斑入り君子蘭について2点教えて下さい

[園芸相談センター]の過去ログです

志乃 【東海】 2009/03/07(土) 11:23:15
「置き場所」、「水やり」、「肥料」など普通の君子蘭の違いがあるのでしょうか?斑入りの君子蘭どうしを掛け合わせてできた種は斑入りのが入る確率が高いのでしょうか?

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/03/07(土) 15:05:48
斑入りクンシランでも斑の模様や入り方にはいろいろな種類があり、その斑によっては多少管理に違いが出てくるかもしれませんが、今回は一般的な白と緑が縞々に入る斑入りで答えさせていただきますね

置き場所は普通のクンシランと同じでも構いませんが、より美しく斑を保ちたいとお思いなら、普通のよりも少し光量が少ない環境の方が良いでしょう。特に白い部分が多いほどその傾向が強いかと思います。どんな植物にでも言えますが斑入り(アルビノ)は基本種よりも少し光量を減らすのが基本です。(多肉植物の中でも斑の白がピンクに染まる物なら強光の方が美しくなるものもありますが・・・)肥料は与えすぎなければ大丈夫かと思いますが念のため普通の葉のよりも少し減らす程度が良いでしょう。斑入り品種は葉緑素が普通のよりも少ないためどうしても性質が弱くなります。刺激になりかねないものは少し減らしてダメージを緩和させてあげるのが斑入り植物の栽培の基本です。あと、斑入りの良いものほど育つにつれ老化してしまい斑が入りすぎ、弱りやすく将来枯れる恐れのある物も出てきます。葉が取れた株元が茎の様に伸びてくる前に出来るだけ子株や実小苗でバックアップとして新しい株を作っておくと安心です

斑入り植物を増やす基本は、種子を採る為には斑入り株を母親に使い、花粉親は普通の葉のものを使う事です。斑入りの自家受粉や、斑入りと斑入りでの交配は芽の発芽率が低くなり、もし発芽しても後まで育つ苗が少なく虚弱になる可能性が強くなります。最悪幽霊斑(葉緑素がない)の芽が出たり(特殊な斑模様の品種だと芽が幽霊斑そっくりになる物もあります。特殊な斑の親からの実生ではご注意ください。)、緑の部分が極端に少なく育たないものが出てしまい、これらは育ちません。斑入り同士の交配は一番失敗の確率が高い組み合わせです。発芽率や生き残る率を高くしたいなら必ず花粉親は緑の葉の株を使って下さい

また、斑入りを花粉親に使い母親は葉が緑のものを使ってもその種子での斑入りの苗が出る確率はかなり低く、まず交配後の種子の代では斑入りは出にくいので皆緑の葉である事もあり得ます。種子を育てた株であと少なくとも1〜2代の交配を繰り返さなくては斑入り葉が出ませんし、出てもとても少ないはずです。交配はメンデルの法則に沿います。劣性遺伝などの関係もあり、特徴を保ちつつ丈夫さを求めるため元々が突然変異で現れた子孫であるアルビノ個体を作る繁殖は動植物限らず特徴が強い物を母親にする組み合わせが基本となり、動物では白文鳥の繁殖の場合に同じ交配組み合わせ(父親が並文鳥)をとります。確かホワイトタイガーの子を作る交配も片親は普通のトラを使うはずです

また、一番良い方法の母親を斑入り株で花粉親が普通の緑の葉のものでも、問題がいくつかあります。斑が綺麗に入るものほど実をつけると株の体力が消耗し、欲張って沢山実をつけさせると弱って親株が途中で枯れることがあります。緑の葉のに実をつけるのよりも少ない数に留めます。全部の花には受粉させず早く咲いた花からいくつかに受粉させます。それの実が育ってきたら実の表面にも斑が入りますので、実が丸く膨らんできていて(いびつのは種が少ない)縞斑が白や緑に偏らずに比較的に平均に入っている実だけを2〜3個だけ残し他の実は早めに切り取って下さい。実が完熟する前にまた花芽が出てきた場合は、それは花茎が伸びないうちなるべく早くに切り捨てて下さい。実のなる茎と開花の茎を同居させると体力を消耗させすぎて親株が弱って枯れる可能性があります(青い葉の場合は同居させても大丈夫です)。また、熟して蒔いて発芽したものが全部斑入りに育つわけでもありません。以前私が試した時には10粒中4粒発芽で斑入りが2つ青い葉が2つできました。でも一見青く見えても育つにつれて斑が出るものがあります。以前私は花屋で売れ残りの青い葉のクンシランの鉢土から分け斑らしい芽が顔を出しているのを見つけ格安で購入しました。あとで親株の葉を良く見ると葉のいくつかに斑が薄く細く入っていて、おそらく苗の時に選別で普通のクンシランとしか見えずにはねられたものの様です。今では親株の方は斑入りが良くない見栄えのものの一応斑入り株になり、その時出ていた分け斑の芽も独立できるくらい大きくなり、滅多にない斑の入り方なので(全部の葉の縦半分が白いんです!)凄く得をしました。このように苗の時は一見普通のクンシランに見えても育つにつれて斑入りの特徴が出るものもあるようです。できれば緑の葉で出てきたものも大きくなるまでは手放さないで花が咲くまで育てて様子を見るとこのように徐々に斑の出てくるものもあるかもしれません。また、その株がやっぱりただの緑の葉であったとしても斑入りの遺伝子が中に隠れていますから、それを母株にして緑の葉のクンシランの花粉をつければ、葉緑素が多いので実をより多く成らせますし中からいくつか斑入りが出てくる可能性がありますよ
あと、注意したいのが斑入りの親株から斑入りの芽が出てきた場合、あまり早くに親から離さない事です。以前斑入り株から子株が出来た時に、普通のクンシランと同じくらいの大きさで分けたところ自立できずに植えつけ後に枯れてしまいました。あまりに大きくなるまで親とつけていても子が親の栄養を取り親が枯れることがあるとも聞きますが、できれば小株がしっかりしてくるまでは親と同居させた方が良いようです。もちろんその場合は肥料は親株だけよりは少し多めになります

クンシランの斑入りは品種名が付いているもの以外のでは実生苗での育成物が多く、斑入りの性質も固定されていないものが多いです。それをさらに株分けや交配で殖やすのですから生産者のところでの斑入りクンシランとして出荷できる物の出現率はとても低く生育も遅く、珍重されるような綺麗に斑が入る有望株はなかなか出てきません。なのでどうしても高価な値段になってしまうのですよね。でも時には思わぬ珍品も出てきますのでクンシランの交配は盛んです。今では斑入りクンシランと近縁種の黄花クンシランの掛け合わせによる黄色い花の斑入り葉品種というのも存在しますし、生産者の手によっての黄花との交配ではピンクの花や杏色や白いもの、緑色に近いものなどが出現しています。こういう珍品が出るかもしれないというのがクンシランの交配の醍醐味なんですよね

もし斑入りのクンシラン2株があっても普通のクンシランの鉢がないとか、あっても開花期がうまく揃わない、身近にクンシランの花を受粉用にと一輪わけてくれる人がいないなどの場合には生け花花材を扱う花屋に行くと、生け花用にと普通のクンシランの花茎を切り花として売っている所もありますので、花茎一本のお値段がちょっとお高いですがそれでも良いならそれを購入して花粉親に使うと良いですよ。切り花で売っているものは赤い色が強いものが多いので(斑入りクンシランや最近のクンシランにはオレンジ色の花のが多い)その性質が取り入れられるかもしれません

たちつ 【近畿】 2009/03/07(土) 15:25:04

もともとからクンシランは、きつい直射を当てない植物郡ですから。別段管理方法は変わらない。

種皮(表皮・種の入っている大皮)を見れば、解るようです。
外見が縞々になっている。
品種開発で無い限り、ほって置けば、自家受粉するようです。
 このようなことをどこかのサイトで読んだ気がします。

2年前に、体験版デフラグソフトを使っていたら、クラッシュして、
32bが8bに書き換えられてしまった。 そのときに、アドレス紛失。
  (^_^;)
最近は、有名なフーソフトでも、メンテが追いつかないのか、クラッシュする。最近では、このスリルが快感でもある。
ヤッフーのメインソフトでも、エラーが多発する。
相互干渉しているのかもね。
暇人は、何にでも・どこででも、楽しみを見つけるものです。(^^♪
その修復で暇つぶしし、おかげで、このサイトとも長い間ご無沙汰しています。 <(_ _)>


志乃 2009/03/07(土) 19:02:24
[[解決]]
ありがとうございました


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