実生栽培
mio
【東北】
2008/12/23(火) 21:30:46
食したフルーツの種をまいて育てるのが趣味です。
今まで、バンペイユ、土佐小夏、グレープフルーツ、パッションフルーツ、ドラゴンフルーツ、りんご、ビワ、マルメロ、キウイなどが成功し、今も育っています。
失敗は、アボカドです。
ある程度までは大きくなるのですが、いつも強風に負けて枯らしてしまいます。
皆さんが成功した実生のフルーツは何ですか?
お教え下さい。
ばんざいうさぎ
2008/12/23(火) 23:04:49
前にライチの種を何回か蒔いた事がありますが、いつもある程度育つと枯れてしまいました
おそらく土が合わないのだろうな・・・と思っていたら、pHなどもかなり関係してくるようです。やはり原産国の土質や成分に似せた土じゃないとダメなものもあるようです
イチゴの表面の種を蒔いて育てた事もあります。親と全く同じものではないですが実のなる株が3年くらいで育ちます
パイナップルの皮のイガイガの中に種が入っている時があります。それを蒔いて育てている方も結構いるようです
柑橘類はシークワシャーを蒔いてみたときには結構育ちましたが北国では管理が難しくて途中で枯らしてしまいました。柑橘類は比較的簡単に育つものが多いのですが実生苗だとなかなか結実しないもの、実が成るまで十数年かかるもの(ビワなど)もありますね。アボカドはかなり木が巨大に育たないと実がならないそうで日本では温度が低くて実はならないと聞きました
また、キウイやバラ科果樹などでは自家受粉では結実の悪いものが多く将来実を成らすなら受粉木が必要ですが、市販の果物の種を利用しての実生の苗の場合は、他の品種(受粉木)交配して出来た実から種を取るので親の性質を受け継がないものも多く開花期のあう受粉木が分からない事もあると知ってからは将来実を成らせたい目的のは種での育成はやめて、相性の良い品種同士の挿し木苗を買って植えています
うちには先代が種を植えて育ったかなり大きなアケビの株があります。ただしミツバアケビなので別の株がないと受粉出来ないのですが、新しく別のアケビの苗を買っても規模が違いすぎて受粉はできなさそうなので、ミツバアケビの苗を作ってからそれと同じ大きさの他の種類を買おうかと思っています
実生苗は育つのが楽しいのですが、実を成らすことまで考えると結構手間がかかったり難しいものが多いですね・・・。果物の実生苗は観葉植物と割り切って育てるのが良さそうです
ラブ
2008/12/23(火) 23:40:11
「栗」を育ててました。10年くらい楽しめました。クリタマバチと浸水にやられて、去年切り倒すことになりました。再チャレンジで、今年はホームセンターで、栗の木を買ってきて、植えたばかりです。
mio
2008/12/24(水) 07:07:21
ばんざいうさぎ様 ラブ様
ご回答ありがとうございます。
実生は、親と同じにならない、むしろ親より劣る性格?というところが興味深いですね。
ほとんどを、鉢植えの盆栽仕立てで楽しんでいます。
ベランダ園芸で、もっと珍しいものとか、いろいろ仲間を増やしたいと思っています。
タネツギ
【関東】
[URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/]
2008/12/24(水) 07:55:11
タネから 果樹 -円
で検索すると、図書販売以外の実生果樹サイトが並んでいます。
Googleトップにある
http://www.fruitia.net/
には、アボガドの要点を書き、
2番目のサイトは、アボガドについても栽培報告です。
ばんざいうさぎ
2008/12/24(水) 13:36:47
果樹の実生は親と同じにならない、性質が劣るというのはほとんど人の手によって改良がしつくされているため、遺伝の法則でいろんな性質がごちゃごちゃになってしまい表に現れる性質が違うものができるんです。人間の子が親そっくりというのは稀というのと同じで(でも私の祖父と息子である伯父は年齢を除けば瓜二つで、RH−という血液型まで一緒なんですよ!ひそかにクローン人間かとおもってました!)、劣っているというのも人間から見ての都合のためで、どちらかというと個性と言った方が良いでしょうね。もちろん中には今までにはなかった人間にとってはとっても良いものができる事もあるんですがそういうのは可能性がとても低いです。でも、リンゴやナシでも捨てられていた実の種から生えた木から成ったという由来の優れた品種のものもあるんですよ
ほとんど人間による交配の行なわれていないもの、行われていても自家受粉で実るものだと何代も繰り返し交配・選別して性質が固定されているものもあります。この固定された性質のはまだ挿し木増殖が一般的でなかった古い品種のものが多いですね(日本では柿とか地域野菜にあります)。反対に近年の交配品種は効率よく殖やすのに挿し木や栄養増殖、一代交配(F1ともいう)で増やすので、それから採った種だと性質がばらばらだったり、自家受粉の性質が弱まったり他のと開花期がずれて受粉しにくいものが出てきやすいんです
果樹や野菜は人間に利用されることによって多様性ができたり、性質が弱くなったものが多くて自然界に戻されると生きながらえなかったり、生き残るため先祖帰りして野生化するものも多いです。これは動物にも言えることで毛皮を利用するためいろいろな毛色に品種改良されたミンクも、逃げだして野に住みつくと保護色でだんだん黒くなっていき子孫はみな先祖と同じ黒い色だけになってしまうんですよ。果樹や野菜の元になったおおもとの交配親である原種の植物たちは今でも原産地ではごくありふれたものでとても丈夫な植物なんです
実生苗で良い実がならなくっても他の事に利用できるものも多いですよね。お持ちのパッションフルーツはとっても花の形が面白く何かに這いあがらせると緑のカーテンになりますし、他の果樹もたいていは花が咲くまでは楽しめ、3月の桃の節句に桃の花を咲かせて飾るというのも楽しいでしょうね。市販の桃の花の鉢ものは華やかに改良された花桃が多いのですが、果樹の桃の花も充分美しいですよ
実も生では美味しくなくても加工すれば美味しいものもあります(すっぱいものほどジャムなど砂糖を加える加工品に向くんです)
あと柿は葉を柿の葉寿司や健康茶、桃も枇杷の葉も健康茶などにも使えます。樹形を楽しむ盆栽仕立てというのも楽しそうですね。昔から柿の盆栽というのがあって、木の大きさにあわせて数個のみ実を残して成らせるものもありますよ。年数はかかるかもしれませんが挑戦なさってみてはどうでしょうか?
やよい
【北陸】
2008/12/24(水) 15:58:20
何となく埋めた巨峰の種が翌年忘れた頃に芽を出し何の種かわからずそのうちブドウ特有の本葉がでて来て初めて種を埋めたことを思い出しました。これをきっかけに(とはいえそれ以前にカリン、サンショウの実生経験有り)食べた果物の種を播くことが病みつきに。
その他レモン、アボガド、サンフルーツ、マンゴー、アケビ、ビワ、ザクロ,グレープフルーツ等々.....(現在でも生きています)
この中でたぶん5年目ぐらいの巨峰が今年初めて1房花を付け実生栽培の成功?と言えるでしょうか。残念なことに結実はやや小振りでわずか6粒でしたが味は市販のブドウに負けず劣らずでした。来年に期待。
カリンも今年で9年目ぐらいだと思いますが昨年初めて3輪花が咲きましたが結実に至らず。今年はたくさんの花が咲き見事でしたがこれまた結実に至らず。結実する花は花の下に子房が付いていますがなぜかどの花も子房はふくらんでおらず雄木かな?と(でもカリンはたしか雌雄同株のはずでは?)カリンの実はそのままでは食べられないのであまり期待はしませんが.....(花がかわいいので)
実生の開花結実は気長に待たないといけないと言うことで結局この中でカリン、レモン、ザクロ、巨峰と接ぎ木苗を買う羽目に。(ただし特売処分苗の時格安にて)
接ぎ木苗でも翌年実がなったのはカリンだけで巨峰は3年目、レモンは3年目にしてようやく花は咲いたもののぽろりと落ち結実に至らず。ザクロに至っては今だ花すら咲かずの状態。トホホ。
果樹栽培の本も図書館から借りてきて何冊読んだことやら。何ページコピーしては繰り返し読んだことやら。
あっそうそう.....パイナップルのクラウン挿しもしたし種も播いたし
(夏にプランターに捨てた?播いた種が忘れた頃に芽を出し今でも外の寒いプランターの中で1本だけ頑張っているのはけなげというか)
結局の所日当たり・スペースが限られたベランダ鉢栽培では(
それ以前に果樹栽培そのものが難しい。剪定や施肥の適切な時期など)収穫の喜びを得ることはなかなか困難だというのが実感です。
mio
2008/12/24(水) 16:17:34
ばんざいうさぎ様
詳しいご解説ありがとうございます。
確かに、種をまいて、何が出てくるか、育ててみないとわからないスリル感はありますね。
目下のところ、見るからに親と違うのはキウイです。葉の形といい、つるの色といい、初めは何これ!って思ったくらい違ってましたから。
今、疑問に思っているのは、一つの実からたくさん取れた種子から育った植物同士の受粉は可能かどうかということです。例えば、ドラゴンフルーツとか、パッションフルーツかとか。鉢植えはたくさんあるのですが、どうなんでしょう。
まだ、花は咲いていませんけど、先のことを心配しています。
mio
2008/12/24(水) 16:34:53
やよい様
詳しいご報告ありがとうございます。
実生栽培って、けっこうハマってしまいますよね。
巨峰はこれから是非挑戦してみたいと思います。
いろいろ成功した中で、キウイとパッションフルーツは、樹勢が強く、鉢植えでは対応し切れなかったので、実家のフェンスや竹垣に這わせて、生垣仕立てを試みているところです。
食べられなくても、こういう楽しみもありますね。
パタリロ
【四国】
2008/12/24(水) 17:52:06
一般的に果物は実生では良い実が成らないといわれていますが時に例外も出てきます。
我が家の栗の木は、栗畑で完熟し落果したものをいただいて播いて大きくしました。5年目から大きな甘い実が9月中旬から下旬にかけて成り始め、9年目の今では食べきれないほどたくさん取れます。
店で売っていた大きなアケビの実を買って、種をまきました。ミツバアケビが生え、毎年大きな実が成っています。そばには普通のイツツバアケビとムベが植えてありますけど。
オニグルミは普通に沢山実がなっています。現在シナノクルミを発芽させて大きくしているところです。
(栗や胡桃の接ぎ木の成功率は5割以上になりましたが実生も面白いですよ)
岐阜のみいちゃん
2008/12/24(水) 17:53:28
実生の果樹と言えるかどうか?カリンですが種まき後7〜8年後に1輪の花。その翌年いっぱい花が咲き3個結実。以後毎年沢山結実します。カリン酒にしたり部屋に置くといい香り。気長に試してみる物です。
mio
2008/12/24(水) 20:20:00
パタリロ様 岐阜のみいちゃん様
実生栽培は、趣味で、実益までは期待していなかったのですが、中には親より優れている場合もあるのですね。
新しい期待が膨らんできました。
私が育てている中で一番長いのは、バンペイユ。9年物の鉢です。
他の植物も含め、まだ花を見たものはありません。
これから、花を見るのが楽しみです。
カリンは、実家にたくさんなっていますが、天然の芳香剤としていいですね。
園芸相談掲示板@園芸相談センター