記号について

[園芸相談センター]の過去ログです

フラスコ 2008/09/08(月) 21:13:26
最近家では蘭を育てていて、時々花屋で目にするのが
verやf、などの記号です。私は蘭を育てている限り
そういう最低限の知識は備えておきたいのですが・・・
蘭にまつわる記号や咲き方の名前(tipoなど)を
知っている方!ぜひ詳しく教えてください。
お願いします。

直隆 2008/09/09(火) 19:29:56
咲き方の名前は知らないのですが、
var.やf.は学名の命名規約を調べると分かります。
簡単に書くと

v. または var.
 変種名(variantの略)

f.〜 または form.〜
 〜ではないが、形態が〜に似ている(formaの略)

ssp. または subsp.
 亜種名(subspeciesの略)

sp.
 不明種(まだ命名されていない場合もある)

などがあります。
より詳しく知るには「学名」などで検索するとよろしいかと思います

ひろし@小南部 2008/09/09(火) 20:03:14
咲き方のtipoはその種で最も「ありふれた」というか「典型」の花容に用いられます。tipoは記号ではなくて単語スペイン語/ポルトガル語(ラテン語?)英語のtypeです。
花弁が唇弁化して唇弁の色が花弁に楔上にはっきり入る場合aquinii(アキーニ)、ただ唇弁の色がうっすら入る場合はflamea(フラメア)ですが、人によりその境目はあいまいです。

花色では青紫の形容でcoerulea(セルーレア)肉色の形容でcarnea(カルネア〜蘭に限りませんが)オレンジ黄色の形容でaurea(オーレア)硫黄色の形容でflava(フラヴァ)赤の形容でcoccinea(コッキネア)血の色でsanguinea(サンギネア)など覚えておけば、名称から花色の見当はつきますね。

ひろし@小南部 2008/09/09(火) 20:51:30
大事な色を忘れてました。白はalba(アルバ)赤の形容でもう一つrubura(ルブラ)もありますね。蘭に限らず学名ではこの色の形容詞が種小名に多用されますので覚えておいて損はありません。
樹木ではAbies albaとかQuercus ruburaランでは Sophronitis coccineaという具合です。

フラスコ 2008/09/09(火) 22:30:05
ひろしさん直隆さんありがとうございます。
例えばですがもし・・・
カトレア インターメディアにver.albaと書けば
100%アルバ。from.albaと書けば
アルバのような・・・というような感じですかね。
tipoとはどういうときに使うのでしょうか?
verやfromは使うのでしょうか?

フラスコ 2008/09/09(火) 22:57:31
カトレアなどいろいろ花を調べていたらこんなに見つけてしまいました
なんと読むのでしょうか?

amethystina
suave
coerulescens
orlata
aquinii-marginata
suavissima
semi alba flamea
oculata
werckhauseri-flamea
aco

フラスコ 2008/09/09(火) 22:58:47
すいません↑のことですが、意味も教えてもらえたら
うれしいです。すいません。

ひろし@小南部 2008/09/10(水) 00:04:44
(verではなくてvar. )ですがalbaは白ですから基本的に紫ピンクのインターメディアという種の白花の変種(variety)ということです。fromではなくてformあるいはformaですが、f. albaとあれば白花の品種ということになります。これは母種との比較において変種var.より変異がすくないforma品種(形態)レベルの差であることですが、単なる発色の違いで変種とするか品種とするかは、よく専門家の間でも揉めることがありますね。
この場合の母種に相当するのがtipoです。その種を代表する形態、色彩をしている集団がtipoです。もちろんtipoのなかでも個体により形態、色彩は微妙な差がありますが、ひとくくりに出来る集団にあるものと考えれば良いでしょう。
amethystina は紫水晶(ameshyst)のような
suave について言語の意味は「心地よい」ですが花の形容としてはわかりません
coerulescens ほとんどセルーレアに近い
orlata 唇弁周りが色彩で縁取られている
aquinii-marginataこの組み合わせではわかりません
suavissima ほとんどsuaveな
semi alba flamea花弁が白でフラメアは矛盾があるような、、、
oculata 唇弁にめがねのように丸型の斑が二つ
werckhauseri-flamea これは人名からきているように思いますwerckhauserさんのフラメア?werckhauseriはプルプラタにもありますからコレクターの名前かと?ブラジルには意外にドイツ系が多いんです。
acoこれは不明

フラスコ 2008/09/10(水) 13:50:31
ひろしさんありがとうございます。
最近蘭の咲き方の学名の本でもあればいいのに・・・
とパソコンと正面衝突です。
家のインターメディアにはvar.Dericataと書いてあります。
これはどういうことなんでしょうか?また、MCとはなんでしょうか?

ひろし@小南部 2008/09/10(水) 16:12:45
Cattleya intermediaに関しては原産地ブラジルにもラン狂いのファンが多いらしく、Laelia purpurata狂いと双璧をなすらしいです。分布も広く変異幅も広くtipoの花の中にも優れた個体も多いので、いろんな名称がつけられるのでしょう。
>var.Dericataと書いてあります
普通var.のあとは小文字ではじめるんですがね、、、ラン狂いのマニアにはどうでもよいことかも知れませんが、、、
delicataは英語のdelicate、日本語にもなっているデリケートですからきっと容か色彩が繊細な花なんでしょう。しかしこんな変異名称では花容も色もよくわかりませんね。きっと形容詞が足りなくなってきてるんでしょう。開花画像を見たいものです。
MCはメリクロンmericlone<meristem(分裂組織)とclone(栄養系)との合成語>のことで、芽から成長点を取り出し栄養培地で震盪させながら組織培養で増殖したもの、遺伝子的に親株と全く同じものを量産したもののことです。優良個体の増殖に用いる方法ですね。
交配により果実を付けさせる方法では自花受粉(セルフ)といえども遺伝的に同じ個体は出来ないのです。

フラスコ 2008/09/10(水) 16:25:29
家のインターメディアのと同じ画像がありました。
http://home1.catvmics.ne.jp/~kokusen/HPkaisetu.htm
のNO-2の株です。もし私がインターメディアの自花受粉にて
セルフ株をつくり、その中で1つの花がほかと違った花
だった場合、変種として勝手に?決めることは出来るのでしょうか?

ひろし@小南部 2008/09/10(水) 19:00:31
画像拝見いたしました。セミアルバでリップの色彩がなんともいえない色でdelicataなんでしょうかね?でもご紹介のサイトの種名の表記もルールに則っていませんしスペルのミスもありますね。
こちらサイトは表記が正確です。
http://www.orchidweb.jp/orchidshow/intermedia2006/index.htm

このサイトでは花容の変異はdelicataも含めすべてforma(品種)であるとしています。私もvar.(変種)ほどの差を認めたくありませんのでこちらのサイトの表記を支持します。品種名の解説もありますので参考になさってください。私も初めての名称がごろごろ出ています。

品種名の後ろに’’で括られている名称は個体名です。個体名がつけられた株のメリクロン増殖株は同じ個体名を用います。
シブリングでもセルフでも交配で果実をつけさせ播種で発芽成長したものは親と違う個体、世界に唯一つの株ですので個体名は作出者が自由に命名できます。

var.変種はまず無理ですね。かなり変わったものが突然変異的に出来れば無いことではありませんが、、、。品種名も命名の規則性に則ればこれもこれまで整理されている範疇以外の変わったものでなければ認知もしてもらえません。また変わったものが出来たとしても認知してもらう方法はラン展で入賞するくらいの個体であることも必要でしょう。

Mar 2008/09/12(金) 13:12:06
>最近蘭の咲き方の学名の本でもあればいいのに・・・
手持ちの本を見てみましたが、詳しく解説している本はなかったです。
こちらのサイトはいかがでしょうか。

カトレアデータベース
http://www.nihongo.com/matsuura/index2.htm

下のほうに【ラテン語の意味】という項目があります。


[園芸相談センター]の過去ログです

園芸相談掲示板@園芸相談センター園芸相談センター