ハイドロカルチャーの植え替えについて

[園芸相談センター]の過去ログです

ポペティ 【甲信越】 2006/06/27(火) 17:35:05
現在ハイドロで育てているガジュマル、ポリシャス、ステレオスペルマムのいずれも根がだいぶ透明容器の中で伸びてきているのが分かります。{まだ容器の底までは伸びていません} 根がどの程度になったら大きい容器に植え替えしたほうが良いかがわかりません。
もし植え替えるのなら何月頃までにしたらいいでしょうか?

deepsea 【東北】 2006/06/27(火) 21:34:59
いわゆる「ハイドロボール」とか「セラミス」でやってる訳ではないですが、似たような水栽培をしています。

まず、ハイドロに限らないのですが、植え替えはどのようにやっても、根が傷みます。成長が早めのものはそこまで気にしないでもいいんですが。
一般には伸び過ぎたり底までとぐろを巻いてしまって、明らかに根詰まりが原因で成長に問題が有りそうだ、だと判断できるとき以外はしないのが原則です。(もっともその辺が判断しやすいのがハイドロのいいところですよね)

しかし、ハイドロの場合は、人に依り意見が分かれますが、短いかたで半年、長くても2〜3年で一度全て出して、ハイドロボールを洗いセットし直す必要が有ります。これは、ハイドロボールは多孔質になっており土の中に居るような草花の成長に寄与する細菌類が死滅してその穴をすべて塞いでしまうためです。そのままでもほおっておくと瓶全体に黒い色の膜が張ってきます。さすがにここまでほおっておくのはあまりよくないです。

植え替えですが、どのような環境に有るのかわかりませんが、通常は成長期です。観葉植物の多くの原生地である熱帯では、1年中その環境に有りますが、日本では晩秋〜早春はその時期ではありませんから、控えるということになります。

ポペティ 2006/06/28(水) 09:48:44
deepseaさんお返事ありがとうございます。詳しく教えていただきましてありがとうございます。大変参考になりました。最近藻が発生し始めて気になっていました、が、まだハイドロに植えてから2ヶ月程度しか経っていなくて、根もとぐろを巻く程ではないので植え替えは来年の春〜夏かなーと思っています。緑の藻は気になりますが特に植物には悪影響はないのですよね?放って置くと虫の発生につながるとかという事はないですよね?

ぽー 【関東】 2006/06/28(水) 18:39:45
植え替えのタイミングですが・・・
ハイドロコーンやセラミスを使ったハイドロカルチャーと、それらの植えこみ材を使わない水耕栽培では、根の発育がかなり違うと思いますよ。
ポトスなんかを水挿ししてると感じるんですが、水耕栽培ではすぐに根が長く伸びて、それこそ鉢底にとぐろをまく感じになります。
でも、植えこみ材を使ったハイドロカルチャーでは、根の成長はもっとゆっくりですし、それまで待たずに植え替えたほうがいいと私は思います。

具体的には、透明容器なら根の張りが見えますから、側面のガラスにかなりへばりつくように感じたら植え替え。
不透明な容器の場合は、必ずプラスチックのインナーポットがセットされていると思います。その容器をときどき抜いてみて、ポットの穴からぼこぼこ根が出ていたら植え替え。
というふうに、私は判断しています。
ポペティさんのお育ての植物はどれも成長力旺盛なコたちですから、容器から根がたくさん見えているようなら、植え替えちゃっていいんじゃないでしょうか。藻も発生しているわけですし、この夏の間にますます根が張ってくると思いますよ。

熱帯植物の植え替えの時期は一般に、deepseaさんがお書きのように冬場は避けるのが原則です。ステレオスペルマムとガジュマルは比較的低温に耐えますが(越冬温度5℃以上)、ポリシャスは耐寒性がないですから。
ただ、うちなんか真冬でも20℃以上のトロピカルルームなので、根詰まり気味だな、植えこみ材にカルキが析出して白く汚れてきたな、と思うと、冬でも平気で植え替えしちゃいますけど。(^^;)
大きなバケツとかボールに水をはり、そこに容器ごと入れて、土をこぼす・植物を抜き取る作業を水の中でやるようにすると、そうそう根もいたまないですよ♪

>緑の藻は気になりますが特に植物には悪影響はないのですよね?放って置くと虫の発生につながるとかという事はないですよね?

よほどひどくなければ悪影響を及ぼすとか、虫がわくとかいうことはありませんが、見た目にも美しくないし、私だったらさっさと土と容器を洗ってきれいにします。植え替えついでにやっちゃってください。

が、短期間に藻が生えるとしたら・・・もしかして、直射日光に当ててません?
ハイドロカルチャーで直射日光はタブーですよ〜。水がお湯になって、根っこがゆだっちゃいます! 冬でも置き場所によってはそういうことが置きますので、ご注意を!(^^;)
ただ、お育ての植物はどれも、本来日光を好むコたちなんですよね。
明るい日陰で「お日様に当ててやれずに、ごめんよ〜」と言って育てるか。
または、土で植え替えて、本来の好む環境に置いてやるか。

どうしてもハイドロで育てたい・できれば日光にも当てたい・・・ということであれば、容器を遮光・断熱する必要があります。
たとえば不透明の鉢カバーに入れて二重鉢にして、鉢と鉢のすきまに断熱効果のあるものを詰める、など工夫してみてください。

ポペティ 2006/06/29(木) 15:03:55
ぽーさん詳しく教えていただきましてありがとうございます。ご意見を聞いて近いうちに植え替えしようと思いました。確かに見た目にも汚くなっているので来年の春〜夏まで大丈夫かな。。と不安がありました。藻に関してですが、南向きの出窓に窓を全開にして置いてあります。
それはつまり直射日光になると思います。ただ底に水が入っている時にはそこに置かない様にしています。水が蒸発している状態ならいいかなと思っているのですがどうなのでしょうか?
そもそもこの時期に水を溜めていない事自体もしかして問題ですか?
色々なサイトを見て、水はなくなってから1〜3日置いてからやった方が良いとあったので。ちなみにハイドロボールは表面は乾燥していますが下の方は湿っていて色も違います。

deepsea 【東北】 2006/07/02(日) 22:30:52
まず、藻なんですが、そのままでも何の影響もありません。
金魚の水槽などを思い出してみてください。あれと同じです。
しかし、見栄えが悪いのと、時間が経つととりにくくなるので、その辺は考えてみてください。もし、とりにくくなったらハイターにつければとれますけども...。

水の状態ですが、正確にはハイドロなりセラミスなり専用の水位計があるので、それを使うのがベターなんですが、ないならば、水位は上部1/4までくるようにセットしておかないと、いずれ枯れてしまいます。一時的に水がなくても良いかどうかは、植物によります。オリヅルラン辺りは多少は耐えますが、サトイモ科は水がなくなったら小さな株では危ないですよ。

直射日光が当たるのは避けたほうがよいです。藻が発生しやすくなる原因でもあるのですが、容器の中の水がお湯になってしまいます。そうすれば植物にはダメージがあることは、お分かりになるかと思います。

ポペティ 2006/07/03(月) 14:03:51
deepseaさん、お返事ありがとうございます。そうですか、水は常にあるようにして置かないといけないのですね、乾燥を好む植物は控えめにそれ以外deepseaさんのおっしゃる様に水位を維持したいと思います。教えてもらって良かったです。直射日光も避けたいと思います。ご親切にありがとうございました。

ぽー 【関東】 2006/07/03(月) 16:56:29
え〜っと、deepsea さんがどういうシステムの水栽培をされているのかわかりませんが・・・根の発達に関しても書きましたが、植え込み材(ポペティさんの場合はハイドロボール)を使った水耕栽培と、使わない場合とでは、水やりの方法もまったく違いますよ〜。
ハイドロカルチャーというのは、おそらくhydroponic(またはhydroponics)cultureということで、和訳しちゃえば「水耕栽培」ってことになるんだと思うのですが・・・。「水耕栽培」hydroponics farming には実はいろんな方式があって、水やり法一つとってもそれぞれに違います。
で、一般に日本の園芸業界で(笑)「ハイドロカルチャー」といえば、ハイドロボールやセラミス、ゼリーなどの植えこみ材を使う方式を指します。
http://www.suikousaibai.com/hydro.html
(↑ここの「遂行栽培の分類」参照)

deepsea さんがお書きの
>水位は上部1/4までくるようにセットしておかないと、いずれ枯れてしまいます。
というのは、いま書いた意味での「ハイドロカルチャー」のやり方とは違う方式の水耕栽培ではないでしょうか。
>いわゆる「ハイドロボール」とか「セラミス」でやってる訳ではないですが、似たような水栽培をしています。
との前提でアドバイスされているようですが・・・「水耕栽培」という大きなくくりでは「似ている」と言えますが、管理上の注意点は違うところが多々ありますので、ご注意くださいませ。

そういうわけでポペティさん。
>水は常にあるようにして置かないといけないのですね
これ、違いますよ。
ハイドロボールを使ったハイドロカルチャー(面倒なので、以下「ハイドロ」と略す)の場合、常に水がある状態では根腐れしてしまいます。土植えの鉢で、水をやり過ぎていつも土が湿っていると根腐れするのと同じ理屈です。
なぜかというと、根っこも呼吸していますから、水と同時に空気も必要なんです。

土植えの場合、よく「水やりのコツは土が乾いたらたっぷり、鉢底から水が流れ出すまで」と言いますが、このコツには2つの大事な要素が含まれています。
1つは、「土が乾いたら」。つまり、いつも根を水浸しにしないで、土が乾くのを待つ。土は鉢の表面から(および素焼き鉢など通気性のいい素材だと多少は側面からも)乾いていきますよね。すると植物の根は、減っていく水を求めて、鉢底や側面へと伸びよう伸びようとする→元気な根が育つ、ということです。
もう1つは「鉢底から流れ出すまでたっぷり」。これによって、鉢の中に残った古い水や古い空気、植物の老廃物などを押し流し、新しい水と空気を補給することになるわけです。

ハイドロカルチャーの水やりも、基本的には同じ発想だと考えてください。
ただし、ハイドロボールは普通の土と違って、非常に多孔質(スポンジのように穴がたくさん開いている)なので、その穴に空気と水分をたっぷり含むことができます。また、直射日光に当てない前提ですから、植物の新陳代謝も土植えほど活発ではありません。
したがって、ふだんは「水がなくなったら注ぎ足す」という水やりでOK。ただし、だんだん植えこみ材の穴が老廃物などでふさがれてきますので、ときどき洗ってやる必要がある、ということです。
(ちなみに水だけの栽培では、水をポンプで循環させたりしてつねに新鮮な空気を含んだ水を供給する、といった工夫で根腐れを防ぎます)

以上のことを頭に入れて、一般的なハイドロの管理法をご覧くださいね。
http://www.homenavi.or.jp/hydro.html
http://www.g-planet.com/p1hydro.html

ちなみに、↑これらのサイトでは「水は(鉢底から)1/4まで入れる」といった表現が多いですけど、これは植える植物(水を好むか好まないか)、根の状態(ハイドロにじゅうぶん慣れているかどうか、また根の育ち具合)、鉢のサイズと植物のサイズのバランス、鉢の形(寸胴型と、ピラミッド型や逆ピラミッド型ではまた違います)などによっても違ってきます。
まあ標準で底から1/4ぐらい。小さい鉢や、自分で水挿し発根させた幼苗や、土植えだったものをハイドロに植え替えた場合などは、まだ環境に慣れていないのでやや多め・・・を私は目安にしています。

そこでポペティさんの水やりの問題点なのですが、
>ハイドロボールは表面は乾燥していますが下の方は湿っていて色も違います。
とは、どういうタイミングで水やりしてらっしゃるのか「?」です。
透明容器ですから、土の色で判断して、底のほうまで乾いてからやればいいですよ。
(絶対に、何がなんでも乾ききってからじゃなきゃダメ、ってことはないです。多肉植物のハイドロはかなり気を使いますが、ポペティさんのお育ての植物は、そこまで神経質なコたちじゃないです。ポリシャスやステレオスペルマムはむしろ水切れに弱いほうなので、だいたい乾いたな〜と思ったら・・・つまり、目でみると水はなくなっているけど土の色はまだぬれてる感じ、ぐらいのタイミングで水やりOKだと思います)

>色々なサイトを見て、水はなくなってから1〜3日置いてからやった方が良いとあったので
これは(不透明容器などで)インナーポット+水位計利用を前提にした方法です。水位計が「水がなくなったよ〜」表示(min表示)をしていても、実際には容器中の水はまだ底のほうに少し残っているので、その乾く分を見越して数日おきましょう、ということ。
うんと小さいミニミニ観葉などでは、3日もおくと、乾燥しすぎて枯れちゃうことがありますよ〜。(エラソーに言ってる私ですが、つい先週、買ったばかりのジャカランダのハイドロを水切れで殺しちゃいました^^;)
透明容器なら目で確認できますから、もっと簡単・確実に水やりのタイミングがつかめます。

長々と書いちゃってすみません。ハイドロのしくみがわかっていると、いろいろ応用が効くかなあと思って、長レスになってしまいました。ご容赦を。

deepsea 【東北】 2006/07/03(月) 18:59:02
すみません、私が大分不適切だったかも??です。

私のやり方は、ハイドロボールではなくて焼き赤玉土や富士砂、ゼオライトを何層かに分けていれるか、焼き赤玉土単独であったりとか、です。

焼き赤玉土というのは現在ではあまり見掛けないと思いますが、赤玉土を高温焼成したもので、性質はハイドロボールなりセラミスに似ているだろうと考えています。(多孔質である点)富士砂浜だ流通量が多いようなので、分かると思います。何でこういうものを使っているかというとたまたまあったからです。なければセラミスでやったでしょうが。

発根のために一時的に石を使わず水に挿しているものもありますけども、根の成長の傾向はぽーさんの仰る通りです。

水の量なのですが、仰るように根が呼吸できないといけない、という一般論から、上部1/4辺りという表現です。これでも根はいくらか水から出ているでしょう、ということで、この水位のレベルは植え込みの仕方によっても違うでしょう。

もちろんハイドロボールなりなんなりは多孔質ですから、そこにある程度水分が吸収されていますんで、そこまで入れる必要はないだろう、ということもあるでしょう。

私は主にポトス、シンゴニューム、トラデスカンチア、オリズルランなどを植え込んでいるのですが、これらは水位を下げて根を呼吸させないと駄目、という種類ではない様なのです。幾つか試してみましたがみな同じです。それよりも水が切れるほうが問題が有るようで、切れるとすぐ枯れていきます。つまりこれらは根が水につかったままでも腐る、という訳ではないようです。なぜなのかは知りません。しかし、カラジュームはそうすると経験上まずいことは分かっています。他にもそういうものは有るでしょう。

ガジュマル、ポリシャス、ステレオスペルマムについては経験がなく、そこでどうも的外れな発言になったかもしれませんが、お許しください。

私の場合、他者の経験や書籍を参考にしたものではないので、一般的なやり方とは大分違うかもしれません。混乱させて済みませんでした。

ぽー 【関東】 2006/07/03(月) 22:45:52
deepseaさんが挙げられたのでシンゴニウムは育てたことはありませんが、ポトス、トラデスカンチア、オリズルランは、水に強いというか、水中生活もかなり平気っていうラインナップですね。(^^)
うちのキッチンにはなぜか試験管が並んでまして、剪定した不要枝で水挿し発根実験したりするんですが、ときどき水を替えるだけでトラディスカンチアは半年以上、ポトスは1年以上、ちゃんと生きてます(ヘデラも同じくらい生きてます)。
オリズルランはランナーから伸びた子株を、夏は水盤に浮かべて涼しさを演出したりしますが、これも水に強い根だからできること。逆に、ハイドロで育てるときは、ほかの植物よりやや水の量多め、水やりのタイミングもやや早めにしたほうが無難だと思っています。

ちなみに(なにしろガサツな育て方なので)しばしば水切れさせちゃうこともありますが、葉っぱの1枚2枚枯れることはあっても、本体まで枯らした経験はないですね。
いずれにしても、非常に水に強い、タフな植物たちだと思います。

ポペティさんが育てられているような一般の観葉植物は、こうした栽培には向いていないんじゃないかなと思います。

wow 2006/07/04(火) 03:56:56
 わたしも、ほとんどぼーさんと同じ意見です。うちのハイドロカルチャーのポトスは8年間植え替えもせず、水を継ぎ足してやるだけで生きています。でも、私の経験ではポトスやアイビーなど限られた植物を除いて、ハイドロカルチャーで育てた植物の寿命はそれほど長くないと思。
 確かにうちのポトスはハイドロカルチャーで長い間生きていますが、このライムポトスにしても、土に植えたものとは明らかな違いがいくつかあります。分枝しないで、ただひたすら1本のまま伸び続けます。葉の大きさは小さめで、葉と葉の間隔が長めです。液肥をやったりもしてみましたが、この性格は変わりません。切って、挿し芽をするとなかなか発根しません。しかし、挿し芽したものを土に植えると、大きな葉を茂らせ、本来のライムポトスに戻ります。水と液肥だけでは「なにか」が不足してこのようになるのではないかと思っています。
 ハイドロの植物は、どこか健康的じゃないような気がします。水だけで植物を育てるのは無理なのではないでしょうか?でも、土を使わない清潔感や、透明なガラス容器で中が見えるオシャレ感覚で、ハイドロカルチャーにするのだと思います。しかし植物に負担が大きいので、落葉すると再生しにくいなどの原因によって、ほとんどの植物はそれほど長生きできないのではないかと思います。
寄せ植えのハンギングは、植物にとってはかなり過酷な条件で植えて、人間が一定期間だけ楽しむことが目的です。ハイドロカルチャーも長い間育てようとは思わずに、長くて1年間楽しむつもりでいた方がいいのではないかと思います。
植物に元気がなくなったら、植木鉢の土に植え替えて楽しまれればいいのではないでしょうか? と書くと、土の根とハイドロの根は違うので、土に植えると枯というツッコミが入りそうですが・・・ (^^;;;  

ポペティ 2006/07/04(火) 09:59:03
[[解決]]
ぽーさん、deepseaさん、wowさん、お返事ありがとうございます。
サイトで調べた時と同じく皆さん少しずつ考えが違う様です。
というより育てている植物によって違うという事もあると思います。
皆さんの貴重なご意見を参考にしたいと思います。なお、私も植物の為には土栽培の方が良いと思いますが家の中に置きたい&清潔感を優先したくハイドロにしております。彼らには申し訳ないのですが。それでも大切に育てて行きたいと思います。ありがとうございました。


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