4月に葉が落葉するくらいの黒点病が出るでしょうか?

[園芸相談センター]の過去ログです

YOU 【近畿】 2006/04/23(日) 23:11:47
初めての書き込みです。バラ育てで悩んでいますので教えて下さい。
2年前に6号鉢くらいのバラ「バレリーナ」を購入し、春の花の後、地植えにしました。植え場所は南南西で、前面は12M道路とひらけており、高台のため風通しも悪くないと思います。
昨年の5月にはみごとな花を見せてくれましたが、その後葉に黒い点々とうどんこ病が発生しました。放任でも育つくらい丈夫なバラと聞いていましたし、ペットもおりますので薬剤散布は控えていましたが、だんだんひどくなり見かねて「黒点病、うどんこ病、アブラムシに」という薬をスプレーしましたが、手遅れだったのかあまり効果がないようでした。ただそんな状況のなかでも落葉はせず秋までチラホラと返り咲いてくれていました。
現在はまだつぼみは見られず新葉が日に日に大きくなっているところですが、大きな新葉の下にある小さな葉(もしかしたら落葉せずに残った去年の葉?すいません冬の間の記憶があいまいです)に黒い点々がたくさんできちぎろうとさわるとハラハラと落ちてしまいます。最初は点々のついた葉を全部ちぎろうと頑張っていましたが、どんどん数が増えだんだんそれも難しくなってきました。(成長中の大きな新葉には今のところ点々はありません。)
黒点病かな?と思うのですが、この時期に落葉するくらいの黒点病が出るのか疑問です。また黒点病だとすると薬剤を散布したほうがいいか悩んでいます。このまま放置して枯れてしまうくらいなら薬剤を試してみようと思いますが、夏以降の花は無理だけど枯れることはないよというのならこのまま様子をみたいのですが。
なんだかまとまりのない文章になってしまいましたが、バラを育てるのは初めてで様子がわからず困っています。どなたか詳しい方がいらっしゃれば教えていただけないでしょうか?
ちなみに宿根草を中心に草花、雑木はたくさん植えていますが、バラはこの「バレリーナ」と「キモッコウ」の2株だけです。「キモッコウ」は今のところとても元気です。
よろしくお願いいたします。

たちつ 【近畿】 2006/04/23(日) 23:34:23
若葉には、出にくい。(殆ど症状はない) ですが、葉が固まる充実するととたんに発生します。落葉することもしばしば見られます。
一寸触ればポロンと落ちます。伝染や花数確保のために、毎週殺菌消毒をお勧めします。今の時期は、新芽チョッキンも始まりますから、殺虫剤も必要。バラと消毒は親子兄弟の関係。
 と考えています。

R・ひろき 【関東】 2006/04/24(月) 08:06:11
 こんにちは。
 病気に強いバラには二種類ありまして、「病気が出にくく強いバラ」と、「病気は出るが木の勢いは強いバラ」というのがあります。モッコウバラは前者、バレリーナは後者だと思います。

 この時期の黒点病ですが、我が家も子どもが小さいころ、薬剤散布をしなかった年が何年かありまして、そのときは、この時期に落葉しました。落葉しているのは、前年に残した葉(黒点付き)が中心ですが、今年の葉も成熟するにつれ、黒点が広がっていました。
 この黒点病、病用が枝や地面に残っていますと、薬剤散布しても、効果がありません。また、黒点が出た葉は、農薬をかけても治りません。

 ということで、薬剤散布を考える前に、
(1)地面にシートを敷いて、バレリーナを軽く揺さぶる、あるいは軽く触れて、はらはら落ちるほどの葉を全部落として捨てる。
(2)(1)でだいぶ数が減っていると思いますから、あとは手で、黒点の出た葉をむしる。
(3)地面の上の葉も拾って捨てる。
(4)ピートモスなどで、厚めに(数センチ以上)マルチングする。

 という下準備をします。
 そのあとで、今お使いの農薬(黒点病、うどんこ病、アブラムシということで、サンヨールかな)をかけます。このとき、地面(マルチング)の上にもかけてください。枝や支柱にもかけてください。
 もしサンヨールですと、これは予防効果が優れた薬剤ですから、もうひとつ、葉のなかに入ったものを殺すような治療剤を手に入れてください。スプレー剤ですと、殺虫剤も入ってしまいますが、ベニカXスプレーなどです。
 (ところで、治療という意味は、見かけは発病していない葉に侵入した菌を殺すというような意味合いで、発病した葉を治すという意味ではありません。)
(5)このふたつを交互に、数日間あけて散布します。
(6)これを何回か繰り返します。

 これで、根絶とはいかなくても、今年はかなり状態がよくなると思います。

 ところで、バレリーナの調子がよければ、たとえば、病気に負けない早さで葉が出てきたり、枝が出てきたりしていれば、薬剤散布無しという判断もできます。
 この場合、上記の(2)はやらないでください。無理矢理、葉をむしるのは、薬剤散布するという条件のときにやったほうが安全ですので、(1)のはらはら落ちるものだけをきれいに掃除だけにしてみてください。
 もちろん、途中で、新芽が出てこなくなったり、株全体が様子がおかしかったりしましたら、そこからでいいですから、薬剤散布します。また、農薬を使わない場合は、肥料は少なめにします。株が衰えない程度です。
 我が家のゴールドバニーは、これで8年ほど生き残りましたので、バレリーナも、他の原因(カミキリムシや癌腫、べと病など)を併発しなければ、枯れないのではないかと思います。ただ、花数は減ります。

 ところで、これが大事なのですが、冬になりましたら、今年の葉は、全部取り除いてください。めんどうかもしれないのですが、枝から取り除き、地面からも取り除いて、マルチングを新しく敷き直します。これでずいぶん、来年の春が違うと思います。
 薬剤散布はあくまで、掃除やマルチングの補助と考えてください。

YOU 【近畿】 2006/04/24(月) 19:43:59
たちつさん、ひろきさんご回答ありがとうございました。
私は「丈夫なバラ=病気にならない、虫がつかない」と思っていたのですがそうではないのですね。実際、昨年の春に植えたモッコウバラにも夏以降チュウレンジハバチの幼虫がたくさんつき「なぜ??」とドンヨリしていたのですが改めて納得しました。
さて問題のバレリーナですが、今のところすごい勢いで枝も葉も伸びていますので、とりあえず掃除だけにして様子をみるか、思いきって薬剤散布もしてしまうか悩ましいところです。よく考えて決めたいと思います。大変わかりやすいご丁寧なアドバイスありがとうございました。感謝です。
ちなみに今もっている薬はベニカXでした。もう1種類予防効果の高い薬と併用するべきでしょうか?一応少し前から病気の予防にと、バイオゴールドのニームオイルと活力剤を交互にスプレーしていたのですが、発病してしまった今これらでは代用できないのでしょうか。
あとマルチングにはバークチップを使用していますが、ピートモスにかえたほうがいいでしょうか?バークチップでもよいという場合でも新しいのにかえたほうがいいのでしょうか。バークチップは3年ほど前にひいたもので、今年の3月頃まで昨年の落ち葉を掃除せずそのままにしていました。
質問攻めですみません、よろしくお願いいたします。

R・ひろき 【関東】 2006/04/24(月) 20:45:15
 こんにちは。
 虫のつかないバラは、丈夫なバラではなくて、不味いバラですよ〜。モッコウバラも虫はつきます。

>もう1種類予防効果の高い薬と併用するべきでしょうか?

 予防剤も使った方がよいです。
 手に入れば、サンヨール液剤ALが良いです。カダンD、カダンP、カダンSPIIも予防剤です。

>バイオゴールドのニームオイルと活力剤を交互にスプレーしていたのですが、発病してしまった今これらでは代用できないのでしょうか。

 黒点病はとくに手強いので、発病後の予防として効果があるかどうか……。私も別の会社のものですが、ニームは使ったことがあります。どちらかというと虫除けのような感じでした。


 マルチングは、バークチップでも、ある程度以上の厚みに敷けば大丈夫です。稲藁を敷くかたもいます。
 3年前のものは、とりあえず取り替えた方が良いと思います。

 マルチングを取り替えるタイミングはいろいろ考え方はありますが、黒点病対策に絞った場合は、病気が酷く出たとき落葉と一緒に捨てて新しく敷き直したり、冬にきれいに落ち葉を掃除したあと、マルチングも捨てて取り替えたりします。

YOU 【近畿】 2006/04/26(水) 19:19:56
[[解決]]
いろいろとアドバイスありがとうございました。

園芸書を読んでもスッキリせず、モヤモヤしていたのがスーッとなくなり、なんだかやる気がわいてきました。もうすぐ連休に突入することですし、早速バークチップを買いに走り、まずはお掃除から取り掛かろうと思っています。どんな花を咲かせてくれるのか想像しながら・・。

今回初めて質問させていただきましたが、迅速で丁寧なご回答に感激しました!ありがとうございました!!またお世話になります。


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