梅の樹皮に水泡のようなものが。

[園芸相談センター]の過去ログです

にく 【東海】 2007/03/30(金) 00:45:44
今年(2007年)3月下旬に和歌山県南部の実家の庭で、「梅の樹皮に水泡状の薄いコブが出来るが何だろう?」と親から聞かれました。
薄い水泡状のコブは触ると破けてパラパラと崩れ落ちます。内部にはたまに、蜘蛛の巣が固まったような白いふわふわのモノが見られます。水泡状のものを取り去るとすべすべした楕円形の跡が現われます。水疱の長いほうの直径は大きくて3cmまでです。病気か害虫かも分かりません。
梅の高さは2.5m位ですが、いつ植えて貰ったかは覚えていないと親は申します。
よく雨の降る地方なので、毎年真夏以外は水撒きは全くしていません。
家の北東側に植わっていますが、周りには玉柘植やサツキなどが迫っています。また里の家の陰になる場所なので日当たりはせいぜい午前11時頃までです。
この症状が何か、そして対処法をご存知の方、教えて頂けませんでしょうか?
どうぞ宜しくお願い致します。

ひろし@小南部 2007/03/31(土) 16:55:48
こんにちは、
おそらくカイガラムシでしょう。白いフワフワは卵の塊かと思われます。樹液を吸い取る害虫です。
カイガラムシにはたくさんの種類がありますが、おおむね殺虫剤の効きはよくありません。数が少なければ掻き落とすのが一番ですが、多い場合は冬のうちに(梅の木の葉が展開する前に〜もう展開してますね、残念)石灰硫黄合剤やマシン油乳剤を散布しておけば春になってからの被害は軽減されますし、薬害の惧れもほとんどありませんが、今からでは掻き落としでがんばったほうがよいかもしれません。
気温の上昇とともに若い白い幼虫が増えますが、殻を張る前はマラソンやアクテリックというアブラムシに効く薬剤散布で効きますが、同時に益虫のテントウムシも来なくなります。薬を散布しなければテントウムシなどが来てアブラムシやカイガラムシの幼虫を片付けてくれることもあるのです。また、逆に蟻がテントウムシの邪魔をしてアブラムシやカイガラムシを保護する場合もあるのですが。

またカイガラムシの数が樹の肌にびっしりでなければ樹勢が良ければそんなに悪い影響が出ない場合もあります。

株元に蒔くベノミル系殺虫剤(オルトラン粒剤)では梅の樹の場合、薬害が出る可能性がありますので使わないほうが無難です。

経過を見ながら判断してください。

まさる 【近畿】 2007/04/01(日) 11:57:51
高さ2.5mとのことですが、手の届く範囲にあるカイガラムシの卵のようなものを除去するには、ペンキの錆落としのために使うワイヤブラシ(いろんな形、材質、大きさのものがありますので使い勝手の良さそうなものを選ぶとよい)をホームセンターで買ってきて、余り力を入れずに樹皮に平行にそっとなでてやるときれいに取れます。
脚立に乗らないと届かぬ所は、十分注意して実行して下さい。
もっと高いところは、竹竿とか園芸用「いぼ竹」などにワイヤブラシを縛り付けてこすることも出来ます。
帽子、マスク、作業衣、軍手は着用した方がよいが、一定した風向の微風が吹いている時に、風上側から作業するのがコツです。
わたしは、目に付いた時に、すぐそのままの服装でやり始め、いつも後悔しています。

tomi 2007/04/01(日) 17:34:08
コスカシバやキクイムシにより傷つけられた部位から出た樹液と雨の水分です。

コスカシバ
 西南暖地での成虫発生は4月下旬〜11月上旬です。樹皮の粗い「南高」や「小梅」では被害が多く、樹皮の滑らかな「古城」では被害が少ないです。
<加害部位>枝幹部形成層。
<越冬形態>幼虫(寒冷地では蛹)で越冬します。
<発生回数>年1回。

にく 2007/04/02(月) 14:25:50
[[解決]]
みなさま、本当にご親切にどうも有り難うございました。
早速すべてを印刷して親に郵送し、梅の木を助けるためのガイドとさせて頂きます。
こんな聞いたこともないような症状に対して、お答えが頂けるとは。
投稿して丸一日待ちましたが、お返事をどこからもいただけていなかったので、本音申し上げますと、あきらめてしまい、今日まで放っておいておりました。
御礼が遅くなりましてごめんなさい。ホントに有難うございました。


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