クリスマスローズ 花後の事

[園芸相談センター]の過去ログです

クリスティー 2009/04/07(火) 15:10:42
こんにちは。相談させて下さい

今期クリスマスローズを開花株で購入しました。花は採取するつもりがなかったので、すぐに切りました。植え替えもしましたが根の状態はあまりよくありませんでした。

その株は購入前に葉が切られていて、今後1本しかない花軸も枯れるとすると地上部には何も残っていない事になります。

土を少しほじってみましたが、葉芽が出る様子はありません。

こういう場合、地上部がないまま夏になるという事でしょうか?不安です。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/04/07(火) 15:56:34
まずクリスマスローズの種類はおわかりでしょうか・・・
日本ではクリスマスローズいうのはヘレボルス類の総称として使うので本来のクリスマスローズ(早咲きのヘレボルス・ノイガー)だけで他のヘレラボルスにはいろんな形質や性質があるんです
まず、ヘレボルスの中には茎(木で言えば幹の部分)が存在し、それの枝に花の付く有茎種と、地面から直接花茎が伸びてから花が2〜3輪と小さな葉が付く無茎種があります
よく出回っているものは無茎種の原種が改良親であるガーデンハイブリッド(またはオリエンタリスハイブリッド)なのですが、有茎種の性質を受け継いだものも時にホームセンターでも見かけます
もしお持ちのものが有茎種だとすると茎を切ってしまった事になり、株がまだ小さいためにもう生えてこないおそれがあります。無茎種の場合は花後に葉が出てくるものも多いです。無茎種の葉が出るのは花が咲き終わり老化してくるあたりからなので花を切ったばかりならまだ葉が出るのには早いのかもしれません。もう一月ほど様子を見ておいて下さいね。本来花が咲く前に去年の葉は切るのが当たり前なので(残しても良いが傷んでみすぼらしいし、花に行くべき養分がとられる)購入時に葉が切られていて全く葉が無くてもおかしくはありません
まず、どんなタイプかを調べてみてください。ノイガーやガーデンハイブリッドなら良いのですが・・・

もう植えかえしてしまったんですか・・・。早過ぎますね・・・
何年ものの株かがわかりませんが、花茎が2〜3本だったら3年ものくらいでしょう。まだそんなに株に体力は付いていないので本来は秋に植え替えるのが良かったんですが・・・。とりあえず根がしっかり土に定着するまでは日陰で養生してあげてください。本来は植え替えせずに初夏までは日に当ててあげると来年の開花が良いのですが植え替えたのを日当たりに当ててしまうと弱りますので・・・

クリスマスローズをお買いになったのは初めてでしょうか?普通の植物とは管理方法が違うので適さない管理方法をすると枯れてしまう事があります。特に元々は涼しい地域の春まだ木の葉が生えそろっていない林の下で咲き、夏は木の葉や下草で夏の暑さから身を守る植物ですので関東より西では栽培にコツが要ります。どちらの地域にお住まいでしょうか・・・。置く場所が限られていて夏は高温になるマンションのベランダなどでは夏越しがちょっと難しいかもしれません

本屋にクリスマスローズの栽培法の本が何冊かありますので、是非1冊お買いになって、それを参考に育ててあげてください
夏の暑さと高温さえどうにか出来ればそんなに難しい植物ではありませんし、花色も花姿も多彩で集め出すと止まらなくなるほどの魅力のある植物ですね

せん 2009/04/07(火) 16:25:06
>根の状態はあまりよくありませんでした。
どのように良くなかったのか、具体的に書かれるとよいかと思います。クリスマスローズの根は、細い根がなく、太く白い(うどんと冷麦の中間くらい)のが、ゴツゴツとあるのが普通です。もしかしたら、お店の管理が悪く根がすでに傷んでいた可能性もあります。茶色く干からびていたようになっていたり、黒く変色しているような根はよくないです。

>その株は購入前に葉が切られていて
クリスマスローズは秋ごろにその年に出た古い葉を落とします。夏を越したゴワゴワの葉を落とすことで、まっすぐ花茎を美しく立ち上がらせます。無理に切らなくてもいいですが、切ってあることも普通だとお考えください。

根の様子がどうだったかにもよりますが、関東では現在、花が終わりかけて、新芽が出始めました。だいたい6月頃までは次々と新芽が出てくるシーズンで、この期間は日当たりの良い場所に置きます(調子が悪ければ日陰が鉄則)。6月を過ぎたら半日陰に移します。新しい葉が出てくるかどうか、これは、もう出来ることもないので、見守って様子を見る、ということでしょうか。開花株は結構高いので、痛い出費ですね。
近所の地植えのクリスマスローズを見ていると、真夏でもカンカン照りの場所に植えているものは、夏は地上部が茶色くみすぼらしいですが、それでもがんばって秋に葉をいくらか出し、咲いていることもあります。

関東でマンション栽培(真夏は30℃越え)ですが、真夏に遮光をうまくしてやれば、栽培することは可能です。現在、8号と10号の大株になったものを7鉢育てています。失敗しても、懲りずにがんばってください。

クリスティー 2009/04/07(火) 17:23:50
ばんざいうさぎさま、せんさま、ありがとうございます。

お礼と補足をさせて下さい。

種類はオリエンタリスです。実はこの園芸店から今期開花株を複数購入しています。初めに買いに行った所、店員から「この株は帰ったらすぐに植え替えしてあげて下さい」と言われました。

鉢から抜くとびっくりするほど根が絡み合った状態でしたが、その中でも新しい白い根が数本のびていました。

上に書いたのは今回問題の葉っぱがない株の話ではありません。この株達はすくすくと育っています。

クリスマスローズも終盤に入り、セールが始まりました。そこでもう一度買いに行ったのです。そこで手にしたのが問題の株です。初開花株で買った時は葉っぱがないと今後困るかもとか考えませんでした。

この株は輸入株(オリエンタリス)でピートモスにうえられていたので、植え替えをしました。
根は全然詰まっていまくて、鉢底もまったく絡んでいませんでした。白い根もみられませんでした。花をすぐ切った理由でもあります。

とりあえず、前回と同じように植え替えました。表面上(花軸)は元気にみえます。

植え替えをした後、療養期間(2週間程度)を経て現在日のあたる場所に置いています。葉っぱを出してもらおうと固形肥と液肥を週1でやっています。

せんさんのおっしゃるとおり、葉がでなければそのまま様子見・・・という事になるんでしょうが、今のうちになんとかできるならと思い相談させてもらいました。

クリスマスローズはたくさんもっていますが、このような株は初めてです。

もう1つ補足させてもらうなら、昨年も同じ種類(同じ輸入元)の開花株を購入し夏の終わりに枯れています。原因は採種した事とおそらくキズ口からの細菌感染(不注意で葉を根元から折ってしまいました)ではないかと、推測しています。

それ以外にも日本の気候では適していない種類なのかもしれません。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/04/07(火) 22:47:45
輸入株ですか・・・
原因はそれですかね、おそらく・・・

海外から植物を輸入する時には植物検疫の検査を受からなくてはなりません。そのため生体の場合は土をつけての国内持ち込みは無理なんですね・・・
ですので日本の業者は外国で買い付けた株は外国から持ち出すときに鉢から抜いて根をよく洗い、完全に土を落として根を裸にして空輸するんです。土には害虫や病原菌が含まれているかもしれないので、輸入する生きている植物は原則全部がそうです。昔セントポーリアが流行った時には葉柄から芽が出るので葉っぱか脇芽、根を切り取った株を輸入したのだそうです。日本に持ち込んで挿せばすぐ根が出たのでそれだけ品種も豊富になって爆発的に流行りました
今回の株は空輸して植え直して間もなく出荷したのでしょう。普通は空輸されたものを用土に植え替えてからしばらく養生させて根をしっかり出させてから出荷すると問題ないのですが、おそらく開花株だからか花が咲いているシーズン中に在庫を片付けたかったということなのかもしれません。ピートモスはあきらかに輸入から本当の植え付けまでの一時的な仮植え資材(ミズゴケ替わり?)だと思います・・・

御存じのとおり、クリスマスローズはあまり根をいじってしまうと弱ってしまうので土を落とす事は無謀なのですが、日本の業者は開花シーズン中に少しでも売れるようにと、弱るのを覚悟で輸入し、出荷してしまいます。そんなに無理をするというのはそれだけ新しい品種や色合い・咲き方のものを購入者が求めているからなんですね・・・
日本では残念ながらまだ、高級品種は入手しづらいので国産株だけでは需要に追いつかないんです。残念ながら欲しがる人が居るがゆえにクリスマスローズにとっては辛い状態で無理な輸入をし、中には粗悪な状態で店頭に出てしまう株が出てしまうんですね。日本人の業者はクリスマスローズのちょっとでも目新しいものを買い漁っていくと、外国のナーサリーでは評判悪いのです・・・

ですので、クリスマスローズの輸入株を購入なさる場合には、不調になるリスクも高くなりがちな事を覚悟しておいて下さい

それと、根が不調の時に葉を育てると株が余計弱る事になりますよ。人間と同じで植物も調子の悪い時には消化(分解)の悪いごちそう(肥料)を食べれば余計調子が悪くなりがちです。無理に育てようとなさらずにゆっくり回復させてあげてください。新しい土に植えたでしょうから土に混ざっている堆肥や肥料分だけで充分です。もし自分でブレンドしているならいつもより肥料少なめの配合が良いです。堆肥さえ入っていれば丈夫に育ちます。肥料は控えて、発根促進剤(液肥ならメネデールなど)をしばらく与えてまず根を丈夫にしっかり育てるのが先決です。まず根を育てない事には葉を育てようとしても根が弱ってしまっては本末転倒になりますので・・・

せん 2009/04/07(火) 22:51:07
ピートモスに植えられた輸入株ですか。
けっこう特殊な苗なのかな。普通の園芸店で見たことがないです。
ホームセンターとか普通の花屋さんでピートモス入りのクリスマスローズ苗を見たことがないので、その購入されたお店に聞いてみるのが一番かと思いますが?ピートモス単体の仮植えなので、「すぐ植え替えてください」と言われたのではないでしょうか。
>白い根もみられませんでした。
との事から、店内在庫としてピートモス単体の仮植えの状態が長く、根っこが痛んでいたのかもしれませんね。ピートモス単体では酸度が高く、乾いたら水をはじきますし、湿ったままにするといつまでも湿った状態になるという、苗にとっては厳しい土ですから。
これ以上できることは、私はないともいます。出てくるといいですね。

にしても、前回の夏前に枯れた株ですが、葉の茎を折ったくらいで枯れるのかな…。花茎を切ろうとしてたまに間違って葉っぱの茎を切ったり、あと切り送れて種を付ける花もありますが、それで枯れることはありませんし、今まで目に余る病気と言う経験もないので、来年はちょっと違ったお店からも買ってみるのも手ですよ。

リトっぷ 【九州】 2009/04/08(水) 01:14:40
こんばんは,輸入苗の栽培に関して、ばんざいうさぎさんの言われる検疫の都合で少し特殊な栽培が必要になってくると思います。
以前にやよいさんより紹介していただいたURLをTOPページから全て読ませて頂いた時に気に止めていた事です。
http://www.wakaizumi-farm.com/tibetanusu-yuniyu.html

こちらではチベタヌスに関して記述がありますが状況は似ているかと思います。
これを読んだ後に私にはチベタヌスは無理だと思い出来心で買わない様に気をつけています。
栽培方法やケアも記述がありますのでよろしければご覧下さい。
あくまで品種は違いますが状況が似ていると言う事でお願いします。

クリスティー 2009/04/08(水) 09:41:27
[[解決]]
ばんざいうさぎさん、せんさん、リトっぷさん ありがとうございます。

確かに思い当たる事がたくさんあります。皆さんがおっしゃって下さったように原因は輸入によるダメージだと思います。

察するに輸入先から根洗い、薬づけ後に空輸、検疫。到着後に分け株されピートモスに植えられ店頭に並ぶ。という無謀な事をされていたんですね。
ちょっと新しいものをみると買いあさる日本人のあさましさ(もちろん自分も含めて)をみたような気がして反省しきりです。

今回は縁あって我が家にきた子なので、来年開花は望まずゆっくり養生させるつもりで育ててあげたいと思います。
今日から日陰に移動させて、肥料も控えます。

昨年の苗がなぜ枯れてしまったのか・・・購入が1月、枯れたのは9月ぐらいなのでこれまた空輸のダメージとは考えにくいんですが、採種や細菌感染(自己診断ですが)などでやはり体力がなかったんでしょうね。

枯れてしまったのは残念ですがその種が発芽して育っているのでチビ苗をみながら心を癒している毎日です(笑)

その園芸店はちょっとマニア向け?の園芸店で、あまり手に入らない珍しいものが売ってあったりします。地方なので皆さんご存知ないと思います。
不特定多数の人が見るサイトでの店名の公表や詳しいクリロの種類などは避けさせて下さい。

リトっぷさん、チベタヌスは持っていませんがもっと色々な種類に挑戦して育てる自信がついたらいつかは育てたいと思います。今は渋系で小輪にはまっています。

自分だけでは輸入のダメージに気付かず、きっと肥料をガンガンやっていたと思います。初めの投稿もあまりにも簡素な書き方でした。それでも真剣に答えて下さった皆さんありがとうございます。そしてまた困った事がおきたら相談させて下さい。解決マークをつけさせていただきます。


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