デンドロの花芽が駄目になりました

[園芸相談センター]の過去ログです

パピ 【九州】 2009/04/19(日) 17:19:08
デンドロの原種 クリソトクキサムに花芽が3月に確認できて
4月の10日頃遮光した戸外に吊るしましたところ
半分以上の花芽が黄色くなりました
2鉢あったので1鉢は又室内にもどしたところこちらは花芽が全部黄色になり駄目になってしまいました
カトレアは場所を変えると花芽が駄目になると聞いていたので
花が完全に咲くまでは場所を変えないのですが、
もしかしてデンドロ しかし 他のノビル系は変化なしでしたので
原種は 他の原種は花芽に異常は見当たりません
昨年も同じ失敗をしているので、思いあたるアドバイスをお願い致します。

ひろし@小南部 2009/04/20(月) 00:10:50
やはり、場所を変えたのが原因でしょう。
原種と交配種を同一視してはいけません。交配が進めば進むほど、性質がマイルドに育てやすいものになります。一つには遺伝情報が増えるので異なった環境にも適応しやすい(雑種強勢)ことと、人手により育種されその中でも育てやすく美しいものがクローン増殖されて出回っているのです。例えばデンドロ交配種でもノビル75%セッコク25%のスノーフレークと山本デンドロビウム園さん作出の交配の進んだ4倍体のクローン株では開花条件が全く違います。スノーフレークは低温にあてないと花芽が附きませんが、4倍体品種はその必要すらない個体が多いです。ですから原種は神経質なくらい環境を守ってやる必要があるのです。

ひろし@小南部 2009/04/20(月) 14:22:52
補足です。他の原種は大丈夫だったとありますが、原種同士の交配の場合も同様に同じ種とされますが性質はやはり強くなるものです。また原種といっても種により産地により耐冷性がはじめから異なるのですからたまたまDendrobium chrysotoxum だけが神経質な株(個体)であったということは十分考えられます。カトレアに限らず、胡蝶蘭でも、開花体性に入る前に環境を変えるとつぼみが落ちてしまうことは良くあることです。

パピ 【九州】 2009/04/20(月) 14:23:57
回答ありがとうございます。 丁寧な回答で勉強になりました
来年は環境を守り開花を楽しみに待ちたいと思います。

もう一つお聞きしてもよろしいでしょうか?
例年12月頃最低気温が5度くらいになってから無加温の室内に取り込みます
11月から2月まではほとんど水はやりません
3月に花芽確認してからたまに水遣りをしています
開花終了してから戸外栽培に切り替えたほうがいいのでしょうか?
又 夏の間の遮光は 20〜30パ−セントでよろしいのでしょうか?

ひろし@小南部 2009/04/20(月) 17:36:23
原産地亜熱帯モンスーン地帯の山地の環境に合わせるわけですから、その管理方法で宜しいと思いますよ。冬は乾期に見立てて水遣りは控え、空中湿度はとくに夜間出来るだけ高くする。日本の春は乾期あけに見立てるので開花期ですね。その後、葉桜の頃戸外管理に移せば宜しいのでは?原産地では雨期にはいりますから雨に当てて構わないわけですが、原産地の降雨はどちらかといえば午後スコールタイプが多いので根の乾く時間があります。それに対して日本の梅雨は終日とか2日連続の長雨になったりすることも多いので時には軒下に取り込んで根が乾く時間をとったほうが良いときもあるかもしれません。
夏の強めの日射は午前中必要で午後はやや遮光強めが無難。そして夕方雨ですから夕方水を与えます。夕方雨ですから強い西日は邪魔ですね。遮光の程度は種によりまた風通しの良し悪しに大きく左右されるので一概には言いにくいです。30%遮光くらいから遮光の程度を焼けない範囲で少しずつ変えてみて確認されたらいかがでしょう?

パピ 【九州】 2009/04/21(火) 11:37:07
[[解決]]
ひろし@小南部さん 分かりやすい回答ありがとうございます
大変勉強になりました。
感謝しています。


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