イングリッシュローズの大苗について
コトリ
2007/01/10(水) 12:20:11
以前から注文していたERの大苗が届きました。
ER大苗は初めての購入なのですが気になる事がありました。
枝ぶりですが苗によって太さが全然違うのです。
直径0.5センチもない細い枝が6本くらいあるもの、太い枝は1本
(径1センチ)しかなく縦シワが多数入っていて他には0.5センチ
もないような細ーい枝が数本あるものとか。
さらに、ある苗の枝をよく見たら枝に赤い斑点みたいな模様が
出ているのです、人間でいう内出血のような感じのものです。
これは何でしょうか?何か病気なのかERにはあるがちな事なのか
分かりません。
又、ある苗は枝全てが赤紫色でして他の苗は、緑の枝なので種類
によってこんなにも違うこともあるのでしょうか?
あと、国産苗と輸入苗を見分ける方法は何かあるのでしょうか?
販売店に注文時に確認したところ今回はなんとか国産苗を用意できた
ので大丈夫です、と言っていましたが、枝にロウが塗ってあるような
感じがします。ロウが塗ってあるのは輸入苗なのですよね?
まあ、嘘を言って販売することは無いとは思うのですが、心配です。
最後にERは皆さんどういう所で購入されますか?
今回の所はなにやらトラブルがあったとかでバラ初心者としては
何が起きているのか分からないですし今後はどういう所で購入すれ
ば良いのか分かりません。店の、なんとか用意できた、というのも
気になりましたが、事情が分かる方がおられましたら教えて下さい!
R・ひろき
【関東】
2007/01/10(水) 18:39:13
こんにちは。
イングリッシュローズですが、複雑な交配になっているようで、枝振りは品種ごとにかなり差があります。
>枝ぶりですが苗によって太さが全然違うのです。
このことはよくあることなので、おそらく品種差によるものと思います。
でも、皺のある枝はあまり良い状態ではないと思います。
>直径0.5センチもない細い枝が6本くらいあるもの、太い枝は1本
>(径1センチ)しかなく縦シワが多数入っていて他には0.5センチ
>もないような細ーい枝が数本あるものとか。
細い枝6本の株は、その細い枝に枯れ込みがなく、そこそこに固く締まっていれば、苗としては大丈夫ではないかと思います。
太い枝が1本で、縦皺が多数という株、最悪その太い枝は、根元まで枯れ込むかもしれません。
他の枝に皺がなければ、他の枝が残ると思います。
皺があった旨を伝えると、様子を見て替えてくれる園芸店さんもあります。
>さらに、ある苗の枝をよく見たら枝に赤い斑点みたいな模様が
>出ているのです、人間でいう内出血のような感じのものです。
見分けにくいかと思いますが、赤みが強いときは、寒さによる斑であることが多いです。
黒みが強いときは、黒点病が枝に出たまま冬を迎えたものであることが多いです。
寒さによる斑は、とくにその後に影響はないですが、黒点病らしいときは、その部分を切り取ってください。
>又、ある苗は枝全てが赤紫色でして他の苗は、緑の枝なので種類
>によってこんなにも違うこともあるのでしょうか?
品種により、枝の色がかなり濃い赤紫になることもあります。もちろん、緑のものもあるので、実際に見ないと確実にはわかりませんが、おそらく、品種差だと思います。同じ品種である場合は、片方品種違いか、育てた場所が違うのかもしれません。
>あと、国産苗と輸入苗を見分ける方法は何かあるのでしょうか?
これは難しいです。
枝にロウが塗られているのは、輸入ものであることが多いですが、国産苗に塗らないという決まりがあるわけではありません。
輸入物でも、塗っていないこともあります。
枝ではなく、根ならある程度の区別はできます。
輸入物は、検査のために、白くむけるまで、根の皮を取り除いてあります。
もし、鉢植のものを購入された場合は、根を見ることができませんので、区別は難しくなります。
また、ゴボウのような根なら輸入物というケースが多いですが、房のような根の台木を使う国もあり、根の形ではわからないことがあります。
>気になりましたが、事情が分かる方がおられましたら教えて下さい!
私は業者ではありませんので、細かい事情はわかりませんが、今年の二年生の大苗は、輸入物であるようです。何カ所かの会社で同じことを聞きました。
国産の大苗があるとすれば、三年生ではないかと思います。
二年物よりやや太く、枝のなかに少し古めのものがあります。
>最後にERは皆さんどういう所で購入されますか?
人により、国産が好きだったり、輸入が好きだったりします。
私はどちらかというと輸入物の裸苗が好みです。輸入の裸苗を送ってくれるところで買っております。
良い苗を販売したところで、翌年も買うようにしています。
コトリ
2007/01/12(金) 20:20:31
R.ひろき様、とっても詳しく教えて頂いてありがとうございます。
品種によってかなり違いがあって良いのですね、安心しました。
赤い斑点は、赤みが強いので寒さによるものなのかな、と思うよう
にして、もう少し様子を見てみますね。
輸入苗かどうかは、根には土が結構付いていましたので国産苗で
大丈夫なのかと思いました。
でも、国産が良い、輸入苗は悪いということではないのですね。
初心者には国産苗が育てやすいとよく本等には書かれているので
国産苗に拘っていましたが、、。
いつか、輸入の苗も購入してみてどう違うのか試してみるのも
良いですよね。
お礼文が遅くなり申し訳ありませんでした。
のり@川崎
2007/01/12(金) 22:22:26
イングリッシュローズの販売に関することですが、これまでデビット・オースティン社
の輸入総代理店としてローズオブローゼズ(岐阜バラ園)さんが契約して、
日本で接木苗を生産して販売していました。でも、日本の市場での流通量が
ライセンスでの契約量よりも多いというクレームをオースティン社がつけ、
裁判になっているようです。で、オースティン社は流通量を完全に把握する
するために、今度は日本での接木生産はさせず、自社で苗を作って、それを
日本の代理店に卸すということらしいです。で、そのへんどうなっているのか、
ネットのオースティン社のHPから質問してみたところ、近い将来、下記の
代理店で購入できるようになる見込みだという回答をいただきました。
Minori Tel: 0480851378
Keisei Tel: 0474590212
Keihan Tel: 0728441134
ご参考まで。
R・ひろき
【関東】
2007/01/13(土) 07:40:00
こんにちは。
コトリさん、国産苗、輸入苗とも、良いところと悪いところがあります。
輸入苗でも、生産した国により、さまざまです。このへんは、個人の好みですね。
のり@川崎さん、とても参考になりました。
流通量を完全に把握したいという意図もあるんですね……。でも、私のように輸入苗ファンがいると、今年は数字が多めに出るかもしれません。(今年は沢山買ってしまったんですよ〜〜。)
のり@川崎
2007/01/13(土) 08:48:52
R・ひろきさん
いつもレス、興味深く拝見させていただいて、勉強させていたただいています。
すみません、流通量の把握って書きましたけど、言葉足らずでした。要は
市場に出る苗は、ちゃんとライセンス料を払ってもらっているものにしようと
いう意図です。でもまあ、と言うことで、今後はイングリッシュ・ローズは
輸入苗のみということになるようです。
R・ひろき
【関東】
2007/01/13(土) 09:06:59
こんにちは。
のり@川崎さん、了解しました。
実は私、輸入苗は今年だけかと思いこんでいて、数年分、イングリッシュローズを買いだめしておりましたのです……。今年の庭はイングリッシュローズだらけです。
国産苗が好きな人もいると思いますので、来年以降は国産も出回るといいですね。
コトリさん、このように輸入苗を偏愛する人間もおりますので、もし、ご購入の苗が輸入苗だったとしても、けっしてデメリットだけではありませんから、気長に育ててみてください。(もし輸入苗ですと、多少成長が遅いかもしれませんので。)
gardenfan
2007/01/13(土) 14:55:44
のり@川崎様
貴重な情報ありがとうございました。
質問者へのレスでないことをお許し下さい。
でもローズオブローゼズが今まで果たした結果は日本のバラ界にとって凄いことだったと思います。それがこんなトラブルになるなんて残念です。
コトリ
2007/01/14(日) 12:36:03
のり@川崎様、情報ありがとうございました。
素人なので、バラ苗にライセンス等が付いている等のしくみも
知りませんでした、、。日本で生産したらそのライセンス料という
のをオースチンさんに支払わないといけない、という仕組みなのですか?輸入苗だと、ライセンス料はかからないのでしょうか?そうなると、輸入苗のほうがお値段多少安かったりするのでしょうか。
教えて頂いた、近い将来購入できるお店ですがKeiseiは、カタログ
がちょうどあったので見てみましたがイングリッシュローズの取り扱い
が無かったようですが今後取り扱うようになる、って事なのですね。
逆にローズオブローゼズでは全く取り扱わなくなるのでしょうか?
今までイングリッシュローズといえばローズオブローゼズというふうに
思っていたのでとても驚きました。
のり@川崎
2007/01/14(日) 22:15:30
>コトリさん
輸入苗でももちろん苗を作っているところではライセンス料を払って作るわけです。オースティン社が日本で苗を作らせない方針に変更したということは、
日本がそういう意味で信頼されなくなってしまったということですね。まあ、残念ですが、だからと言って、イングリッシュローズが手に入らなくなるわけではないので仕方ないともいえますね。というわけで、よほどのことがないと来年以降も国産苗というのはパテント切れの品種以外は見込みうすだと思われます。
京阪さんでは今年も扱っていましたが、もうほとんど品切れのようです。
ぽー
2007/01/15(月) 08:16:21
京成バラ園さんでも、カタログには載っていませんが、バラ園の売店ではER販売してましたよ。これまでは、カタログに載せるほど数量が確保できなかった、ということではないでしょうか。
去年の秋、ERの品薄状態が表面化したころに買いにいきましたが、
「今年(つまり去年)は国産苗が確保できず、海外苗も、来てみないとどのくらいの数になるかわからない」
なんて話を店員さんから聞きました。店頭に並ぶERの数も少なく、入荷するとすぐに売り切れという状況のようでした。
ただ、オースティン社と直で正式契約ということになれば、今後はある程度の数が見込める→カタログ販売なりネット販売なりが可能になる、かもしれないですね。
さらら
【関東】
2007/01/15(月) 11:55:23
>日本で生産したらそのライセンス料という
>のをオースチンさんに支払わないといけない、という仕組みなのですか?輸入苗だと、ライセンス料はかからないのでしょうか?
ライセンス料とは、生産及び販売をしているところが、
ライセンス保有者と契約を結び、
1本生産・販売するごとに契約内容にある
規定の料金を、ライセンスを保有する会社へ支払います。
ということは、本国でライセンス契約を結んでいる販売店から、
日本の商社が輸入をする際にもライセンス料は含まれます。
本社(この場合オースティン社)が直販するとしても、
ライセンス料という名目ではないですが、市場の流通価格にあわせて
単価を決めると思います。
国内の苗が輸入より高いのか安いのかは、そのときの為替レートや、
その年の生産量や出来にあわせて変化するものと思います。
関税もありますし、1本生産する際の手間賃の日本と海外の差額も。
買う側からすれば、ライセンス料なんて特に気にする必要もありませ
んね。気にするところは、ライセンスが残っているバラの、販売を
目的とした増殖は、法律により罰せられる、というところでしょうか。
コトリ
2007/01/16(火) 17:58:35
[[解決]]
のり@川崎様、再度の情報ありがとうございました。
日本に対する信用が無くなってしまったのですね、お店は、商売の事を最優先させた結果なのでしょうか。残念なことですね。
ぽー様、ありがとうございました。
カタログに載っていなくても店頭にはある場合があるって事ですね、
知りませんでした〜。オースチンさんと契約できれば良いですね。
さらら様、ありがとうございました。
流通知識も全く無いものでライセンスって何?という感じでしたが
やっと理解できました。
それにしてもズルをしていた店では、なんとなくですが今後の購入は
考えてしまいますね。
皆様、今回はバラの苗に関しての相談から流通のしくみ等まで
色々とありがとうございました。
又、疑問などありましたらこちらに相談してみたいと思います。
Sub-Rosa
【関東】
2007/01/16(火) 19:18:29
解決済ですが、
>ライセンス料とは、生産及び販売をしているところが、
細かいことを言うようですが、ライセンス料ではなくパテント料です。
パテントとは小説などの著作権に当るものです。
>1本生産・販売するごとに契約内容にある
>規定の料金を、ライセンスを保有する会社へ支払います。
実際にパテントを持っている人から話しを聞いたのですが、
パテント料はナーセリー(生産・販売店)から、一本づつ支払われるのではなく、
まとまった金額でパテント所有者に支払われるそうです。
バラのパテントは一般の人が保有する可能性が高いので、
訂正しておきました。
それから、オースチン社のチェリーブロッサムとザ・ナンが、
廃盤に成るそうですのですので、この2品種がお入用な方は、
お早めにお求めになられたほうが宜しいかと思います。
さらら
【関東】
2007/01/17(水) 02:31:45
Sub-Rosaさん
訂正、ありがとうございました。
ライセンスでもパテントでも、どちらも意味は通じますね。本来的な意味においてのライセンスは、特許権、著作権・版権、商標権などを包含する知的財産権の認可行為とあります。その許可行為に「料」をつけているので、許可行為を受ける際に代金が発生しますよー、という意味かと。この辺は、法律や国語掲示板ではないので、おおよその意味が分かればいいレベルなので。
>パテント料はナーセリー(生産・販売店)から、一本づつ支払われるのではなく、
>まとまった金額でパテント所有者に支払われるそうです。
普通、本や楽曲には1冊、1曲を買うごとに、著作権料というのが含まれているので、そういった意味合いで書きましたが…。1本あたりいくら、というような。それとも、バラの世界では、一定額のパテント料さえ支払えば、100本でも500本でも同じ、という意味なのでしょうか?後者の場合、生産数が本国において管理できなくなる、というのもうなずけますが。
すいません、解決しているのに、ちょっと雑談しました(笑)。もう書きません!ごめんなさい!
園芸相談掲示板@園芸相談センター