石化植物とは?

[園芸相談センター]の過去ログです

偲ぶ 2006/09/11(月) 16:32:02
石化植物とは、どのようなものでしょうか。
「石化」の意味、語源など
又、どのような種類の植物があるのでしょうか。
ネット検索すると石油とか化石関係ばかりしか見つけられませんでした。
「石化シノブ」より疑問。

ミニドラ 2006/09/11(月) 16:48:43
不特定多数の場所に生長点を持つものを石化といいます。
サボテンや多肉では実生すると突然変異で出ることがあります

cactus 2006/09/11(月) 20:33:48
石化(せっか)とは、生長点の出来かたが不規則になったものです。
また同じもので綴化(てっか、せっか)があり、これは生長点が横に直
線状に変化したもので、最初は扇状だったものが次第に曲がったりして
色んな形に変化します。

石化も綴化も園芸では多く使用しますが、ある説によると石化は生け花
で本来は使われていたと言う話もあります。
ミニドラさんも言われていますが、一種の突然変異で出来た物と思って
くだされば間違いはないと思います。

サボテンの場合ですが、綴化しているサボテンの方が園芸的には珍重さ
れています。作ろうとして出来る代物ではありませんから、もし持たれ
て居るなら大事にされて下さい。

SHIFT 【関東】 2006/09/11(月) 22:57:37
植物の生長点が突然変異で連続的/不連続的な異常になる現象として、事典等を検索すると、帯化もしくは石化と言われているようで、植物学的には帯化、園芸的には石化と呼んでいるようです。
一番ポピュラーなのは、今の季節咲いているケイトウ(鶏頭)だと思います。
本来は筆のような花ですが、花が帯化することで鶏のトサカのような姿になります。遺伝的にこの性質が比較的安定して受け継がれるので種を蒔いた次の世代でもトサカのような花が楽しめます。時々先祖返りして筆のような花になることもあります。
あと、よく見かけるのがエニシダの帯化で、緑色の板のような棒が切り花として利用されていますね。

一般の園芸界では帯化も石化も同様に扱われていることが多いのですが、サボテン多肉植物の園芸ジャンルになるとその姿が多種多様になるため、その形態によって色々な用語が存在します。

生長点が連続する変異のため帯や扇状になる現象を「綴れる」ことから「綴化」と呼びます。
生長点が不連続になって凸凹になる現象を「獅子化」「石化」「モンストローサ(モンスト化)」と呼んでいます。
尚、「綴化」を"セッカ"と読むこと(国語的には誤読です)が広がってしまったせいか、「石化」を"イシカ"と読んでいる人もいます。
サボテンの兜丸を例にすると、普段は8稜の稜線に規則正しく毛疣(刺座)が存在しますが、これが吹き出物のように稜の谷間から毛疣が出現する「モンスト化」した個体を「花園兜」(はなぞのかぶと)と名付けています。
さらに複数の毛疣が一つの毛疣のように一カ所に集まる変異を持つ個体を「花泉兜」(はないずみかぶと)と名付けたりします。
もう一つ、トウダイグサ科ユーフォルビア属の孔雀丸という植物は太い1本の幹に細長い枝を多数付ける植物ですが、枝が綴化したものは扇状になってうねる姿から「孔雀の舞」と名付けられています。幹の方が綴化すると俵のような姿に無数の枝が伸び、「孔雀冠」と名付けられています。
このように、サボテン・多肉植物のジャンルでは帯化といっても色々な「芸」があるのです。

らんちゅう 【関東】 2006/09/12(火) 00:14:58
みなさんこんにちは
こちらが 解かりやすいですよ

http://www5e.biglobe.ne.jp/~manebin/kyoshitu/kyositu-20030429.htm

偲ぶ 2006/09/12(火) 13:08:33
[[解決]]
ミニドラさん、cactusさん、SHIFTさん、らんちゅうさん
詳しくご説明下さりありがとうございました。
モヤモヤとした疑問も解決しました。

石化、綴化、帯化、経化、八ッ房等色々な用語があるのですね。
「綴化」の用語のご紹介で、検索ゲット数が限定され増えました。

生長点の出き方が不規則になったもので、突然変異、異常成長なものとみなされ、珍重される。日常的栽培品種にはケトウがある。石の様に硬くなるの意味ではない。成長点の問題である。


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