カランコエと短日処理
CB大阪
【近畿】
2006/04/04(火) 14:31:28
本件は、このサイトと他のサイトにも1件合計2件にマルチポストさせていただいております。 理由 実際のところを知りたいので、沢山の方に応援していただいて、経験なり、調べていただきたいからです。
よろしくお願いします。
カランコエ・・・条件付周年開花・・・短日処理・・・段ボール箱遮光
と私も、無意識に回答していますが、実際のところどうなの(・・?
実験結果とか、ナーサリーの体験説明サイトなど確証できる解説はどこかありませんか。
皆さん探して、URLを貼り付けていただきませんか。
これを機会に応援よろしくお願いします。
一言で言えば、成長期から、生殖期への移転変異を簡単に済ます方法と、条件や手段。ホルモン剤使用でもOKです。
例えば、新葉が何枚になったときに、何時間の明るさに晒して、断光して、何日間続けるのか。温度は何度か等具体的に。
殆どの説明は、八月に短日処理をすれば早く咲く としか説明されていません。現地ではいつ咲いているのか。周年開花は可能ともある。
実際のところどうなのか。 真実を突き止めあいましょう。応援よろしくお願いします。
私は、秋に開花株(枝)を皺皺に萎らして、挿し木したら、花の最盛期(今まで満開でした)は過ぎたものの現在もチラホラと咲いています。今は新芽が萌芽真っ盛りしていますが、5月までに(自然開花)もう一度満開になるか実験中。
誰か、同一の一株で四季咲き(周年開花)させた方いませんか。例えば2ケ月間隔で満開に咲かせたとか。 SOS SOS >>>>>>>>
今ひとつ良く解りません。(^_^;)
水瀬葵
【関東】
[URL:http://id1.fm-p.jp/9/ICIJOU/]
2006/04/05(水) 00:55:12
周年開花という点については1年に同じ株から2回までは開花させたことがあります。(最近はめんどうなので自然開花させてるのみ)
温度は暑すぎず低すぎなければよく、実際いつでも開花処理はできます。(うちは真夏は暑すぎて開花処理が難しいですが北側の風通しのいい部屋では成功)
春夏秋冬別々の株で実験してみた事はありますよ〜。
開花処理に入る1〜ヶ月前までに枝数を増やしまくる、矮化処理をする。こうすると花数もおのずと増えます。
ナーセリーは当然のことながら詳しく書いたりしませんでしょう。商売敵や素人に技をほいほいコピーされては商売がなりたちませんから。
URL貼り付けは主義でないのでご遠慮させていただきます。
CB大阪
【近畿】
2006/04/05(水) 01:56:29
等サイト別レスのコピー(メモ・要点のまとめ)
時間は1日真っ暗な時間が13〜14時間くらいになるように。
日数は大体3週間以上行えば確実です。
さんどら
2006/04/05(水) 09:55:19
あとは、株がしっかり出来上がっているときに行う、ということで、
一般的には花後きり戻し、株が成長したころ、ということで8月に
行う、となっているのでしょうね。
花芽をつける状態まで充実していれば、いつでもいいのでしょう。
ハッピ−マン
2006/04/05(水) 10:10:05
CB大阪さん、おはようございます。カランコエの花は可愛いですよね。ご質問にお答えできないので、いつものように余談です。
CB大阪さんの意図は、短日処理?で同一株で周年カランコエを咲かそうということのようですが、これは短日処理という光の条件だけでなく温度条件と栄養条件もからんでくる栽培ノウハウのことになりますね。ただし栽培業者もけっして難しいことはしていないと思います。
さて、植物と光の関係は大変面白いのですよ。目の無い植物は昼夜の区別をどうのように感じているのか?もっと長いスパンで言えば季節をどこで捉えているのか? お話しの短日処理は、生理的にどういうメカニズムになっているのか? 奥は深い。
太陽からくる光は生き物にとっては、基本的にふたつの作用があるとされています。ひとつは生命維持のエネルギ−源としての利用。もうひとつは生き物としての各種機能装置へのスイッチの作用です。動物のように移動が可能でアクチブな生き物と違って動きの少ない植物の生理機構は単純である反面、光から情報を得て生育のサイクルを組み立てているということで、じつは植物学者ばかりでなく光センサ−に関係する領域からも大変注目されていますよ。
植物は昼と夜を見分けている。そのことが具体的に説明されたのは今から30年ぐらい前のことです。それは太陽の光を波長ごとに細かく分離できる装置(分光装置)が開発されて生物学者が使えるようになったからです。光は人間の感覚で独断的に、紫外線、可視光、赤外線と区別されてきましたが、人間以外の生物、とくに植物にとっては光は一連の束でしかありません。ということで、植物に色々な波長の光を当てて育てることによってどんな波長の光が植物にどんな影響を与えるのか?という疑問が徐々に解明されてきていますよ。 短日植物ではアサガオが有名ですが、アサガオの場合は発芽した瞬間の幼双葉から昼夜の時間を感じ取り成長の仕方を変えること(夜が長いと感じると双葉のときから花芽を形成しますよ)が知られています。
もうひとつは遺伝子の研究が進んで、遺伝子の側から、この遺伝子は一体何の役目をしているのだろうということで、調べたい遺伝子を抜き取った植物をこしらえて育ててどういう成長をするか調べることが出来るようになったことですね。
こんな話は終わりがないので省略しますが、結論をいいますと、植物は、光の強度、光の方向、光質(波長)、光のあたる期間といった光からくる情報を感知し、生存している場所の光条件に適切に応答することができるのです。植物の目の役割には「フィトクロム」、「クリプトクロム」、「フォトトロピン」などの様々な波長を認識する複数の光受容体があること。そしてそれらの植物の複数の目が役割を分担しながらも協調することで、植物は光環境に応答することができる仕組みになっています。光は単なる物理的シグナルですが、太陽光の微妙な変化を植物の目である光受容体が感知し、生物情報に変換しているという訳です。でも植物の身になって愛情を持って育てている園芸マンからみれば、それはそうだろうなと直感的に感じることだと思います。
植物の目で最初に見つかったのは、「フィトクロム」と呼ばれています。これは天然の色素タンパク質です。フィトクロムは,フィトクロムタンパク質と色素分子(天然色素)が結合した構造をしていて、光(赤色光または近赤外光)を吸収すると構造が変化し、その結果、植物の生理作用(伸長成長、葉の展開など)を制御していると言われています。つまり赤い光が当たっている間(昼間のこと)は、成長はやめて栄養を溜めるとか、花芽をつくるとかの仕事をしているということになりますね。ただし、光は植物に均等に当たってはいませんよね。このあたりが、学問的実験と現場の植物の生身の違いといえるでしょう。
そのうちに、役に立つ情報が来ると思います。
CB大阪
【近畿】
2006/04/05(水) 10:33:10
専門的な解説を下さりありがとうございます。
お言葉に甘えて、もう少しお待ちします。
SHIFT
2006/04/05(水) 11:47:15
ヨネムラさんのところでカランコエの解説を読むと、開花調整をして年中開花状態
で出荷されていると書かれてはいます。
確かに「カランコエの開花期はオールシーズン」だと書かれている園芸本も見受け
られます。(スマイルプランツだったっけ?)
この開花期が全季だと言っているのは、開花調整により花付きで出回っているのが
全季だからなのか、複数の品種の開花期の総和なのか、特定の品種なのかが謎です。
ただ、カランコエは「属」なので、いろんな種類の集合です。
NHK出版の「サボテン・多肉植物ポケット辞典」にカランコエのページがあるの
ですが、Kalanchoe farinacea (ファリナケア)は、長日性という「例外」で紹介
されています。さらに例のヨネムラさんの所でも「周年開花性あり」ともコメント
されているのもこの種です。
またこの書籍には「四季咲き性」カランコエが幾品種か紹介されています。
カランコエ 'シンガポール'、'ベター'(ベータだと思う)など園芸品種が挙げられ
ているのですが、ググってもロシア語らしきページしか見つからず、真意について
は解らない状態です。「四季咲き性」ってカランコエも居るんでしょうかね。
ハッピ−マン
2006/04/05(水) 12:16:20
季節を支配下に置いて、植物に芸をさせることは楽しいことですが、それによって季節感というものを忘れたくはないですよね。咲くのが遅いか早いか、ぐらいにとどめておきたいところ。花が咲いている時だけが鑑賞時期だというのは園芸趣味とは言えないかもね。CB大阪さんの意図は一体どこにあるのかな?
Ryu.
2006/04/05(水) 17:27:36
カランコエは絶対的短日植物(一日の日照時間が一定(限界日照)未満だと花芽分化が促進される。カランコエの限界日照は一説には12.5時間)とのことなので、一日に13時間以上日陰(闇)になる環境におき、成長に適した温度を保てば周年開花するのではと推察します。
研究や比較のサイトはなかったですねぇ。
CB大阪
【近畿】
2006/04/06(木) 22:22:17
稀に、研究論文や成果発表のようなものがあるのですが、カランコエに関してはありませんですね。
マイナー草花なのかも知れませんね?。
CB大阪
【近畿】
2006/04/13(木) 17:42:37
[[解決]]
イロイロと貴重な発言ありがとうございました。
又何か 気が付いた一言メモ がありましたら、投稿くださいお待ちしております。
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