いつから庭木になった?ヤマボウシ

[園芸相談センター]の過去ログです

はなのり 2007/03/06(火) 22:18:41
仕事の関係で調べ物をしていて、こちらのページにたどり着きました。
ご存じの方がいたら、教えてください。

もともとは雑木林に生えていたヤマボウシ、いつ頃から園芸品種の庭木として、流通するようになったのでしょうか?50年以上前から販売されていたでしょうか?
育て方の質問ではないので申し訳ないのですが、こういう質問をしていい場所もみつからないし、こちらにはいろいろい詳しい方がいらっしゃるように思えたので、書き込みさせていただきました。
どうぞよろしくお願いします。

たちつ 【近畿】 2007/03/07(水) 00:55:50

>もともとは雑木林に生えていたヤマボウシ・・・・
の発想が そもそも古臭い。時代遅れ。
太平洋戦争を身近なものと感じることが爺婆臭い。
恐竜時代も、戦国時代も、ナチスも西部劇も同じもの。遥か大昔の御伽噺程度の感覚。文部省も諦めて、本気で日本史も世界史も教えていない。教科書を配って、ハイお仕舞い。

話はもどして、
戦前から、植木として、有った事はあったでしょうが、ブームになったのは、角栄内閣以後、特にバブルの時からと思う。
どちらかといえば、ハナミズキの赤花に対し、ヤマボウシの白花という補完的なもの。

今は、一寸した付加価値をつければ何でも売れる時代。
ヘビイチゴなど、ドえれエーくらい売れ捲くったものです。
ヤマモミジの種が売れる時代ですから。
「ドングリ」といっても売れないですが、「ドングリころころの種」といえば売れる。
松や杉といっても売れないんだよ。パインとかコニファーとか呼ぶと売れる。

更に更に、今は、もう、表も裏もなければ、上も下も無い。何でも売れる代わりに、何も売れない時代。
理屈とか道理も必要ない。其れがどうしたのとか、ふぅーん そうなんだ。これだけでよい。明日も来なければ、昨日も無いし、今すらない。
・・・・→→最上段に戻る。



katsu 【東北】 2007/03/07(水) 09:19:06
たちつさんが暴走していますので。
新樹種という言葉があり、日本に古くからあった(戦前?)からあったものにかわって、新しい種類のものが、海外や日本の雑木林から日本の庭に植えられるようになったと。きっと大まかには、たちつさんのいうとおり、高度経済成長終了後、バブルにかけてはじまったのでしょうね。
雑木林に生えているものとしては、えごのきなんかもそうですね。そよごとか。なつつばきとか。
一方で、はなみずきとくらべてやまぼうしは耐病性があるので、アメリカでステラ系はなみずきとして、はなみずきとやまぼうしの雑種がつくられていたりしますので、またエゴの木もアメリカで改良されているみたいですので、世界的な動きなのかもしれませんね。
園芸史みたいに、語れる人がいても良さそうですけどね。

ジェミニ 2007/03/07(水) 10:13:48
資料を持っているわけではありませんが…和風の家に仕立物の庭木は古くさい、型にはまっている、しかし一方では余りにゴージャスでいかにも洋風なものは気恥ずかしい。バブル以降に自然志向が高まり、雑木風な佇まいが好まれるようになった…でヤマボウシやエゴノキの人気が高まってきたのではないかと思います。いつから庭木として流通が始まったのかは不勉強ですが、たちつさんの書かれているように、バブル以降に良く見かけるようになったと思います。

cat 2007/03/07(水) 12:22:13
皆様お書きになってますが、やはり1980年代後半以降ではないでしょうか。
ヤマボウシに限らず、各種の所謂雑木類がこの頃から公園や新築住宅の庭などに植栽されるようになったように思います。

ぽー 2007/03/07(水) 15:34:11
katsuさんがお書きのように、
>園芸史みたいに、語れる人がいても良さそうですけどね。
こういう視点でどなたか造園関係にお詳しい方が書いてくださるのを期待して、それまでのつなぎに・・・
(たちつさんが暴走してくださったので、造園にはまったく素人の私も「気軽に書いてもいいかな〜」という気になりました^^;)

こちらの掲示板には庭木のご相談も多いのですが、なかでも(とくに夏場)よく目にするのが「ヤマボウシ・エゴノキ・シャラ(ナツツバキ)」についてのお悩み。
私はこの3種類をひそかに&勝手に「人気の三大シンボルツリー」と呼んでいます。(ついでにハナミズキ・シマトネリコの2つを加えて五大シンボルツリーと呼ぶこともあります)

その思いを強くしたのは、実はすぐ上にお書きのcatさんが、3年前に↓このスレを立てられた時でした。
http://botany.cool.ne.jp/wwwlng.cgi?print+200408/04080161.txt
私にとってはとても興味のある話題で、議論が盛りあがるといいのにな〜と期待を込めて見守っていたのですが、後が続かずとても残念だったことを、いまでもシツコク覚えています。
私は庭木はド素人なので書き込みを遠慮したんですが、ド素人の視点でもなんでもいいから書けばよかった! 
そんな思いがあるので、今回はちょっとでしゃばらせてもらいます〜(^^)

上のスレでcatさんが書いてらっしゃるように、雑木ブームと「シンボルツリー」という概念はセットで広まったんじゃないかな、というのが私の仮説です。
そう思って、実は上のスレが立ったときに「シンボルツリー」についてちょっと調べてみたんですが、いまいちはっきりしなかったんです。今回も改めて検索してみましたが、建築や造園、その歴史・・・といった視点で詳しく解説しているサイトって見つからないんですよね。(たとえばウィキペディアにも「シンボルツリー」の項目はありません)
なので以下は、私の独断による勝手な印象なんですが・・・

そもそも「シンボルツリー」という発想は日本のものではなく、欧米から来たものらしい。日本の庭づくりは樹木や水、石といったものが渾然一体となっていて、1本の樹だけがボン!と目立つ造りにはなっていない。
(ただし「鎮守の森の老木」とか神社仏閣の「ご神木」とか「峠の一本杉」のように、その地域のシンボルとしての大木・・・というのはあるようです)

ところが、おそらく時期的にはバブル期以降だと思うのですが、こじゃれた洋風の建売り住宅が大量に出現した時期、その「しあわせマイホーム」を象徴するまさにシンボルツリーとして、洋風の雰囲気をもつ樹木を植えるのがブームになったのでは・・・というのが私の仮説です。
詳しくは↓こちらの過去ログに書いています。
http://botany.cool.ne.jp/wwwlng.cgi?print+200508/05080066.txt

どなたか造園の歴史にお詳しい方が検証してくださると嬉しいのですが。^^

はなのり 2007/03/07(水) 16:28:53
[[解決]]
皆様、どうも本当にありがとうございます。
バブル以降、というおおよその見解が得られ、当方の問題は解決しました。
しかし、拝読していて、園芸品種の傾向と時代の関係性は門外漢の私にも大変興味深いテーマです。続けてこちらの掲示板を拝読したいと思います。
今回はどうもありがとうございました。

Aquiya 【関東】 [URL:http://aquiya.skr.jp/] 2007/03/08(木) 14:40:45
解決済みの上、みなさんがお書きになっている通りだと思いますが、興味深い話題なので蛇足を書かせてください。

ヤマボウシはシーボルトによって紹介され、江戸時代にはすでにヨーロッパに輸出されていますよね。
欧米では古くから人気があってよく植えられるそうですが、一方の日本では茶花の花材とされるくらいで、さほどもてはやされるものでもなかったように思います。
ところがバブル崩壊前後のいわゆるガーデニングブームのころ、英国式庭園の人気が高まり、そこに使われている植物としてのヤマボウシの人気も高まったのだと認識しています。
つまりギボウシなどと同様、逆輸入の植物だと思っています。
また、人気の高い‘ミルキーウエイ’などは中国産の変種の園芸品種なので、こちらの方は逆輸入というよりも、完全な輸入品と言えるのでしょうね。
もともと東アジア原産の植物なので育てやすく、またみなさんが書いていらっしゃる通り、自然回帰の流れにも合って人気が定着したように思います。
和洋のどちらにも使えるのが魅力なのでしょう。


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