ヨーロッパナラについて(剪定方法)

[園芸相談センター]の過去ログです

志摩 2009/09/05(土) 18:00:50
ヨーロッパナラについて教えて下さい。

高さ1m70B位のが植わってます。
しかし横に枝を伸ばし、上には育ちません。
思いきって横枝は切った方が良いですか?

下の枝は地を張っていますが元気で切れません。
やはり切らないと駄目でしょうか。
直に垂れ下がったまま枯れますか。

剪定時期と、上へ大きくしたいので
宜しくお願い致します。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/09/05(土) 19:18:30
ナラの木という性質上、元々主幹はあまり高くまでは育たないと思いますが・・・
ナラの大きな木のものは一本の幹がずっとまっすぐてっぺんまで伸びているものは多くなく途中で太い枝何本に分かれて、またその枝が分かれ・・・と、太い枝こそが樹形と高さを作ります。ヨーロッパナラはとても寿命の長い木で原産地では数百歳とかの長寿の木が多く、かなり大きく育ちます。普通は木材を採るのに利用されるもので、家の庭に植える目的には向かない木なのですが・・・。詳しくはウィキペディアで「ヨーロッパナラ」の項をお読みになると良いですよ
外来種で若い木の様なので元々生えていたのではなく業者が植えたなどの購入されたものですよね?この木を選ぶときには将来の樹形をお考えにならなかったのでしょうか?どんな目的でナラを選んでしまったのでしょうか?普通一番に考えなければならないのは将来どんな大きさでどんな樹形に成り、それが植える場所でも充分に育てられるかと言うことなんですが・・・

今横に生えてきている枝は育って将来は太い枝になるはずのものですので、できればお切りに成らないのが良いのですが・・・
下がっていたり横に生えてるのは紐などで上の方に誘導できるものは釣って、ある程度の高さまで育ててから切ると言う方法はありますが、将来は枝が増えるとどうしても横に広がっちゃいますね
反対に主幹をずっと保って伸ばすというのはナラの木にとっては不自然な事なので横枝を皆切っても思ったほど主幹は良くは育たず、横から出る枝を制限しすぎると将来は低いままで、そこから仕立て直し不自然な樹形に成りやすくてスタンダード仕立ての木くらいにしかならないかもしれません(まっすぐの幹にてっぺんを丸く刈り整えた形です)おそらく幅が細く背の高い円錐状の樹形をイメージされているのでしょうが、元々そのように育つ木では無いのでナラだと樹形の矯正は難しいと思います。極端な例えで言えば、これらの種類はタコやイカの足を上に向けようとひっくり返した様な、途中で幹が成長を止め太い枝の方に生長が入れ替わって上に伸びる様な性質の木です

できれば剪定は行わずまだ若い今のうちに広く育てられる場所に植え替えるのが木の為です。ナラの樹形を強制的に好みの姿に替えるのは難しく酷いと変な形で観賞価値もなくなる恐れがあります
他に植え場所がないのなら掘って誰かに譲るか処分するかして、改めて細長い円錐状に育つ樹形の木を選んで植えるしかないかと思われますが・・・
木というのは気軽に植えかえが行えない為、購入前には将来どんな樹形になってどのくらいの高さや大きさになるか、植える候補の場所に大きくなっても植えていられるかをよく考慮されてからお決下さいね・・・

あと、心配な事があるのですが、もしや建物の近くや地下に配管の埋まった近くに植えてありませんか?木は成長すると根が太く長く伸びるので少なくとも5メートル以上は建物から離して植えるのが良いです。建物の基礎の下に根が潜ると根が太くなるにつれ徐々にコンクリートを持ち上げていき建物が歪んで壁に亀裂が入る事もあります。私が見た木では数メートル下に硬い岩盤のあるところに生えているニセアカシアの根が地表を7メートルほど這って、その途中や先に不定芽が芽生え小さい木になって生えていました。少なくともナラもある程度大きくなる木ですので根も地上部並みの大きさ広さに張ります。建物近くに植えるのは避けるのが良いです

また、水や上下水の配管など緊急時には迅速な対応が人命を左右する様な配管の上や近くに木を植えてしまうと、根が邪魔して配管を目指して掘るのに時間も手間もかかり被害が広がるおそれがあります。
ガスの配管の亀裂の処置が遅れた為に住人が亡くなったり助かっても重い障害が残ったというケースが私の住む近隣の街でありました。どこから漏れているのか探すのに掘っていくのに時間がかかり被害も酷くなったようです。そういうことに成らない為にも、また木の根が育って配管を持ち上げ亀裂を作り中で根が育って詰まったという話もありますので、建物や配管近くに植えてしまっている場合ではすぐにでもその場から木を掘り起こし、別の場所に植えるか大きな鉢や樽に植えこむ容器栽培に切り替えるのが良いかと思います・・・

志摩 【関東】 2009/09/05(土) 20:03:21
御丁寧な御回答ありがとうございます。

田舎なので場所は大丈夫だと思います。
木はシンボルツリーとして植え増した。
枝は切らずに置いておきます。

しかし地面に近い場所からも枝が伸びてるので
どうしようかと思ってます。

ひろし@小南部 2009/09/05(土) 23:41:47
なんかご説明を読む限りでは本当にヨーロッパナラかいな?という疑問が沸きました。仮に園芸品種でなくて自然実生のものにしても本来樹冠を取る樹木ですので、ばんざいうさぎさん仰せのように主幹が何度か入れ替わるような枝の出方をするにせよ、上に成長しない樹種ではないですから、、、お手数でなければ樹形と葉を画像掲示板に載せていただければホンモノかどうかの判定は難しくないと思いますが、、、
ヨーロッパナラQuercus roburはわが国のミズナラとカシワを足して2でわったようなのドングリのなる樹で、イングリッシュオークとも呼称されます。シンボルツリーとしてなら、ファスティジアータfastigiataと呼称される系統の苗が向くと思いますよ。この系統は幹は直立し上長が早く枝も上を向いてイタリアポプラ様の整った樹形になります。

志摩 【関東】 2009/09/06(日) 08:09:43
色々有りがうございます。
ちょうどこれと同じ状態です。

http://karka.exblog.jp/10629801/

成長は遅いんですか?
下にある枝を切った方が・・・・?
と言う質問でした。

植木屋 園主 [URL:http://green.ap.teacup.com/oujien/] 2009/09/06(日) 12:28:52
こんちは〜♪
ナラノキの成長は環境&地に合えばそれなりの生育を見せるとでも云いましょうか
国内に大樹が殆ど無いと言うことでも判るように
メタセコイヤとかクスノキなどの様にバカ太りする生育でも無いですね
>下にある枝を切った方が・・・・
ハイ!上に伸ばしたいのなら今でも切るべきです!
姿形により幹元から切るか?
葉張り樹形を考えて枝の半分ほどで切るか?は好き好きになりますね
とりあえずいえるのは上に伸ばす方向なら
横に出る枝先は全て摘む方が上に養分が行きますので伸びますね

それに横枝ばかりが強くて芯として適当なのが無いのなら
一番元気で上部にある枝を上向きに支柱などに誘引結束して樹形を作っていきます

志摩 2009/09/06(日) 19:45:29
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色々分からない事を教えて頂きまして有りがとうございました。
皆樣感謝します。

それで下の枝は葉が落ちたら、切ります。
ドングリ育つかな?

では

ひろし@小南部 2009/09/06(日) 22:19:09
解決ずみのようですが、
葉の周辺が白斑で縁取られる個体品種’Argenteo-marginata’でしたか。これなら成長が遅いのは、葉の光合成の効率が悪いのですから仕方ありませんね。
またこの品種は挿し木また接木でしか増産できないと思いますが枝ぶりには接ぎ穂、挿し穂の部位(枝から穂をとると活着した後も枝の性質が暫く残るので上長したがらない)の性質も残っている可能性がありますね。
植木屋園種さんのアドバイスどおり、剪定と誘引によって「お前は枝ではなくて主幹になるんだ」と言い聞かせながらの根気勝負でしょう。

志摩 2009/09/07(月) 20:46:59
[[解決]]
ひろし@小南部 樣

ありがとうございます。
増やしたい気もしますね。

ひろし@小南部 2009/09/08(火) 01:21:09
ドングリを播種してみても面白いと思いますよ。多だし、親と同じになる確率は0に近いですし、おそらく斑も出現することはないでしょう。まして花粉親は、日本で授粉したものなら、日本産のコナラ節4種のいずれかである可能性が高いですから(コナラ節は自家不和合性がたかいので)どんな芽が出てくるか、斑は期待できないにしても、どんな形質の葉が展開するかドングリファンにとってはわくわくものですよ。


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