芸技術の向上にも繋がるのですから。

オリンプさんのところは、エビネを上手く育てられる環境のようですから、
案外、夏涼しいのが好き!(=夏の高温多湿が大嫌い!)の植物たちも、
すぐに育てられるようになるかもしれませんよ。


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