松は菰巻きするのに、柿や桜は不要なのか?

[園芸相談センター]の過去ログです

まさる 【近畿】 2006/11/14(火) 23:42:06
松の木には、冬の間、幹に筵を巻いて、害虫をおびき寄せ、早春に、筵ごと害虫を焼却して退治することが、一般に行われており、我が家でも、最近はできるだけ実行しております。
我が家では、松の菰巻きを実行できた年は、ついでに、梅の老木にも同様の作業をします。
しかし、柿の木(柿のへた虫とか、イラガなどがよく付くのに)テレビ等で冬至頃あるいはそれ以前に、風物詩として、録画報道されているのを見る限りにおいては、松はしょっちゅう見かけますが、柿の菰巻きの映像は見たことがありません。
巻く必要のある樹種と、必要のない樹種とは、なにか目安があるのでしょうか?

りっこ 【関東】 2006/11/15(水) 01:06:06
ど素人判断ですが、当方も同じように疑問におもったことがあります。梨はときおりこも巻きをするようですが、他の果樹ではききません。越冬害虫はさむくなると樹木の株元におりてきて春先まで冬眠するそうです。果樹ではそのような害虫が少ないのではないでしようか。越冬アブラムシやカイガラムシは枝にそのまま付いていすのでマシン油などで処理するのでしよう。柿のへた虫とか、イラガは冬には抜け殻などで存在しませんね。柿でよくやるのは荒皮の表皮をハサミの背で削り取って害虫がもぐりこめないようにします。そのくらいでしようか。

マックスパパ 【関東】 [URL:http://www.geocities.jp/e55amg_sinagawa/index.html] 2006/11/15(水) 06:20:36
葉に隠れていた虫たちが、寒さを逃れて幹をくだり、土の中で冬を越す。この性質を逆利用して虫を捕獲する目的だと聞いています。

しかし、啓蟄の時期に中を見てもクモくらいしか見ないですね?
松食い虫は見たことありません・・・
東京では雪吊り同様に、寂しい冬の庭園を飾る風物的な役割もあるかと思います。

地面すれすれに枝があり、その下にコモを巻きにくくて上に巻いてしまう・・・偶に拝見しますが、虫を捕獲する意味からでは一番下の葉のしたなんでしょうね。
ヒマラヤスギ等の針葉樹にも巻く場合もありますが、冬至ギリギリまで地上で活動している害虫がメインなんでしょうね?

落葉樹の場合、見えやすくなり作業が楽になりますので、りっこさんの仰るように、他の作業になるのではないでしょうか?

まさる 【近畿】 2006/11/15(水) 14:53:15
りつこさん、マックスパパさん、早速のレス有難うございます。
我が家では、前の地主は数十年全く菰巻きや雪吊りはしておられませんが、
私は、ここ数年、菰巻きは暇と元気の両方揃った年だけ、松の木の幹(一番下の枝と地面との中間)と、その隣の樹齢数十年の梅(地面より少し上で3方向に枝分かれしているので、各主枝の分岐点より少し上で、第1亜主枝より下)に菰巻きしています。
いつも、間もなく雪が降りそうな頃に巻いているので、手遅れではないかと気にしていたところ、金沢の兼六園で雪吊りと菰巻きをしているテレビニュースを多分ひと月以上前に見て、「なんぼなんでも未だ早いのでは?」と思っていたところ、先日彦根城で、例年通り冬至にやっていると、テレビでみたので、我が家もこれからは冬至を目安にしようと思いました。
但し、雪吊りは面倒なので、今までしたことはなく、今年も未だやっていません。
雪吊りを省略した結果、泰山木とか枇杷などは雪の重みで主枝が折れたりしました。
松は、雪が積もった日の午前中に枝の雪を棒で突き落とすとかすると大丈夫ですが、枇杷や泰山木は、揺すぶったり、幹を蹴ったりするだけで落とせる反面、落としに行くのが遅いと、行く前に枝が折れてしまいます。
柿の幹などは、錆びや古い塗装を剥がす為の金属ブラシで、こすることにしていますが、高いところは難儀なので、今年は大きめの金属ブラシを棒に縛り付けた物で地上からこすってみようと思っています。

まさる 【近畿】 2006/11/15(水) 18:04:32
今日、夕方に梅の老木の根巻きをしました。(松は数日前にしました。)
ところが、3方に別れて広がっている梅の太い枝が途中から水平に近い状態になり始める所で、太い主枝の上部が、ワニの背中のように皮がごつごつしていて割れ目が有るし、部分的にキクラゲのようなキノコや苔が付いているので、鎌の背で叩いたり、鎌の刃でこそげたりしていると、皮が鱗を剥ぐように落ち、中から、鰹でんぶのような濃い茶色のぼろぼろの部分や、鰹の生節のように薄茶色がかった肌色で柔らかい木部があり、鎌で削るとごそっと塊で削り取れるので、取れる分をこそげている内、ウジ虫のような密蜂の子のような幼虫(全体は白っぽく、頭は栗の皮のような色で身体の芯に濃い鼠色の芯(神経?筋?)がある幼虫が5〜6匹見付かりました。
全部鎌で潰したり、真っ二つにしたりして退治しましたが、やっぱり、梅の木も菰で巻いて、虫退治した方が良さそうに思えます。

cat 2006/11/15(水) 21:00:10
農家などの栽培果樹は、冬から早春にかけて充分な薬剤散布をするので不要ということでしょう。(樹全体が真黄色になるくらい石灰硫黄合剤をかけたり)

公園や庭園などでは、あまり薬剤散布ができないので巻くのではないでしょうか。

まさる 【近畿】 2006/11/15(水) 22:30:17
>農家などの栽培果樹は、冬から早春にかけて充分な薬剤散布をするので不要ということでしょう。(樹全体が真黄色になるくらい石灰硫黄合剤をかけたり)

うわー!!

Iwasaki 【近畿】 2006/11/16(木) 04:09:19
無農薬栽培等に取り組んでいる栽培農家の場合は、幹に筵を巻いている方もいます。
実際、柿の栽培農家の方が巻いているのを見た事が有ります。
只、柿の場合は冬場に古皮を削り取って除きます。その時に害虫も駆除されるのでは無いでしょうか。
松等も古皮を取り除けば問題が無いとは思いますが、情緒的には何とも言えないのでは無いでしょうか。
まぁ、桜では皮を取り除くと枯らすかも知れないと思いますけれど。

まさる 【近畿】 2006/11/16(木) 19:05:10
Catさん、Iwasakiさん
貴重なご意見有難うございます。

梅について、以前私は、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」というぐらいだから、梅は強い木なんだろうと思っていましたが、実際世話をしてみると、害虫や病気に弱く、驚きました。
それで、梅についても、地植えして何年も経ったら、松と同様に菰巻きした方がよいと思いますが、皆様のご感想はいかがでしょうか?

タネツリ 【関東】 [URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/] 2006/11/16(木) 23:09:39
柿のヘタムシに係る耕種的防除方法として、菰巻きの類を薦めている4書籍の記載抜粋を、次に紹介しております。  http://homepage2.nifty.com/tane-tak/fmsg/kaki/hetamusi.htm

Iwasaki 【近畿】 2006/11/17(金) 14:21:00
梅は桜等と同じく害虫が付き易い植物です。
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と言われる由縁は、梅木は剪定を強くすると枝が更新され花や実の着きが良くなる為です。
一方桜は、少しでも太目の枝を切って切り口の処理を怠ると、雨等により雑菌が入り易く枯れ易い為です。
現在は、殺菌剤入りの処理剤が有りますし、過去には不可能と言われていた桜の古木の移植なども行われている様です。
梅の菰巻きの件ですが、庭園等では一部されているようです。
後、薬剤散布に付いて梅は薬害を起し易い薬品も有るので注意が必要です。

まさる 2006/11/17(金) 22:13:18
[[解決]]
Iwasakiさん、タネツリさん、Catさん、マックスパパさん、りつこさん
いろいろと、ご親切なレスを頂き有難うございました。

松と、梅の老木、については、今後も、私の元気な間は、毎年菰巻きしようと思います。
柿については、巻く時期が秋口でないと間に合わないとのことで、難しいようです。(柿の木の下には、茗荷のジャングルがあって、その方が問題のようですが、柿も茗荷もと欲張っていますので、これについては、いつか別の質問をするかもしれません。)

皆様有難うございました。そろそろ「解決」チェックさせて頂きます。
今後ともよろしくお願いします。


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