イラガの移動

[園芸相談センター]の過去ログです

ゆみ 2006/08/07(月) 17:29:52
庭のナナカマドが一か月ほど前にアメシロにやられ駆除しました。残り少なくなってしまった葉が再び毛虫の被害を受けないように二日に一度くらいの割合でしつこく観察していたのですが、今日、大きなイラガを10匹ほど発見しました。あんなに観察していたのに、こんなに大きくなりまで気がつかないなんて、おかしいぞ・・と、近くのヤマボウシから移動してきたのかと調べてみましたが、ヤマボウシにはいないようです。隣りの家には木はありません。
イラガって、何件も向こうの家からノソノソ歩いて移動したり、風にのってフワリフワリと移動してきたりするものなんでしょうか?
私がこんなに大きく育つまで見つけられなかっただけなのかな・・。

ウミユスリカ 2006/08/07(月) 21:50:38
イラガ科の幼虫は、植物からはがして裏側を見ていただけるとわかるのですが、通常の蛾の幼虫のように、胸部の脚と、腹部のいぼ状の腹脚で植物につかまって歩くということをしません。脚も腹脚もあるのですが、機能しないまでに退化して、腹面全体が葛餅状の柔らかい吸着面になっていて、植物の表面に吸盤のように張り付いてしまいます。これは植物の葉の裏に糸などを使わずに張り付くには有利なのですが、土の上を長距離歩いて移動するには適しません。ですから、私は恐らく小さな幼虫を見逃していたものが、急速に成長して目に付くようになったのではないかと思います。

さて、ちょっと気になるのが、ゆみ様の最初に退治された「アメリカシロヒトリ」が、本当にアメリカシロヒトリだったのかなと言うことです。というのは、イラガの中でも外来種のヒロヘリアオイラガの幼虫は、若齢幼虫のときは群を成して葉の裏から葉肉だけを食べ、一見アメリカシロヒトリの幼虫の被害と似た食害像を示すからです。もしそこから駆除を逃れて成長した幼虫がいたとすると、いきなり大きなイラガの幼虫が出てきたという事態もありうると思います。

ゆみ 2006/08/08(火) 10:18:00
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ウミユスリカさん、ありがとうこざいます。駆除したアメシロは枝全体に大きな蜘蛛の巣のような・・綿菓子みたいな物がかかり、その中に黒っぽい小さな毛虫がたくさんいました。
以前にイラガを初期に発見した時は、葉が透けたようになり、葉の裏を見ると緑色の小さな毛虫が密集していたので、それとは違っていて、近所でアメシロが出たと騒いでいたので、てっきりアメシロだと決め付けてしまいました。
イラガはあまら移動しないとのこと・・少し安心しました。きっと大きくなるまで見過ごしてしまっていたのでしょう。もっと気をつけて観察するようにします。
分かりやすい説明、ありがとうこざいました。


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