オレート液剤と展着剤

[園芸相談センター]の過去ログです

miyoko 【関東】 2007/04/24(火) 10:56:02
オレート液剤の説明書には展着剤のことが何も書いてありませんが、バラの本には「薬には展着剤を加えるように」と書いてありました。
展着剤を混ぜないと効果はないのでしょうか?
またオレートに混ぜることのできる展着剤はどんなものがありますか?
検索してもうまく見つからないので質問させていただきました。

たちつ 【近畿】 2007/04/24(火) 13:01:40

miyokoさんも、展着剤を接着剤と勘違いしているように思います。
接着は、接合する・一体化する事。展着は、接着させる前の事前処理。
イメージとして、Hする事が接着で、Hの前にシャワーを浴びる事が展着。

葉や茎の表面は、樹脂分でコーティングされています。この油が、農薬を弾いて、満遍なく付かない。そこで、その油分の効果(弾く力)を減少させて、水溶性の農薬を満遍なく葉茎の表面に付けるための補助薬剤。

農薬を散布して、弾くようなら(水玉・雫になる・流れ落ちる)、霧粒を細かくするとか、展着剤を混ぜればよい。家庭農薬の展着剤は、「ダイン」が有名です。2度噴霧するとか(粗く薄く撒いて、早く乾かし、改めて綿密に丁寧に撒く。)

オレート液剤は、使った事が無い(高価そう)ので判りませんが、必要無いような、有るような微妙なところです。少し葉に塗ってみれば良く判ります。


cat 2007/04/24(火) 14:25:46
展着剤の機能としては、
1 濡れ性を高める
2 固着性を高める
3 浸透性を高める
などがありますが、一般的な展着剤は1の機能を持っています。
オレート液剤の主成分オレイン酸ナトリウムは石鹸の成分である
脂肪酸だということだそうですので、濡れ性を高める為に展着剤
を加える必要なないでしょうね。

R・ひろき 【関東】 2007/04/24(火) 14:50:08
 こんにちは。
 バラの本もさまざま、農薬もさまざまなので、あまり本に書いてあることは気にしなくていいと思います。
 乳剤には展着剤は要らないと書いた本もありますし、古い本では、とにかく入れるように書いたものもあります。

 オレート液剤に何も書いていなければ、とくに入れる必要もないと思います。
 入れないと効果が薄い場合は、そのように書いてあります。
 私の場合は、物理的に殺すような農薬を単用するときは、展着剤は入れないです。虫に対するくっつき具合等々、すでに調整してあると思いますので、それだけで使う場合は、そのまま薄めて使っています。粘着くん、オレートなどはそのようにしています。

R・ひろき 【関東】 2007/04/24(火) 19:10:46
 こんにちは。
 すみません。
 書き忘れです。

>2度噴霧するとか(粗く薄く撒いて、早く乾かし、改めて綿密に丁寧に撒く。)

 2度撒きは、どんな農薬でも、薬害が起こることがあるので、だめです。
 これは絶対やらないでください。

 いつも、他の方の回答を最後まで読んでから、自分のを書き、どう考えても、そのまま実行するとまずいかなと思う場所は控えめに指摘するようにしているのですが、今回はちょっと3行目あたりから読み飛ばしてしまいまして、最初書き込んだときは、農薬2度撒きの勧めがあったのに気づきませんでした。すみません……。

たちつ 【近畿】 2007/04/24(火) 21:49:47

討論する心算は、ありませんが、異議を申し立てます。

>2度噴霧するとか(粗く薄く撒いて、早く乾かし、改めて綿密に丁寧に撒く。)

>2度撒きは、どんな農薬でも、薬害が起こることがあるので、だめです。
>これは絶対やらないでください。

正統派としては、R・ひろき さんのおっしゃるとおりです。
しかし、解釈の仕方に問題があります。或いは、私の表現不足かもしれません。

>粗く薄く撒いて、早く乾かし、改めて綿密に丁寧に撒く
の意味は、一度軽く撒いて、乾くか乾かないうちの短時間以内に再散布するの意味。
文字通りなら、乾いたら直ちにの意味。概ね普通に消毒した場合、一時間以内とか、の短時間の事で、1-2日後の意味ではない。

多分濃度的に、1度撒くより、2度撒いた方が単位面積あたりの濃度が濃くなる。単純計算では、2倍の濃度、1000倍なら500倍稀釈となるイメージで解釈されたもののと思う。又真夏の真昼の薬害も併せて脳裏をかすめたのかも知れません。

しかし現実的な問題。私の経験として、短時間の2度散布・3度散布では、薬害が認められなかった。ホームセンターで販売されている手軽に入手可能な、希釈液タイプの家庭園芸農薬では、薬害がなかった。

それと、薬剤散布に関して、単位面積あたりの、使用量に関して、個人差も多い。ビショビショに、雫が垂れるほどタップリと散布する人、うっすらと散布する人。如雨露や消防ホースのように細いノズルの大粒粒子で撒く人、ノズルを絞って細かい霧煙を散布する人とかなりバラツキがある。いずれにしても、2度手間3度手間とか、無駄な薬剤消費とかは、別にして、余り影響は無い。特に稀釈倍率の多いものほど影響は少ない。と私は、思い込んでいます。薬害の経験も無い。
一日とか二日とか、長時間の間を置けば、薬害が出るかもしれない。
これは試した事が無いし、面倒なので試す気も無い。
毎週の連続2ー3回(週一回を2-3週間続ける)はあります。これも薬害は無かった。
今まではなかったの意味は、偶々今まで、運が良くて無かったのか、将来に起こるかは、定かではない。長年の経験としては、今までには認められなかった。

ただ、展着しなければ、展着しやすい方法の一つとして、このような方法もあるという意味で、列挙しました。

展着しにくい部分や葉も有る。(肉厚があるテカテカの葉とか、細かい産毛の生えている葉・蕾とか、幼葉の集団とか) このような噴霧し難い部分に、病害虫も発生しやすいものです。このような場所は、噴霧流速や水滴の粒の大きさを調節したり、2度3度と噴霧しないと仕方が無い。カビ病にしても、黴が水滴を弾く。アブラムシ・カイガラムシも水滴を弾く。
消毒前に、散水して、埃を洗い流して、水分を乾かしてから、薬剤散布しなければならないときもある。(黄砂・道路沿いの砂埃)、蜘蛛の巣やクモダニや毛虫のネットを破いてから散布したり、
軽く撒いて、害虫を少し動かしてから、改めて散布しなければならないときもある。ケースばいケースですね。

という事で、全くダメ= 間違い(私の解釈)は一寸きついのではないかなぁ〜と思います。

今のところ、 除草剤 に関しては、極端にその効果は異なります。
尤も稀釈倍率も低いですが。温度・季節・保湿・メーカーや薬品の種類によっても極端に変わる。 効果が変わるとは、枯れる日数の長短のこと。早ければ翌日から変化が現れるものから、10日かかるものまで、色々。いずれにしても、時間日数の長短は別にして、枯れることには違いない。


R・ひろき 【関東】 2007/04/24(火) 22:41:47
 こんにちは。

 私も、討論するものでもないと思うので、手短に書きますね。

 以前に、こちらのスレッドでも書いたのですが、
http://botany.cool.ne.jp/wwwlngb.cgi?print+200703/07030060.txt
 ここの 2007/03/17(土) 08:24:03と、かなり考え方は重複します。


 薬害というのは、出るときもあり、出ないときもあるものです。出ても気づかない場合もあります。
 そのため、散布方法等々、亜流が出やすいです。
 それでうまくいくと、それをアドバイスしてしまいやすい……。

 そのため、私はいつも、標準的なやり方をお勧めしています。
 標準的なやり方で、より安全なほうがあれば、そちらをお勧めします。

 園芸相談の回答を書くときの姿勢の違いです。



>>粗く薄く撒いて、早く乾かし、改めて綿密に丁寧に撒く
>の意味は、一度軽く撒いて、乾くか乾かないうちの短時間以内に再散布するの意味。

 念のためですが、直後の二度がけの場合、実際に薬害はよく出ますよ。特にオレートの場合、瓶に薬害注意の表記がありますから、よけいにまずいですね。

たちつ 【近畿】 2007/04/24(火) 23:18:35

了解。機会があれば、改めて、実験してみます。


miyoko 【関東】 2007/04/25(水) 10:24:32
[[解決]]
ご回答ありがとうございました。

・オレートにはそれ自体に濡れ性を高める効果があり、その目的で展着剤を加える必要はない。
・オレートは機能的に虫を殺す薬であり、生きている虫に直接付かなくては効果がないので、葉に浸透させる・固着させる目的で展着剤を加えることには意味がない
・同じ噴霧器で同じ量の薬を同じ大きさの葉に散布するのであれば、一度に全量を吹き付けるより、二度にわけ、一度めが乾いた頃を見計らって再度散布するほうが効果が高い

ということで了解させていただきました。
誤解等ないようでしたら、解決済みとさせていただきます。

R・ひろき 【関東】 2007/04/25(水) 10:44:38
 こんにちは。

>・同じ噴霧器で同じ量の薬を同じ大きさの葉に散布するのであれば、一度に全量を吹き付けるより、二度にわけ、一度めが乾いたを見計らって再度散布するほうが効果が高い

 これは普通はやらないですね。こんな散布方法はありません。

 というより、薬害が出ますので、やりませんよ。

 あえてやりたい場合は、止めませんが。

miyoko 2007/04/25(水) 12:07:26
>R・ひろきさま
ご指摘ありがとうございます。
最後のレスに書きましたのは、あくまでこの項に寄せられたご回答のみを、私なりの読解力でまとめさせていただいたもので、「普通に」「一般的に」行われることであると断じたものではありません。
質問者にはそのような判断は通常できかねる(だからこそ質問させていただくので)とご理解いただきたいと思います。

ご指摘の点ですが、「たちつ」様の二度目のレスを私なりの解釈で書かせていただきました。
解釈について誤解がある、あるいは問題表現があるとのことでしたら、改めてその点、訂正させていただきたいと思います。

R・ひろき 【関東】 2007/04/25(水) 12:59:35
 こんにちは。

 園芸相談では、いろいろな回答が出ます。
 そのため、回答を全部まとめたとしても、お育ての植物にとって必ずしも良い方法が出てくるとは限りません。

 このへんは、誰でも書き込めるような場での「園芸相談の限界」です。


 でもそれでは、質問者の方が育てておられる植物にとって、時にはマイナスになってしまうこともあります。

 そのため、大変申し訳ないのですが、これはそのまま実行するとちょっと、いや、かなりまずいという方法が、他の回答者の方から出た場合は、質問者さんと、ROMなさっているだろう方々のために、僭越ながら、指摘を入れさせていただいております。

 その指摘を読んでもなお、他の回答者さんの方法を生かしたいという場合は、私としてはもうどうしようもありませんので、お好きになさってほしいと思う次第です。
 先ほどの物は、そのような意味でも書き込みました。


 回答が正しいかどうかわからないというご指摘、じゅうじゅう分かっております。
 私も回答するほうとして、それがいつもジレンマになっております。
 指摘してしまうと、他の回答者さんのご気分を害してしまいます。気まずいので、指摘するのは避けたいのです。

 でも、指摘しなければ、高い確率で、質問者さん、ひいてはROMさんたちがお育ての植物に害が及ぶ場合は、あえてその点は指摘します。

 もちろん、微細な育て方の違い、オーナー判断でどちらでもいいような違いは、指摘しません。指摘するのは、今回のように、高確率で薬害等が起こると分かっている場合だけです。


 今回の場合、「できれば避けたほうがよい回答も並列でおまとめになっていました」ので、あとあと過去ログとして残った場合も考え、これをもって「まとめとする」のではまずいかと思い、あえて、もう一回指摘してみました。しつこくて申し訳ないです。

 文章の読み解きとして、間違っていると指摘したわけではありません。読解としては、正確だと思います。


[園芸相談センター]の過去ログです

園芸相談掲示板@園芸相談センター園芸相談センター