何故、斑入り品種が好まれるのか?
犬塚信乃
2005/12/27(火) 17:06:18
みなさんこんばんわ。
永年気になっていた事を問い掛けたいと思います。
園芸品種には殆ど「斑」が入ったものが見受けられますが
それらが珍重されて高値で取引されているのが現状です。
何故、斑入りが収集家を刺激するのでしょうか?(私もその一員)
確実性のない推測なのですが、日本人以外の園芸家はそれほどの
価値を見出していない、というか、忌避する傾向もあるように仄聞しております。
改めて「斑入り」とは何なのか
投機対象にもなっているジャンルもある現状を
皆さんはどのようにお考えでしょうか。
翁
2005/12/27(火) 18:03:13
日本及び中国、朝鮮などでは昔から,葉の姿を楽しむ園芸がありました。
対して西洋(ヨーロッパ?)では、花を楽しみ、切り花を室内に飾る習慣がありました。
この植物に対する向き方が、今の状況を作ったのだとおもいます。
葉を楽しむ、葉の風情を楽しむ、それが希少である斑入り葉を楽しむ分野へと広がったのでしょう。鉢も含めての植物のたたずまいを重要とした、古人の感性は、住居の様式とも関わって居たのかも知れませんね。
Ryu.
【関東】
2005/12/27(火) 20:38:36
翁さんがおっしゃるように日本には葉を鑑賞するという楽しみ方があります。「葉芸」という言葉さえあるほどです。「斑」は葉芸の一要素であり希少性ともあいまって価値を高くさせているのだと思います。
多肉の話ですが、諸外国では斑入りは病気の一種とされて全て廃棄されていたそうです。近年になってやっと価値が認められ始めました。
まさる
【近畿】
2005/12/27(火) 20:50:02
2〜3年前に、裏の垣根を、美観と防犯をかねて、つるバラでいっぱいにしようと考えて、ホームセンターに行ったら、つるバラが一株も無く、別のホームセンターに行ったら、一鉢だけ有ったので、高い値段が付いていたのを不審に思ったが、買って帰って植えました。
よく見ると、斑入りで、「苦心して交配して作ったので、無断で株分けして人に譲らないでください」と、著作権者の文書が付いていました。
ところが、成長が悪く、生け垣の見つけ面積にして0.5u程度しか育たず、花もたいして見栄えがよくありません。
つるバラといえば、いくらでも広がって、困るぐらいだと思っていたのに、がっかりしました。
そういえば、最近は、つるバラで門をアーチに飾っている家も、全く見かけません。世の中の価値観が変わったみたいです。
つるバラ以外にいろんなバラを5〜6本植えましたが、白や黄色やピンクなどより、真っ赤なバラのほうが元気です。
ぱめ
【九州】
2005/12/28(水) 12:22:57
趣味の園芸12月号でオモトの記事を読みました。
既に江戸中期には虎斑、縞斑などの斑入りや小型種もあったとのこと。
写真で色々紹介されていましたが、そんな昔から凄いな〜と思いました。
翁さん、Ryu.さんが言われるように、日本はずっと昔から斑入り植物を
珍重する習慣があるんですね。
花の大きさや香り、色などの美しさを追求するのと同様に
葉っぱにもそれを求めてきた日本人の繊細な感性に改めて驚きました。
ハッピ−マン
2005/12/28(水) 18:07:37
園芸品種では、花の色・形のほかに斑入りの葉が売り物になっています。斑そのものは、葉緑素が少ないとかぜんぜんないということで、これ自体は特異な形質で植物にとっては良い形質とは言いがたいのです。
しかし姿かたちの他に色彩の「斑入り」という形質がプラスされているということで商品価値が高いと信じている愛好家にとっては見逃せないのが実情です。また逆に斑入り物が高価であるという裏には愛好家の要望が大きいからだと思います。
斑入り植物の歴史では、万年青の他にはホスタが有名です。確かに斑入りは、日本人の感性に合うところが多い気がします。我家に古くからある蔓日日草に葉全体が斑入りで緑の部分のない真っ白なツルが伸びだしたときにこれをいただけないかという方がけっこうおられました。これだけでは光合成が出来ませんから育ちませんよ、とお話ししても、珍しいとか綺麗だとかで愛好家の葉色に対する欲望は大きいのが実情です。そういうわたしも斑入りは大好きです。
はこ
2005/12/28(水) 20:37:33
欠け茶碗を美しいとみるなど、欠陥を美として認めるのはまさに「美は乱調にあり」で日本人独特の美意識でしょうね。欠けたマイセンなんてガラクタでしかありえなさそうですし。
私はその感性は好きだけれども、植物の班入りは実はあまり好きではない・・・こればかりは人それぞれですね。
ハッピ−マン
2005/12/29(木) 10:57:00
はこさん、斑入り植物は欠陥ではありませんよ。また病気でもありません。れっきとした植物の形質です。 ただ一般的に斑の入った種類は光に対して弱いことは事実です。それをわきまえて育てる必要があります。
植物の美しさは、樹形、枝ぶり、花姿、葉色など絵画的な要素がふんだんです。葉色も種類がたくさんあるほうがカラフルで楽しいし組合わせの種類も増えます。斑入りの葉とそうでない緑葉も同じような価値観でみるのが本当でしょうけどね・・・・。
はこ
2005/12/29(木) 12:04:32
ハッピーマンさん、「欠陥」という言葉がふさわしくありませんでした、ごめんなさい。光に対する不都合とか曖昧な意味での生物学上という意味です。でも西洋では班入りを欠陥品とみる人も多いわけですから欠陥と取るかどうかは文化によりけりなのでは。
人種でも赤毛緑目の人々などは遺伝子の突然変異らしく、肌が光に極端に弱かったりするそうですが、モデル業界では重宝されるように飛びぬけて美しかったりしますしね。
因みにうちのイヌも班が入って品種としては劣っているらしいのですが、私はその班がすごく綺麗だと思ってます。
cat
2005/12/29(木) 12:18:58
葉や花弁の斑入り品種のなかには、ウイルス感染のためにそうなっているものもあります。(本来は病変でありながら、れっきとした品種とされているものがある。ツバキやサザンカなどには割りと多い)
cat
2005/12/29(木) 13:07:14
参考
http://www.poporo.ne.jp/~kondoh/fuiri.htm
ちゃも
2005/12/29(木) 19:11:58
皆さん、こんばんわ^^
私は「斑入り」も好きです(^^)
園芸店の店先で見かけると、新たな発見をした気になって楽しいと思い
ます^^
でも、買うときは結局、単色のハッキリした色合いのものを選んじゃい
ます(^_^:)
並べた時にバランスが整う組み合わせで3色くらいとかですね^^
可愛いと思っても、実際、ベランダに並べたり部屋の中のインテリア感覚
として考えた時に、シックリくるものをと冷静に考えたら「斑入り」って
使い方が難しいと感じますね^^:
そこの風景の中に存在した時に、バランスがとれてて美しいものと言う
のを基準に考えていますので、マッチすれば「斑入り」も選びます^^
たちつ
【近畿】
2005/12/30(金) 00:49:51
斑入り葉の根源は、やはり万年青と思いますね。
日本独特の、中華系の考え方? かな。好みと思いますね。
他人と余りかけ離れたものは持ちたくない。一寸だけ、他人のものと違ったものを持ちたい。希少価値・新しいものを持ちたいという感覚と、金銭的や稀少品で、一般人には持てないと言う優位性の確保。からきたのではないでしょうか。国も小さく・家庭も小さく・視野も近いので、斑入りも良いのでは。見方が小さいので、繊細になる。こだわりですね。私は、苗の感じと葉花とのバランスとか発色にこだわっている。
斑入り葉は、花の無いときに、葉を花に見立てて、観賞するのには便利な存在。花が咲けば逆に、邪魔になる。
斑入りも沢山有りますが、個人的に、本当に綺麗と思うのは、富士系の万年青ぐらい。ズーット下げて次にハツユキカズラかな。
しかし、サンセベリアやオリズルランに覆輪とか縞斑が無かったら面白くない。只の雑草と勘違いする。斑入りのゴムも斑が消えてしまって(日の当て過ぎ)、これも面白くない。(^_^;)
余り好きではない。花が目立たない、雑然とし過ぎる・落ち着きがない。全体的に、主役としては、気品不足。
と言いつつ、アザレアの斑入りを買ってしまった。(^_^;)
取り敢えず、斑の入った植物は、斑が消えないように気を付けている。
現在の手持ちは、万年青・ゴム・アロエ系・ハツユキカズラ系・オリズルラン系・ギボウシ系・ハイビスカス・アザレア・チュウリップ・ユリ・ヘデラ系・笹系・・・・・・・など沢山ありますねぇ。
今年は未だ見ていませんが、偶に、斑入りノースポールの苗が生える。
生えれば、一寸特別扱いになる。(^_^;)
らんちゅう
【関東】
2005/12/31(土) 01:31:00
みなさんこんにちは
斑入種 いいですね
私の場合 皆さんとちょっと違った楽しみ方もしています
それは「繁殖」
万年青やガステリアに 触手を動かそうとしたのですが 価格と種類の多さに諦めました
そこで目を引いたのが 君子蘭の斑入種 もっとも「緑花の斑入り」が中国のオークションで 1000万円で落札されたそうですから 今後 投機の対象になっていくのかもしれませんが まだまだ掘り出し物が沢山有ります
万年青ほどではありませんが 虎班・曙班・ゴマ班など 他の植物では あまり聞かない様な班が有りますし 大きさ・葉形・花色などの組み合わせで無数の広がりをみせてくれます
登録品種もほとんど無いところも有り難いです
また 斑入種は青葉種に比べ 弱いものが多く 班が全体の2/3を超えると なかなか生育させるのが難しいです
生長も当然遅く 強光にも当てられませんので 花付きも悪いです
手間のかかる子ほど 可愛いと云うところかもしれません
単なる自己満足のところも 大です
交配させて満足のいく物が出来るのは 私の場合ゼロですが 予想もしない物が出来たりと それはそれで楽しいですよ
以上 私感で申し訳ありません
犬塚信乃
2005/12/31(土) 18:49:20
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皆さん、貴重なご意見をありがとうございました。
良い年を迎えられますよう。
園芸相談掲示板@園芸相談センター