バラの蕾

[園芸相談センター]の過去ログです

ユウコ 2006/02/05(日) 10:58:08
今、庭植えのプリンセスモナコに大きな蕾が三つ、寒い時なので数ヶ月掛かってやっとほころびかかっています。そろそろ冬の選定の時期ですがこのまま咲かせて良いでしょうか?
もう一本プレーボーイにも幾つか蕾が付いています。
この状態で、今の時期の手入れの仕方を教えてください。

R・ひろき 【関東】 [URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham] 2006/02/05(日) 16:31:12
 こんにちは。
 お住まいの地域と、今までの世話(肥料や株の年数、様子)により、最善の方法は異なります。
 たとえば、今の時期に、ほとんど肥料無し、剪定無し、薬剤散布なしで置いてあったバラの葉をむしり、いきなり強く剪定しますと、調子が落ちることがあります。逆に、世話をしてあったバラの場合は、良い芽のところまで切り下ろしたほうが、春に良い花が咲きます。

 どちらの場合にも共通することは、冬の花についてです。冬薔薇という言葉はありますが、一般的には、冬に花を咲かせますと、その枝の充実が遅れ、春の花に影響します。
 できましたら、今ある蕾は、切って室内に入れ、開花させてはと思います。ほころびかかっていれば、開くかもしれません。

 そして、今までの世話のようす、花のある部分以外の株のようす、お住まいの場所の気候などを少し書き込んでください。そうしますと、剪定について、より安全な方法で、書けるかと思います。

七十郎 【九州】 2006/02/05(日) 18:01:45
 今日は ユウコ様
 私の経験から申し上げます。R-ひろき様の説明のように、あなたのバラ栽培地の気候や、施肥等の管理状況が分からないと説明は困難ですが、温室栽培の場合は別として、一日の最低気温が約十五℃以上であれば、そのまま開花すると思われます。
 しかし、バラの休眠期のこの時期にその花を開花させてしまいますと、その株の負担が大きく成り過ぎるのではないでしょうか?
 今ある蕾の外側の一枚が少しでも開きかけているときは、開花の見込みがありますので、切り取って一輪挿しとして、あなたの食卓を飾っては如何でしょうか。きっと美しく咲いてくれるでしょう。
 切り取ったときは、花首の部分まで約一時間程水に浸けてから、水切りしてください。今の季節では、二〜三週間は楽しめます。
 九州に住む私の場合は、十二月の半ばには、残った全部の蕾を切り取って、その内、開花する見込みのない蕾は、そのまま乾燥させて、ドライフラワーにして楽しんでおります。

ユウコ 【外国】 2006/02/06(月) 10:52:52
R−ひろき様、七十郎様、ご助言有難うございます。
昨年の五月に植えたものです。
福岡市内、雪は降りましたが凍るほどの事はありません。
本や、ネットを参考に施肥、消毒はこまめにしています。
秋の良い花を期待して夏場は蕾を摘み取って咲かせないようにし、
9月の初めに軽く剪定をしましたが、思ったほど花が付かず、
冬に入りかかって蕾が付いたので大事にしておりました。
でもお二人の意見を伺って、早速切花にしました。
今までで最も美しい花が三本とも三分咲きになっています。
後の手入れの助言もお願い致します。

ユウコ 【九州】 2006/02/06(月) 10:58:34
済みません、tabのクリックを間違えました。地域は九州です。宜しくお願いします。

R・ひろき 【関東】 [URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham] 2006/02/06(月) 15:36:59
 こんにちは。
 お返事ありがとうございます。

 施肥をされているということで、元肥は入っているとしてよいでしょうか。

 元肥以外の世話は、以下の通りです。
・残った葉をむしる。
・上のほうを四分の一くらい、切り取る。(仮剪定)
・小枝、枯れた枝を切る。

 その状態で、2月末くらいまでに本剪定をします。
 本剪定は、二年目くらいの株でしたら、三年目の枝というのは無いと思いますので、根元まですかすかした手応えの枝のみを取り除き、40〜70センチくらいに切り詰めます。芽の上、0、5センチくらいを斜めに切ります。このへんは、栽培本のとおりです。

 まだ花が咲いている状態で、現在2月初旬ですので、今回は、いったん軽く仮剪定をすることをお勧めしました。
 一度にすっぱり切りますと、いくらかショックがあるかと思います。葉を取った時点で、上のほうを少し切り詰めておき、しばらくして、本式に切ってはと思います。
 一気に葉をむしって、深く切り詰めても、酷いダメージはないと思いますが、念のため、葉をむしって、少し切って、本剪定の時期を待つ方法を書きました。

 仮剪定も、人により、やり方や目的がさまざまです。正月をすっきり迎えるために、12月に深く切ってしまうケース、乾燥と強風による揺れから株を守るために、12月に半分くらいに詰めて、風を受けないようにするケース、一度に切るとショックがあるかもしれない場合に、段階的に切るケースなどです。
 余談ですが、仮剪定をしないケースというのもあります。
 12月が暖かく、四分の一でも切り込むと、再び芽が動いてしまう場合です。そのときは、1月2月に、休眠してから、一気に剪定します。一度に切るショックと、芽を動かすことによる株の力の浪費を、はかりにかけるのですが、前年のそのバラの調子などを考えて、判断します。 その他、株が弱っている場合や、ぎりぎりまで葉を多くつけて、体力をためたほうが良いと思われる場合に、仮剪定は取りやめにしたりします。

ユウコ 【九州】 2006/02/06(月) 22:41:03
R-ひろき様、詳しい説明を有難うございました。
・残った葉をむしる。
・上のほうを四分の一くらい、切り取る。(仮剪定)
・小枝、枯れた枝を切る。
以上は8月下旬から9月初旬の手入れ法と同じ感じですれば良いのでしょうか?
残った葉をむしる、と言う事は知りませんでした。
今はきれいな葉が沢山付いていますし、新芽が赤く出始めているようですが、むしったほうが良いですか?花の付いた枝はかなり長めに切り取りました。
施肥は一月にしました。昨年植えたので本剪定は初めてです。
今月末に教えて頂いたようにしてみます。

R・ひろき 【関東】 [URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham] 2006/02/07(火) 13:36:16
 こんにちは。
>以上は8月下旬から9月初旬の手入れ法と同じ感じですれば良いのでしょうか?
 夏剪定は、もう少し切り込んだほうが良いかもしれません。四分の一をカットするだけでは、品種により、9月下旬に咲いてしまいます。その次の花は、真冬になります。
 ちょうど10月半ばから下旬に一回咲かせるには、フロリバンダ(プレイボーイ)で、もう少し深めで切ります。HT(プリンセス・ド・モナコ)では、三分の一くらい切ることもあります。
 また、夏剪定は、葉はむしらず、残します。


>今はきれいな葉が沢山付いていますし、新芽が赤く出始めているようですが、むしったほうが良いですか?

 上のほうの枝は、新芽も展開していると思います。地上50センチ前後は、新芽が赤く膨らみ始めているでしょうか。
 バラの新芽は、ぺったんこのものを、「動いていない」と表現し、赤く丸みを帯び始めたものを「膨らみ始めた」といい、なんだか尖ったようになって、葉先のようなものが1ミリくらい伸びたものを「動いた芽」といいます。(本を読むときのご参考までに。)

 切りたい位置(地上40〜70センチ)の芽が、赤く丸みを帯び始めた「膨らみ始めた」芽であるときは、その芽の上で切ります。上のほうの芽が動いていても(尖って葉が出始めていても)、だいじょうぶです。

 もし、上のほうの枝で、たくさん新芽が出始めていますと、そこで力を使いますので、その部分は、枝ごと切っておいたほうが良いと思われます。
 現在ついている去年の葉(きれいなもの)も、栽培の基本としては、来年に一枚も持ち越さずにむしります。
 では、むしらなければ枯れるのかというと、そういうことはありません。放任されているガーデンローズは、去年の葉をつけたまま新しい春を迎えて、花も咲きます。ただやはり、病気にかかる時期が早くなります。
 何のために葉を持ち越さないかといいますと、葉には、去年の病気や害虫が残っていることがあるためです。一見綺麗にみえても、残っていないとはいえませんので、次の年の薬剤散布回数を少なくするためにも、葉をむしります。


>花の付いた枝はかなり長めに切り取りました。

 切り口から、樹液が出て止まらない状態になっていなければ、花枝のみ深く切っても、大丈夫と思います。

ユウコ 【九州】 2006/02/08(水) 20:50:55
[[解決]]
R-ひろき様何度もご説明頂き有難うございます。
夏剪定の切り込み方が足りなかった為に今頃咲いたのですね。
今年はもっと深く切り込みをしようと思います。
新芽の見方、葉をむしる意味も良く解りました。
明日の朝、切りたい位置に膨らみ始めた芽があるか良く見てみます。
まだならば上の方の新芽が出ているところを仮剪定して葉をむしっておいて様子を見ます。
丁寧にご指導頂いて本当に感謝しています。


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