ジャガイモの土作り
グランパ
【中国】
2009/02/26(木) 10:03:13
毎年ジャガイモを家庭菜園で作っていますが納得する芋ができません。
種芋植え付け前2週間前位に堆肥をいれ、植え付けの時元肥として化成肥料、米糠、等を施しています。土作りに苦土石灰は必要ですか。アルカリ土にしないほうが良いと聞いていますが。
宜しく御願い致します。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2009/02/26(木) 11:20:40
植えつけ時に米ぬかをいれるというのはどなたかに教わったのでしょうか?
普通、米ぬかは生では入れずに堆肥を作る時に適量混ぜるくらいで植え付けには使いません
米ぬかは生で土に入れると地中で発酵し、発酵熱が作物の根を傷めます
それが原因の一つかもしれません。次回は入れない方が良いかと思いますが・・・
それだけが原因ではないかもしれません。あと堆肥がどんなものかが気になります。牛フン堆肥など使用していませんか?牛フン堆肥は窒素分が多く含まれ葉もの野菜の肥料としては役立ちますが、堆肥の感覚でたくさん土に混ぜてしまうとジャガイモでは芋の育ちに良くないかと思います。もし牛フン堆肥を使用していたのなら次回は稲わら堆肥やバーク堆肥をお勧めします。何年も牛フン堆肥を使用してきていたなら地中に窒素が過剰蓄積している場合もあります。そのような場合だとその土地にトウモロコシやヒマワリなどを植えて窒素分を吸収してもらうと良いです
また、芋に一番必要な肥料成分はカリですのでカリが一番多く配合されている肥料が向きます。リン酸が一番低いのが良いですが同等に含まれていても問題はないでしょう
ばんざいうさぎ
2009/02/26(木) 11:28:02
追記です
あと、植えつける芋は市販の種芋をお使いでしょうか?
また、一度芋を植え付けた後の場所は3年はナス科作物は植えない方が良いのですが、輪作を行い連作障害を防いでいますでしょうか?
特に連作障害は土の成分が偏り、ジャガイモの根が排出した老廃物が溜まり、特定の成分が過剰になったり酷く少なくなったりと偏ります。毎年堆肥を入れても回復するまで数年はかかるので、その間その成分の影響を受けづらい別の科の作物を1年1年変えて植えながら回復を待つのが輪作と言い、緑肥など鋤きこむのも土の回復に効果があります
グランパ
2009/02/26(木) 14:28:36
ばんざいうさぎさん大変参考になりました。本当に「目からうろこ」でした。堆肥も牛糞堆肥を仕様してました。山で枯葉堆肥を一年かけて作っています。この堆肥も施しています。これも悪材料でしょうか。元肥の施し方なのですが全面がよいのですか。自分は種芋の下20cm位の所に筋条にやり10p位土をかけ種芋を置きその上にまた土をかけています。
それと苦土石灰は施さないほうがよろしいですか。再度御願い致します。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2009/02/26(木) 16:12:07
苦土石灰については、その土が酸性に傾いているならそれを中和させるために施しますが、まず使うには畑のpHを測らなくてはなりません。薬局でリトマス試験紙が売っていますから、土を水で溶かしてその上澄みに試験紙を浸せば酸性かアルカリ性かがわかります。その結果で判断してから必要であれば畑の表面に薄く蒔いて耕せば良いです。堆肥を入れるなら1週間くらい間を置いてから混ぜないと石灰と堆肥が化学反応を起こし悪影響になるのでご注意下さい。また、石灰の与えすぎは土が硬くなりやすいのでご注意ください
枯れ葉の堆肥は何か混ぜてますか?枯れ葉だけを積んで置いているなら堆肥というよりも腐葉土ですね。分解がされにくい葉(イチョウやツバキ類などの葉)が混ざっていなくて定期的に混ぜていれば1年も置けば完熟しているはずです
他に何か混ぜている場合は1年経った物の匂いを嗅いで不快な匂いがあれば腐敗していてそのままでは堆肥の用は足しません。最終的に匂いが治まったとしても土としては使えても微生物による分解が進んでいないので堆肥にはなっていません。酸味のある香りならまだ発酵が未熟ですからよく混ぜ直してもう数か月置くと完熟するはずです。完熟を早くさせたいなら自作の天然ぼかしやEM菌のぼかしなどの発酵促進を促すものを混ぜると良いです
私の場合は農地は沢山あるのですが野菜を生産して市場に出す農家ではありませんので(先代死去の時に組合員は抜けた)広範囲には堆肥は入れていません。作物を植える予定の場所に植え付けの時に穴を大きめに掘り、その土に3割くらい堆肥を混ぜて埋め戻し、そこに苗を植えます。うちでは石灰は撒かないので混ぜてすぐ植えても問題はないです。作物が採れたらその場所と周りの土を混ぜておき、また次の作物を植える時に堆肥を混ぜ・・・と3年くらい同じ事を繰り返し、毎年秋の収穫終了時期や春の植え付け時期に地続きの土地を貸している施設の方がついでに大型機械で深く耕していってくれるのでそこに植えます。畑の土は毎年植えて酷使するわけではないので、先代が牛フン堆肥を使いすぎて窒素を蓄積させた所だけは窒素抜きに何年かかけただけで、全部の畑は使いきれないため必ずどこかの場所は1年くらいは休ませるようにしていて、堆肥の入れすぎにだけは気をつけています
ジャガイモは作っても食べないので今は作っていませんが、前に作っていた時には少ししか植えなかったので植え穴を掘って堆肥混ざりの土を埋め、そこに土を残してから芋を置いて埋めていました。土は肥えていたので元肥なしです。元肥を筋状に与えるのも量次第でしょうね。少なくても良くないが多すぎても良くないです。私は土さえしっかり作ってあれば肥料は様子を見て必要そうなら追肥が少しで大丈夫という考えなのでほとんど元肥は入れませんが、農家などでは「ジャガイモ肥料」と書かれた配合肥料を使っていますね。カリさえ多ければ問題はないかと思います
私の場合は有機栽培とまではいきませんが、それぞれの土質に合わせて適した堆肥などで地力をつければ大抵のものは作る事が出来るという考えでして、なるべく肥料は使いすぎないという方法なので一般の家庭菜園からするとやり方が違うと思います
質の良い土や堆肥を作るには、図書館か本屋で「土つくり」「堆肥」について書かれた本を数冊読み、一番わかりやすいのと同じのを本屋さんに取り寄せてもらって手元に置いてお勉強なさると、良い土を作るのに何が必要かや植物の根が土の養分を吸収するには何が必要かなどが理解しやすく、土さえうまく作る事ができれば病害虫に強い野菜の栽培はそんなに難しいことではないと解りますよ
グランパ
【中国】
2009/02/26(木) 23:43:46
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ばんざいうさぎさん色々と丁寧に説明有難う御座いました。大変参考になり、今後の資料として残しておきます。落ち葉堆肥の件ですが参考資料等で研究しながら少しでも有機栽培に近ずけばと思っています。枯葉はほとんどが栗の葉です。EM菌のぼかしや米糠で醗酵しています。それにしても野菜作りは土からですね。貴方は素晴らしい。私は現在退職
いて4年目65歳ですが畑が好きですから、無農薬野菜に励んで近所の皆さんに喜んで食していただいています。頑張ります。またお願い致します。
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