積雪地でのビオラの管理

[園芸相談センター]の過去ログです

ビオラ初心者 【北海道】 2009/09/20(日) 09:56:34
今年始めて夏に種蒔きからビオラを育ててます。
7月に種を蒔きスクスクと順調に育ってくれています。
冬花壇の定番のビオラですが残念ながら北海道では冬は雪でお花を楽しむことはできません。
12月から4月まで積雪がたっぷりありもっとも寒い時は気温も−20度くらいまでになるので無事に苗が雪の下で冬越しできるものなのか知りたくて投稿しました。
10月に入ったら花壇に地植にするつもりでいますが雪に埋もれてしまっても無事春を迎えられるものでしょうか?やはり枯れてしまうのかな?
春に苗が生き残ってくれることを期待して育ててます。
そのための管理方法として、黒ポットのまま土に植えてしまった方が良いものか、それとも普通にポットから抜いて地植にするべきでしょうか。
植えてしまう前に土作りとか冬越しのためのよいアドバイスを頂けたらと思いました。
越冬に成功する確率はどのくらいなのかも知りたいと思います。
もしも育たない確率が高いのであれば1月2月には種蒔きしておかないと春の定植には間に合いません。
しかし4月いっぱいは雪があるので苗の状態が確認できないのです。
夏蒔きの苗と冬蒔きの苗がもしも全部育っても植える場所は確保できなくなるので今育っている苗がどのくらい越冬できるのかが知りたいところです。
今育っている苗も花芽が上がり始めていて秋に楽しむことはできそうですが2ヶ月で楽しみはお終いになってしまうのかなと思ったら寂しいです。
なにぶん始めてのチャレンジなので全くわかりません・・・。
どうぞ宜しくお願いします。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/09/20(日) 12:35:51
北海道でのビオラの越冬栽培は難しいですね。大抵は春に種を蒔き、ビニールハウスやビニールトンネルで育苗します。その分開花期は遅れますが今年の様な夏の寒い年は一度切り戻せば夏でも咲いていますし、寒さに強い品種だと本州では無理でも北海道では宿根して何年か続いて咲きます
ただ、宿根できる品種でも真冬の積雪期には雪に埋もれても問題はないのですが(積もった雪には保温作用がある)、雪解け時期の雪が解けた後の寒さに晒されることでかなり株が傷み、酷いと枯れます。この雪は無いけれどまだ草が生えるまでは間がある時期の厳しい夜間・明け方の寒さがあるが故に、北海道では早春にビニールハウスなどで種を蒔くので苗の流通時期が春になるわけです
普通ビニールトンネルが作れる庭の広さがあれば雪がほとんど溶けてから平鉢に種蒔きしたのをその中で育て、徐々にポットに植えかえていけば北海道の気候にあった時期に開花期が合わせられます(トンネルの支柱の大きさが違うものを利用してビニールの二重張りをすればなお良い)。でも、本州と同じ時期に種を蒔けば早春に株が寒風に晒され傷んで弱る時期があるため、無事に皆生き残れるかが問題です

今年もう開花株がある場合は、今のうちは普通に育苗して晩秋のまだ雪の降らないうちに市販の苗のポットよりも大きいビニールポットに苗を植えかえ、育苗箱などにびっしり並べます。庭に将来ビニールトンネルを設置しても良い場所に育苗箱が入るくらいに土を掘り、育苗箱をそこに設置して積雪がある時期はそこで苗を越冬させます。上に何もかけない方が春先日照がよくあたります(すでに地上部が育っているので上に藁とか落ち葉を置くと水がたまりやすく葉が腐ったり傷みやすい)春フキノトウが出てくる時期に上に積もった雪をだいたい取り除くと地表近くで葉が氷に閉じ込められている状態になっているのが確認できますので氷が解け切るまで触らずそのままです。ただ埋めた周りの土は早めに溶ける様にしておき、そこにトンネルの支柱を挿してビニールトンネルを設置します。トンネルを設置してからはお天気の良い日中はビニールを空けて置き外気に晒し、夜間や雪が降った時はビニールを閉じていれば、全くの露地での管理よりは葉の痛みが少なく、前年の茎を少し切り詰めて植えつけ、うまく脇芽が出てきさえすれば時期には早く花が咲くと思います。ただし、みながうまく越冬できるかは謎です。北海道で越冬苗を作るなら種蒔きはもっと遅くに蒔き、花が付く前の苗の状態での越冬が望ましいです・・・
この様な保温設備のない場合の露地では葉の痛みが酷く生き残れても育ちにはかなり影響があるでしょう

私の前住んでいた積雪のかなり少ない土地(道東のオホーツク方面)ではこんな感じでしたが、札幌など大雪山より西の方面では積雪が多いので茎がもっと雪に押し潰される感じだと思い株全体が傷む可能性、春先の大雪でビニールトンネルが押しつぶされる可能性もあるかもしれません。一戸建てで玄関にガラスの玄関フードが設置してあり日中の日当たりが良いお宅ならトンネルでなく雪が解けてからは春先は玄関フードに育苗箱ごと置いての管理が良いでしょう。できれば夜は育苗箱がすっぽり覆える長方形のザルや農業用コンテナなどを伏せて被せ、そこに古毛布などかけて夜の寒さを防いであげられると育ちがかなり違います。株元から新しい芽が出てきたのが確認できてから前年の茎は切って整理します
寒冷地ではビオラは寒さには枯れませんが、春先の多湿による蒸れや日照不足が以降の生育に影響します。北海道と同じ時期の育苗というのは越冬の手間があまりにかかるので、北海道ではビニールハウスなどで春に種蒔きし育ててからの移植が多く、春の花と言うよりも初夏の花になりますね

ビオラ初心者 【北海道】 2009/09/20(日) 13:47:52
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ばんざいうさぎさん、大変詳しい返信ありがとうございます。
とても参考になりました。
雪解け頃に苗が地表に顔を出してからの管理が難しいのですね!
越冬に成功する苗がたくさんできることを祈り、春にビニールトンネルを作って頑張って育てます。
ありがとうございました。


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