買ったバラ(新苗)についていた支柱について

この記事は[園芸相談センター]の過去ログです

プリン 2009/05/20(水) 22:10:43
先日、バラ(品種:栄光)のポット苗を買ったのですが、そのポット苗に支柱が立っていて、紙テープのようなもので枝が支柱に固定されています。

つるバラではないので支柱はいらないのかなぁとも思うのですが、取ってしまってよいものなのか判断に悩みます。

買ったときについてきたバラの支柱は外すべきなのか、それともこのままにすべきなのか、ぜひ教えてください。

R・ひろき 【関東】 2009/05/20(水) 22:21:42
 こんにちは。

 夏くらいまでそのままのほうがよいです。
 新苗は接いで日が浅く、接ぎ目がしっかりしていません。
 テープを巻いてあっても、少しのショックで剥がれることがあります。
 剥がれると萎れてきてしまいますし、剥がれているのに気づかないと枯れることもあります。

 支柱を取るときに固定したテープをいじると、もしかしたら接ぎ口が剥がれるかもしれません。

 そのうちに今の支柱が小さく感じられてくると思います。
 そうしましたら新しい支柱に替えたり、支柱を取り払ったりします。

 バラの場合、最近は諸説あるようですが、つるバラでなくても支柱をします。
 揺れが根にダメージを与えることがあり、それを避けるためです。
 とくに風が強く、株がすぐにぐらぐらするような場所では支柱で固定することは有効だと思います。
 鉢増しや植え替え直後などには、揺れずに早く根付かせるために支柱をします。

けみか 2009/05/20(水) 23:22:42
いろんな考えがあるんだろうと思いますが、私はスタンダードタイプと
ツルを除いては支柱はしていません。

支柱をつけると、ひょろひょろになりやすいということは記憶しておい
たほうが良いと思います。バラ園では支柱していませんよね。風で
揺れることで根がしっかり、幹も丈夫になるみたいです。もちろん、
このあたりは限度があります。自分の環境を良く考えてみることも
大事だろうと思います。

R・ひろき 【関東】 2009/05/21(木) 00:19:07
 こんにちは。

 あのバラ園ですよね。
 そしてあの本です。

 あのバラ園の株はとても大きく、地植で環境に恵まれています。
 風はありますが、周囲に木が植えられ、一定の風は防がれています。
 そういう環境で育てるのなら支柱などは不要でしょう。

 一方、新苗を育てるには支柱があったほうがいいと思います。
 あのバラ園の木とは比較にならないほど弱い新苗です。

 ちなみに支柱をしても、ひょろひょろになるということはありません。
 たとえ本に書いてあることでも、これについては同意できません。
 ひょろひょろになる場合は、肥料のバランスが取れていないとか、化成の液肥ばかりやっているとか、土に問題があるなど、他の原因があります。
 支柱をしたからひょろひょろになるということでしたら、今までのすべての栽培者のバラが全部ひょろひょろになっているはずですが、そういうことはありませんでしたので。
 もちろん、品種の特性もあります。
 
 支柱をしたからといってひょろひょろになるという本の内容を鵜呑みにせず、自分の庭で一番良い方法を考える必要があると思います。

 いろいろユニークなことを書くことが最近の本では流行りのようですが、一度スタンダードなことを書いてある本で勉強してから読まれたほうがよいかと思います。

R・ひろき 【関東】 2009/05/21(木) 06:55:20
 こんにちは。
 
 昨夜追記してから気になって、その本を棚から引っ張り出してもう一度見てみました。
 「ひょろひょろ」という表現では書いてありません。
 支柱をするとどんどん伸びる性質があると書かれています。
 「ひょろひょろ」では育ちが悪くなるようなイメージがありますが、実際の表記は違います。※

 本の内容を紹介するときは、正確に書いたほうがよいと思います。

 施肥についてもお礼肥と夏の肥料はやらずに寒肥だけ(36ページ)と書いてありますので、これは地植えの話で、かつ施肥上でも、これならずんぐりむっくりに育つと思います。

 つまり、支柱をしないからがっちりするというわけではなく、施肥自体に秘密があるように読み取れますよ。お礼肥もやらず、夏場にもやらず、大きな地植えの株であの日当たりなら、支柱をしなくても、がっちりするでしょう。

 イングリッシュローズなどで開帳型などは、以前から支柱をするとそれに沿ってのびて風情がないという指摘がありました。この本にも支柱なしでぶらぶらさせて育てたほうが良いと書いてあり、「仕立て方としての支柱無」は、115ページにグラハムトーマスの例で書いてあります。※


 そして、すべての苗や株で支柱を取り去れと書いてあるわけではなく、必要なところでは使うように書いてあります。
 開花株の植え付けの図には斜めにさした支柱が描かれています。21ページです。
 そして、新苗の植え付けは開花株の植え付けに準じるとありますので、新苗にも支柱が必要ということです。

 ちょっと引用しますと「必ず支柱を立てて株を固定する。株がぐらつくと根が張れない」と書いてあります。
 引用しましたので、本の名前も書いておきます。
「バラを美しく咲かせるとっておきの栽培テクニック 鈴木満男著 NHK出版」です。


 というわけで、プリンさんの新苗の支柱は取らず、そのまま植えてください。
 株がゆれると根がつきにくくなります。

 そして、いずれ巨大な株になって地植えしたときは、お好みで支柱をするなり、取り払うなりされてはと思います。

 もしひょろひょろになったときは、施肥の問題などもからみますので、一律に原因を「支柱」とされないように……支柱のせいと思いこむと、他の問題を見過ごして、バラのためにならないことも多々あります。


※支柱をするとどんどん伸びて柔らかく充実しないと書いてあるのが115ページ。

 一か月に一度、鉢植えで発酵油粕を追肥したグラハムトーマスの場合です。

 一か月に一度、発酵油粕などの窒素分の多い肥料を鉢植えのシュラブローズにやれば、伸び出した枝が充実しにくいのは当然です。ふつうは秋以降は枝が充実するような配合の肥料に替えます。

 そういう特殊な状態で、支柱をしないでおいたら、枝がぶらぶらして伸び悩み、その結果として充実したということではないですか?
 これも直接的には施肥の問題で、支柱の有無が原因とは思えませんが。
 鉢植えのグラハムトーマスで支柱をしたからという原因だけで、枝が軟弱になったという話は聞きません。
 (本には支柱のせいのように書いてありますが、施肥の問題ですね。)


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