バラの二番花
モカ姫
【関東】
2009/06/22(月) 12:09:00
毎年のトラブルです。二番花が蕾の段階からとても汚かったり、咲いても茶変、崩れた形、など最悪です。一ミリ位の点のような虫が沢山いたり。粉粧楼、グラスアーヘンが特に。農薬は使いませんが、出来る限りの手は掛けています。どの子も沢山蕾をつけます。
R・ひろき
【関東】
2009/06/22(月) 12:56:25
こんにちは。
おそらくアザミウマ(スリップス)だと思います。
農薬以外では、ネット付き害虫捕獲粘着紙トルシーというのを吊るしておく、こまめに地表を掃除する、一番花から満開になる前に切って活けるなどの手があります。全滅はしませんが、やや少なくなります。
美しい花を見たい場合は、袋をかけます。格好が悪いですが、無農薬ではこれが確実です。ただかけるタイミングを間違えると灰色かび病が出たりします。
どこまでやるかは別として、それぞれを解説してみます。
・ネット付き害虫捕獲粘着紙トルシー
粘着紙の上にネットが張ってあり、大きな虫やカナヘビなどがかからないようになっています。
これの青色がアザミウマ用なので、支柱から吊ったりして花の上に吊るします。
無農薬でやる場合は、一番花の時期からたくさん吊るしてください。
ただし、庭の景観としてはよくありません。
・地表の掃除
アザミウマのさなぎは地面にいます。
アザミウマの成虫は蕾のなかで産卵し、花の中で成長した幼虫はさなぎになって下に落ちます。
落ちた後、成虫になって再び花に戻ってきます。
花の中には幼虫と成虫、地面にさなぎがいます。
花の真下の地面を掃除することで、すこし減らすことができます。
・一番花から気をつける。
きれいに咲いているように見える一番花から、アザミウマは潜んでいます。
満開になる前に切っておく、花がらは地面に落とさない、というふうにすると、すこし二番花が良くなることもあります。
・袋をかける。
三角袋を作ってかけます。
スリップスの成虫は、下から這い上ることはしません。
ぱっと飛び立って上から着地します。
というわけで、真下が開いた三角袋(透明)を蕾のガクが割れる前にかけます。
ガクが割れたものはすでになかに侵入されていますので、かけても中で産卵されてしまいますから、花は傷みます。また、ガク割れ後にかけると灰色かび病になりやすいです。
・移動できれば一番花のあと移動する。
もし鉢植えでしたら、一番花のあと、鉢土を上から5ミリくらいそぎ取り、花を全部切って株を洗い流し、10メートル以上離れた場所でほかの花が無いところに持って行ってみてください。
これでかなり防げます。
他の花とは、ハスや朝顔、そのほかアザミウマのいそうな雑草の花などです。
スリップスは一ジャンプ5メートル、上空から飛んでくることもありますが、庭の中の移動なら一回5メートル以内、できれば建物の反対側などで、スリップスに見つかりにくい場所がありましたらそちらに二番花の時期は移動してみると、あれっというくらい少なくなることもあります。(我が家での最終手段。あまりやりすぎると移動先にも定着されてしまうのでだめなのですが。)
モカ姫
【関東】
2009/06/22(月) 15:01:06
返信有難うございます。アザミウマは初めて知りました。ネットで今見ていたのですが、これはバラゾウムシなんかより手ごわい。確かに写真で見る点々の小さい虫、これです。木酢液やら唐辛子エキスやらでアブラムシも居ず、バラゾウムシの被害も極わずかなのに、春に例年より綺麗に沢山咲いた粉粧楼がやっぱり今年の二番花もやられたって事は、種類というより個体に問題があるのでしょうか?ちなみに鉢植で毎年キチンと土を替えて完璧に春を迎えているつもりでした。今からもう少し勉強してみますが、いろんな本やサイトでもアザミウマの記述は少ないし、綺麗な花が咲きましたという投稿ばかり。マニアックな虫ですか?
RED
[URL:http://members.jcom.home.ne.jp/takanuma/index.htm]
2009/06/22(月) 18:11:56
マニアックというか、まずはスリップスがいない環境であれば被害はでません。いちど増殖すると手が付けられなくなりますが、そうならなければ誰も気にしないので、話題になりにくいのでしょう。
存在自体知らない人のほうが多いかもしれません。
また、色が濃く花弁の厚いバラは被害が見えにくいので、これまた気にせず放置されることがあります。
サラバントはスリップスがついてもあまり被害が出ない品種でした。
バラ以外の植物はこの傾向がより強く、たとえばユリはスリップスの巣窟になりやすいわりに被害は見えないので、害虫と思われないことが多いようです。ハスも同様ですね。植物園や公園のハスにはたいがいスリップスがついていますが、被害が出ないので放置されています。
逆に白や淡いピンクは目立ちます。我が家のバラは大半がコレなので、泣きそうなほどの被害が出ています。粉粧楼は香りよく色が薄く、花弁が多いと、スリップスが大量に増殖し、なおかつ被害が目立つ代表格です。
R・ひろき
【関東】
2009/06/22(月) 18:44:24
こんにちは。
アザミウマが好む色合い、香りというのもあります。
薄い色などはよく集まります。
青い色も好きなので、もし青いバラができて普及したら、かなり被害が出ると思います。
香りは無いよりあるほうが狙われています。
濃い色のバラであまり香りがないものでも、分解してみるとちゃんといることがあります。被害が目立たないだけでアザミウマを住まわせているバラもあります。
すべてのバラに同じように対策しないとなかなかうまくいきません。
アザミウマは、栽培1〜2年くらいでは気づくほど出ません。
バラの本数が少ない場合は何年か育てていても目立ちません。
本数がやや増えて栽培3年以上になると、あれ、二番花がおかしいと思うようになります。
また何年かすると一番花もおかしいというふうになります。
だいたいこのへんで気づきますので、栽培歴4〜5年以上の人はよく知っている虫だと思います。
ただ、バラの場合、殺虫剤をよく散布する人の庭ではさほど酷く出ませんので、何年か育てていても気付かないかもしれません。最近は殺虫剤が効きにくいアザミウマもいるそうで、そういう場合は殺虫剤を頻繁に使う庭でも被害が出ます。
アザミウマは防除が難しいので有名です。
土替はしないよりしたほうが少なくなりますが、できれば一番花の時期にこまめに表土をそいでください。(アザミウマのさなぎをテデトールです。)
あと、一度一番花の時期に、最初の花、中ほどの花、最後の花を、分解してみてください。
白いお皿に洗剤液を入れ、そのなかで分解するとアザミウマが目立ちます。
二番花でかなり被害が出るということは、一番花の中ほどに咲いた花のなかにすでに数匹はいるはずです。
二番花の被害を防ぐには、上にも書きましたが一番花の時期から対処しないとだめです。
アザミウマで汚い花が咲いたというサイトもあります。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham/azamiuma.htm
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham/hanafukuro.htm
モカ姫
【関東】
2009/06/23(火) 10:58:04
[[解決]]
有難うございます。
蕾の段階で木酢液消毒をしていれば完璧に大丈夫という方の意見を昨日聞きました。確かに、私は蕾が付くと繰り返し噴霧しているので、大抵のバラは綺麗です。バラゾウムシの被害も少ないほう。やはり、毎年粉粧楼、Gアンアーヘン、グレイパールと決まった種の被害が目立ち、個体差がありそうです。これをアザミウマという事は初めて知りましたが、毎年アイスバーグなんか綺麗に咲いても花の中には居ました。居ない環境作りはむつかしいです。
園芸相談掲示板@園芸相談センター