何を植えても駄目な土

[園芸相談センター]の過去ログです

はな 【関東】 2009/11/10(火) 10:59:33
困っています。どうもおかしな場所(庭のメインの花壇です)が2か所あり、花がとても育ちにくいのです。

★7年前に花の土を沢山買ってきて入れた花壇です。
★日当たりは半日陰。
★うまく育つ植物はカロライナジャスミン、シラン、メド―セージ、インパチェンス、ギボウシ、ツルニチニチソウ等強いものです。バラの強い品種は元気ですが、高級だったェブリンは枯れてしまいました。球根類は何とか育つ感じ。

★駄目なのは沢山ですが、アジサイがうまくいきません。今もうどんこ病です。東側で日は半日当たります。球根はひょろひょろに育ち、ひまわり、コスモス、カスミ草、どれもひ弱な感じに育ち倒れます。アスチルベも枯れかかっています。ジキタリスもやっと咲いた感じで翌年には枯れます。

家の土には何か悪い菌でも住んでいるのでしょうか?7年間、腐葉土かな?石灰かな?黒土かな?肥料かな?とこわごわとたしたりしていますが変わらないのです・・・。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/11/10(火) 12:45:39
過去に色々な土などを入れてきている様ですが、まずそこの土の深いところがどの様になっているかを把握なさっているでしょうか?
少し日陰であり、日当たりを好むものよりも水はけの悪い場所で生きられるものが枯れないと言う事は、地表近い所に粘土層があるとも考えられますが、過去に1メートルくらい深く穴を掘って粘土層がない事は確認なさいましたか?元田んぼだった所が宅地にされた場合も粘土までいかなくても水はけの悪い土である場合もあります

もし、一度も深く掘った事がないのなら粘土層がないか掘って確かめてみると良いです。もし粘土層があればいくら土を足しても地面の高さを変えない事には改善は難しいです
もし粘土層があれば、その層を破ってしまい、その場所には細かい砂利や水はけのよい土を入れておけば半日陰でも丈夫に育つものは大体植えられると思います。粘土層全部を取り除ければ一番ですが数か所同じように穴を開けたり、溝状に掘るのでも良いです
掘らずに改善させるなら、木など水が逃げる素材の枠を土の上に作りそこに大量の土を入れて地面を高くするレイズドベッド法が良いでしょう。土は新たに入れるので入れる土自体に問題がなければ大丈夫と思います

あと、土の質ですがとりあえずpHは調べて置くと良いと思います。入れる土や堆肥・肥料などで極端にどちらかに傾いている可能性も考えられます
また、うどん粉病が出るとのことですので肥料の成分が偏っている可能性もあるかもしれません。カリ分が少ないとうどんこ病が出やすいですし、土壌にたくさんうどん粉病の胞子が含まれていると雨などで泥が跳ねて土が葉に付くと発病しやすいです。根元に敷き藁などを敷いても大丈夫なら敷き藁をすると土跳ねを防げますし、意識してカリの多い肥料を与えるのも予防になります。肥料と呼ぶ中に堆肥を入れているなら牛フン堆肥など多用していると窒素残留で花が咲きにくく、葉は茂るものの質が悪くて、時に葉の害虫が第発生する事もあります

また、枯れた植物は大体が半日陰でも育つ事は育つが本来は日当たりを好むものが多いですね。日当たりは植物にとっては光合成するため重要ですのでできるだけ日陰を好む植物を選んで植えるのが良いですよ。特にバラでも高級種と言われるものは環境適応が難しいために増殖率が低くて高価という事もあり、日照の足らない場所に植えるには向かないと思います

もし地下の粘土層が関係していればそれを改善する事によってかなり良くはなると思いますが植物の好む日光と言うのはなかなか変えられない問題ですので半日陰や日陰を好む植物を植えて楽しむのが一番です

もちろんこのほかに何か違う原因があるのかもしれません。土壌汚染だとすれば一番身近なものは猫や犬の糞尿害やですが、その可能性が低いのであれば、水はけが良い土地だったら雨水のおかげで悪いものが何時までも残留する事はありませんから、まず水はけ・土壌の成分関係を調べてみるのが良いかと思います

はな 【関東】 2009/11/12(木) 22:43:17
丁寧なご回答に感謝しております。粘土ですか。私は水はけがよすぎるのかな?と思っていまして(表面はカラッとした感じです)黒土などを足していました。以前は踏み固めた土地(大きな重い倉庫があった)なので、そこの部分の地面が粘土のように固いのかもしれません。

糞尿害でもないようです。

確かに日陰に強いものが育つように感じます・・・。

水はけって、病気も流すのですね。なるほど・・・。今度深く掘ってみたいと思います。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/11/13(金) 16:57:49
元倉庫というのが気になりますね。倉庫で扱っていたものが土に浸みこみ残留した成分次第では植物が育たない事もありますし、もしなにか機械油や作業に必要な溶剤などが長年土に浸みこんでいたのなら、それの影響もあるかもしれません。倉庫に置いていたもの、敷地にあったものなどの関係によっては重金属類など有毒なものの残留の心配もぬぐえません。その倉庫で何を扱っていたかご存じでなければ近所の方などでその倉庫に何が置いてあったかご存じの方がいればどんな業種の倉庫だったかなど聞いてみると良いかもしれません

土に何の残留の心配もなく粘土層がなくて土が硬いだけならよく耕して、土そのものを入れるよりも堆肥(土の3割程度)や完熟腐葉土を入れての土壌改良で植物の繊維を多く入れてあげれば良い土になります。牛フン堆肥は植物の繊維が細かく消化されすぎて向かないので、樹皮が材料のバーク堆肥か稲わら堆肥、馬糞堆肥、雑草を抜いて乾燥させたものや種が付く前に刈った草などを積んで分解させたものなどを意識して数年混ぜていくと柔らかい団粒構造の土になっていきます
地面表面の土にも粘土が混ざっている場合も乾燥している時には硬い土になりますが雨の後などに手で土を握ると崩れにくく、手で練ってみて棒状に形作ってみて崩れないのなら粘土が混ざっている土です
粘土の多い土なら粘土層を破った後に土に混ざった粘土の塊は出来るだけ取り除きいた後に土作りをすれば大丈夫です。土を総取り変えできればすぐに出来ますが、何かを植えるたびに大きめの穴を掘りそこに堆肥3割ほど混ぜていき、収穫したり枯れた後には周りの土と馴染ませるというのを数年繰り返すだけでも年数はかかるものの良い土になります。その間にコンポスト堆肥で野菜ゴミや古土雑草などを入れながら堆肥化促進剤を時々入れながら堆肥を作って寝かせておけば2〜3年後からは堆肥は買わずにコンポスト堆肥で出来た土状の堆肥を入れるだけで済みます

もしや倉庫として使っていた時に何か有害なものを使っていて土壌汚染されていた場合には、その成分によって対処法が違います。土壌汚染の危険性のある土地を住宅地にすると言う事は滅多にないとは思いますが、調べてみてどうもその危険性が疑われるなら、土壌を調査してくれる機関に調査をおねがいしなければならないこともあります
倉庫の使用目的からそういう危険性がないのなら土を耕してから土壌改良だけで日陰や半日陰を好む植物が植えられるようになるかと思います

なお、水はけのよい土壌で悪い成分が流れるというのは、ちょっと説明不足だったようです。成分によっては残留するものがあります。水に溶けないものや土の粒より大きいものなどは流れませんし犬猫の糞尿でも、いつもそこでされてしまう場合は簡単には流れません
特に植物の病原菌というのは雨ではなかなか流れ落ちないものの一つです。そのために雨で土が飛び散り葉について病気になる事もあり、そのために地面に敷き藁を敷く予防が必要になります。地表近くの土に病原菌などが溜まらないようにと農家などでは冬に土おこしをして深いところの土と表面の土を入れ替える作業をしますが、庭ですでに何かが植わっている場合や全体的に粘土質ならその作業は難しいかと思います


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