ミニカトレアの株分けについて

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Iris 【関東】 2008/03/17(月) 10:38:44
こんにちは。株が鉢一杯になってしまったのでGW頃に株分けしようと思っています。
心配なのは株分けの際の傷口から、細菌やカビなどに感染しないかということです。本には書いてありませんでしたが、やはり石灰や硫黄などを塗っておいた方がよいのでしょうか?
ハサミは事前に火で焼いてから使うつもりです。株の状態はよく、去年出たバルブや葉は緑色でつやつやしてます。肥料をやっていなかったせいか花は咲いていません。農薬などはまいていませんが、病害虫もなく、元気に育ってくれました。去年の状態を見る限り、株の生育は旺盛なように思います。根もどんどん伸ばしていましたし、新芽は二本出ていました。
生育期には風のよく通る半日陰においていました。今は玄関先で冬越しさせていますが、最低気温は10℃を下回っていないと思います。
株の抵抗力はそこそこあると考えているのですがやはり心配です。よろしくお願いします。

ひろし@小南部 2008/03/17(月) 14:00:01
ミニカトレアといっても多種多系統あります。
私もこれまで多種多系統に亘るミニカトレアを育ててきましたが、
系統により管理を変える必要があることがありますので、種(ラベルにかいてあると思いますが)の名前を教えていただければそれに沿った管理をお知らせできるかと思います。種がわからない場合は株の画像を画像掲示板に出していただければ見当はつきます。
大雑把に分けて管理方法に3つのグループがあります。
1.中米産の比較的高温を要するタイプ、
2.ブラジル南東部産の比較的低温でもいけるタイプ
3.岩石地帯に岩生するロックレリアタイプ
グループをまたがる交配もありますが、株姿からどちらに近いか想像できます。
2のグループは比較的簡単。
1のグループは最低温度条件が厳しくなり、
3のグループは育て方にコツがあるらしく、私は苦手。
そのほかにもどうやって増やされた株なのか、そのように流通したかによっても難易が分かれることがありますので入手の経緯をお知らせください。

Iris 2008/03/19(水) 09:17:51
筑波植物園の蘭展で購入した「レリオカトレア ミニパープル」です。どうやって増やされたかどうかなどはわからないです。ごめんなさい(>_<)

ひろし@小南部 2008/03/19(水) 14:33:56
ミニパープルLaeliocattleya Mini Purpleはレリア・プミラLaelia pumilaとカトレヤ・ワルケラナCattleya walkerana〜ワルケリアナwalkerianaとされることもある〜の小型原種同士の交配です。
ラベルに個体名’’で括られた部分があればメリクロン(成長点)培養でしょうけれどラン展で買われたとなると出店するラン園の実生の苗や開花株が売られていることがあります。未開花株に個体名がつくことはありません。
交配親同士の原産地は近い(ブラジルのミナスジェライス州)のですが両者の性格がやや異なりワルケラナは比較的明るい落葉樹林(乾期に落葉する)で着生し日光を好みます。プミラは川のそばの湿度のある常緑樹、やや暗めの樹に着生します。この交配で株の性質はどちらに似ているかなのですが、実は私もミニパープルの性格がイマイチわかりません。メリクロンで増殖されたタマミという個体を片親が同じワルケリンターC. Walkerinterと一緒に管理していたら、ワルケリンターは何でもないのにミニパープル’タマミ’のほうはすっかり葉焼けしてしまい、弱らせて死なせてしまったことがあります。タマミの性格はプミラ似だったのだと思います。
Irisさんの管理ではバルブも葉も緑でつやつやしているということですので若干日光が足りないのかもしれません。開花株は若干葉やバルブが赤紫みを帯び、(日光に対する防衛反応です)若干光沢が無くなるくらいになります。ただ私の失敗例でもわかるように、「徐々に様子を見ながら」が必要です。
さて植替えや株分け時に殺菌のため「石灰や硫黄」はお勧めしません。気になるなら硫黄を含む殺菌剤、マンネンブダイセンやジマンダイセンをお使いになることをおすすめします。
私の栽培室では前述のワルケリンター(2種類あってワルケラナ似とインターメディア似)が元気旺盛でバルブが出来るごとに開花し増えて殖えてこまるくらいなので、しょっちゅう株分けしてますが殺菌剤を使ったことはありません。私の栽培室で殺菌剤を使うのは胡蝶蘭に黒斑病が出たときくらいです。どちらかというと乾いた栽培室なのでOKなだけかもしれませんが、、、
ハサミの消毒は火で焼いていると刃先が鈍るので、私はアルカリ石鹸水で洗うだけです。ウィルスもアルカリ性界面活性剤には弱いということなので、、、その程度で病気が問題になったことはありません。

Iris 2008/03/19(水) 21:08:41
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ひろし@小南部さん、ありがとうございました!結構過保護(?)に育ててしまっていたのかもしれませんね。今年はたっぷり日光に当ててあげたいと思います。消毒などもそこまで神経質にならなくてもすむみたいなので安心しました。初めての試みなので楽しみです♪


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