アブラムシ・ハダニだけに効く殺虫剤

[園芸相談センター]の過去ログです

kunikuni 【関東】 2009/04/07(火) 10:55:44
矛盾している質問だとは思うのですが、アブラムシやハダニ、スリップすだけに効く殺虫剤って無いでしょうか?
庭には多くのてんとう虫や蟷螂、ヒラタアブの幼虫がいるので、これらを殺さずに、前者の虫のみ殺せるものってないでしょうか?
庭も300坪程度と広めなので、バラや宿根草の株元にオルトランをパラパラとやるのも一苦労です。
できれば一気に噴霧できるといいなと思うのですが・・・ 無理ですかね。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/04/07(火) 11:30:51
庭に多くのテントウムシ、カマキリ、ヒラタアブがいるのは、実はアブラムシがたくさんいるからなんですよね・・・。ですからアブラムシを退治してしまうと間接的にこれらもお庭からいなくなる(幼虫は餌がなくて餓死する)事になるんです・・・
テントウムシは成虫も幼虫もアブラムシを食べます。カマキリも卵から生まれて間もなくからしばらくはアブラムシが主な食べ物。ヒラタアブの幼虫の主食もアブラムシ・・・。アブラムシが多かったからこそお庭を選んで集まってきた虫たちなんですね
そう考えてしまうと、退治するのが良いのか悪いのかジレンマに陥ってしまいます・・・

それらの虫たちを殺したくはないとのお気持ちはわかるのですが、物理的に害虫を殺すにはそれを食べる虫の中でも長距離の移動がまだ出来ない幼虫たちをも殺してしまうということになるんですよね・・・

一番良い方法は、それらの虫が皆成虫になっている時期に薬剤を使用することなんですが、それを待つまでにアブラムシも増えてしまいますし・・・

成虫は飛んで移動できるので、成虫だけなら助ける方法はありますよ
ただし、お庭が広いとのことで金銭的にはちょっと無理があるかも・・・
ニームという木の成分が、植物の汁を吸う虫のほとんどを拒食状態にして退治してくれます。これは科学的な薬剤ではなく薬草の効き目を利用したもので、使用目的の害虫以外の虫には影響がほとんどありません。ニームの資材はオイルやエキスの液体のものと、堆肥や肥料に混ぜられた粉末や顆粒のものがあります
ニームの液体のものは植物の表面に噴霧するのですが、天然成分のため一度の噴霧だけではあまり効果がなく、定期的に何回も噴霧する必要があります
反対に、ニームの粉末や粉末や顆粒状のものは根から吸収され液体のものよりは長く効き目があります。これらは農家向けに大きな袋でも売られています。海外から輸入している資材の関係でどうしてもお値段が高めになってしまうのですが、こちらの方のニームを購入なさって土にすき込んだり施したりしてはどうでしょう?アブラムシを退治するとどうしてもそれらを食べる幼虫は減ってしまい成虫も移動してしまうでしょうが、アブラムシの大量発生が無くなってしまえば餌がなくなるわけですからどうしても虫たちはその場所にはいられないのです。益虫の幼虫たちが餓死してしまうのはどうしてもかわいそうなんですけどね・・・
一番幼虫たちに影響のない時期だと夏ごろでしょうか。一応残したい虫たちの成長サイクルを調べてみて、成虫になる時期を待ってから施すのがよいのかもしれません

RED [URL:http://members.jcom.home.ne.jp/takanuma/index.htm] 2009/04/07(火) 11:41:31
 微細害虫に効果のある殺虫剤としては、粘着くんやオレート液剤があります。デンプンや石けん成分で窒息死させるタイプで、大きめの虫には効果がありません。
 ただ、スリップスには効果無しですね。直接かかると死ぬみたいですが、スリップスの場合は見えてる個体が死んでも意味がないので。
 また、念入りにかける必要があるので、300坪となると厳しいかもしれません。

 オルトラン水和剤や液剤も、たしか接触毒性が低めで、葉を食べたり吸汁しない昆虫には強い効果が出にくいと思いましたよ。ちゃんと確認してないので、このあたりはあとで色々当たってみてください。

 スリップスは困りものですね。
 天敵に配慮して、BTとかオレートとか選択性の高いソフト農薬を使っていたら、大発生して手に負えなくなりました。池の表面をぴょんぴょん変な虫が無数に跳ねてるな〜と思ったらスリップスだったり。
 こいつさえいなければ、バラ栽培も殺虫に関してはソフト農薬でいけるというに。
 って、話がそれました。スリップスに関しては生半可な殺虫剤ではどうにもならないので、天敵昆虫の事を考えるなら諦めたほうがいいかもしれません。

カティア 【関東】 2009/04/08(水) 08:58:21
kunikuni様
ばんざいうさぎ様がお書きのように 虫を選んで殺すのはなかなか大変です。
RED様もお書きのように スリップスは困り者ですね。

殺虫剤ではないですが コンパニオンプランツはいかがでしょうか?
うまくいかない場合もありますが 
ようこそ!蓮見さんちです より
http://www.asahi-net.or.jp/~pv4r-hsm/compa1.html#anchor553153
あと 素人演芸解説さん
http://heboen.hp.infoseek.co.jp/chishiki/compani.html
参考までに

R・ひろき 【関東】 2009/04/08(水) 12:17:20
 こんにちは。

 やはり害虫を減らすと天敵も減るのはしかたないかと思います。
 天敵に効果の少ない殺虫剤を使っても害虫が減れば、結局天敵の姿も見られなくなります。

 アブラムシとハダニなど、小さい害虫に効果のあるものはREDさんがおっしゃる通り、粘着くんなどの覆って窒息させる農薬だと思います。スプレー式のものではカダンセーフなどがあり、低毒です。

 カスケード乳剤は、バラではハダニ類とミカンキイロアザミウマ(スリップスの一種)に適用があります。使ってみた範囲では、花のなかに潜り込んだものには効きにくかったです。
 カスケード乳剤は食毒タイプだそうで、かかったものを食べることにより効果があります。



 スリップス対策には粒剤を使う方も多いです。
 バラの場合は満開になった花を放置しておくとかなり増えます。
 こまめに花がら摘みをします。

 スリップスは蛹が地面にいるとのことなので、多い時期は地面を掃除しています。(掃除でとれるかどうかわかりませんが、土の表面を軽く削いだりしています。)

 スリップス用の青い粘着シートで、表面に網がついたものを吊るしておくとかなり捕獲できますが、それだけで根絶はできませんでした。これは通販などで購入することができます。黄色のシートのほうはアブラムシを誘引します。


 そのほか、農薬ではないものでニーム(主成分アザジラクチン)というのがあります。二週間くらい経たないと効果がみえてこないということです。(下記のリンク中の「農薬としてのアザジラクチン開発をしている研究者」による)
 なお、アメリカではすでに農薬として登録されています。
 
 日本で販売されているもののなかには、もう改善されていかもしれませんが、アザミウマ(スリップス)に即効的な致死効果があり、農薬が混合されていたものもあったとのことです。
http://www.jacom.or.jp/series/shir158/shir158n09033110.html
 ニームを使うときはこのへんに気をつけてください。

kunikuni 2009/04/10(金) 09:44:06
ばんざいうさぎさんへ

餌となるアブラムシが居なくなれば、それを食べる虫が居なくなる・・当たり前のことに気づきませんでした。
確かに言われてみればそうですよね。
ニームの液体は知っていましたが、粉末などは知りませんでした。これを根元にすき込むんですね。これはいいかもしれません。費用対高価の面でも。
ネットでこの商品、あたってみますね。 返事が遅くなってごめんなさい。そしてありがとうございます!

kunikuni 2009/04/10(金) 09:47:40
REDさん

生半可な処理をすると、逆に猛烈に増える ということも有りなんですね。怖いです。
5月、バラが咲き始めて「いい香り〜」と鼻を近づけると必ずウジャウジャでてくるスリップス。一緒に吸い込みそうで恐ろしいです。
オルトランも効果があるのかないのか、何だか使ってみて今ひとつの感想です。といっても、これは株元にパラパラするもの。噴霧はてんとう虫を考えるとやっていません。
あれをとればコレが駄目・・・ なかなか思うようにいかないもんですね。
話変わって、HPのスイレン綺麗ですね!!

kunikuni 2009/04/10(金) 09:52:53
カティアさん

コンパニオンプランツ・・・ 家庭菜園では実行しています。でも、目に見えて効果は薄いような・・・ やり方がまずいのかもしれません。
ただ、バラと宿根草を中心とした庭に効果と見栄えの合う植物を当てはめるのは難しい気がしています。
出来る限りチャイブやローズマリーなどは植えてありますが、う〜〜ん どうだろう・・ チャイブの脇のバラにもアブラムシがしっかり居たり・・ 
もともと益虫と害虫を区別する私の考えがいけない気がしてきました。
情報、ありがとうございます。

kunikuni 2009/04/10(金) 10:00:38
R.ひろきさん

いつもありがとうございます。
ニームオイル! びっくりしました。こんなことがあったのですね。
以前、間違いなくこの会社のものを使ったことがあり、自然のもののわりには良く効くな〜などと感心したことがありました。
でも、開花直前のときに使ったことで、花が縮れてしまい一番花のほとんどを駄目にしてしまったことと、匂いが駄目でそれ以降は使用していませんでした。
でも、粉末のニームは使ってみたい気がしています。

カダンセーフは使ってみようと思っていたもののひとつですが、スプレー式のものしかでていないのではちょっと面倒ですね。
水溶液がでているといいのに・・ 

ところで、ひろきさんはHPなど無いのでしょうか?

R・ひろき 【関東】 [URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham/] 2009/04/10(金) 10:35:43
 こんにちは。

 私もこれではないですが、別のニームオイルを使ってバラの葉が反ってしまったことがあります。
 臭いが酷くて近所迷惑というのもあり、ここ数年は使っていません。

 ニームの堆肥というのを使ったこともありますが、白いカビが出て多少扱いが面倒でした。これもかなり臭いました。

 根元に粉で撒いて吸収されて効く場合、浸透移行性があるか、強い忌避作用があるかということになりますが、「ニームとその主成分に浸透移行性があるかないか」については、第三者の確実な実験資料を見つけることができませんでした。
 以前のニームの堆肥も、一年半くらい使いましたが、植物体の上のほうに効いたということはありませんでした。


 私のホームページはあります。
 ただごちゃごちゃしているので、見づらいかな……と思います。

薔薇と鳥 2009/04/10(金) 11:17:59
R・ひろきさんのHP、とても参考になりますよ。(短時間では、読み切れない内容です。)

農薬ではありませんが・・・3年前からアグリチンキ36を使用していますが、スリップスの被害が気にならなくなりました。
2年前からは、アグリチンキ36の散布のみで農薬は使っていませんが、スリップスもハダニも農薬30リットルを散布してバラを育てていた時より被害が気になりません。アブラムシは農薬を使っていた頃より多いですが、捕殺と昆虫たちの協力で何とかなる程度です。
皆さんのお宅で同じ効果があるかどうかは?ですが、農薬の使用にためらいがある方は、試してみる価値はあるかも?

kunikuni 2009/04/15(水) 13:48:22
R・ひろきさん
レスが遅くなってすみません! 同じような経験をされましたか?!
一番のネックは匂いでしょうね。せっかくのバラの良い香りが帳消しされてしまいます。ニームの堆肥? そんなものまであるんですね。しかもやはり匂いますか・・・ 
農薬であっても何であっても、浸透移行性のもののほうが楽ですよね。
でもその真偽のほどが不明では、う〜〜ん 迷います。
今日、2Lの小型噴霧器で、てんとう虫を非難させながらスミチオン+ダイン+キトサンをやりました。庭の半分が3時間近くもかかった・・・ 暑かったです。(余談です)

HPありがとうございます。失礼ながら、ずっと♂の方かと思っていました。
早速お気に入りに入れさせてもらい、ちびちびと読ませてもらっています。
見づらい・・というより、分厚い参考書に感じました。これから楽しませて頂きます。
また宜しくお願いします。

kunikuni 2009/04/15(水) 13:55:20
薔薇と鳥さん

こんにちは。
アグリチンキ36! 使っていらっしゃるのですね。どんなもんかなと思っていました。ちなみに匂いはどうでしょう?香りの良いバラばかりを集めているので、この匂いという部分が結構気になるのですが・・

りっこ 【関東】 2009/04/15(水) 14:13:28
ピカコーという海草エキスからできた液剤があります。気門をふさいで殺虫する方法で散布中はマスクも防護もいりません。一度だめされてはどうでしょう。それとすごく広いお庭に2Lの噴霧器では頼りないです。最低でも10Lの入る電動噴霧器のほうがずっと効率的ですよ。ニーム核油粕も効果はあります。特に冬作の野菜にはアブラムシは皆無です(以前冬もの野菜の葉はアブラムシだらけでした)。現在キャベツをうえています。モンシロチョウが葉裏に卵を産み付けます。孵化前に全部とって回りにニーム核油粕をまいておけばモンシロチョウが近づいていますがこの3日間卵を産み付けません。またバッタ(俗称おんぶバッタ)も寄り付かなくなりましたしスリップスもでなくなったようです(以前はメロンの花の中はいっぱいいました)。匂いはきになりません。カニ柄堆肥やボカシタイプの堆肥のほうが気になることもあります。農薬の殺虫剤のほうが防護の準備やらで大変だと思います。
ニームオイルも効果があります。でも使い方が若干面倒ですし粗悪品が多いです。特に水でそのまま薄めて簡単に溶液ができるタイプはよく調べることが重要です。通常18度以下では解けません。希釈倍率を濃くすると葉に障害がでますので当方では3000倍で使用しています。

りっこ 【関東】 2009/04/15(水) 14:31:12
書き忘れましたので追記します。「スミチオン+ダイン+キトサン」を散布したとありましたがキトサン溶液は農薬との混合はできないことになっていませんか?木酢液もだめで、できれば単独の使用がいいと思いますがどうでしょう。一部漢方液肥と混合して使用している例はありますが...

薔薇と鳥 2009/04/15(水) 15:48:48
臭い、気になりますよね!

原液は臭い(農薬のような不快な臭いではないと思います。)ますが、希釈して散布する時やその後はほとんど臭わない?(臭いの感じ方は人それぞれなので・・・)と思います。
バラの香り、楽しめますよ♪

kunikuni 【関東】 2009/04/15(水) 15:58:08
りっこさん
こんにちは! 今日はまた夏日のような暑さですね。
ピカコーというエキスですか?名前は初めて聞きました。呼吸をさせない とうわけなのですね。元は、害虫のみ退治したいという矛盾した考えからの質問だったのですが、これは他の虫も殺してしまうのですよね。でも、農薬よりは遙かに健康的?だと思われます。こちらもネットで更なる情報を得てみます。
ニーム核油粕?! これまた初めて聞くものです。冬作の野菜に特にいいとすると、イチゴにもいいということですよね。主人が丹精こめて作っている家庭菜園のイチゴにも、黒綿アブラ虫が沢山ついて困っていました。今後、家庭菜園のほうにもこの油粕を考えてみます。

キトサン溶液は、スーパーグリーンのバラ専用というものをここ2年ほど使っています。混ぜても特に問題はない という回答をもらってからこのように使っていましたが、特に害もでておらず、ただ独で使うに越したことはないですよね。
仕事と育児とで、なかなか思うように時間が取れないこの数年、一度で何とか済まそうしてしまいます。

我が家は私の好きにできる庭が200坪弱あって、バラと宿根草、花木で構成されています。
今回、2Lの噴霧器を使ってみたのは、ちょっと時間があったので、てんとう虫やヒラタアブの幼虫を非難させさせ撒くことができるかな と思ってのことだったのです。
一応、5L、10Lの電動噴霧器のほかに、50Lのエンジン式噴霧器も持参しております。
私の説明が足りずに余計な心配をさせてしまいました。すみません。


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