うどん粉病対策について

この記事は[園芸相談センター]の過去ログです

ポコ 【関東】 2006/05/16(火) 09:04:22
 白モッコウとナニワイバラ、マダムアルフレッドカリエールを昨年植えました。順調に生育し、今年は花を楽しませてもらいましたが、今、うどん粉病で困っています。これらは、丈夫だということなのであまり消毒もしないでおりました。秋涼しくなったころからうどん粉病が発生しましたが、もう花を咲かせる訳ではないからとそのままにしておきました。1月ころ若干剪定し、(夏の終わり頃からのびたシュートももったいなくてのこしておきました)石灰硫黄合剤を2度塗りました。今年、これらにうどん粉病が発生し、悩まされています。とりあえず、消毒でしのいでいるのですが、来年もこんな状態ではたいへんだなと思います。昨年元気だったバラは、今年も元気です。なんとか病気を来年に持ち越さないようこれからの管理をしたいのですが、どのようにしたら良いのでしょうか。特に若いシュートの中でうどんこ病の菌が越冬するということを本で読んだことがあるのですが、いつ頃までに伸び始めたシュートを残してやったらよいのでしょうか。また、消毒はいつ頃までやったら良いのでしょうか教えてください。

R・ひろき 【関東】 2006/05/16(火) 16:58:37
 こんにちは。

 うどんこ病を越冬させない方法を書いてみます。
 葉を全部むしって捨てまして、地面に落ちた葉も捨て、地面の上を掃除しまして、マルチングを新しくして、春を迎えるようにします。
 もし、石灰硫黄合剤を塗るときは、葉がついていた部分にもしっかり塗ります。
 つるばらを剪定誘引するときも、枝先は20センチくらい切り詰めるようにします。硬くなっていない枝先には病気が残りやすいためです。
 柔らかいシュートでうどんこ病が越冬ということは、あまり聞かないのですが、不安な場合は、まだ硬くなっていないシュート(冬になっても柔らかいもの)を切っておけばよいのではないかと思います。

 この3品種のなかで、マダム・アルフレッド・キャリエールが一番うどんこ病に弱いと思います。
 また、ナニワイバラは常緑、モッコウバラも常緑ですが、病気が不安な場合は、葉はすべてむしって越冬するようにしてください。

 薬剤散布は、いろいろ考え方はありますが、関東の標準的な気候の場所では、11月上旬くらいまでです。
 そのくらいまでやっておきますと、12月くらいまであまり病気が出ず、そこで葉をむしっておけば、越冬する病気を少なくできます。

 ところで、今現在の薬剤散布ですが、以下の点に注意してみてください。
・同じ成分の農薬を連用しない。
・効かない農薬があったら、しばらく散布せず、他の農薬を使う。
・はじく場合は、展着剤を入れる。1リットルあたり、普通の展着剤なら、お箸の先から1滴落とすくらいです。
・治療剤(おそらくミラネシン、サプロール)だけではなく、予防剤(サンヨール、ダコニール)もはさんで使う。
・酷い部分は切り取るか、重曹を500〜1000倍にしたものでの拭き取りを併用する。
・カリグリーンなどの治療剤は、粉を吹く直前くらいがよく効くので、早めの治療に使う。

ポコ 2006/05/17(水) 09:02:21
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R・ひろきさん、丁寧なご指導ありがとうございました。常緑の生き生きしている葉をむしるのに抵抗があって、石灰硫黄号剤を塗るのにもやりにくかったのですが、目から鱗でした。今年はお教えにしたがって管理していきたいと思います。それにしても手はかかるけれど、だからこそバラの咲いた時の喜びは大きいです。これからもよろしくお願い致します。


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