雑草をコンポストで処理しようと思ってますが

[園芸相談センター]の過去ログです

TOM 2009/07/06(月) 02:10:59
我が家では庭が広いためになかなか手入れが行き届かず、土日に草取りなどしています。ところがその量が70Lのゴミ袋1〜2ほどになり、なんとかコンポストで肥料とかにできないかとかんがえています。
抜いた雑草とかで肥料になるでしょうか。種とかが付いていると肥料にしたときにまた生えてくると思うのですが・・・
いいアドバイスお願いします。

タネツギ 【関東】 [URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/] 2009/07/06(月) 08:06:17
 「コンポスト」は、中に出来上がる堆肥のことで、器具は、コンポスター又はコンポスト容器といいます。
 刈り草だけをそのままコンポスト容器に入れると、べたべたになって、高温発酵しないでしょう。
 もしイネ科が多いなら、枯れる頃まで十分生育させてからなら、干して刻んで米糠と発酵させれば、肥料になるものができるでしょう。
 樹木下などの空地に30cm程度以内に積んでいます。下から腐葉土化して嵩が減るので、年中積み足せます。これについては、近日中にHPに画像で紹介したいと思います。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/07/06(月) 17:36:22
我が家では土質が基本川砂なので畑以外では土が痩せています。そこを花の咲く場に変えたくて肥えた土を作るベースにするためにと、雑草をせっせと土に変えては混ぜています。植物の繊維分が土に殖えると保水性・保肥性が良くなり団粒構造になって土質が良くなります。入れた植物は微細昆虫やミミズの餌となり、その糞をバクテリアなどの微生物が植物の根に吸収しやすい大きさにまで分解してくれます

長く伸びた草は基本花が咲くまでに刈ります。実が熟す前に干してしまえば種は残らないでしょうが、実が出来る前の草の方が養分が残りやすく種からの発芽も防げますので・・・。明らかに病気にかかっているものや害虫が大発生しているものは使わず処分します。混ぜてしまうと虫の卵の混入や病原菌の潜在などで後々植えるものに影響があると大変なので・・・。生では積まずに薄く広げて良く乾燥させてから土と交互に積んでおくと徐々に分解されていきます
根っこから抜いた雑草も、土を振り落としよくカラカラに乾かしてから積みます。中には根に少しでも水分が残っていると生き返って蔓延る雑草もあります。もちろんなるべく種が出来る前に取り、完全に乾いたら土と交互に積みます。土には微細昆虫や微生物が含まれるので雑草だけよりも早く熟成してくれます
他に咲き終わった花の枝や木の細い枝なども入れます。もちろん病害虫が付いていなくて種が付いていないものです
これらは、土地の隅にでもそのまま置いておけば遅くはありますがいずれは土に戻るのですが、早く堆肥化したいのならコンポスト容器を使用して堆肥化促進剤を使うと台所の野菜ゴミも入れられるのでゴミの少量化が出来ます
野菜ゴミ(動物性のものは臭い・不快害虫の発生・動物が荒らすのを防ぐために使わない)は、入れる前にできるだけ乾かすのが良いのですが、表面が濡れていなくてしなっとする程度になっていれば良いです。汁気の多いものはできるだけ絞ってから、お茶がらや健康茶の出がらしを乾燥して細かく揉んでおいたものをまぶして少し放置し、お茶がらが水分を吸ってからコンポストに入れます。分解に向かないタマネギの皮・オレンジの皮・コーヒー豆のかす以外ならほとんどが入れられます
野菜ゴミを入れた時は念のために上に土をかぶせると匂いや虫の発生が防げますし微生物補給にもなり分解が進みます。鉢植えの植えかえで出た古土なども根が入ったままで入れて大丈夫です

落ち葉も銀杏やツバキなどの繊維が硬いか分解しづらいもの以外は大体入れられます。枝も細い小枝なら分解しますが硬くなった枝は分解しづらいです

うちではこれらを浅い穴を掘ってコンポスト容器の下の部分を埋めたものに入れていきます。コンポスト容器設置の場所は水はけの良い土質が向き、下が粘土層だと堆肥の質に響きますので粘土層を掘り突き破ってから、底の穴に砂利や砂など入れてからコンポスト容器を設置します
中に雑草や野菜ゴミや、落ち葉や剪定枝を入れる毎に出来れば中を大きく混ぜてあげ堆肥化促進剤(EM菌・ぼかしなど)を少量振って有用微生物を補ってあげると良いです。米ぬかも入れられますがたくさん入れると腐敗して臭いや害虫が出て腐敗菌が多くなるので入れても時々表面をさらっと覆うほど振ってからすぐ中身と混ぜて下さい。米ぬかは特別入れなければならないものでもなく、無理に入れることはありません
もし敷地にミミズが多くいる場所があれば、コンポスト容器が沢山になって容器を抜いたら数匹捕まえてきて中身に放し、上だけでも良いので雨防止にビニールをかぶせて紐で固定したらそのまま数カ月熟成させ、できれば時々切り返して空気を入れると、ミミズが中で殖え繊維を細かくしてくれて良い堆肥になります
土の香りを嗅いで、酸っぱい匂いや不快なにおいが無く土の良い香りがあれば出来上がりですぐに使わないのであれば袋に詰めて保管しておくと良いです

とにかく水分はなるべく入れない事と、定期的な切り返しで中身を空気に触れさせてあげて下さい。コンポスト容器の購入は地域によっては助成金が付いて購入金額の何割かが戻ってくる事もありますので、購入前に役所に聞いてみると良いですよ

なお、雑草の種は入れないに越したことは無いのですが、土には何十年と休眠している雑草の種が無数に含まれるので、これから入れる堆肥の原料の雑草の種を入れないとしても、その場所に雑草が生えてくるのは避けられませんね・・・。種を付けたのを入れたよりはちょっとマシというところでしょうか。土には過去に地上に生えていた植物の種が無数に残って長期間に渡り土を掘って種を日に当ててくれるのを眠りながら待っています
以前住んでいた都会で裏にあった築何十年(本州の昔の建築法で縁の下が見えたのでもっと古い?)の家が取り壊されぽっかりと空いた場所に、次の年ミツバが自然に大発生したことがあります。昔は農作地帯だった場所で、神社が傍にあったので家が建つまでは神社の敷地だったのかもしれません。ミツバの種が何十年と休眠していて文字通り日の目に合うのを待っていたんだなぁと感心したものです


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