うどんこ病・・・と葉が黄色く・・・

[園芸相談センター]の過去ログです

ぴか 【近畿】 2006/04/30(日) 14:53:27
我が家の午前中の日当たり良い東側に植えている 1)つるばらのマダムアルフレッドキャリエール、つぼみもたくさんつけいい調子だったのですが、うどん粉がひどくなり、みるみる葉が黄色く変わり始めています・・・葉の元気もないのです。うどん粉の部分はティッシュでふきとったり、少し切り落としたり風もとおっていると思うのですが。 
2)羽衣、うどん粉がとにかくひどいのです。やはりつぼみがたくさんつきうきうきしていてこれでは咲くのでしょうか?・・・
両ばらとも開花を楽しみにしていたのに、とても心配です。
何か良い薬剤あれば教えてください。〔砂糖水は環境的に無理なので。〕

cactus 2006/04/30(日) 16:57:29
うどん粉病が発生したら、ティッシュで拭き取った程度では何の対処に
もなりません。うどん粉病は葉の表面だけを犯しているのではなく、菌
糸が葉の組織内部に入り込んで養分を吸収しています。ですから拭き取
った程度では菌糸が残って、被害を大きくさせてしまう事になります。
また少し切り取っただけでは被害を食い止めれませんから、発病初期の
段階ではうどん粉病に適応する薬剤で対応して下さい。

末期段階になると薬剤では対処が困難になるので、その時は発病した部
分から切ってしまい、切り取った葉や枝を焼却処分しなければならなく
なります。切り落として根元に放置すれば、葉などに発生のうどん粉病
の胞子が風で運ばれて、他の植物に被害をもたらしてしまいます。

まずは早めに園芸店などに出向いて、専門の方に相談をされて適応した
薬剤を紹介して貰って下さい。

R・ひろき 【関東】 2006/04/30(日) 18:13:38
 こんにちは。
 羽衣とマダム・アルフレッド・キャリエール、我が家にもあります。今日、マダム・アルフレッド・キャリエールのほうは咲き始めました。羽衣はやや遅めに咲くと思います。

(1)マダム・アルフレッド・キャリエール
 数年育てていますが、木が強く大きくなる割に、葉は薄く華奢で弱いです。うどんこ病が出るときは、風通しがよくても出てきました。蕾の下の部分の茎がうどんこ病に囲まれても、折れたりしなければ咲くことは咲きますが、いじけたようになることもあります。
(2)羽衣
 これも、葉もそうですが、花首によくうどんこ病が出ました。花首がマダム・アルフレッド・キャリエールよりは太くて丈夫なのですが、花はいじけたようになったりします。

 また、両品種とも、花首が曲がることもあります。うどんこ病にやられた葉が多ければ、それだけ木の体力が落ちていきますから、全部の蕾を咲かせず、無事に咲きそうなものを選んで咲かせるのも手かもしれません。(ひどいうどんこですと、花も変形しますから、変形しそうなものはつみ取ってしまう手です。)


 ところで、ぴかさんのつるばらがどのくらいの大きさなのかわからないですが、砂糖水が散布できない環境とすると、農薬も散布するものはだめなのでしょうか。
 うどんこ病用の農薬で、粒剤というのはありませんから、農薬を使ったとしても、散布になると思います。
 つるばらで大きければ、何かで湿らせての拭き取りというのも難しいと思います。

 散布での対策でよろしければ、知っている範囲でお答えします。
 現在、我が家ではうどんこ病は出ていません。

 ところで、バラのうどんこ病は、バラのものですので、他の植物には、感染はしないと思います。でも、ほかにバラがあれば、バラ同士では感染しますから、木バラなどでしたら、予防しておいたほうが無難です。もし、木立バラなどがありましたら、こちらも散布できる環境かどうか、お教えください。

ぴか 【近畿】 2006/04/30(日) 22:00:00
カクタス様ひろき様 お返事
ありがとうございます。 
ひろき様にですが、我が家は 道路に面したぎりぎりのスペースで花壇をつくり育てています又道路を隔てた隣家に大きな桜などがあり、虫の心配と家の壁面への配慮から砂糖水は使えません。 薬剤は可能です。
大きさですが、羽衣は横幅1.5メートルくらいに枝が伸び、水平に誘引してあります。キャリエールは高さ1.2メートルほどでしょうか。
どちらも、ひょろひょろ苗からそだてました。去年は小さくて、花も3〜5こしかつけませんでした。 今年楽しみにしていたのに・・・
(;;)  

R・ひろき 【関東】 2006/05/01(月) 08:45:29
 こんにちは。

 私が自分の庭で同じ状態になったらということで書いてみます。
 うどんこ病の対処にはいろいろありますので、これが正解ということではありません。
 ただ、我が家の近所の園芸店などでは、うどんこ病というと、サプロールだけをずっと使うとか、ミラネシンだけを使うとか、そのようなアドバイスになることがあります。それではどう考えてもまずいことが多いので、別の方法として、私の家でやるような方法を書きます。
 バラの大きさをみますと、薄めるタイプのものが良いかと思うのですが、スプレー剤を使う方も書いてみました。スプレー剤のほうがくっつきやすく、うどんこ病にはいいかなと思いました。

 農薬についてですが、ものによっては、壁面などが汚れることもあります。
 説明書や瓶に書いてありますから、汚れそうなものは、あらかじめ隅の方で試してみてください。
 農薬は、なるべく園芸店で販売されているものを書きました。説明書きを読んでやってみてください。

(0)前作業
 あまりに酷い部分、たとえば、白い粉を吹いている部分で、葉が縮れている部分などは、あらかじめ切って捨ててください。
 このときに、重曹を500〜1000倍に薄めて、ガーゼなどで拭き取りしてもいいと思います。重曹が濃すぎると、拭き取った部分(うどんこの白いものがあった部分)が黒くなることもあります。このくらいの濃さが良いと思います。
 全体的に白い粉を吹いている部分を少なくしてみてください。

(1)薄めるタイプを使う場合
 うどんこ病はしつこいので、一回〜2回の散布ではうまくいかないと思います。

 いろいろやり方はありますが、たくさん出ている場合は、
(1−1)展着剤+カリグリーン+予防剤を、よく溶かして、まんべんなく散布します。これで、癖のある(一部の農薬が効かなくなっている)うどんこ病も平等に減らすことができます。
(1−2)展着剤+園芸店で販売されているカスミンボルドー(小箱入り)を散布します。カリグリーンの4〜5日後にします。カリグリーンだけでは、まだ消えていないと思いますので、酷い部分は引き続き切ったり拭いたりしてからやります。
(1ー3)展着剤+ベンレート(園芸店にある小箱入り)+予防剤を散布します。ベンレートは、効く場合はよく効きます。うどんこ病に耐性がついている場合は、このとき、ベンレートでも残ると思います。

(1−4) (1−3)のあとでかなり残っている場合は、もう一度(1−1)を使ってから、トリフミンか、サルバトーレME、ラリー、マネージのうちのどれかと予防剤を使ってみてください。園芸店で販売されているのは、マネージ(小瓶入り)です。
 うどんこ病が下火になりましたら、予防剤だけにして散布します。出ている間は、上のように繰り返してやってみてください。
 
 (1−1)、(1−3)、(1−4)のときに、ダコニールや、サンヨール(小瓶入り)等の「予防剤」と言われるものを混用します。混用については、園芸用の小箱の場合は、説明書に詳しく書いてあります。園芸店にある混用事例集というのを貰ったり、インターネットでも一部調べることができます。まず、説明書を見て混ぜることが出来る場合は、混ぜてみてください。トリフミンも予防剤と書いてありますが、これは予防剤としては使わないでください。

 注意事項
 治るまで、酷い部分を切ったり拭いたりしながら、気長にやるのですが、一回使って、これはぜんぜん効かないというものがありましたら、以後は使わないようにしてください。
 展着剤は、瓶を見て、一万倍と書いてありましたら一万倍に薄めてください。濃すぎると、かえって付着する量が少なくなることもあります。1リットルでしたら、割り箸の先から1〜2滴垂らす程度です。乳剤のときは、一万倍で使うタイプは使いません。
 園芸店でよく勧められるミラネシンとサプロールは、はずしました。庭のうどんこ病にもよりますが、サプロールやミラネシンが効きにくいものも増えています。使う場合は、ミラネシン+予防剤を、カスミンボルドーの代わりに、サプロールはマネージの位置に入れて下さい。

(2)スプレー缶やAL剤を使う場合
 薄めるタイプでは、展着剤がはかりにくい、大がかりになって、何日かおきに散布しづらい、農薬の箱や瓶ばかり増えて困る というときは、スプレー剤を使います。薄めるタイプでやってみて、どうしてもはじくようなら、スプレー剤を使った方がよく効くことがあります。
(2−1)カダンセーフ
(2−2)   スプレー剤ではないのですが、薄めるタイプのミラネシンまたはカスミンボルドーをよく溶いてかけます。
(2−3)トップジンMスプレー
(2−4)ハナガードAL

 間に、サンヨール液剤ALを予防剤としてはさみます。
 (最低でも4〜5日あけます。拭いたりつみ取ったりしながら。)


(3)日常の点検作業
 下火になってきましたら、薄めたカリグリーン、または、カダンセーフを用意して、手に持って、見回りしながら、うどんこ病にかけます。 このときに、初期症状を見落とさずにかけてください。
 初期症状は、葉が波うったり、葉裏が赤くなるなどです。この初期症状にかけておきますと、粉を吹くまでには至らないことが多いです。
 うどんこ病が激しくなる春先や、秋に、予防剤のサンヨール液剤AL,ダコニール、サンヨール(小瓶)などを散布しておきますと、そのシーズンは酷く出ないですみます。
 粉を吹いた部分は、そのままつけておかず、切り取るか、すぐに重曹を薄めて拭いてみてください。


 ところで気になりますのは、マダム・アルフレッド・キャリエールの葉が黄色くなっているという件です。うどんこ病は白い粉を吹きますので、まず見間違えはないと思いますので、うどんこ病で弱ったのかとは思いますけれども……。蕾などは、うどんこを拭いてみると黄色くなっていることもあります。いちおう、根元からおがくずのようなものが出ていないかどうか、見てみてください。この季節、カミキリムシの幼虫が成長していて、葉が黄変することもあります。

 葉が黄色いのは、どちらにしても、弱っているためですので、花がみたいというのはありますが、控えめに咲かせるのが良いかもしれません。ここは、マダム・アルフレッド・キャリエールの調子を見てやってみてください。

 最後に、実際にうどんこ病が出た年のことなどを書いてありますので、もしよろしければ、以下も見てみてください。 うどんこ病がたくさん出た年も、拭き取りながら、散布しながら、バラは花を咲かせてくれましたので……。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham/udonco.htm

ぴか 2006/05/02(火) 21:24:06
[[解決]]
ひろきさま 長文にわたりお返事、ありがとうございます。
なんとか努力します。 
HP拝見しました。すごいですね!!ばら園ですね。
羨ましいです。
これからも参考にさせていただきます。


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