薔薇の突然変異?

[園芸相談センター]の過去ログです

加藤ヒロシ 【関東】 2006/05/11(木) 23:21:08
カリフォルニアに住んでいる友達の庭に変な薔薇が咲きました。薔薇の花の中心に蕾みたいなものができています。その株に咲く花は全部そうなっています。昨年は普通に咲いていたのに、突然変異でしょうか?それとも良くある事なんでしょうか?
写真を見ればわかり易いとは思うのですが…。

R・ひろき 【関東】 2006/05/11(木) 23:38:43
 こんにちは。
 バラの花からまた蕾が出て、バラの花が咲くことがあります。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham/byokimsi.htm
 ちょっと見づらいページですが、中程から少し下に、「窒素肥料が原因で」という欄があります。そこに写真がありますので、見てみてください。

 もし、これに似た症状でしたら、開花前に窒素肥料などが多すぎると起こることがあります。株全体に起こることもあります。肥料が多かったときだけに出ますので、その前年や翌年には同じ現象は出ませんでした。

 同じ窒素肥料が多いという原因でも、品種により、蕾が固くなったり、花弁が縮んで縁が丸まったり、花から花が伸び出したりと、症状はいろいろです。

ちゃも 2006/05/12(金) 00:36:55
こんばんわ^^

先日、福岡県内の朝日新聞にて「福岡市動植物園」内のバラが、確か
同じように花の中から、また蕾が出たと、話題になっているらしい
事が書かれていました^^

窒素過多が原因だったのですね?(笑)

R・ひろき 【関東】 2006/05/12(金) 03:27:55
 こんにちは。
 花の奇形については幾つかあります。花のなかに二次的な小さい花ができてくるもの、花のなかに葉のような緑色のものができるもの、花びらが短く、おしべめしべが飛び出すようになるもの、固くて縮れて開かないもの、芯がだぶるものなどです。
 これについては、肥料の具合のほかに、その年の気温差によることもあります。品種差も大きいです。(この項、注1の本より)

 このうち、花のなかから花が咲いてくるもの、芯がだぶるもの、固くて縮れて開かないもの、おしべめしべが飛び出すものについて、実際に変な肥料のやりかたをしたときに出たことがあります。ただし、全部の品種に出たわけではなく、一部の株にだけです。HTのコンテストをする栽培者のなかでは、肥料と芯のだぶりの相関関係が品種ごとにかなり解明されています。同じ施肥、同じ品種でも、春に出やすいもの、夏に出るもの、秋も出るものなど、さまざまです。どちらかというと春にだぶりやすいものが多かったと思います。
 ところで、露地栽培では、人為的に気温差を作り出す実験はできませんので、気温差が条件になって出る場合は、まだ私は実際に確認できていません。

 最近、ミニバラで、2件ほど、この種の相談をみかけました。ヤサシイエンゲイさんの今年のログにあると思います。福岡やカリフォルニアでも起きているとのこと、今年は多いのかもしれないですね。
 すべての原因が肥料ということではなく、品種、肥料、おそらく気温差なども関係していると思います。露地でよくでるパターンとしては、肥料の条件ということでしょうか。
 来年は元に戻ると思いますが。

 このほかに、帯化した状態で花をつける場合もあります。これは、成長点が点から線になったということで、原因は別ではないかと思います。ただ、株全体には起きてこず、帯のように平べったくなった枝のみに起きます。

注1:バラの生産技術と流通 大川清著 株式会社養賢堂 1999 本体価格5000円


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