ハダニのついた葉、全部落としたほうがいい?
さいこ
【関東】
2008/11/06(木) 00:05:00
初心者でエバーフレッシュをすっかり弱らせてしまいました。
現在160cmくらいのエバーフレッシュの鉢植えなのですが、
水のやり過ぎによる根腐れ等で弱っていて、下葉がすべて落ち、
上のほうの葉だけが残っているアンバランスな状態です。
なんとかこのまま越冬させて、春になったら
根の切り戻しや植え替え、剪定をしようと思っているのですが、
残った上部の葉に、全体的にハダニらしき小さな黒い虫がついているのに
気付きました。。。
いっそ、葉っぱをすべて切ってあげたほうがいいのでしょうか?
それともスプレー式の殺虫剤というので処置したほうがいいでしょうか。。
現在は室内に置いているので、できればダニ類は根絶したいです(>_<)
すっかり弱らせてしまったエバーフレッシュですが、なんとか春には
生き返らせたいと思っています。
どうかアドバイスよろしくお願いいたします。
けみか
2008/11/07(金) 08:09:52
バラの場合しかわかりませんので、バラにハダニがついた場合の対処
について書きます。ダニであることが間違いないという前提です。
ダニは結構難しいです。今、一番いいと思っているのは、粘着君という
農薬です。農薬といっても、簡単に言えば”糊”なので、人間に対する
毒性は極めて低く、安心して使えます。ただし、私は、これだけでは
効きが悪い印象があって、殺虫系の農薬をまぜて使っています。卵に
は効かないので、2,3日おきに2週間くらい使ってみてください。
室内だったら、粘着君だけでやったほうがいいかもしれません。
殺虫剤だけで退治するのは、かなり難しいと思っています。実際に
やってみたら、かえって増殖したりするので、驚きます。どうして
増殖するかというと、2,3種類のダニが同時についていることが
しばしばあり、その内の1種類だけが死亡すると、他の種類のダニが
ものすごく繁殖してしまうのです。初めて経験した時は、唖然とし
ました。
あと、室内だったら、毎日、葉水をやったほうがいいと思います。
cactus
2008/11/08(土) 10:09:46
けみかさんには失礼かと思いますが、基本的な駆除方法で早期に解決す
る方法で行った方が確実と思いますね。粘着君と言う物で行ったとして
も、作業的には面倒になるかも知れません。それよりも殺ダニ剤を使用
して、確実に駆除する方が楽になると思います。
薬剤を使用する時は必ず屋外で行うのが基本で、間違っても室内で噴霧
する事は避けて下さい。散布した薬剤が乾けば室内に入れても大丈夫で
すが、匂いが気になるなら2〜3日程度は屋外に置かれて下さい。
ただし直射日光が当たらないようにし、外気温が10℃以下にならなけ
れば暫くは屋外に置かれていても大丈夫です。
薬剤は1度では効きませんから、1週間置きに2〜3回ほど繰り返して
散布するようにします。2〜3日では薬害を起こす危険があります。
とおりすがり
2008/11/08(土) 11:59:42
粘着くんは殺ダニ剤ですが・・・
cactus
2008/11/08(土) 12:21:50
とおりすがりさん、粘着君は殺ダニ剤の一種なのですね。ご指摘をして
頂き、ありがとうございました。
知らなかったとは言え、粘着君のような物で取り除くより、液剤を使用
した方が楽で早いと思ったので回答をしました。
さいこ
2008/11/08(土) 22:50:46
けみかさん、cactusさん、とおりすがりさん、
ご丁寧に回答ありがとうございます。
実は、ダニだという確信がなく、調べてみてやっと見つかったのが
「スリップス(アザミウマ類)」という虫でした。
葉の色が抜けるということからハダニと早合点してしまいました、、、
せっかく殺ダニ剤の情報をいただいたのに、申し訳ありません!m(_ _)m
更に質問となり恐縮なのですが…
1)調べたところ、アザミウマ類には
「オルトラン粒剤」が有効とのことでした。
こちらは農薬らしいのですが、少量でも室内での使用は危険でしょうか?
2)(上記がNGとして)
すでに最低気温が10℃を下回る日が続いています。
エバーフレッシュはかなり弱った状態ですが
なんとか生き延びて欲しいです。。。
「虫対策を優先し、屋外でオルトラン剤を使用」 もしくは
「虫対策せず屋内で安静にする」
どちらがダメージが少ないでしょうか?
3)既に葉がほとんどなく、残った葉もすべて虫の被害にあっているので
葉はすべて落としたほうが、幹に負担がかからないかなと思っています。
また、幹もひょろ長く残ってしまったのでバランスが悪い状態ですが、
今の時期に小さく剪定してしまっても大丈夫でしょうか?
春になったらまた下葉からこんもりと育てたいなぁ…と思っています。
この夏までは元気だったので、今の状態がよくわからず
おろおろしています(・_・;)
色々と質問してしまいましたが、1点のみでも大変助かりますので
アドバイスいただけましたら幸いです。
cactus
2008/11/09(日) 13:41:32
まず最初の質問ですが、オルトラン粒剤は農薬ですから少量であっても
室内での使用は禁止されています。また使用時は防護メガネとゴム手袋
マスクを着用し、散布後は顔や手を洗剤で良く洗い来ていた衣類は直ぐ
に洗濯をして下さい。スプレー式だろうが粒剤だろうが、薬剤を散布す
る時と終わった後の方法は全て共通します。薬剤は毒です。
次ですが、10℃と言う気温は目安ですから、10℃以下になりそうな
時には早々に室内に取り込まなくてはいけないと言う事はありません。
薬剤散布をしないまま室内で安静にすると言われますが、例えば人間が
何らかの病気にかかったとして、本当は薬を飲まなければ回復しないの
に、安静にしているだけで治るでしょうか。それと同じではないでしょ
うか。治せる事は早めにした方が、回復は早いと思いませんか。
ムシに食われた葉ですが、薬剤が効けば害虫の活動も終わりますから、
食われた葉を取り除く事は必要ないと考えます。
粒剤の場合は成分が溶け出して根が吸収しないと効果が無く、現在発生
している害虫にはオルトラン水和剤も有効ですから、併用されても構い
ませんし、どちらか一つを使用されても結構です。ただ水和剤を使用し
ても、1回だけでは効かないかも知れません。1週間おきに2〜3回ほ
ど繰り返して使用した方が効果は高くなるはずです。
gardenfan
【近畿】
2008/11/09(日) 14:38:52
cacutus様の意見には...
>オルトラン粒剤は農薬ですから少量であっても室内での使用は禁止されています。
これって本当ですか?
一般的に室内で使用されている防虫剤のパラジクロルベンゼン エステー化学のネオパラエースなんかも有機塩素系殺虫剤ですよ。また蠅や蚊のスプレーなども農薬ですよ。
>また使用時は防護メガネとゴム手袋マスクを着用し、散布後は顔や手を洗剤で良く洗い来ていた衣類は直ぐに洗濯をして下さい。スプレー式だろうが粒剤だろうが、薬剤を散布する時と終わった後の方法は全て共通します。薬剤は毒です。
これも粒剤と水和剤の違いがご理解されていないのではないかと。
スリップス対策でバラの開花初期に一粒蕾の中に落としておくと効果があります。
勿論 室内で薬剤を使用されることはお勧めしませんが、農薬だから室内での使用禁止とか粒剤の取り扱い方法について誤解を与える記述だと思います。
pinatree
【九州】
2008/11/10(月) 17:53:47
エバーフレッシュって「ネムノキ」だったんですね。知らなかった。
ハダニにしろスリップスにしろ,葉の吸汁加害によって葉緑素が減少します。ただし,多くの場合,葉緑素が減り光合成能力が消耗を上回りマイナスになるのは,それこそ「真っ白」になった状態くらいだと思います。多少の白抜けくらいでしたら,葉を落とす事は植物にとって良い事ではないと思います。
根痛みを生じているとの事ですので,虫さえ居なくなれば,チッソ系の葉面散布剤で消耗分を補ってやれば良いのではないでしょうか?私なら,そのうえで冬は若干乾き気味に維持して,来春を待って植え替えをします。
葉面散布剤は「メリット青」などが有りますが,尿素の500倍でも十分です。散布後に多少の落葉があるかも知れませんが,それは,いずれ落ちるべき葉が早く落ちるだけで,チッソを補給する方のメリット(しゃれでなく)が大きいと思います。
なお,オルトランの室内での使用が禁止されているとは思えませんが,心配なら,軒下などの戸外に1週間ほど置いてから,室内に取り込まれたらいかがですか。
犬塚信乃
2008/11/10(月) 21:07:07
>エバーフレッシュって「ネムノキ」だったんですね。
そうなんですか?マメ科らしいですね。
こうやって、何か新しい知識が補充されると
まだまだ、園芸の底は見えないゾ、という気持ちになりますね。
さて、アザミウマはミナミにしろミカンにしろ
厄介この上ない難物で、温度さえ適合すれば真冬だろうが真夏だろうが
お構い無しのゾンビです。
室内で育てておられるようですが、オルトラン粒剤で解決できるような
シロモノではないと断言できます。
この場合適合が無いので(多分)
伏字多用で書きますが、「ダイシ○○ン粒剤・劇物」を購入して
用土の表面にパラパラと撒いて
軽く水遣りした後、ポリ袋などを被せて丸一日ほど放置すれば
退治できると思います。
「○○シストン粒剤」は揮発成分も有毒ですので
換気に留意することと、その室内で就寝したりしないように
心掛けることが肝要です。
pinetree
【九州】
2008/11/11(火) 19:20:40
犬塚さん お久し振りです。
>この場合適合が無いので(多分)
>伏字多用で書きますが、「ダイシ○○ン粒剤・劇物」
はい,確かに適用はありません。
犬塚さんもちょっとだけお書きですが,アザミウマは種類が異なると薬剤の効果も異なる事が多いため,剤についてはあえて触れなかったのですが,とりあえず観葉に登録があって比較的効きそうな剤をば。
アドマイヤーフロアブル ネオニコチノイド系
http://lib.ruralnet.or.jp/nouyaku/NB177/NBH18562.htm
コテツフロアブル (劇物)
http://lib.ruralnet.or.jp/nouyaku/NB182/NBH19184.htm
ハチハチフロアブル (劇物)
http://lib.ruralnet.or.jp/nouyaku/NB202/NBH21056.htm
観葉での登録はありませんが,ミカンでは生物由来のスピノエースフロアブルがミカンキイロ,チャノキイロに関係なく効くと知人が言ってます。
http://lib.ruralnet.or.jp/nouyaku/NB187/NBH20174.htm
ただいずれの薬剤も,ホームセンターなどでは入手は困難でしょう。本格的に農薬を扱う園芸店や農協での購入だと思います。
なお,確か毒劇物の購入は印鑑が必要だったと思いますので,ダイシ○○ン粒剤を含め,購入の時はご持参ください。
ミカンキイロアザミウマの場合,葉や花に産卵して,幼虫は植物を吸汁加害しながら成長し,落ち葉の間や土中で蛹になります。ですから,ポリマルチなどによって鉢全面を(周囲の鉢も!)覆ってやれば,成虫になれません。ベランダなどであれば,たまに床を洗い流す事を併用すれば,この手も使えます。
http://www.jppn.ne.jp/osaka/color/thrips/Thrips.pdf
の4ページに生活環がありますが,15℃だと1サイクル約1ヶ月ですので,虫の動きの悪い低温時に薄い石けんを着けた布で拭き取るか,噴霧してから洗い流す事を,月に2〜3回,二月も続ければ,理論的には居なくなるか,かなり減るはずです。
殺虫効果を期待して使用すると農薬取締法上は微妙なところですが,私の場合は,ハダニが大発生したときに石けん水で「洗い流して」います。
この場合,石けん水は1,000倍程度でしょうか。場合によっては落葉や傷みも生じますので,ご理解の上で試してください。
さいこ
2008/11/11(火) 23:54:06
[[解決]]
お返事が遅れてしまいすみません!
cactusさん、gardenfanさん、
オルトラン剤の扱いなど、ご指導ありがとうございます!
pinatreeさん、犬塚信乃さん、
アザミウマ類についてとても詳しい情報をいただきありがとうございます!
意外に厄介な虫だったのですね…と、「毒劇物」の表記に恐れおののいています(^_^;)
この数日、発生している虫はこまめに拭き取ったり葉ごと切り取ったりと、
発生数自体を減らすようにしてきまして、今現在は表面に虫がいない状態です。
また、園芸店で勧められた「ブルースカイAL」というのを全面に散布してあります。
pinatreeさん、犬塚信乃さんのご指摘からすると、ブルースカイALでは全然効かない…かもしれませんが、
まずは室内に置けることを優先してしばらく様子を見てみようと思います。
(エバーフレッシュは経験上、環境の変化がかなりこたえるようで、
この寒い屋外に出すのはできるだけ避けたいと思っています…)
虫が出たらまた散布して1ヶ月くらい様子を見て、ダメそうならば
いよいよ、印鑑持って園芸店に駆け込もうと思います。。。
経験豊富な皆様からの貴重なアドバイス、本当に感謝いたします。
春まで持ちこたえるようがんばってみます!
園芸相談掲示板@園芸相談センター